労働者の闘いと勝利への決意

“Here Comes The Sun-労働者の闘いと勝利への決意”を詠った抒情詩“Making It Happen!”

2,500人を超える開会式参加者は、200人の地元の若者による素晴らしいショーに魅了された。カルチャー・リバプールのクレア・マッコルガン部長は、UNIから要望のあった「英国労働運動150年の歴史」を語り、最後は未来志向の大会テーマで終わる、というコンセプトをいかに表現するか、2年かけてUNIと共同作業でつくった成果だと述べた。「まるで“UNIグローバル劇場”をつくったようなもので、とても素晴らしい経験だった。若者にフォーカスを当ててほしい、リバプールでしか見られないものにしてほしい、しかも一言も言葉を使わずシンプルに!等々、フィリップの要望を最初受けた時は果たしてできるのかと思ったが…。若者を巻き込み、しかも殆どの若者にとってこの規模のパフォーマンスは初めてだった。リバプール市が関わったパフォーマンスの中でも屈指の作品だ」と誇らしげに語った。「今夜一度きりのパフォーマンスではなく、このプロセスに関わることでインスピレーションを受けた個人や団体にとって後世に残る遺産になった。また、労働の未来にまつわるメッセージを考える過程で、市としての考え方も形成されてきた。」

カルチャー・リバプール、リバプール・ジョン・ムーア大学、バルセロナ芸術大学、リバプール・エブリマン・プレイハウス・ユース劇場との素晴らしい国際的なコラボレーションに加え、地元の合唱団とバンドの協力を得た。

ストーリー

不景気の高波に飲まれ、生存者が乗った救命ボートも沈みかけていた。すると暗闇から灰色の船が助けに現れた。灰色の船長と船員は生存者に、食べ物や衣服を与え、使い捨ての消費財を与えた。間もなく、生存者は彼ら自身が梱包され販売されていることに気づいた。生存者は灰色の船員に立ち向かう。船の制御をめぐって激しい攻防が繰り広げられる。今度は、大嵐が起こり、船上の人々は離れ離れになり滅びてしまいそうになる。もうダメかと思った時、生存者はSOSを発した。過去150年の労働組合運動が助けに来たのだ。組合旗は船を救う帆のようにはためき、組合員は船を元のように安定させた。組合が関与したおかげで、生存者と灰色の船員は一緒になり、船を操航し、コミュニティの声によって新たな方向へと進んでいくことになった。それから全員で、新たに手にした「組織された協力関係」を祝福し、来たるデータの嵐の不確実性にも共に果敢に立ち向かうことを誓った。


コービン英国労働党党首、UNI世界大会で連帯挨拶

第5回UNI世界大会は、2018年6月17日、開会式を迎えた。来賓として登壇した、ジェレミー・コービン英国労働党党首は、ナショナリズム(国粋主義)の高まりを厳しく非難し、進歩的で互いを尊重する国際主義のビジョンが各国に受け入れられるよう、国際労働運動が果たす役割に期待した。

「世界の経済システムは、グローバルノース(北半球の先進国)とグローバルサウス(南半球の途上国)のわずかな国のためだけに機能しているのは明らかだ。多くの人々が代替案を探している。国際労働運動は、我々が持つ社会志向の価値を、世界中の働く仲間のための代替案にするために頑張らなければならない」と訴えた。

英国ではコービン党首は、「合法的な従業員への責任を逃れようとするウーバーのような会社でも、全ての労働者が、採用された初日から完全な権利を得、偽の個人事業主をなくす」ための計画を打ち出した。

「歴史上、真に革命的な変化は、政治家や指導者によって後世に残されたわけではない。人々を組織することによって、共に成し遂げられたということを忘れてはならない」と、コービン党首は、労働者が国境を越えて組織化される必要性を繰り返し強調した。

コービン党首はまた、人類にとって4つの大きな脅威を挙げた。気候変動、難民の窮状、軍事力の行き過ぎた使用、世界におけるとてつもない格差のレベルである。

「これらの問題は、国際協力、連帯、そして共同のアクションがなければ、解決できない。そして、国際労働運動のサポートがなければ解決できない課題でもある。」

フィリップ・ジェニングスUNI書記長は、コービン党首の演説を受けて次のように述べた。「ジェレミーのビジョンは英国の何百万人もの人を感動させただけでなく、世界の何千万人もの人々を勇気づけた。今日、世界中から結集した労働組合リーダーは、彼の強力で明確なメッセージを聞くことができた。企業の強欲と格差と闘う喚声と受けとめるだろう。」

最後にコービン党首は、「我々は大きな障壁に直面しているが、自分たちの労働組合と、UNIのような国際産業別労働組合それぞれにおける団結の力によって支えられている」と述べ、「我々は一握りのためではなく、多くの人々のためにひとつになって、共に闘っている力強い運動だ。連帯!」と締めくくった。


UNI世界大会開幕

第5回UNI世界大会がリバプールで開幕した。アン・セリンUNI会長は、労働組合の街として知られるリバプールの歴史と精神に敬意を表した。会場となったアリーナ&コンベンションセンター、エコー・アリーナは世界中から参集した2,500人を超える労働組合リーダーで溢れかえった。「強力で誇り高き労働組合の街リバプールの歴史は、UNI世界大会を開催すのにふさわしい。会場からすぐのところにある、ビートルズ・ストーリー博物館は、最近、組合承認協定を結んだ。恐らく私たちの存在が役立ったのだろう」と喜んだ。

セリン会長は、アフリカ、アジア太平洋、米州、欧州のUNI加盟組織に、問題に直面している世界中の労働者に連帯を示し、共に立ち上がろう、と呼びかけた。「我々は日々様々な課題に直面している。デジタル革命、地球温暖化、格差や富の配分の不平等が拡大している。労働者の状況はもっとよくなっていいはずだ。」

国際連帯の重要性をあらためて強調し、セリン会長は、「事業が国内で行われていた時代は労働組合も国内課題を扱っていた。今は事業がますます国際化している。だから我々労働組合も、国際的な視野を持たねばならない。」

「我々は常に、貧困削減、正義、平等、ディーセントな仕事、公正な賃金、そして基本的人権を求める闘いの最前線にいなければならない。とりわけ、誰もが人間らしい有意義な生活を送り、職場で尊厳を得られるよう、平和を求めて闘わなければならない。」

「生態系の持続可能性も優先課題だ。子供たちのために地球を救わなければならない。地球が死んでしまえば仕事も何もない。」

「この偉大な街からインスピレーションを受けている。我々は勇敢で、挑戦する勇気があり、他とは違う。」

力強い演説の最後に、セリン会長は「何事も成功するまでは不可能に思えるものだ」というマンデラの言葉を引用した。「リバプールで大きな夢を抱こう!我々は世界中の労働者にとって希望の光となる。我々は実現している。」


アフリカから初のUNI世界女性委員会議長誕生

第5回UNI世界女性大会は最後に、パトリシア・ナイマン(南アフリカ・商業労組)を新しいUNI世界女性委員会議長に選出し、閉会した。ナイマン新議長は、過去10年に渡り同委員会を率いてきたデニス・マクガイア前議長のコミットメントを引き継ぐことを誓った。

大会はまた、マクガイア前議長のジェンダー平等実現に向けたビジョンに基づくリーダーシップと多大な貢献に感謝した。彼女は、UNIファミリーの兄弟姉妹の支援があってこそ、議長としての任務を果たすことができたと述べ、ナイマン新議長の下、ジェンダー平等の実現に向け、世界中のUNIに集う女性が連携を強化していくことを期待した。ナイマン新議長は、「共に頑張れば何でも克服できる!私の活動家としての原点は、1976年のソウェト蜂起(アパルトヘイト政策時代の南アフリカで発生した黒人学生による授業ボイコット等の抗議行動)だった。社会の正義と平等のために、UNI世界女性委員会議長として貢献することは、この上ない喜びだ」と就任挨拶を行った。「根強く残る家父長的制度を変えていかなければならない。女性は勇気を持って、共にこのような文化を変えていこう」と訴えた。


労働の未来をジェンダーの視点から議論

マルタ・オチョアUNI機会均等局スタッフは、SFの世界が現実のものとなり、急激なデジタル化によって生活が便利になると同時に、労働の世界でも求められる仕事のスキルが変わり、職場や働き方も変わりつつある中、組合においてジェンダーの視点からの議論が欠けていないか、問題提起した。デジタル化によって、情報を左右できる人に権力が集中していく。デジタル格差は、地域間、年齢間、経済レベル間だけでなく男女間でも起きていないか?デジタルの世界でも性差による偏見があるのではないか?

これらの課題認識を受け、フロアからは、「デジタル化の影響を女性労働者の立場から交渉課題に入れるため、より多くの女性労働者を組織する必要がある」、「労働の未来に関わる課題に、女性労働者が備えることができるよう、研修や啓発活動を強化するべきだ」、「同一価値労働同一賃金の実現に向け、多くの女性がこれまで担ってきた仕事の価値を適切に評価しなければならない」といった意見が出された。

大会代議員は、ICTS部会と連携したIT分野の女性労働者の更なる組織化や、デジタル男女格差を目指す他の組織との協力、女性労働者のための訓練や生涯学習の奨励、デジタル化で影響を受ける女性労働者の保護と適切な支援策を使用者に交渉すること等を含む、動議6を全会一致で採択し、UNIの女性メンバー間でのこの問題に関する情報共有・経験交流の重要性を確認した。


女性に対する暴力の根絶

UNIは、全ての個人が、尊厳のある公平な扱いを受ける権利があると確信している。特に、職場における暴力・ハラスメントは、あらゆる人々の尊厳を脅かし、被害者の生産性や健康、労働環境が損なわれる可能性があること、そして被害者本人だけでなく家族や地域社会、経済・社会全体に対しても悪影響を及ぼすと認識している。そこで、職場や社会全体で、セクハラ等のハラスメントや暴力を根絶するには、UNIが模範を示す必要がある。そこで、「UNI諸行事におけるプロフェッショナルで礼儀正しいふるまい」という方針が採択された。

UNI世界女性委員会は、特に職場で職位が低い、または仕事上の評価が低い労働者は被害を受けやすいこと、その多くが女性であることを認識し、ビデオやポスター、ポストカード等を使った様々な意識啓発キャンペーンを展開してきた。

オーストラリアの代議員は、小売・ファストフード業界の組合員6,000人に調査したところ、85%以上が顧客から暴言や暴力を受けていることがわかり、使用者と連携し社会全体の意識を変えるための啓発キャンペーンを始めたことを紹介した。小売・ファストフード業界には、女性や若い労働者が多い。「仕事の一環だと我慢してはならない」と労働者に伝え、会社にも労働者を保護するよう、セキュリティ、人材配置等の適切な措置を要求した。ソーシャルメディア等を通じて「店舗で働く人に八つ当たりしてはならない」という強いメッセージを社会にも訴えている。業界全体の問題であるととらえ、組合だけでなく、使用者・社会を巻き込んだ多面的な取組みを行っている。

杉山真裕子代議員(全印刷)は、日本でもセクハラが連日報道される等、社会の関心は高まってきたが、2次被害を恐れたり、声をあげても改善されない現状を報告し、加害者側にセクハラをしている認識がないことが問題だと述べた。組合でも、使用者側に職場環境改善の一環として要請し、組合員との対話を通じ、ハラスメントに関する実態調査や啓発活動等を行っている。ハラスメントを受けた2人のうち1人が何も行動を起こしていないことを問題視し、働きやすい、また相談しやすい職場づくりに努めていると報告した。

この他、家庭内暴力を受けている女性労働者の精神的・経済的支援も組合の取組むべき課題であるとの意見や、リプロダクティブヘルスを含む女性の健康問題における不平等の改善(中絶の合法化、女性が自らの健康について選択する権利を持てること)等、このテーマでは20人を超えるフロア発言があった。

大会代議員は、今後も、伝統や文化的慣習の下、女性や子供に向けられるあらゆる形態の暴力をなくすため、啓発活動を継続すること、「職場における男女労働者への暴力・ハラスメント撲滅」を目指すILO条約制定に向け、各国政府や使用者にロビー活動を継続することを含む動議5を、満場一致で採択した。


日本の女性代表団、リバプールで活躍

第5回UNI世界女性大会には、日本の6組織から22人が参加している。

UNI Apro女性委員の濵﨑香代議員(UAゼンセン)は資格審査委員、杉山真裕子代議員(全印刷)は時間管理者(タイムキーパー)、新田真帆代議員(損保労連)は、ハラスメント対策委員をそれぞれ務めた。

議題8「力強い女性」のフロア発言で、秋山庸子代議員(UAゼンセン)は、日本の流通業で働く女性が職場のリーダーや管理職として働く上での障害は、長時間労働を当たり前とする男性中心の労働慣行と、周囲だけでなく女性自身が抱く不安であるとし、女性だけでなく男性もワークライフバランスを重視し、働き方を変えていくことによって女性の活躍推進が前進すると述べた。また、日本ではまだ性別役割分担意識が根強く、男性の家事や育児への参画率が極めて低いことが、少子高齢化や女性活躍を阻む要因の1つと考えられており、男性の育児休業取得者の経験談を共有し、男性が育児休業を取得する意義やその効果について伝えること等の工夫を披露した。

 


女性比率の向上とジェンダー格差の解消に向けた取組みを共有

デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長は、UNIにおけるジェンダー平等ルールを設定した背景を次の通り説明した。「女性は世界の労働力の50%を占める。UNIに加盟する2000万人のうち、1000万人が女性組合員であるにもかかわらず、意思決定機関をはじめ、会議、研修、パネルディスカッション等、様々な場面で一般的に女性の代表は少なかった。そこで第3回UNI世界大会(2010年、日本・長崎)において、“ブレイキングスルー(突破)戦略”立ち上げの一環として、UNI世界女性委員会は世界大会に、あらゆるUNIの機構及び意思決定機関において女性代表を40%まで増やす勧告を提案した。これは満場一致で採択されたが、未だ継続中の長い道のりの第1歩だった。UNI世界執行委員会における女性代表比率は、2010年の17.3%から2016年には35%に上昇した。各地域においても、目標達成まであとわずかのところまできている。それでも、まだ前進の余地はある。そこで、2016年、UNI世界女性委員会は、このルールを徹底するための実施手続きを採択した。

ベロニカ・フェルナンデス・メンデスUNI機会均等局長は、「なぜ女性のクォータ(割り当て)制が必要なのか」、「なぜ女性だけの会議をする必要があるのか」との問いかけに対し、逆に「パネリストが全員男性であるパネルディスカッションを何度目にしたか」、「男性が女性の問題を議論するのを何度目にしたか」、「女性が不在の交渉チームを何度目にしたか」、「男性だけの代表団または男性役員しかいない組合を何度目にしたか」と投げかけた。

フロア発言では、久保田昭子代議員(JP労組)が、非正規雇用社員から正社員への登用と、合理的ではない処遇差の撤廃、更には女性社員活躍に関する支援として、女性採用比率・勤続年数・労働時間・女性管理職比率等の状況分析と組合員意識調査結果を反映した取組みを会社に求めていることを報告した。

韓国の代議員は、金融産業における採用・昇進のジェンダー不平等の実態を指摘し、組合は正式な調査を要求していると報告した。女性は有期契約労働が多い。アファーマティブアクションを行い、女性管理職を増やす取組みを継続し、理想が現実になるように活動していくと述べた。

英国の代議員は、「時間がかかり過ぎだ」と憤慨し、「ジェンダー平等は、ワークライフバランス、家事分担、ジェンダーに基づく偏見等とも密接に結びついており、男性も女性の参画について発言すべきだ」と主張した。

大会代議員は、動議2を採択した。


UNI世界女性大会、2018~2022年度戦略的優先課題を採択

第4回UNI世界女性大会(2014年、南アフリカ・ケープタウン)のハイライトをビデオで振り返った後、ベロニカ・フェルナンデス・メンデスUNI機会均等局長から、加盟組織の協力により2014~2018年度の取組みが実施できたことに感謝の言葉が述べられた。特に、メンタリング・プログラムの構築や女性・女児への暴力及びハラスメントに対する闘い、平等賃金に向けた取組み、労働組合における女性労働者の代表を増やすこと等に継続して取組み、着実に成果を挙げてきたことを強調した。

2018~2022年度の戦略的優先課題としては、UNIにおける女性代表40%ルールの徹底及び2022年の世界大会で50%へ引き上げるための取組み、仕事の世界における暴力と嫌がらせ(ハラスメント)に関する新たなILO条約の制定に向けた取組み、組合強化・女性の組織化及び女性リーダー育成・女性ネットワークの拡大、男女間賃金格差・年金格差を解消する取組み、ジェンダーの視点から「労働の未来」を議論すること、LGBTQIへの意識喚起等に重点的に取組むことが提案された。

フロアからは、泰中沙織代議員(UAゼンセン)が、女性組合員の声を積極的に取り入れるための女性委員会の設置と、上司及び組合員に育児・介護休業法の知識・理解を深めてもらうことを通じて、取得できる職場環境づくりに推進した経験を報告した。子育てに限らず、様々な事情を抱えながらも、全ての労働者がイキイキと働ける環境づくりに今後も取組んでいきたいと述べた。

イタリアの代議員は、「UNIの掲げる40%の目標にまだ届かない状況は受け入れられない。男女賃金格差、労働者代表制、女性の健康問題等の取組みは、女性の意思決定機関への参画なしには成しえない」と発言した。

マレーシアの代議員は、女性の組合役員を育成し増やすための研修の重要性を訴えた。また、マレーシアのホテル業界の使用者が、イスラム教徒の女性に宗教上のスカーフ着用を禁じたことを差別だとし、最近、そうした差別的慣行をやめさせることができたと報告した。

大会代議員は、2018~2022年度戦略的優先課題を満場一致で採択した。


リバプールは力強い女性の街

2018年6月14日、第5回UNI世界女性大会が英国・リバプールで開幕し、66か国、160加盟組織から451人(代議員231人、オブ79人、ゲスト89人、スタッフ、通訳等52人)が出席した。日本からは6組織22人が参加した。

リバプール出身の2人の女性による力強いパフォーマンスに続き、英国労働組合を代表し、ジェイン・ロフタス通信労組委員長が歓迎挨拶を行った。彼女は、リバプールにおける労働運動の歴史を振り返り、労働者階級が連帯して闘い、大量に失業者が発生した時代を乗り越えると共に、人種差別、労働者差別や男女差別と闘ってきたと述べた。また、多くの女性が社会正義を求める活動に携わってきたことも紹介し、「職場やコミュニティで男女格差や人種差別に挑み続ける、目に見えない多くの女性がいる。彼女たちを代表していると意識して大会に参加してほしい」と期待した。最後に、アイルランドが国民投票で中絶の権利を認めたことを称賛し、「Yes, we can!(そうだ、我々は変化を起こすことができる!)」と共に声を上げた。

クリスティ・ホフマンUNI副書記長は、UNI初の女性書記長候補である。女優らが過去のセクハラ被害を公表したことをきっかけに、映画監督や政治家等を辞職に追い込んだ。低賃金のサービス産業の労働者が最も被害に遭いやすい。UNIは10年に渡り、職場における暴力やセクハラを根絶するため、「悪循環を断ち切れ」キャンペーンを展開し、拘束力のあるILO条約の制定を目指しロビー活動を続けてきた。男性だけの組合ではセクハラ対策は前進しない。労働運動に携わる女性として、セクハラを許さない文化へと変えていかなければならないと訴えた。

続いて、アクロニム軍縮外交研究所所長で、昨年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の共同議長も務めるレベッカ・ジョンソン博士に、アン・セリンUNI会長より「恐怖からの解放」賞が贈られた。ジョンソン博士は、全ての人の生存のための権利のみならず、雇用の安定、産業界の発展、環境保護のためにも、政治家にただ決定を委ねるのではなく、国民、とりわけ女性が、平和と軍縮の議論にもっと関わり、核兵器廃絶に取組むことが重要であると訴えた。また、労働組合が取組むにあたり、年金基金が兵器産業に投資されていないかチェックする等、核兵器廃絶に向けて連帯するよう要請した。「平和と軍縮の実現に向け、UNIのような組織と今後も連携していく。誰もが、安全で倫理的責任のある職場で働くべきだ。」ジョンソン博士は、全ての核兵器が無くなるまで、核兵器禁止条約に署名・実行するよう各国政府に圧力をかけていく、と誓った。


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