リバプールは力強い女性の街

2018年6月14日、第5回UNI世界女性大会が英国・リバプールで開幕し、66か国、160加盟組織から451人(代議員231人、オブ79人、ゲスト89人、スタッフ、通訳等52人)が出席した。日本からは6組織22人が参加した。

リバプール出身の2人の女性による力強いパフォーマンスに続き、英国労働組合を代表し、ジェイン・ロフタス通信労組委員長が歓迎挨拶を行った。彼女は、リバプールにおける労働運動の歴史を振り返り、労働者階級が連帯して闘い、大量に失業者が発生した時代を乗り越えると共に、人種差別、労働者差別や男女差別と闘ってきたと述べた。また、多くの女性が社会正義を求める活動に携わってきたことも紹介し、「職場やコミュニティで男女格差や人種差別に挑み続ける、目に見えない多くの女性がいる。彼女たちを代表していると意識して大会に参加してほしい」と期待した。最後に、アイルランドが国民投票で中絶の権利を認めたことを称賛し、「Yes, we can!(そうだ、我々は変化を起こすことができる!)」と共に声を上げた。

クリスティ・ホフマンUNI副書記長は、UNI初の女性書記長候補である。女優らが過去のセクハラ被害を公表したことをきっかけに、映画監督や政治家等を辞職に追い込んだ。低賃金のサービス産業の労働者が最も被害に遭いやすい。UNIは10年に渡り、職場における暴力やセクハラを根絶するため、「悪循環を断ち切れ」キャンペーンを展開し、拘束力のあるILO条約の制定を目指しロビー活動を続けてきた。男性だけの組合ではセクハラ対策は前進しない。労働運動に携わる女性として、セクハラを許さない文化へと変えていかなければならないと訴えた。

続いて、アクロニム軍縮外交研究所所長で、昨年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の共同議長も務めるレベッカ・ジョンソン博士に、アン・セリンUNI会長より「恐怖からの解放」賞が贈られた。ジョンソン博士は、全ての人の生存のための権利のみならず、雇用の安定、産業界の発展、環境保護のためにも、政治家にただ決定を委ねるのではなく、国民、とりわけ女性が、平和と軍縮の議論にもっと関わり、核兵器廃絶に取組むことが重要であると訴えた。また、労働組合が取組むにあたり、年金基金が兵器産業に投資されていないかチェックする等、核兵器廃絶に向けて連帯するよう要請した。「平和と軍縮の実現に向け、UNIのような組織と今後も連携していく。誰もが、安全で倫理的責任のある職場で働くべきだ。」ジョンソン博士は、全ての核兵器が無くなるまで、核兵器禁止条約に署名・実行するよう各国政府に圧力をかけていく、と誓った。


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