STEPPING UP SOLIDARITY! サービス・流通連合

サービス・流通連合は、流通サービス産業の組合の連合体で、2001年(平成13年)7月4日に誕生しました。全国の百貨店、チェーンストア、専門店、卸売業、食品関連(レストラン、食品製造など)、ホテル業、輸送関連業、その他流通産業に関係する労働組合が加盟しています。
組合員数は約21万人です。女性の組合員は全体の61%を占め、働く女性の仲間が多い産業別組織です。また、パートタイマーを約8万人組織化しており、パータイマーの方々の組織化にも力を入れています。
JSDの青年委員会活動は今期からスタートしたばかりで、現在、具体的な活動を検討中ですので、今回はコンセプトのみ紹介し、具体的な活動は次回以降に紹介していきたいと思います。その為、後段にはユース英語セミナー参加者のコメントを載せました。
「この青年委員会(JSDでは「F1M1―エフワン・エムワン」と呼んでいます)は、青年(男女問わず35歳以下の者)同士が「職場」・「企業」・「業種」・「地域」を超えて交流することでヒューマンネットワークを構築するとともに、委員会の参加メンバーが「自分たち自身で考え同じ目標に向かい全員で力を合わせ一つの物を創る」ことで、参加メンバーが「達成感」や「感動」を体感し、労働組合の原点である「仲間意識」や「連帯感」の醸成を図る場としていきます。」

今回はUNI-LCJユース英語セミナーに参加したメンバー近況や感想を報告します。

クレディセゾン労働組合
中央執行委員 牧田 真由美
私は、2007年5月に長崎で開催された第3回UNI-LCJ英語セミナーに続き、2008年10月には英語セミナーのフォローアップとして、UNIフィリピン加盟協とのユースワークショップにも参加させていただきました。
恥ずかしながら、昨年の英語セミナーから、さほど英語は向上しておらず、身振り手振りでのコミュニケーションが中心でしたが、フィリピンユースメンバーと互いの国情や青年活動について様々な意見交換ができました。ただ、やはり日本の状況や私たちの活動について知ってもらうには、自分の言葉で伝えることが重要だと痛感しました。
皆さんと英語でコミュニケーションが図れるよう、2010年長崎世界大会に向け、今後も英語学習を続けた意と思います。良い学習方法があれば、ぜひ教えて下さい!
では、皆さん、2010年長崎で会いましょう。

浜屋労働組合
中央執行委員 森 美香
2007年5月に行われました「第3回UNIユース英語セミナー」に参加させていただきました。私はあまり英語が得意ではないので不安でした。始めのオリエンテーションで、休憩時間以外では英会話のみという過酷な試練が待っていました。ですが普段では交流が持てない労働組合の方々とお話する事ができ、セミナーでは楽しい時間を過ごしました。また、自分から進んでコミュニケーションをとることの大切さも勉強させていただきました。
私は、百貨店に勤めておりますので、外国の旅行者から、よく道を尋ねられます。今でも英会話は上手くできないのですが、単語を聞き取り、ジェスチャーと片言の単語を交えながら話をし、通じた時の嬉しさや「Thank you」と言われた時の楽しさを味わえるようになりました。
2010年11月には、私が住んでいるこの長崎で〈UNI世界大会〉が行われます。
その時までに、英会話をもっと勉強してお迎え出来ればと思っています。英語セミナーに参加させていただき、一歩でも自分が成長できたこと、大変感謝しております。

サービス・流通連合
組織局部長 扇谷 浩彰
VIVA UNI!!
UNI活動に参画をしたのは、04年のモンゴルセミナー、06年・08年のタイ・テスコロータス労組支援セミナー、08年の英語セミナーですが、いずれの活動も私にとっては大きな意味を持っています。諸外国の労働運動に携わる人々と交流を持つ事により、各国における労働運動の異なりを伺い知る事ができ、国内における他産別の組合役員との交流からは、自組織の取り組みのアピール点と未成熟な点を感じる事ができました。
今後も、より多くの方々との接点や交流する機会を持ち、それらの経験を業務に役立てていきたいと思います。

中村ストアー労働組合
執行委員 時里 洋子
セミナーに参加した時はUNIや労働組合についての知識はあまりありませんでしたが、今振り返ってもおもいだされるのは楽しいことばかりです。
日本人どうしで英語を話すという環境はとても新鮮でした。そして何より、日本各地からの参加者、そして外国から来てくださった講師の方々やUNIのスタッフの方々と組合活動についての悩みや問題点などを共有化できとても貴重な経験をさせていただきました。
現在までもまだまだ執行委員として勉強の毎日ですが、組合員の方々へ組合活動についての認識を高めて頂けるよう地道に頑張っていきます。
もちろん英語の勉強も頑張っていきますよ!

東急百貨店グループ労働組合
事務局次長 瀬戸 哲朗
3日間で所定の課題をこなし、親睦を深め、長崎へ向け私を含め、参加した皆さんが前向きになれたのではないかと思います。海外の労組の取り組み事例や、ビルマの現状、セカンドライフを利用したIBMイタリアの攻略など、様々な取り組みを学び、今後の労組活動に大変参考になりました。
参加者の皆さんとも交流させていただき、異なる業界に、また日本各地に、よいネットワークができたと思っています。これは今後の活動に活かして行きたいと思っています。
セミナーの所感にも記載しましたが、2010年の長崎・世界大会時には役員を務めているか分かりませんが、何らかの形でお手伝いが出来れば、と思っております。
今回は貴重な機会をありがとうございました。
反省点としましては、私個人の問題かもしれませんが、事前にJSDの青年活動、女性活動などについての取り組みに対して予習をしなかったので、他の産別の方と議論がかみ合いませんでした。JSDの皆さんにはお詫び申し上げます。
これは単組内での問題かもしれませんが、私は多少の英語力があったため、単組内での派遣が決まりましたが、参加者の皆さんは若手の方が多く、セミナーの狙い(2010年へ向けた若手の育成)と自分とのギャップを感じてしまいました。


UNI世界商業部会拡大運営委員会(2008年11月13日、ニヨン)

2008年11月13日、ニヨンで標記委員会が開催され、日本からは以下のメンバーが参加した。

委員 サービス・流通連合 会長  桜田高明
オブ UIゼンセン同盟 副書記長  橋本和秀
オブ UIゼンセン同盟 国際局部長  中野英恵
オブ 自動車総連 企画室国際グループ長  村山恵一
オブ サービス・流通連合 事務局長  八野正一
オブ サービス・流通連合 国際局部長  本田小枝子
オブ サービス・流通連合 中央執行委員 村田善郎
オブ サービス・流通連合 髙島屋労働組合 中央書記長  佐藤尚弘
オブ サービス・流通連合 髙島屋労働組合 中央執行委員  小熊栄
事務局 UNI-Apro東京事務所 所長 伊藤栄一
なお、ゲストとして明比髙島屋人事部長が参加した。

アラン・スポールディングUNI商業部会議長が開会した。
ボイヤー副書記長は、「日本でGFAは不可能と考えられていたが、桜田会長、JSDのイニシャティブで髙島屋とのGFAが実現できた。このことは、不可能なことは無いということを示している。UFCWは、H&Mに組合を作ることが出来た。髙島屋のGFAにより、将来ニューヨークでも組合が作られることを望む。さらに髙島屋GFAが優れている点は、労働者が関与していることだ。1300の職場会を開き、GFAを周知した。GFAを労働者が理解していることが重要である。ショップライトなど、今後更に働きかけを強めて欲しい」と挨拶した。

髙島屋GFA
村田髙島屋労組委員長が、今回のGFA締結に至る経過、特徴、今後の方向を説明した。桜田JSD会長は、UNI-LCJの観点から見た今回のGFAの意義を語った。
明比髙島屋人事部長は、「日本経済の低迷、少子高齢化という状況の下で、顧客のニーズを常に考え、誠実な経営をしていかねばならない。髙島屋はCSRを経営の柱としてきた。今回のGFA締結にあたっても、多くの討論をしてきた。UNIに対する理解を促進する上で助かったのは、ジェニングス書記長とウン地域書記長が来日し、相互理解を深めたことだった。今後はこの協定をスリーピング協定にしないように、常に机の前に置いておきたい」とユーモアを交えて述べた。
ウン地域書記長は、髙島屋がシンガポールに開店した時の思い出から始め、「UNIが信頼できる組織であることを示せた」ことが重要だったと述べた。アペルバウム委員(RWDSU/UFCW)は、「新しい経済にあって、使用者としての責任を示してくれた。今後米国の他の使用者と話す時、髙島屋の例を示すことが出来る」と述べた。ヤン・フルステンブルク局長は、「GFAを深く考えるきっかけを与えた」と髙島屋のGFAを高く評価した。

商業部会に対する経済危機のインパクト
フルステンブルク局長は、経済危機のインパクトと危機からの脱出というテーマと結び付けて活動を報告した。特に多国籍商業企業ごとに現在の状況を詳しく説明した。

インドネシア・へーロースーパーマーケット
ウン地域書記長は、パートナーシップ労使関係の実例として、へーローの例を紹介した。

インド商業部門組織化プロジェクト
このプロジェクトは、2009~2011年の3年間UNI-COME組織拡大を目指すものである。2009年はバンガロールで330名、ハイデラバードで240名、デリーで400名を目標とし、3人のオルガナイザーがメトロ、ビッグバザール、シュビクシャの組織化を目指す。ボイヤー副書記長は、インドの状況を説明した。すでにマッピングは終わっており、組織化を行う体制は出来ている。
フルステンブルク局長は、「非政治的であることを示す必要がある」と述べた。ウン地域書記長は、「まずメトロで良い労使関係を作り、これをモデルとして、UNI-COMEを拡大したい」と述べた。

イケア
スウェーデンの代表からは以下の報告があった。「イケアは40カ国、18万人が営業・流通に関わっている。CEOはカリスマ的な人物であり、飛行機はエコノミー、古いボルボに乗り、クリスマス前には店舗に来て、人々と握手するなど、“イケアウェイ”を実践している。スウェーデンの1万7000人の従業員は組織化されているが、他国では組合は少ない。我々とのGFAについては否定的で、良い政策を実施しているので必要ないと言っている」
ドイツの代表は、「ドイツのイケアには、組合員はいるが、協約は締結できていない。我々は、スウェーデンの仲間の援助も得て、経営側と対話を始めることが出来た」と語った。

インディテックス・ザラ
フルステンブルク局長は、「創業者は、自転車でシャツを売る商売から始めた。そのため、労働者を理解している。スペインでは労使関係は良いが、海外で問題のある国もある。GFAに向け前進したい」と述べた。

ショップライト・チェッカーズ
南アフリカの企業だが、アフリカ諸国を中心に17カ国以上に進出している。現在、GFA締結を交渉している。

UNIテスコグローバル労組同盟
テスコは英国では良い企業だが、他国では組合忌避的行動が多い。米国UFCWは「テスコの2つの顔」という小冊子を出した。日本からは橋本UIゼンセン同盟副書記長が、「日本のテスコは、マーケティングをまず行い、続いてM&Aで拡大していく手法をとっている」と述べた。米国のテスコは、ある投資家の情報によれば、「米国経済の悪化と強力な労組によって良い業績を上げられず、2009年には撤退するかもしれない」とのこと。

欧州社会対話
ユルゲン・ホッペ委員(デンマークHK)は、「欧州レベルで達成できることが、各国レベルの期待に応えているわけではない。この点を改善しなければならない」と報告した。

2009年活動計画
アルケ・ベシガー新局長(2009年1月就任予定)は、「カルフール、H&M、メトロなどGFAが既にあるところは、関係を強化し改善していく。今後GFA締結を目指す企業は、センコスード、へーロー、イケア、インディテックス、ショップライト、テスコである。中国と関係を作り、インドのプロジェクトを続ける。新技術、派遣と契約労働、CSRに注目する」と述べた。橋本UIゼンセン同盟副書記長は、「CSRを活用し、ITGLWFが主催するブランドとの会議を利用してはどうか」と提案した。フルステンブルク局長は、「サプライチェーン関係強化は重要であり、ブレークスルーになるかもしれない。他のGUFとの関係を強化すべき」とコメントした。デブリュンSDA書記長は、「オーストラリアの商業企業ではまだ契約労働は無いが、将来を考えると不安だ」と述べ、「活動計画には賛成だが、進展について3ヶ月毎に簡単な報告を出してほしい」と要請した。
最後に、フルステンブルク局長が今年末で退任することが報告され、感謝の辞が述べられた。後任には、ベシガー女史が就任する。


UNIプライベートエクイティ・グループ会議(2008年11月10日、ニヨン)

2008年11月10日、ニヨンで標記委員会が世界執行委員会の前段に開催された。UNIプライベートエクイティ(PE)・グループは、ラーナー議長(米国SEIU)を中心に年1回会議を開催しており、関心あるUNIメンバーは誰でも参加できる。日本からの参加者は以下の通り。日本からは今回初めてこの種の会議に参加した。

NTT労組 中央執行委員長   加藤友康
NTT労組 国際担当   木村富美子
UIゼンセン同盟 副書記長   橋本和秀
UIゼンセン同盟 国際局部長   中野英恵
自動車総連 事務局長   相原康伸
自動車総連 企画室国際グループ長   村山恵一
損保労連 中央執行委員長   石川耕治
サービス・流通連合 事務局長   八野正一
サービス・流通連合 国際局部長   本田小枝子
サービス・流通連合 中央執行委員   村田善郎
サービス・流通連合/髙島屋労働組合中央執行委員 小熊栄
UNI-Apro東京事務所 所長   伊藤栄一

開会
ラーナー議長が欠席したため、ジェニングス書記長が開会した。
PEを扱うマルチメディア・プレゼンテーションの後、ジェニングス書記長は、「2007年は、まずミュンヘンで開催されたPEのスーパーリターン会議に対する対抗会議から始まった。また米国PE協議会のグループと4回の会合を持ち、その結果労働問題を扱う小グループができた。メンバーはGUF代表と法律家、学識者である。一連の対案を出したが、回答はまだ完全な形では来ていない。デンマーク、フランスでも対話を行っている」と述べた。
続いて、2008年7月17日に米国SEIUによって呼びかけられ、全世界で取組まれた「KKRグローバルアクションデー」の報告が映像で行われた。マイケル氏(SEIU)は、この取組みを評価すると共に、「SEIUはKKRと直接対話することが出来たが、結果が出ているわけではない」と報告した。

テーマ1「金融危機におけるプライベートエクイティ」 カレル・ウィリアムス・マンチェスター大学教授
PEによる企業買収の構造と現状を説明した。金融危機におけるPEの行動については、クレジットクランチと金融危機の中で、多くのファンドが資金繰りに苦しんでいるほか、ポートフォリオ企業も破綻し、損害が出ている。しかし2006~07年に巨額の資金調達が出来たPEは、新しい投資先を求めている。限られたPEに資金が集まっている状況である。

テーマ2「規制改善を求めるキャンペーン」 ピエール・ハバードOECD研究員
借金で繁栄する方法はだめだということが明らかになった。自ら仕組み商品(Structured Product)を勝手に作り、リスク商品をパッケージにして販売するなど、規制された金融市場の売買ではなかった。格付け機関が楽観的な評価を与えていたことも問題だった。金融には非規制の世界と規制の世界が出来ており、ごまかしは体質化した。リーマンブラザース理事会の10人中2人しか金融の知識が無かったという事実を聞くと、ガバナンスの古典的な問題が問われているといわざるを得ない。また中央銀行がバブルを阻止できなかった点も、市場の自然機能に依存しすぎだったと指摘できる。今後、金融のセーフガード強化、プルデンシャルルールの見直し、オフショアの規制、規制当局のスタッフィングなど規制政策の改善が重要である。

テーマ3「プライベートエクイティにおける労働基準の促進」 デイモン・シルバース氏(AFL-CIO)
負債によって資金調達し、企業を買い上げ、コントロールするというレバレッジドバイアウト・モデルが崩れた。銀行は、リスキーな人には貸さない方針に転換し、PEは資金繰りに苦慮、さらに株価が低迷しているのでエグジットも出来ない。PE、ヘッジファンド産業自体が崩壊の危機にある。
討論では、橋本UIゼンセン同盟副書記長が、「日本でもPEの資金力が落ちており、運転資金が借りられないという問題が発生している。我々が関係している企業の中には、緊急に資金を必要とする場合もあり、欧米ファンドの日本コーディネーターと交渉したいが、なかなか出来ない事情がある。事業会社との交渉を強化し、ファンドの担当者を動かすように交渉力を高めたい。これまでのファンドの行動を見ると、日本型労使関係を無視して買収を行っても、例えばスティールパートナーズのように失敗例が多い。規制については、PEだけの規制は難しいと思う。労働法制を守らせることをポイントとする方が現実的であろう」と発言した。
石川損保労連委員長は、「英国と米国では規制の形が違う。30%以上買収する場合は現金を必要とする英国型規制は、グリーンメーラー的買収を阻止する上で有効性があるのでは」とコメントした。
ジェニングス書記長は、UNI欧州の「金融市場の規制に関する13の要求」をベースにUNIとしての規制強化の要求を行う方向を示した。「来年はシアトルのWTO反対デモから10年。サイクル的に、大衆運動が高揚することが予想される。どういう社会であるべきか。新しいブレトンウッズをいかに作るか。我々は、幅広いアライアンスを作るべきである」と述べた。

テーマ4「年金基金に影響を与える」
年金基金がPEに投資している問題については、多くの参加者が危惧を表明した。金融問題に詳しいNGOのAVAAZを代表して出席したポール・ヒルダー氏は、「我々は新しい世界に生きている」と語った。ドイツVer.diのラインブレヒト氏は、公的な年金システムを充実させ、金融商品ではなく、生産とインフラに投資すべきであると主張した。

2009年のUNIプライベートエクイティ・グループの活動は、2月4日ベルリンで開催されるスーパーリターン対抗会議から始まる。金融・経済危機の進展に対応し、適切なキャンペーンを行っていくことが討論された。


DHLエクスプレスの米国からの撤退

2008年11月10日は、CEPL(クーリエ・急送便・小包・ロジスティクス)の歴史に残る日となろう。この日、「DHLは2009年1月30日をもって、米国国内市場から撤退する」と発表された。2003年以来75億ユーロのコスト・損失を出し、CEPL産業における最も高価な「冒険」は終息した。DHLの米国急送便市場からの劇的な撤退は、今年の国際急送便産業における最大の事件とも形容される。撤退によって1万人以上の従業員が職を失い、世界で最も大きな急送便・小包市場の競争環境を変化させ、DHLエクスプレスの戦略再構築につながった。 1990年代の後半から、クラウス・ツムヴィンケル前CEOの下、ドイツポストワールドネットは、世界最大のCEPL事業者として、多国籍企業に「ワンストップ・ショッピング」を提供するという戦略を立て、類を見ない規模で全世界的な拡大を行った。この拡大のコーナーストーンは、UPSとFedExとの競争に打ち勝つべく、2003年米国第3位の急送便企業であるエアボーン・エクスプレスを10億ドルで買収したことであった。DHLエクスプレスは、さらに12億ドルを投資し、航空と地上のハブと拠点を作り、全国的なネットワークの建設を計った。3億ドルをかけ、2005年オハイオ州ウィルミントン飛行場を米国のハブとしたのも、この計画の一つである。
しかし実際にはこの戦略は最初から失敗していた。2002年エアボーン・エクスプレスは、米国国内市場で19%のシェアを持ち、3億5600万個の小包を配達していた。2004年DHLがエアボーンを完全に統合して1年目、DHLのシェアは7%だった。43億2700万ユーロの収入に対し、4億9500万ユーロの営業損失を出した。2005年DHLは米国市場で4億5200万個(1日の取扱量170万個)を取り扱い、(収入ベースで)9%のシェアを標榜した。しかしその後、DHLエクスプレスUSAの損失は毎年劇的に増加していった。ビジネスは、ウィルミントン・ハブの開港に関わる運営上の問題、品質管理上の問題、さらに最近の米国経済の悪化に直撃された。2007年DHLエクスプレスUSAの営業損失は10億ドルだったが、2008年は15億ドルと予想されている。現在の1日の取扱量は120万個であり、2005年より30%減少している。
2008年5月28日フランク・アペルがドイツポストワールドネットの新しいCEOに就任し、ハンドブレーキを引いた。彼とDHLエクスプレスのCEOであるジョン・マレンは、20億ドルに上るリストラプログラムを発表し、2011年には損失を3億ドルまでに切り詰めるとした。計画の骨子は、1万8000人のDHLエクスプレスUSAの職員を1500~1800人削減し、グラウンドネットワークをダウンサイジングし、米国内の航空輸送をUPSに100億ドルで委託し、約8000人の職員削減と共にウィルミントン・ハブを閉鎖するというものであった。
しかしこのリストラ案は米国内で政治問題となり、UPSは身を引き始めた。しかも米国の経済危機と米国におけるDHLブランドの急速なイメージ悪化は、ここ数ヶ月DHLのビジネスを更に直撃し、先のリストラ計画では建て直しは不可能となった。それゆえ、11月10日DHLエクスプレスは、1月30日をもって米国の国内オペレーションからは撤退し、米国差し立て・到着の国際急送サービスのみに特化することを決定したのだ。
この間、UPS、FedEx、USPS(郵便公社)は、米国におけるDHLエクスプレスの顧客を獲得すべくウェブサイトなどでキャンペーンを張っている。
DHLエクスプレスのジョン・マレンCEOは、「米国に足場を持つことは、我々の全体としてのグローバル急送ネットワークにとって重要である。我々のトップ200顧客の約半分は米国を拠点としている」と語っている。2006年米国における国際CEP市場(46億ユーロ)のDHLエクスプレスのシェアは13%、FedExは34%、UPSは18%である。この分野におけるDHLのポジションは、他の地域ではもっと強い。2006年欧州における国際CEP市場(121億ユーロ)のDHLのシェアは24%、アジア太平洋地域における国際急送便市場(56億ユーロ)では34%との数字を誇っている。米国から撤退するDHLが他の地域で攻勢に出ることによって、今後この分野の競争が更に激化することは必至である。
(「CEPリサーチ」2008年11月14日号等から編集)


UNI-MEI代表団来日(2008年11月20~21日、東京)

UNI-MEI(メディア娯楽部会)代表団として、ヨハネス・ストゥディンガーUNI-MEI部会副部長、米国脚本家組合(WGA)のチャールズ・スロッカム副書記長が来日し、日本の映画団体等と意見交換した。
11月中旬ニュージーランドで、国際脚本家連盟(International Affiliation of Writers Guild)の総会が開催され、両氏は総会に出席した後、来日した。脚本家の国際組織としては、他にFSE(欧州シナリオ作家連盟:Federation Of Screen Writers Europe)がある。
米国には脚本家組合が2つあるが、WGAはハリウッドを中心に、強力な組織を誇る。ハリウッドでWGAに入っていない脚本家はまずいない。組合員は約1万人、スタッフは20人のオルグ、160人の法律家、会計士などからなる。映画会社や放送局との団体協約の締結と実施、健康保険・年金スキームの運営、著作権や二次使用に関わるロイヤルティーの受領業務が主な仕事であり、専門性の高いスタッフが必要とのこと。特にロイヤルティーの受領・配布は、脚本家の収入の最も大きな部分を占める。2007年11月から2008年2月まで「100日スト」を闘い、テレビドラマの放映をストップしたことで世界にWGAの名を轟かした組合である。ハリウッドでは、映画監督、俳優など映画制作に関わる全ての人々が、同様の強力な組合によって組織されている。
代表団は20日、UNI-Apro東京事務所を訪問した後、日本脚本家連盟、シナリオ作家協会と意見交換を行った。両団体とも協同組合形態を取っており、労働組合ではない。映画部門において、脚本家は唯一著作権を認められており、両組織とも著作権の受領団体としての性格を有している。さらに映演共闘と交流し、日本の映画演劇部門の状況と労働条件、職業団体について聞き取りを行った。21日は、日本映画監督家協会を訪問し、幅広く意見交換した。昼は民放労連主催昼食会に出席し、インターネットテレビのインパクト、デジタル放送への移行などのテーマで意見交換した。
その後、日本映像監督協会を訪問、労働組合化などのテーマを含め、率直な意見交換が行われた。国際交流に関しては、CISAC(著作権を中心に活動している)、旧AIDAA(監督を中心とする)などの国際団体へ加盟・連携している団体もあるほか、日本映像監督協会は毎年アジアの映画人とのシンポジウムを開催しており、概して関心が高く、「UNI-MEIという団体のことは全く知らなかったので、今後とも情報交換したい」という積極的な意見が多く聞かれた。
UNI-MEI代表団は、今年3月にも来日しており、日本のコンテンツ制作に関わる職能団体と交流を深めている。


UNI-LCJ印刷部会セミナー「欧州社会モデルを学ぶ」(2008年11月18日、全印刷会館)

ミシェル・ミュラーUNI印刷部会議長、アドリアーナ・ローゼンツヴァイクUNI印刷部会担当局長、トミー・アンダーセン・スウェーデン印刷労組(グラフィスカ)委員長を中心とするUNI印刷部会代表団が2008年11月16~19日に来日し、印刷関係労組と交流、標記セミナーで講演した。

印刷関係労組訪問
印刷労連
代表団は、印刷労連を訪問し、吉村副委員長、柿崎書記長と意見交換した。代表団は、まずUNI印刷部会の現状を報告した後、日本の印刷産業と印刷労連組織の現状について説明を受けた。日本では紙媒体からデジタル印刷へと変化する中、紙媒体部門の熾烈な競争、デジタル部門に進出可能な限られた企業による寡占化、印刷産業労働者の減少が見られ、大変厳しい状況の中にあることが説明された。代表団からは、中小企業でも技術革新を行い、発展しているイーランダー社(スウェーデン)の例が発表された。今後とも情報交換・意見交換していくことで合意した。

情報労連NTTクオリス労組
三木委員長から、NTTクオリスの現状について説明を受けた。NTTクオリスは、近代的な設備を誇り、キャパシティーは大きいが、広告の減少、電話帳の発行部数低下の中、一工場の閉鎖が通告され、組合として雇用と生活をいかに守るかの交渉に苦慮しているとの報告があった。

全印刷
11月17日に全印刷主催夕食会が開催され、全印刷からは竹井委員長、荒川副委員長、宇田川書記長以下中央執行委員会メンバーが参加し、代表団を歓迎した。竹井委員長は、ザグレブで開催されたセキュリティー印刷会議では大いに学ぶことが出来、企画に感謝していると述べ、継続を要請した。竹井委員長は、UNI-Apro印刷部会副議長の任に就いており、今後のUNI印刷部会活動の進め方についても意見交換した。

新聞労連
新聞労連では、豊委員長、木部書記長から、新聞産業をめぐる現状について説明を受けた。広告費の減少、発行部数の減少の中、どの新聞社も合理化を進めており、一部地域ではライバル社が共同して印刷会社を作り、アウトソースする例も出ている。分社、下請け会社の組織化が重要との点で一致した。フランス政府は、新しい新聞政策を発表し、12月には新聞労働者のストがあるとの情報も開示された。

広告労協
広告労協は、大手から中小まで日本を代表する広告会社を組織している。印刷、メディアと関係が深い業界だが、印刷会社は直接広告会社に事務所を置いて営業している。藤井広告労協事務局長からは、オムニコム、IPPなど多国籍企業へのアクセスを持ちたいとの希望が表明された。

この他、代表団は、加藤NTT労組委員長を表敬訪問し、UNI世界執行委員会、情報労連の役割について意見交換した。

UNI-LCJ印刷部会セミナー「欧州社会モデルを学ぶ」
ローゼンツヴァイクUNI印刷部会担当局長は開会挨拶で、昨年・今年の訪問を通じ活動への多くの示唆を得ていると日本の受入れ労組に感謝し、今後デジタル化が進行する中で旧来の労働者だけでなくホワイトカラーやIT労働者の組織化にも取組んでいくと語った。全印刷の竹井委員長は9月にザグレブで開催されたUNI印刷部会諸会議に出席し世界的な印刷産業の動向について新しい知見を得られたことに感謝し、本セミナーの成功を祈念した。
欧州社会モデルのケーススタディとして、まずミュラーUNI印刷部会議長(フランスFILPAC-CGT書記長)より、フランスの社会モデルを構成する重要な要素である労働法成立の経緯と内容、更に産別レベルの団体協約、企業レベルの企業協約について印刷産業における歴史、現状、課題が発表された。印刷産業労組の歴史は古く1881年に活版工の全国組織が結成されたのが始まりであり、1953年に印刷産業労働者全てに適用される産業レベルの団体協約が締結された。1968年以降従業員数50名以上の企業で企業委員会の結成が認められ、苦情処理や福利厚生活動を行っている。近年のEUの拡大、グローバル化に伴う国際競争の激化、新自由主義的なサルコジ政権の誕生により団体協約の影響力が低下しており、時代に合った協約策定のための交渉が求められている。理想の社会モデルはひとつではなく、国によっても異なるが、各国の経験を交換し労働者にとってより良い社会モデルを構築するべきである。
ふたつ目のケーススタディとして、アンダーソン・スウェーデン印刷労組(グラフィスカ)委員長がスウェーデンモデルの特徴である手厚い社会保障制度と労働組合が果たす積極的な役割について様々な統計を用いて発表した。同国は80%の組織率を誇るが、これは労働組合が失業保険基金を管理しているためである。基金は労使双方で負担され、それまでの所得の80%という手厚い給付金が補償される。スウェーデンモデルは法律ではなく、労使というソーシャルパートナー同士の交渉で決められ全労働者に適用される団体協約によって支えられ、これまではうまく機能してきた。しかし、2年前に労組に敵対的な保守中道政権が成立してから失業保険基金の給付や職業訓練が削減されるなど、手厚い社会保障を特徴とするスウェーデンモデルが脅威に晒されており、労働組合としては次回選挙での社会民主党政権の樹立を目指し闘っている。
ふたつの社会モデルが示された後、組織率の低下、ワーキングプア、非典型労働者の現状や両国の反組合的政権への労働組合の対応等について質疑応答が行なわれた。セミナー後は、同会場にてレセプションが開催され、参加者との更に活発な意見交換が行なわれた。


UNI-LCJ/UNIフィリピン加盟協ユースワークショップ(2008年10月3~5日、フィリピン・マニラ)

2010年のUNI世界大会長崎開催に向けたUNI-LCJアクションプランに掲げられた目標の中に、「国際労働運動の一般組合員への普及」と「大会成功を支えるボランティアの育成」がある。その目標達成のため2006年より年2回ユース英語セミナーを継続開催しているが、5回を終了した時点で中間フォローアップの意味で、毎回講師派遣に協力してもらっているフィリピン加盟協青年・女性委員会とのユースワークショップを開催した。その目的は、
1.UNI-LCJユース代表団としてのチームワーク作り
2.フィリピン加盟協ユース及びUNI-LCJユースとのネットワーク作り
3.英語によるコミュニケーション力のステップアップ
4.異なる業種、文化を持つ人たちを理解し、共通の目標を達成する
である。
日本からの参加者は、英語セミナーやUNI-LJC郵便テレコム部会国際労働学校など、UNI-AproとUNI-LCJが共催する若手訓練セミナーの参加者が中心である。昨年のモンゴル派遣のユース代表団と同様、女性が半数を占めた。

◆◆◆◆◆◆◆

団長        サービス・流通連合(クレディセゾン労組中央執行委員)   牧田真由美
アドバイザー  損保労連中央執行委員長   石川 耕治
メンバー     KDDI労組 企画部長   後藤 一宏
メンバー     UIゼンセン同盟(ファッション労連事務局次長)   大田 光晴
メンバー     JP労組九州地本宮崎中央支部宮崎県連協女性フォーラム   長倉 史
メンバー     JP労組九州地本福岡かんぽサービスセンター支部   里 永
事務局      UNI-Apro青年・女性コーディネータ/UNI-LCJ   小川 陽子

フィリピン側は、銀行労組、郵便労組、テレコム労組、AFWなど、青年委員会から12人、女性委員会から8人の計20人が出席した。

◆◆◆◆◆◆◆

事前レクチャー
日本人は東京、大阪、九州からの参加で、マニラに到着して初めて全員が顔を合わせることになった。そこで自己紹介後、セミナー主旨やプログラム進行、各自の役割分担などを確認し、ILO東南アジア・太平洋小地域事務所(マニラ)の石橋通宏・労働活動局シニアスペシャリストから、フィリピンの社会・政治・経済全般から専門の労働分野の事情まで幅広くレクチャーを受けた。

ワークショップ第1日目(10月3日)
開会式ではまず、UNI-PLCのジュン・ウマリ事務局長が、「フィリピン加盟協(UNI-PLC)は日本加盟協(UNI-LCJ)から常日頃ご支援をいただいているが、日本で実施されている英語セミナーへの講師派遣というかたちで日本のユースの英語力アップにささやかながら貢献できることを光栄に感じている。今回、英語セミナーの参加者が英語学習の成果を発揮するため、マニラで合同ワークショップを開催することになり、皆さんを心から歓迎する。」と挨拶した。
続いて、フィリピン加盟協青年委員会のレイナー・クルス議長(第1回UNI-LCJユース英語セミナー講師)から、「青年活動は楽しく学ぶことが大切。日本とフィリピン両国の友好を更に深め、たくさんの友達を作り、互いの経験を共有していこう。」と挨拶があった。
UNI-LCJユース代表団を代表して、牧田団長(JSD)は、「各国で青年労働者の組合離れや無関心さという共通の問題を抱えているが、お互いの良い経験を共有し学びたい。過去5回のUNI-LCJユース英語セミナー参加者総数は130人を超えた。フィリピンからは毎回講師をお招きしており、今回講師や活発な青年・女性委員会の皆さんと会えることを楽しみにしている。特に、パヤタスにおけるボランティア活動に参加する機会があるので、見、聞き、感じたことを仲間に伝えたい」と抱負を述べた。

基調講演「ILO-国際労働基準の促進と労働組合の青年・女性組合員の役割」
ILOの石橋氏から、ILOは第一次世界大戦後、社会正義の促進により平和を実現するために創設された国連の専門機関であること、国連組織において唯一三者構成主義を持つことが解説された。180を超えるILO条約の批准数は、フィリピンより日本の方が若干多いが、8つの中核的労働基準についてはフィリピンが全て批准しているのに対し、日本は105号と111号が未批准である理由が説明された。米国はわずか7条約しか批准していない点も参加者には興味深く感じられた。参加者からは「ILOには組合に入っていなくても個人として提訴できるのか」、「フィリピンのようにたくさんのナショナルセンターがある場合は、どれがフィリピン労働界を代表するのか」など質問が出された。石橋氏は、「三者構成主義のメリットを組合は最大限活用すべきだ。組合は条約作りから、各国政府による批准、批准後の実施の監視に至るまであらゆるプロセスに積極的に関わるべきだ。よくILOの職員である私にこうしてほしいとの要望が出されるが、ILOの仕組みの中では皆さん労働組合が主体とならなければならない。」と強調した。最後に、青年や女性は自分たちの問題をよく認識しているので、組合(及び役員)がこうした問題に適切に対応しているかを常に監視し問題提起する絶好の立場にあると述べ、組合における役割の発揮を奨励した。

「UNI-Aproの青年活動、長崎大会に向けたUNI-LCJの青年活動」
小川UNI-Apro青年・女性コーディネータは、UNI-Aproの青年活動(主に青年の組織化、教育訓練、キャンペーン、社会貢献活動など)を紹介し、特に日本における青年活動の一例として、長崎大会に向けた若手ボランティア育成のためのユース英語セミナーをはじめ、モンゴルやフィリピンにおける交流プログラムや、ユースネットワーク維持のEメールグループやブログによる情報交換を挙げたUNI-Aproではユース対象の訓練コースは随時開催されており、積極的な参加が期待されている。

セッション1「組合のユース活動と社会貢献」
UNI-PLC及びUNI-LCJ(UIゼンセン同盟、JSD、JP労組)がそれぞれ、ユース活動について報告し、意見交換を行った。


UNI-LCJ/UNIフィリピン加盟協ユースワークショップ 第2日目(2008年10月4日、フィリピン・マニラ)

ワークショップ第2日目(10月4日)
参加者は全員、報告委員会、プログラム委員会、ソーシャルファン委員会のいずれかに属し、ワークショップ運営を支えることになっている。まず、ソーシャルファン委員会がエナジャイザー(ウォーミングアップ)の音頭を取った。報告委員会は、前日の内容をパワーポイントを使って要約報告した。プログラム委員会は、会議室の整理整頓と遅刻者からの罰金徴収が主な任務である。

セッション2「ワークライフバランス」
日本人参加者はあらかじめ、UIゼンセン同盟作成のワークライフバランス・チェックシートのアンケートに本人だけでなく職場の同僚などからも回答を得て、30人分のデータを収集した。フィリピン人参加者からは19人のデータを収集した。3つのグループに分かれ、それぞれ「仕事」、「生活」、「組合」をテーマに日比両国の結果について討論した。グループ討論後、各グループの代表が討論結果を報告した。結果に若干の差が出た項目としては、フィリピンの方が選挙に参加すると答えた人が多かった(理由:大統領も直接選挙で選ぶことができるので権利を行使すべきだという考えが強い。一方、賄賂も横行しており投票率が高いという一面もある)。親が病気になった場合、娘や妻(女性)が仕事を辞め介護すべきと思うか?との質問には、フィリピンは「仕事を辞めたら収入源がなくなるので辞めるべきではない」という答えが多かった。
その後、損保労連及びKDDI労組から日本の取組み事例が報告された。
引き続き、UNI-LCJ代表団は、UIゼンセン同盟組合員が描いた「女性の組合参画」紙芝居をロールプレイしながら上演した。参加者は事前に自分のパートを練習し、マニラで初顔合わせ後、リハーサルをして本番に臨んだ。
UNI-PLC女性委員会メンバーも、女性組合員の勧誘場面をスキットで再現した。

まとめ
最後に参加者から、「2日間は短かったが充実した内容だった」、「当初の目標である仲間作りは達成されたので、今後もネットワークを維持していこう」、「互いの文化や経験を知ることができ有意義だった」、「青年労働者の抱える問題は国が違っても共通であることがわかった。ワークショップで学んだ経験を今後の活動に活かしたい」、「ユース活動は楽しい要素も重要」など、前向きなコメントが聞かれた。
レイナーUNI-PLCユース議長は、「今後もLCJユース・メンバーの英語の勉強を励ますため、Eメールやブログを通じて情報交換していこう。長崎大会での再会を楽しみにしている」とまとめた。
ウマリUNI-PLC事務局長も、全員の積極的な参加とワークショップの成功をたたえ、今後の両国加盟協の発展と協力関係の強化、UNI-Aproにおける貢献を祈念した。


UNI-LCJ/UNIフィリピン加盟協ユースワークショップ、課外活動

課外活動-パヤタス地区児童給食ボランティアの体験(10月5日)
ケソン市にあるパヤタス地区に住む貧困家族の、栄養不良の子供たちを対象とした給食ボランティアについては、日本で開催される英語セミナーで毎回、ビデオや写真で報告を受けているが、今回実際に現場を視察した。UNI-PLC青年委員会が、地元のボランティア団体と協力して、給食ボランティアを支えている。
10時頃パヤタス地区に到着し、まず「プロミスランド」と呼ばれるゴミ捨て場に向かった。その道中は決して衛生的とは言い難いが、多くの人々が生活している。ゴミ捨て場には近寄れないが、ゴミ捨て場の近くにも集落ができており、ゴミを積んだトラックが入ってくると、すぐに子供を含む貧しい人々が廃棄されたゴミの中から換金できるものを探し始める。
コミュニティセンターでは、11時から60人の子供たちがお祈りをした後で、給食を手渡される。子供たちは取り合いをすることもなく、おとなしく順番に並んで受け取る。UNI-LCJ代表団は、折り鶴やあやとりを教えるなどして、子供たちと交流した。その60人は一定基準に基づき選ばれた子供たちで、6ヶ月継続して給食を受け、改善がみられると、また別の子供が対象になる。中にはかなり遠くから歩いてくる子供もいれば、わずかな食糧を持ち帰り家族といっしょに食べる子供もいるという。
牧田団長は、UNI-LCJを代表して、寄付金をボランティアに手渡した。

UNI-LCJ代表団はこの他、郵便局・集配センターや、巨大ショッピングモール、イントラムロスなどを視察した。

今回のワークショップの日本人参加者は事前に顔をあわせる機会はなかったが、約一ヶ月にわたり、英語のEメールを交換し続けたり、紙芝居の役割を練習するなどして、チーム力の醸成を図った。また、英語セミナーのフォローアップという位置づけで、自分の発表は全て英語で行い、フィリピン側の報告やグループ討論も部分的に通訳を入れて乗り切った。フィリピン人参加者からは、3日間で相当英語力がアップしたとの評価を受けた。


UNI-LCJ/UNIフィリピン加盟協ユースワークショップ、感想(2008年3~5日、フィリピン・マニラ)

後藤KDDI労組企画部長

大田ファッション労連事務局次長(UIゼンセン同盟)

JP労組長倉さん(左)と里さん(右)

UNI-LCJ/UNIフィリピン加盟協ユースワークショップ参加者感想

サービス・流通連合(クレディセゾン労組中央執行委員) 牧田真由美
今回、UNI-LCJユース代表団の団長として参加させていただきました。出発前から、団長という責務を果たすことができるのか、緊張と不安でいっぱいでしたが、UNI-LCJの小川さんをはじめ、各組織から集まった日本人メンバーの皆さんのご協力により、無事に大役を果たすことができました。本当にありがとうございました。3日間という短い期間でしたが、貴重な体験ができ、また、様々な知識を得ることができ、世界観が広がったように感じています。
特に、ILOの石橋氏から事前にレクチャーしていただいたフィリピンの社会、経済、政治状況や労働環境等については、非常に興味深く、フィリピンの抱える事情について今まで認識していなかった内情まで、とてもよく理解できました。また、仮にも組合役員を務めている身として、国際労働運動に対する認識が薄かったと反省しました。石橋氏からのレクチャーにより、翌日からのセミナーでのフィリピンユースの活動報告やグループディスカッション等が非常に有意義なものになったのは言うまでもありません。
フィリピンが抱えている国情を考えると、組合が出来ることにも限界があるのではないか・・・と思いました。しかし、UNI-PLCのメンバーは、みんな、真剣に考え、そして今自分たちにできることを主体的に取組んでおり、活動に対する強い意志が感じられました。PLCのユース活動報告では、パヤタス地区への給食支援といった社会貢献活動を始め、教育活動、ユースの組織化に向けた活動についての報告を受け、単組の枠を超えた広い視点での取組みには学ぶべき点が多くありました。また、3日目には実際にパヤタス地区へ行き、集落の様子やゴミ捨て場近くを視察、子ども達への給食ボランティアも経験しました。給食を手渡したこどもの笑顔を見ると、何とも言えない気持ちでいっぱいになりました。しかし、決して恵まれているとは言えない環境でも、人々には悲観さは感じられず、笑顔もあり、日々精一杯生きている状況が伝わってきました。フィリピンの格差は、今日本で言われる格差社会とは違った、根深いものです。PLCのメンバー同様、できることを実行して行きたいと思いました。ここでの体験は忘れることなく、日本の多くの人に伝えていきたいです。
今回のセミナーは、ユース英語セミナーのフォローアップとして開催されたが、英語力の向上はもちろん、フィリピンユース&女性委員会のメンバーとの交流が図られ、お互いの文化、組合活動など幅広い情報を共有することができました。このセミナーで得た経験を活かし、実践することが、互いの国の労働組合を発展させることに繋がると信じ、これからの活動を推進していきたいと思います。
前回の英語セミナーから、英語力が全く向上しないまま(むしろ後退していたような・・・)参加することとなり、期間中はつたない英語+身振り手振りで何とかコミュニケーションを図りました。しかし、日本の状況や自分たちの活動について知ってもらうには、やはり自分の言葉で、きちんと伝えることが大切だと感じました。それには英語をマスターしなければ!と改めて認識させられました。忙しいとか、英語を使う機会があまりないとか、言い訳をする前に、継続して英語を勉強しようと心に決めて帰国しました。帰国後、約1週間が経過しましたが、今のところ英語の勉強は続けています。
継続は力なり! 2010年に向け、頑張りたいと思います。

損保労連 中央執行委員長 石川耕治
今回のフィリピンユースセミナーは、フィリピンの労働界で次の世代を担う若者と意思疎通ができる貴重な機会を提供したと思う。
なぜならば、日本のユースや女性がフィリピンのユースとじっくりと話し合うことは、双方に価値観の多様化と受容を促すからだ。そしてグループ論議といった実際の作業が、お互いの主張を誘導する。もちろん通訳なしで、英語だけで会話することもコミュニケーションの強化に一役買っている。
実際のところ、通常のセミナーでは、なかなか本音での論議になりにくい。
これまでも、フィリピンを訪問したことがある。しかし、当時、私は彼らには耳慣れない言葉であり、初めて聞く概念であるCSRの講師として訪問した。セミナーのセッションでは、たくさんの質問をいただいたが、それ以外でフィリピンの仲間に接する機会は限られていた。
しかし、今回は睡眠時間とホテルの個室にいる時間以外は、ずっと彼らと一緒だ。同じホテルに泊まり同じ食事をし、同じカラオケを歌い、同じダンスを踊る…実際は、踊らされるのだが。一緒に過ごす時間が多いと、必然的に、彼らの考え方がよく分かる。
もともと時間にはおおらかだが、主張もおおらかだ。自分の意見を強要することはない。ただし、質問を繰り返す中で、自己主張を反映させようとしているように感じた。
論議の中でも、生真面目で穏やかな性格が伝わってくる。
日本で聞くフィリピンのニュースは、洪水や地震などの「天災」だったり、スリや窃盗、邦人への傷害などの「事件」だったりするが、どちらかというとイメージは悪いだろう。
例えば、「貧しい国」、「街中がゴミだらけで不潔」、「犯罪が多くて治安が悪い」などである。
確かに、これらの一面もあるかもしれないが、彼らは9割以上がクリスチャンであり、キリスト教の教えに沿った堅実な生活を送っている人が多い。
今回のワークショップのテーマは、ILOのことであったり、貧困であったり、ワークライフバランスであったりと多岐にわたったが、多様な価値観や本音・本質に接することができたことが3日間のワークショップの最大の成果だと考える。彼らも日本についての認識が変わったのではないだろうか。
日本人も、歌とダンスはうまいと思われていれば、望むところなのだが。
いずれにしても、グローバル化が加速する中で、次を担う世代同士が国を超えて交流を深める必要性はますます高まる。この関係をさらに深めることが、UNIのネットワークの強化に繋がる。UNIのネットワークも改善する必要がある。
長崎世界大会に向けた取り組みの一環として踏まえる必要はあるが、本取り組みは、今後も将来的に継続するべきUNI-LCJの活動だと考える。

KDDI労組 企画部長 後藤一宏
2010年UNI長崎大会に向けたホスト国としてのホスピタリティ醸成を目的の一つとして開催してきた英語セミナーを中心とする各種取り組みへのフォローアップとしての今回のUNI-LCJ/PLCユースワークショップの開催は、大変有意義であったと感じています。
とりわけ英語力の向上に関しては、日常生活において英語を使う機会がない日本人にとって否応なく英語でコミュニケーションを取らざるを得ない状況に身を置くことで、必然的に英語力が養われたことは間違いありませんでした。一方で、思っていることを伝えるだけなら、身ぶり手ぶりで伝えることができるものの、来日する多くの外国人を相手にした場合のホスピタリティの提供や労組活動に関する意見交換を行うには、より一層の英語力の向上が必要であることも改めて痛感しました。
異文化への理解を図るという意味においても、今回のワークショップの開催は重要な意味を持ったのではないかと考えています。
ユース活動に関する両国からのレポートでは、単に活動内容を報告し合うだけではなく、それぞれの活動をユースの立場で推進する意義をどのように見出しているかについて意見交換を行うことができました。貧富の差が激しいフィリピンの社会構造にあって、労組活動に携わっているユースメンバーは富裕層に近い生活を送っていることは間違いありません。そのような彼らが、なお一層、ユースの組織力強化を謳い各種活動を重ねていることに対する率直な意見交換を行えたことは、彼らの活動を理解する上でも大変重要なことであったように思います。
ワーク・ライフ・バランスへの取り組みについての議論を持つこともできましたが、社会背景や宗教感の違いなどから、日本のワーク・ライフ・バランスを取り巻く状況(少子高齢化や長時間労働など)への理解が図り難かったのではないかと感じました。しかしながら、一つのテーマについて、両国の状況を紹介しながら意見交換したことはお互いの立場を理解し合うという意味においてはとても重要な取り組みであったと思います。言葉の壁があっても、テーマを設けて話し合いをすることは可能であり、そのような機会をもつことで本格的な国際交流が実現するのだと強く感じました。
フィリピンの国情についてもILOマニラ事務所の石橋さんから詳細なブリーフィングを受けました。率直に言って、混沌とした状況にあることは間違いないと認識しましたが、そのような中にありながらもUNI-PLCの多くの仲間が、労働組合を通じて社会の変革に携わっていることは、同じ地球人として応援していきたいと強く思います。
しかしながら、街に目を向けると路上で生活する家族や、日本で働きたいと渇望している若い女性たち、ゴミの山で暮らす人々、きれいな目を輝かせながら給食を受け取る子どもたち、ハイテク機器を駆使する人々、街を闊歩する韓国人や中国人の光景が厳然として存在しており、やはり混沌としている状況に変わりはありません。
今回のワークショップを通じ、日本人として労組活動を通じ何ができるのか、自国の労働環境に対する活動はもちろんのこと、とりわけ途上国におけるディーセントワークの実現を、日本の労働組合がどのように関わっていくべきかということを今後の労組活動における自らの命題の一つとして持つことができるきっかけになったように思います。
事前準備の段階から多岐にわたりサポートいただいたUNI-LCJの小川陽子さんへ心から感謝します。また、このような機会を設けていただいたUNI加盟組織の皆様へも感謝します。ありがとうございました。
2010年UNI長崎大会へ向けて、より一層の努力を続けて行きたいと思います。

UIゼンセン同盟(ファッション労連事務局次長) 大田光晴
2008.10.5(日)午前10:00、非常に蒸し暑く異様な臭いが鼻をつく。窓もドアもトイレもない家々の間を歩いている。地べたでたむろする大人の目、気のせいか子供達の目も我々を警戒しているようである。森の中の舗装されていない山道を少し歩くと、突然視界が開け、目の前にはなだらかな山が現れる。しかし、日本の山とは違い灰土色である。そう、この山は大量のゴミで造られている。ここはフィリピンの首都マニラから車で1時間ほどに位置するケソン市パヤタス地区、この巨大なゴミ捨て場とそのゴミ捨て場周辺に住む子供達に対する給食ボランティア活動を視察する為に、この地を訪れました。このときの正直な感想は「自分が今まで見た環境の中では最悪である、この国は一体何を考えているんだろう。」でありました。その答えはおぼろげながら現地の組合員との会話や、ワークショップを通じて自分なりに理解する事となりました。
2008.10.2(木)~10.5(木)の4日間、フィリピン・マニラにてUNI-LCJとUNIフィリピン加盟協青年・女性委員会とのユースワークショップが開催されました。私は日本からの参加者6名、事務局1名の一員としての参加となりました。2008.10.3(金)~4(土)は屋内においてフィリピンからの参加者(20名)と、国際労働基準、UNI-Aproの青年活動、長崎大会へ向けた活動やお互いの青年活動・ワークライフバランスについて、ほとんど英語によるディスカッションを行なう事となりました。準備不足のため英会話に自信のない私としては、非常に困難な時間ではありましたが、事前に配布いただいていた日本語版の資料と参加メンバー皆さんによる助けのおかげで何とか最後までついて行くことが出来ました。
今回の研修で一番印象に残ったのは、最終日に行なわれたパヤタス地区でのボランティア活動への参加でありました。現地にあるコミュニティーセンターへゴミ山の周辺で暮らす子供達が僅かな給食を受ける為に集まってくる、みんな静かに整列し、機械的、無表情に食事を受け取って行く姿を見ていると、この子供達は笑顔すら忘れてしまうような過酷な生活を強いられているのだなと痛感しました。給食の後、センターに残っている子供達に日本の童謡を披露したり、折り紙やあやとりを教えてあげると、子供達の顔に人懐っこい笑顔が帰って来ました。彼らは笑う事を忘れているのではないのだと少し安心すると同時に、現在のボランティア活動では根本的な解決は非常に困難であり、この子供達がいつも笑顔いっぱいで暮らせる社会の実現には抜本的な改革が必要であると思われました。
今回の研修を通じて、現在、フィリピンにおける貧富の差は想像以上に激しく、ほんの一握りの財閥のために政治・経済は動いているのだと確信しました。「国民はどうして怒らないのだろうか?」というのが素朴な疑問でありましたが、決して怒っていないのではなく、自分達に出来る範囲は限られていて、半ば諦めの雰囲気も感じられました。一方、フィリピンの仲間達の活動を見ていると、非常に頼もしくも感じました。
レベルは異なりますが、現在、日本もサラリーマンには暮らし辛い世の中になって来ています。我々も黙っているだけではなく行動を興し、極端な格差社会を打破し笑顔あふれる社会を目指さなければならない、そしてフィリピンで闘う仲間達へ国を変える勇気、労働組合の力を伝え、子供達に希望を持てる未来を創る事が、現実を知る我々の責任であると実感いたしました。
最後に、このような貴重な研修に参加する機会を与えていただいた、UNI-LCJ、UIゼンセン同盟、ファッション労連の皆様、そして参加メンバーの仲間に心から御礼申し上げます。
Thank you very much for your kind assistance for me especially for sis. Mayu ,sis. Fumi, sis. Hakka, sis. Yoko, bro. Hiro, bro. Koji and bro. Kazu. I’m looking forward to seeing all of you in someday !

JP労組 九州地本宮崎中央支部 宮崎県連協女性フォーラム 長倉史
今回のフィリピンセミナーには、ユースのみならず女性の活動に関わる方もおられ、大変有意義なセミナーでした。
特に女性活動の視点で気付いたこととして、女性がきちんと働ける条件を作り出すことが、その国の経済をしっかりさせる大事な要素の一つだということがありました。
日本とフィリピンの国の事情はあるにせよ、長期的な視点で雇用の確保について考えないと、何年か先には衰退の一途をたどるかもしれないこと。男性に比べて、子どもを持つということが働く上で障害になりやすいこと。
自分が実際子どもを持って働いているので、実感としてわかっているはずだったのに、フィリピンでもやはり同じで(増減の違いはあれど)、自分達女性が働くということの意味や意義を、改めて考えさせられました。産む産まないの選択をできる国にあっても、そうでない国にあっても、子どもを産むことが、社会で働くことの重荷になってはならないと思います。女性に限らず、男性が子育てをするにあたっても、同じではないでしょうか。
また、ユースについて、とても関心を持っていた活動がありました。日本でセミナーに参加したときに聞いていた、パヤタスの事です。その時、ごみの山で暮らしている人たちがいて、そこへのボランティアを行っている活動報告を見ました。実際に今回そこへ行くということで、なんとなく後ろ向きなイメージを持っていた私は、複雑な気持ちでした。
聞けば困っている人はたくさんいるとのこと、その一部を助けても焼け石に水なのではないか、一部だけ助けている事は自己満足ではないか、とずっと疑問に思っていました。イメージばかりが先行する中、行ってみると本当に手を差し伸べられるのはごく一部で、でもだからといって何もしないわけにはいかない、と言っていたフィリピンユースの人たちの言葉が、少しだけわかった気がしました。
宗教的なモチベーションの違いはあるかもしれませんが、できる事をできる範囲でやっていく姿を見ました。微力だけれど、無力ではないと痛烈に感じました。何をしなければならないか、何ができるか。組合活動にも通じてくる事だと思います。
今回のフィリピンセミナーは、漫然と組合活動をやっていた自分にとって、組合とは働く人にとって何ぞやという、自分への根本的な問いかけになりました。
たまたま私が組合活動を始めた時期が、UNIの世界大会の準備のそれと重なって、とても幸運だったと思います。英語が得意とは言いがたいですが、それを補って(勉強しなきゃ、という努力を含め)ほかの国内外を含めた組合の事を聞いたり知ったりできるのは、とても貴重な体験ではないでしょうか。
本当にユースの人々が、もっと組合活動に参加したり、興味を持ったりする機会になれば、万々歳だと思います。
最後になりましたが、UNIの小川さん、ILOマニラの石橋さん、一緒に参加した皆さん、大変お世話になりました。長崎に向けて、もっとたくさんの方々とも、貴重な体験を共有できたらと思います。では、2010年、長崎で。Let’s join us☆

JP労組 九州地本福岡かんぽサービスセンター支部 里 永
今回の研修は、とても充実していました。他業種組合の人たちとの交流もでき、温かいフィリピンの人たちと観光したり、食事に行ったりできました。一方で、パヤタスという所で、子どもたちに給食をあげるというボランティアをさせていただきました。この地域は、世界のゴミの集積所であり、地方から、首都マニラへやってきたものの職に就けず、住む場所もない人々が、ゴミを拾い、生活しています。意気消沈しかねない状況でしたが、「そんな中でも、笑顔を」というフィリピンの青年委員長の言葉が印象に残りました。


uni logo
最近のコメント
    アーカイブ