UNI世界商業部会拡大運営委員会(2008年11月13日、ニヨン)

2008年11月13日、ニヨンで標記委員会が開催され、日本からは以下のメンバーが参加した。

委員 サービス・流通連合 会長  桜田高明
オブ UIゼンセン同盟 副書記長  橋本和秀
オブ UIゼンセン同盟 国際局部長  中野英恵
オブ 自動車総連 企画室国際グループ長  村山恵一
オブ サービス・流通連合 事務局長  八野正一
オブ サービス・流通連合 国際局部長  本田小枝子
オブ サービス・流通連合 中央執行委員 村田善郎
オブ サービス・流通連合 髙島屋労働組合 中央書記長  佐藤尚弘
オブ サービス・流通連合 髙島屋労働組合 中央執行委員  小熊栄
事務局 UNI-Apro東京事務所 所長 伊藤栄一
なお、ゲストとして明比髙島屋人事部長が参加した。

アラン・スポールディングUNI商業部会議長が開会した。
ボイヤー副書記長は、「日本でGFAは不可能と考えられていたが、桜田会長、JSDのイニシャティブで髙島屋とのGFAが実現できた。このことは、不可能なことは無いということを示している。UFCWは、H&Mに組合を作ることが出来た。髙島屋のGFAにより、将来ニューヨークでも組合が作られることを望む。さらに髙島屋GFAが優れている点は、労働者が関与していることだ。1300の職場会を開き、GFAを周知した。GFAを労働者が理解していることが重要である。ショップライトなど、今後更に働きかけを強めて欲しい」と挨拶した。

髙島屋GFA
村田髙島屋労組委員長が、今回のGFA締結に至る経過、特徴、今後の方向を説明した。桜田JSD会長は、UNI-LCJの観点から見た今回のGFAの意義を語った。
明比髙島屋人事部長は、「日本経済の低迷、少子高齢化という状況の下で、顧客のニーズを常に考え、誠実な経営をしていかねばならない。髙島屋はCSRを経営の柱としてきた。今回のGFA締結にあたっても、多くの討論をしてきた。UNIに対する理解を促進する上で助かったのは、ジェニングス書記長とウン地域書記長が来日し、相互理解を深めたことだった。今後はこの協定をスリーピング協定にしないように、常に机の前に置いておきたい」とユーモアを交えて述べた。
ウン地域書記長は、髙島屋がシンガポールに開店した時の思い出から始め、「UNIが信頼できる組織であることを示せた」ことが重要だったと述べた。アペルバウム委員(RWDSU/UFCW)は、「新しい経済にあって、使用者としての責任を示してくれた。今後米国の他の使用者と話す時、髙島屋の例を示すことが出来る」と述べた。ヤン・フルステンブルク局長は、「GFAを深く考えるきっかけを与えた」と髙島屋のGFAを高く評価した。

商業部会に対する経済危機のインパクト
フルステンブルク局長は、経済危機のインパクトと危機からの脱出というテーマと結び付けて活動を報告した。特に多国籍商業企業ごとに現在の状況を詳しく説明した。

インドネシア・へーロースーパーマーケット
ウン地域書記長は、パートナーシップ労使関係の実例として、へーローの例を紹介した。

インド商業部門組織化プロジェクト
このプロジェクトは、2009~2011年の3年間UNI-COME組織拡大を目指すものである。2009年はバンガロールで330名、ハイデラバードで240名、デリーで400名を目標とし、3人のオルガナイザーがメトロ、ビッグバザール、シュビクシャの組織化を目指す。ボイヤー副書記長は、インドの状況を説明した。すでにマッピングは終わっており、組織化を行う体制は出来ている。
フルステンブルク局長は、「非政治的であることを示す必要がある」と述べた。ウン地域書記長は、「まずメトロで良い労使関係を作り、これをモデルとして、UNI-COMEを拡大したい」と述べた。

イケア
スウェーデンの代表からは以下の報告があった。「イケアは40カ国、18万人が営業・流通に関わっている。CEOはカリスマ的な人物であり、飛行機はエコノミー、古いボルボに乗り、クリスマス前には店舗に来て、人々と握手するなど、“イケアウェイ”を実践している。スウェーデンの1万7000人の従業員は組織化されているが、他国では組合は少ない。我々とのGFAについては否定的で、良い政策を実施しているので必要ないと言っている」
ドイツの代表は、「ドイツのイケアには、組合員はいるが、協約は締結できていない。我々は、スウェーデンの仲間の援助も得て、経営側と対話を始めることが出来た」と語った。

インディテックス・ザラ
フルステンブルク局長は、「創業者は、自転車でシャツを売る商売から始めた。そのため、労働者を理解している。スペインでは労使関係は良いが、海外で問題のある国もある。GFAに向け前進したい」と述べた。

ショップライト・チェッカーズ
南アフリカの企業だが、アフリカ諸国を中心に17カ国以上に進出している。現在、GFA締結を交渉している。

UNIテスコグローバル労組同盟
テスコは英国では良い企業だが、他国では組合忌避的行動が多い。米国UFCWは「テスコの2つの顔」という小冊子を出した。日本からは橋本UIゼンセン同盟副書記長が、「日本のテスコは、マーケティングをまず行い、続いてM&Aで拡大していく手法をとっている」と述べた。米国のテスコは、ある投資家の情報によれば、「米国経済の悪化と強力な労組によって良い業績を上げられず、2009年には撤退するかもしれない」とのこと。

欧州社会対話
ユルゲン・ホッペ委員(デンマークHK)は、「欧州レベルで達成できることが、各国レベルの期待に応えているわけではない。この点を改善しなければならない」と報告した。

2009年活動計画
アルケ・ベシガー新局長(2009年1月就任予定)は、「カルフール、H&M、メトロなどGFAが既にあるところは、関係を強化し改善していく。今後GFA締結を目指す企業は、センコスード、へーロー、イケア、インディテックス、ショップライト、テスコである。中国と関係を作り、インドのプロジェクトを続ける。新技術、派遣と契約労働、CSRに注目する」と述べた。橋本UIゼンセン同盟副書記長は、「CSRを活用し、ITGLWFが主催するブランドとの会議を利用してはどうか」と提案した。フルステンブルク局長は、「サプライチェーン関係強化は重要であり、ブレークスルーになるかもしれない。他のGUFとの関係を強化すべき」とコメントした。デブリュンSDA書記長は、「オーストラリアの商業企業ではまだ契約労働は無いが、将来を考えると不安だ」と述べ、「活動計画には賛成だが、進展について3ヶ月毎に簡単な報告を出してほしい」と要請した。
最後に、フルステンブルク局長が今年末で退任することが報告され、感謝の辞が述べられた。後任には、ベシガー女史が就任する。


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