
2026年6月10日、UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会が、東京の全印刷局労働組合本部にてハイブリッド形式で開催された。会議では、民主主義の擁護、組織化の強化、持続可能な労働組合の構築、そして技術革新に向けた労働者と労働組合の対応に焦点が当てられた。
シュレスタ委員(ネパール、IMPRESSION)からは、労働組合の法的地位を弱体化させたり、重要な意思決定機関から組合を排除しようとする動きなど、労働組合の権利に対する攻撃が激化していることに関する詳細な報告が共有された。これを受けて、委員会は連帯決議を採択し、UNI Aproに対し、ネパールの労働組合運動への国際的な支援の強化を求めた。これには、政府と対話し、労働者の基本的権利の保護を求める組合の要求を後押しするための国際代表団派遣計画への支援も含まれる。
会議の主要な焦点は、多国籍パッケージング企業における継続的な組織化活動であり、インドおよびパキスタンでのテトラパック・キャンペーン、ならびにマレーシア全土でのアムコール・ャンペーンに関する最新情報が報告された。
また会議では組合の財政的持続可能性の問題も検討され、組合費の設定や引き上げ、組合費の回収に関する成功事例、および組合員の定着率向上について議論が行われた。
さらに、組合が効果的に組織化を行うために必要な資源を確保し、労働者が組合を通じて生活を向上させるための資源を得られるよう、より広範な取組みの一環として、組合費を労働者の給与の約1~2%とすることについて議論が交わされた。
UNI加盟組織であるオーストラリア製造労働組合(AMWU)に所属するトニー・ピッコロUNI Apro印刷・パッケージング部会議長は、印刷・パッケージング部門、特にテトラパック、DIC、アムコールといった主要な多国籍企業の職場において、組合は組織化に向けた長期的な取組みが必要であると述べた。同氏はさらに、労働組合は「組織化を行うだけでなく、極右勢力に立ち向かい、各産業の労働者を守るための十分な資源力を含め、組織を効果的に機能させる水準で組合費を徴収しなければならない」と付け加えた。
会議では続いて、印刷・パッケージング産業全体における人工知能(AI)の急速な普及とデジタル・トランスフォーメーションについて議論が行われた。出席者は、AIが労働に与える影響、組合の効率化や組織化のためのデジタルツールの活用、さらなる研修と能力開発の必要性、そして新技術の導入に伴い労働者の権利を守る重要性について議論した。
ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、この地域全体で労働者の権利に対する圧力が増大する中で、国際的な連帯が不可欠とした上で、「ある国の労働組合が攻撃を受けるとき、それは我々全員への警告であり、国境を越えて共に行動することが最も強力な対応であるということを改めて思い起こさせるものだ」と語った。
安部正全印刷局労働組合委員長は、業界が変化し続ける中、議論を通じて地域間のより深い協力の重要性が示されたと述べ、「今回の会議では、印刷・パッケージングおよび関連産業における急速な変化に先んじ、この激動の時期に労働者の雇用、権利、生計が確実に守られるよう、地域全体の労働組合間でさらに緊密な連携が必要であることが示された」と述べた。










