
太平洋地域各地の労働組合指導者がフィジーに集まり、UNI Aproによる新プロジェクト「インド太平洋地域におけるディーセントワークのためのパートナーシップ:太平洋地域における包摂的な労働組合の強化』を開始した。
より強固で持続可能な労働組合を構築し、地域全体の労働者の生活を向上させることを目的とした画期的な取組みである。
ユニオン・エイド・アブロード–APHEDAとのパートナーシップにより実施され、オーストラリア政府外務貿易省(DFAT)の支援を受ける本プロジェクトは、2027年末まで実施され、フィジー、サモア、東ティモール、パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツの労働組合を支援する。
クレア・ミドルマスAPHEDA事務局長は、連帯とパートナーシップの重要性について、「ユニオン・エイド・アブロード–APHEDAは、UNIと協力して太平洋地域の労働組合の能力構築を支援できることを誇りに思う。本プロジェクトの強みのひとつは、オーストラリアと太平洋地域の労働組合間の連帯とパートナーシップの深化に焦点を当て、国境を越えて労働者を結集させ、ディーセントワーク、ジェンダー平等、気候正義を推進するための戦略を共有することにある」と述べた。
ナディでのキックオフは、組合員数の拡大、女性や若者を包含する民主的組織体制の強化、リーダーシップの育成、そして銀行・金融、商業、印刷・パッケージング、サービス業などの主要産業における労働者の集団的権力の増強に焦点を当てた、野心的な地域組織化プログラムの始まりを告げるものとなった。
公式発足に先立ち、ホヴィッグ・メルコニアンUNI Apro組織化担当部長と主任オルグのサイレシュ・ナイドゥ氏は、参加労組の代表者を対象に3日間にわたる集中組織化研修を実施した。このプログラムでは、女性や若者をはじめとする職場リーダーの特定、組織化チームの構築、職場のマッピング、組織化のための会話、そして労働組合の成長と労働者代表機能の強化に役立つ実践的な組織化スキルの向上に重点が置かれた。
ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、地域全体の労働者の生活を向上させるためには、強固で持続可能な労働組合が不可欠であると強調し、「労働者は組織化されて初めて、持続的な改善を実現できる。本プロジェクトは、組合の成長を支援し、組織化能力を強化し、特に女性や若者の間で新たなリーダーを育成し、プロジェクト終了後も長期にわたり労働者を代表し続けられる持続可能な組合を構築することが目的だ。(‥‥中略‥‥)組織化体制の強化、組合員制度の革新、そしてあらゆるレベルでのリーダーシップの育成を通じて、太平洋全域において、労働者の声をより強くし、より強靭な民主的組織の基盤を築いている」と述べた。
この立ち上げイベントには、太平洋地域全域からUNIの従来からの2加盟組織と新規5加盟組合が一堂に会し、地域の協力と連帯への取組みが拡大していることを示した。ソロモン諸島労組、サモア・ファースト・ユニオン、パプアニューギニア銀行金融機関労組、パプアニューギニア警備労組、バヌアツ全国労組、フィジー全国食品商業労組、およびフィジー銀行金融産業従業員組合の代表者等が出席した。
オーストラリアの店舗流通関連労組(SDA)書記長を務めるジェラルド・ドワイヤーUNI会長は、ディーセントワークを確保し、労働者が自らの未来を形作るために集団的な発言権を持つことようにする上で、労働組合が果たす極めて重要な役割を強調した。「ディーセントワークは偶然に実現するものではない。労働者が強力な労働組合を通じて団結し、より良い賃金、より安全な職場、より高い雇用保障、そして職場での尊厳を求めて交渉を行うことによって、初めて達成されるものだ。(‥‥中略‥‥)強力な労働組合を築くことは、より強固な地域社会、より公正な産業、そして働く人々にとってより良い未来を築くということ。労働者が組織化されれば、持続的な変化を生み出す力を持つ」と発言した。
オーストラリア金融労組書記長のジュリア・アングリサーノUNI世界金融部会副議長は、組織化と包摂を通じて地域全体で労働組合の力を高めることの重要性を強調し、「このプロジェクトは、太平洋地域全域の金融・サービス業界で労働組合を構築するという我々の決意の具体的な表れであり、組織化戦略において女性や若年労働者を意識的に中心に据えることでそれを実現するものだ。(‥‥中略‥‥)フィジー、ソロモン諸島、サモア、パプアニューギニア、東ティモール、あるいはオーストラリアのいずれであれ、互いの経験から学ぶことで、我々は労働組合を強化し、組合員のために成果を上げる能力を深めることができる」とコメントした。
発足式には、ユニオン・エイド・アブロード–APHEDAのシャラン・KCプログラム・マネージャーや、ジョティカ・グンダーフィジー労働組合会議(FTUC)事務局次長が出席した。
今後数ヶ月間、本プロジェクトは、組合が組合員制度や組合費徴収システムを近代化し、組織の持続可能性を強化し、太平洋諸島連絡協議会を通じてより強固な地域連携を確立できるよう支援する。太平洋全域の労働組合が労働環境の急速な変化に直面する中、「インド太平洋におけるディーセントワークのためのパートナーシップ」は、労働者が団結力を高め、労働条件を改善し、より多くの労働者がディーセントワーク、尊厳、平等、そして職場での強い発言権を得られるよう支援する。
参加労組は共に、労働者の組織化、民主的な労働組合の強化、そして太平洋全域の労働者にとってより公正で包摂的な未来を築くという決意を改めて確認した。
