
ノルウェーの郵便労働者とその労働組合であるFagforbundetが、同国史上最大規模の大規模解雇に直面する中、UNIは揺るぎない連帯を示す。政府は2027年7月1日から、郵便物の配達頻度を「1日おき」から「週1回」に削減する計画を進めており、これにより同国郵便事業における配達職の3分の2が失われる恐れがある。同国の郵便配達員3,000人のうち約2,000人が6ヶ月以内に職を失う可能性があり、郵便物の処理・仕分け作業に従事する労働者、運転手、管理職もまた、この削減の影響に直面することになる。
2027年度政府予算案に盛り込まれたこの提案は、国営郵便事業者であるPostenから15億ノルウェークローネ(1億4,000万ユーロ)を削減するものである。この案には、労働者に対する補償措置は一切盛り込まれていない。
郵便の雇用をめぐる闘い
同労組の金融・郵便部門のキャサリン・エルツォース部長は、「労働党政権が郵便事業の従業員2,000人以上を解雇し、ノルウェー史上最大の大量解雇を引き起こすことになるとは、到底容認できない。郵便物の取扱量に応じてサービスを見直す必要があることは理解している。しかし、その進め方には納得できない。我々はこの計画に断固として反対し、労働党に方針転換を迫るため、政治的な圧力を強めていく。まずは、政府を支える4つの協力政党との対話を通じて働きかけていく」と、述べた。
予算案はまだ最終決定されていない。労働党はまず、議会での過半数を占める4つの政党と交渉を行わなければならない。合意に至らない場合、野党からの支持を求めることになるだろう。交渉は12月まで続く見込みだ。
同労組はまた、この計画が、危機や戦争の際に社会が依存しているPostenの緊急時対応能力を弱体化させる恐れがあると警告している。過去の再編――郵便局の閉鎖や、週6日配達から隔日配達への移行など――は、適切な手続きに十分な時間が確保されたため、解雇を伴わずに実施された。
コーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長は、「我々は、ノルウェーの郵便労働者が、自らの雇用と国の郵便サービスに対するこの攻撃と闘うのを支援し、力の及ぶ限りあらゆること支援をしていく。今こそ、不可欠な公共インフラを解体すべき時ではない。不安が高まるこの時代において、人々や地域社会をつなぐ郵便ネットワークは、かつてないほど重要になっている。郵便物の取扱量減少への答えは、解体ではなく近代化だ。我々は、郵便サービスの多様化、雇用の保護、そして何世紀にもわたって築き上げられてきた不可欠な物理的配達ネットワークの維持に向けたあらゆる機会を模索しなければならない。UNIは、Fagforbundetおよびノルウェーの郵便労働者に全面的に連帯する」 と述べた。
経費削減につながるより良い代替案
Fagforbundet は、郵便物の取扱量が減少する中、郵便サービスも変化しなければならないことを認識している。同労組は、郵便ネットワークをそのまま維持しつつ、現在の支出と比較して国に10億クローネの節約をもたらすという代替案を提示している:
- 75歳以上の人々を対象とした全国的な戸口配達サービス;
- 地方における新聞配達業者としてPostenを指定すること;
- 移行期間として少なくとも12ヶ月、理想的には18ヶ月を設けること。
ノルウェー地方自治体協会および雇用者団体Spekterと共同で開発されたこの戸口配達サービスでは、希望する高齢者は週に1回、自治体からの情報とともに郵便物を玄関先で受け取ることになる。9つの自治体で実施されたパイロット事業では、参加者の活動性が高まり、生活の質が向上し、自宅での生活をより長く維持できるようになるなど、非常に好ましい結果が得られた。Oslo Economicsの報告書も、このサービスに大きな社会経済的利益があることを示している。
デンマークからの教訓
ノルウェーのこの計画は、デンマークが公的な手紙配達サービスを失ってから1年も経たないうちに打ち出されたものである。2025年12月30日、PostNordはデンマーク国内で最後の手紙を配達し、400年以上にわたる公的な郵便配達に終止符を打った。同社は小包事業に完全に注力する方針に転じ、約1,500人の雇用が削減され、手紙の配達は民間事業者に移管された。その結果、料金が劇的に上昇し、サービスの質も著しく低下した。
UNI欧州の『Save Our Post』キャンペーンは、他の国々が同じ道をたどるのを阻止するために闘っている。このキャンペーンは、郵便サービスを解体するのではなく近代化することを求めており、ユニバーサルサービスの義務を小包にも拡大し、すべての配送事業者に適切な労働基準、公正な賃金、団体交渉権の遵守を義務付けることを提唱している。
ノルウェーのUNI加盟組織Fagforbundetおよび郵便労働者への支援を示そう。連帯のメッセージを Cathrine.ertsas@fagforbundet.no まで送ってください。
(2026年10月13日)