8月 2026のお知らせ

ケニア、デジタル労働者を新たに保護する国家BPO政策を採択

ケニアは、新たな「国家ビジネスプロセス・アウトソーシング(BPO)政策」を採択した。労働組合によると、この政策は同国において急成長するデジタル経済においてディーセントワークを実現するための強固な枠組みを定めたものであり、ケニア通信労組(COWU)はこれを労働者にとっての「重要な勝利」と位置付けている

この政策の第4章に労働に関する規定が明記されており、政府はデジタル労働者への保護拡大、最低賃金の引上げを目的とした賃金評議会の設置、およびビジネスプロセス・アウトソーシングやデジタルサービス分野における労働安全衛生の強化を謳っている。

また、同部門の労働者のメンタルヘルスやワークライフバランスの支援、ならびに労働組合の活動へのアクセスや団体交渉の促進に関する取組みも盛り込まれており、これらはケニアのBPO産業が拡大する中で、労働組合が長年求めてきた規定である。

この政策について、労働担当首席秘書官との会合を含む政府との協議を重ねてきたケニア通信労組(COWU)は、この枠組みを歓迎した。

ケニア通信労組のベンソン・オクワロ書記長は、「これは重要な勝利だ。ケニアのBPO産業の成長が、ケニアの若者にとってディーセントで、安定し、持続可能な雇用につながるようにするのに役立つ枠組みを提示した政府を称賛する」。

ケニアのBPOおよびデジタル経済全般は近年急速に成長しており、若い労働者をコールセンター、データアノテーション、その他のアウトソーシングされたデジタルサービスの職に引き寄せている。労働組合や労働者の権利擁護団体は、この産業における低賃金、雇用の不安定さ、労働者代表へのアクセスが限られていることについて懸念を表明してきた。

注目は今や実施段階へと移っている。COWUは、この政策の公約を労働者にとって強制力のある保護措置へと転換するために必要な規制について、政府やその他の社会パートナーと引き続き協力していくことを期待していると述べた。

COWUケニア、UNI、およびドイツDGB BWの代表者は、労働・技能開発省のシャドラック・ムワディメ首席秘書官や政府高官と会談し、この政策について協議した。

(2026年8月28日)


トランスコムのコールセンター労働者、より良い解雇条件を求めてストライキを実施

トランスコム・フローニンゲンのコールセンター労働者約50名が、公正な解雇条件を求めてストライキを行っている。

これは、2026年11月1日に閉鎖が予定されており、約150人の従業員が職を失うことになるフローニンゲン支店における史上初のストライキである。彼らの多くは長年トランスコムで働いており、中には20年以上在籍している者もいる。

UNI加盟組織FNVは従業員と共に、より高額な退職金、研修および再就職支援のための予算、そして55歳以上の従業員に対するより充実した年金制度を含む、公正な解雇措置を求めている。

社会保障に手を出すな

FNVのコールセンター担当部長、エリー・ヘームスケルク氏は、「トランスコムの成功は、労働者の長年にわたる貢献の上に築かれている。彼らは何の過ちも犯していないにもかかわらず、スウェーデンの親会社の決定によって職を失おうとしている。このような状況下では、使用者が責任を負い、適切な退職金パッケージを提供すべきだ」と述べた。

ハンス・スペックマンFNV委員長もストライキ参加者に向けて次のように訴えた。「労働者は、何の過ちも犯す犯していないのに職を失おうとしている。これは、利益追求と株主の利益に駆り立てられた多国籍企業が、事業を海外に移転し、従業員を置き去りにしているためだ。まさにこのような時こそ、社会保障制度が存在する意義がある。それなのに、まさにこの分野で、現政権は数十億の予算削減を企てている。これは、人々が最も安心を必要としているまさにその瞬間に、人々をより脆弱な立場に追いやる政治的選択だ。我々はそれを許してはならない。だからこそ、来週、ストライキを行う」

トランスコムは交渉の席に戻らなければならない

FNVによると、トランスコムはこれまで解雇計画の再交渉を拒否し続けている。同労組は、とりわけ、より高額な退職金、研修および再就職支援のための予算、そして55歳以上の従業員に対するより充実した年金制度等を要求している。

トランスコムが交渉の席に戻り、妥当な解雇計画を提示する用意がない限り、労働者とFNVはさらなるストライキを行う。

イザベラ・ムホフスカFNVビジネスサービス担当部長は、「トランスコムは、長年にわたり会社の成功に貢献してきた従業員を、最低限の社会計画で脇に追いやることで、反社会的な振る舞いをしている。同社は支店を閉鎖しながらも、これまでずっと業務に従事してきた人々への影響について責任を取ることを拒否している。これは容認できない」と述べた。

トランスコムでのこの行動は、オランダ政府が社会保障支出を65億ユーロ削減しようとしている状況下で行われている。政府は、失業手当の受給期間の上限を短縮し、長期疾患を持つ人々への保護措置を撤廃し、介護への資金援助を削減する計画だ。これらの措置は、労働者が社会的セーフティネットを切実に必要としている時期に、彼らに打撃を与えることになる。そのため、オランダ全土の様々な部門の労働者が、来週から行動を起こすことになる。

(2026年8月28日)


チェコのマイクロソフト労働者、初の協約を獲得

マイクロソフトのチェコ支社に勤務する1,300人の労働者が、より強力な保護措置と職場における実質的な発言権を確保した。これはチェコのテック業界全体における基準となる画期的な成果である。

労働組合を結成してから2年足らずで、労働者は画期的な団体協約を勝ち取った。UNI加盟組織OS-PPP連盟に属するICTユニオンが交渉したこの協約は、チェコのテック業界において最も重要な労働組合の勝利の一つであり、労働者が組織化し、集団で交渉することで何を実現できるかを示している。

ICTユニオンは2025年に初めて団体協約案を起草し、年末にマイクロソフトに提示した。数ヶ月にわたる交渉の末、労働者とその組合は、苦闘の末に勝ち取った一連の保護措置と福利厚生を確保した。

新しい団体協約には以下が含まれる:

  • 退職金の額の大幅な引き上げ
  • 年金拠出に関する福利厚生の拡充
  • 従業員への組合情報共有のためのコミュニケーションチャネルの拡充
  • 回答期限の明確化を含む、経営陣と組合代表者間のコミュニケーションに関する規則の明文化
  • 新入社員研修に組合情報や資料を組み込み、組合代表者が直接新入社員向けに定期的な説明会を実施すること。

またこの協定では、チェコの労働法にすでに規定されているいくつかの権利を直接明記しており、これらの法定権利が弱体化することから従業員を保護するとともに、チェコ語を母国語としない労働者に対しても、自身が有する権利について明確に周知されるようにしている。

ICTユニオンのバルボラ・ミュラーヴァ氏は、「この協定によって、マイクロソフトにおける労働条件の改善以上の成果が得られることを期待している。マイクロソフトの従業員が組織化し、より良い労働条件を交渉で勝ち取ったやり方は、IT業界全体において物事がどのように進むべきかを示す好例だ。これは単なる一社や一つの協定の話にとどまらず、労働者が団結し、団体交渉を行うことで職場を変える力を持っているという証拠なのだ。」と語った。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「この協約は、単にマイクロソフト従業員にとっての成果であるばかりではない。同国で急速に成長している、組織化困難なテック産業における、より広範な組織化の取組みの礎を築くものだ」と述べた。欧州全域で、アイルランドからチェコに至るまで、尊厳と権利、団体交渉のためにますます多くのテック労働者が組織化している。UNI欧州は、こうした労働者への支援を今後も継続していく。

マイクロソフトのチェコ支社における労働組合は、2024年7月に公に発足した。その後の2年間で、同労組は支援を必要とするすべての従業員にとって頼れる存在へと成長すると同時に、日々の労働条件を改善するために会社と建設的に協力してきた。ICTユニオンはその過程で国際的な連携を築き、他国の労働組合と協力し、マイクロソフト欧州労使協議会に参加することで、チェコの労働者を欧州全土の仲間からなるより広範なネットワークへと結びつけてきた。

 ICTユニオンは2023年後半、東欧にあるUNIの組織化センターCOZZの支援を受けて結成され、OS PPP(銀行・保険従業員労働組合)の加盟組織となった。

(2026年8月27日)


AI規制――誰が労働者を代表するのか:クリスティ・ホフマンUNI書記長とジェラルド・ドワイヤーSDA書記長による対談(第3部)

2026年4月、オーストラリアの店舗流通関連労組(SDA)は、ジョン・カーティン研究センターに委託して作成した報告書『For All of Us: Making AI Work for Working People(すべての人のために――AIを働く人のために役立てる)』を発表した。

この報告書とそこで提起された問題について、クリスティ・ホフマンUNI書記長と、UNI会長を務めるジェラルド・ドワイヤーSDA書記長との対話の第3部では、何をすべきか、そして誰がそれを行うべきかという点に議論が及んだ。焦点は「代表権」である。大多数の労働者が労働組合に加入していない状況下で、どのようにして使用者に対し、AIについて労働者と協議するよう義務づけるべきか。ドワイヤー氏は、まだ有効なうちに早期に規制を行う必要性を指摘する。

ホフマン:私にとって最も重要な質問はこれです。この報告書は、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)が採択した勧告を支持しており、それによれば、使用者はAIが導入される前に、保証を盛り込んだAI導入協定を労働者と締結することが義務付けられるべきだとされています。これは普遍的に採用されるべき要求だと思います。しかし、私が繰り返し問われているのは、労働者に労働組合の代表がいない場合、誰がAI導入協定を交渉するのか、そして労働組合の伝統的な役割を損なうことなく、それをどのように実現するのか、という点です。米国では、労働者を代表する者の不在が大きな問題となっています。AIの影響を受ける労働者の圧倒的多数は、組合によって代表されていないのです。

ドワイヤー:私たちの制度では、職場に正式な労働組合が存在しなくても、法的要件を設けることは可能です。連邦制度の下では、大多数の労働者がこの制度の対象になっていますが、各業界や産別の法的な基準に、組合代表者の権利に関するモデル条項が盛り込まれています。この条項は、企業がフェアワーク委員会に承認を求めるあらゆる労働協約に含めなければなりません―たとえ労働組合を介さずに締結されたものであっても、です。なぜなら、この条項が含まれていない場合、承認の要件を満たさないからです。したがって、私たちの制度では、導入協定のようなものを要件として企業に課すことが実際に可能です。

ホフマン: ですが、誰と交渉するんでしょうか?

ジェラルド: そこが問題なのです。企業が業界または産別協定に基づいて事業を行っている場合、新しいテクノロジーが導入されてもその要件は適用されるため、法的に依然として拘束されます。

一方、自社の労働者との間で独自の協定を結ぶ場合―組合がなくても可能です―数名の従業員が交渉代表として選出され、所定の手続きを経ます。仕組みとしては一見すると非常に似ていますが、その効果ははるかに劣ります。統計データが示すように、組合による協定の方が、組合が関与しない協定よりも、高い賃上げ率を実現しているのです。

しかし、いずれの場合も、結局は執行の問題に帰着します。そこが問題なのです。文書上の条文はあっても、労働組合が存在しない場合、実施合意が実際に守られているかどうかをどうやって確認できるでしょうか? 法律を整備すること自体が私たちの課題ではなく、その執行こそが課題なのです。かつて賃金記録を検査する権限があった頃は、賃金窃取が蔓延することはありませんでした。今日、それが蔓延しているのは、労働者や責任ある企業を守るために本来行うべきことを、私たちに許されていないからです。

ホフマン: それが米国における核心的な問題であり、状況はさらに深刻です。なぜなら、民間部門の労働組合組織率は約7%に過ぎないからです。つまり、労働者の93%は代表を持たず、使用者が非組合グループと交渉することは、理論的には違法となります。それは企業主導の組合になってしまうからです。使用者はそれを口実に、労働組合とは一切会おうとしません。では、協議すべき労働組合が存在しない状況で、どうやってAIに関する協議を要求すればよいのでしょうか?協議義務は実際に組合結成への道筋となるのでしょうか、それとも、実効性のない労働者グループを生み出すだけなのでしょうか?

ドワイヤー: それは非常に大きな制度的な問題です。それが一部のグループを労働組合へと変えることになるかどうかについては、研究があるかは分かりませんが、経験から言えば、そうなる可能性が高いと思います。

以前の制度の下では、数名の交渉代表を選出したスタッフと交渉を行うことができました。そうした代表者は平均的な従業員よりも関与度が高く、「組合」というラベルの背後で、あなたが実際にやろうとしていることが、より良い結果を得るためのスキルや知識を彼らに与えることだと理解すれば、彼らははるかに前向きになる。すでにミニ集団モデルは存在しており、彼らは集団として行動することにすでに前向きなのだ。

以前の制度では、労働者が何人かの交渉代表者を選出し、その代表者と交渉することができました。こうした代表者は一般の労働者よりも関与度が高く、「組合」という看板の裏にあるのが、実際には、より良い結果を得るために自分たちのスキルや知識を高めようとしているのだと分かれば、ずっと前向きになります。すでに小規模な集団交渉のモデルが存在しているのです。彼らはすでに、集団で行動することに前向きなのです。

以前、あるアウトドア用品チェーンとの交渉に携わったことがあります。こちらには組合の職場代表者と専従の組合交渉担当者が参加し、相手側には、そのチェーンが事業を展開していた各州から1人ずつ、計4人の交渉代表者がいました。その代表者たちは交渉の全過程に参加し、組合がどのように活動しているのかを見て、こちらの主張に耳を傾けました。私たちは詳細な要求書を用意していましたが、彼らの要求は比較的穏当なものでした。彼らも決して愚かではありません。私たちの要求書を見て、「これはいいアイデアだ」と思ったのです。

話を簡単にまとめると、その交渉代表者のうち2人が、その後、労働組合に加入しました。そして、そのうちの1人は何人かの同僚にも加入を呼びかけ、さらに、その協約の適用範囲には倉庫も含まれていたため、実際に倉庫の組織化まで行いました。40~50人規模です。

労働者を関与させ、交渉のテーブルにつかせることにつながるものは何であれ、それは組合にとってのチャンスなのです。

クリスティ: まさに私もそう直感しています。米国では、労働者が組合に反対しているわけではなく――激しい使用者側の威嚇キャンペーンの末に50%の賛成票を勝ち取るのは、本当に、本当に難しいのです。もし経営側がまずテクノロジーに関する交渉を迫られたとしたら、すでに組合支持のコア層が形成されているはずです。なぜなら、ほぼどの現場でも、30~40%の労働者が即座に賛成票を投じるからです。ですから、たとえ力関係の不均衡を根本的に解決できないとしても、組合未加入層が何らかの形でテクノロジーに関する交渉を行えるようにすることを私は支持します。

最後に、他に特に重要だとお考えの提言や、付け加えたいメッセージはありますか?

ドワイヤー:ソーシャルメディアは「放任主義」の姿勢で導入されましたが、数年が経過した今、社会は、規制のない空間が生み出す心理社会的リスクから個人、とりわけ若者を保護するための措置を講じるのに苦慮しています。

ここから得られる教訓は、規制を早い段階で整備しておくべきだということです。社会の一員として、私たちはビッグテックによる自己利益に偏った「自由放任」の主張を退け、手遅れになる前に効果的な規制を法制化しなければなりません。AIは、ごく一部の者の経済的利益ではなく、私たちの社会の社会的・経済的利益を促進するような形で規制されるべきであり、またそうされなければなりません。

一部の国では法的障壁に直面しているものの、労働運動は一つの原則を主張し続けなければなりません。それは、「労働者との協議なしにAIを導入してはならない」ということです。

(2026年8月20日)


AIの恩恵を受けるのは誰か?-クリスティ・ホフマンUNI書記長とジェラルド・ドワイヤーSDA書記長による対談(第2部)

2026年4月、オーストラリアの店舗流通関連労組(SDA)は、 ジョン・カーティン研究センターに委託して作成した報告書『For All of Us: Making AI Work for Working People(すべての人のために――AIを働く人のために役立てる)』を発表した。この報告書とそこで提起された課題に関する対談の第2部では、クリスティ・ホフマンUNI書記長と、UNI会長を務めるジェラルド・ドワイヤーSDA書記長が、AIをめぐる核心的な問い―「誰が恩恵を受けるのか」―について議論する。ドワイヤー氏は、小売業の賃金と生産性の格差を、オーストラリア国民がAIから持続的な価値を得られるのか、それとも単にデータセンターを建設して利益が国外に流出するのをただ見守るだけになるのかという、国民的な懸念と結びつけている。

ホフマン: この報告書は、通常は悪名高いラッダイト派に対して非常に好意的な見方を示しています。論文では、彼らが知られるようになった抵抗運動は、実際には戦術であったと論じています――彼らの目的は技術を停止させることではなく、そのプロセスにおける発言権と一定の保護を獲得することだったのです。公平性から切り離された技術革新は反発を招くと指摘しているのです。それは今日の米国で目のあたりにしています。オーストラリアでも同様の現象が見られますか?

ドワイヤー:はい。米国ほどではありませんが、ここオーストラリアではAIがまだ社会的受容を得ていないというのは正しいでしょう。まだ得ていません。米国ほどの反発には至っていませんが、職場でのAI利用が進むにつれて、議論は深まっていくのではないかと私たちは見ています。AIを活用し、それが仕事の助けになると実感した人々は、熱烈な支持者になるでしょう。しかし、雇用喪失が起きた場合――もしそのペースが速すぎれば――、それはより激しい反発として表れるでしょう。もし移行が管理されたものであれば、これまでの技術導入と同様に、私たちは皆、それを乗り越えられると思います。新しい雇用が生まれ、生産性も向上するからです。しかし、現時点ではそれは大きな疑問符がついています。

昨日聞いた話では、この地域のとある銀行の情報技術部門には約1万人の従業員がいるそうです。5年後にはそのうちの何人の職が必要とされるのか疑問に思います。というのも、現在、同銀行では従業員をボットシステムの管理担当へと配置転換しているからです。あるレベルで人間がボットを監督し、そのボットが別のレベルでさらに下のボットを監督するというように階層的に展開されており、最終的に1~2人の人間が全体を監督する形になっています。

ホフマン: まさにそれが答えですよね。人への悪影響を最小限に抑えるよう移行を管理すれば、反発ははるかに小さくなります。おそらくオーストラリアの労働者はより手厚い保護を受けているため、安心感があるのです。欧州でも同様の傾向が見られます。反発が少ないのは、米国のような解雇の過酷さがそこには存在しないことも一因でしょう。労使関係の過酷さが、反発を助長しているのかもしれません。

ジェラルド:反発を助長するもう一つの要因――これは私たちの見解を要約したものです――は、2つあります。一つは協議です。つまり、職場の変化の一員であると感じ、自分の意見が反映されていると感じることです。その意見は、多くの場合、雇用の拡大を最大化し、代替雇用を最小限に抑えることにつながります。もう一つは、生産性の向上による利益を分かち合うことです。

私たちの業界では、過去20年間、生産性の伸びに賃金の伸びが追いついていないという問題が、国全体で生じています。オーストラリア経済全体で見ると、賃金は約15%遅れを取っており、これは、向上した生産性の成果を企業と労働者で分かち合うべきだという、従来の産業・社会的な合意に反するものだと私たちは考えています。

昨年我々が委託した調査によると、商業部門ではその差は27%に達しており、我々はこれを「生産性債務」と呼んでいます。つまり、その格差はほぼ2倍に及ぶのです。これは、生産性が26%上昇した一方で、実質賃金が1%下落したことによるものです。新型コロナウイルスの影響は深刻であり、インフレ率も望ましい水準ではありません。実質賃金の引き上げについては一定の進展が見られましたが、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)が賃金交渉において多大な貢献を果たしたにもかかわらず、今年は再び後退する可能性があるようです。

ホフマン:最近は珍しいことではありません――多くの地域で実質賃金が後退していますが、27%もの格差は甚大です。この論文はまた、多くの箇所でAI主権を求めており、その声は世界中で聞かれます。しかし、オーストラリアがそれを実現するために具体的に何ができるのでしょうか?

ジェラルド: これはおそらく、実際に実現させるのが最も難しい課題でしょう。小国がどのようにして主権的なAIエコシステムを構築できるのでしょうか?

国内にも一定の能力はあります。アデレードにあるオーストラリア機械学習研究所(Australian Institute for Machine Learning)は世界トップクラスと評価される研究を行っており、シドニーのニューサウスウェールズ大学にも同様の研究所があります。私たちが懸念しているのは、人々が単にスキルを学ぶだけでなく、それを実践し、企業や国に経済的利益をもたらすことのできる地元のエコシステムを構築できなければ、有望な若手人材が単に海外、おそらくは米国へと流出してしまうということです。

主権のもう一つの側面は、それが常に安全保障という観点から捉えられるという点です。安全保障とは単に防衛のことではありません。我々の銀行システムは国家安全保障上の問題と見なされるべきであり、通信事業者や病院システムも同様で、これらはすべて社会全体の安全保障の一部である。もしそれらが主権的な能力に基づいて構築されていなければ、後になって誰かがその「蛇口」を閉めることができてしまうのではないでしょうか?私たちは、ロシアからドイツへのガス供給という例を繰り返し挙げています。問題が起きるまではすべて順調に見えますが、一旦問題が発生すれば、深刻な事態に陥ります。私たちは米国の同盟国ですが、今年、安全保障上の理由から、米国が一部のデータへのアクセスを遮断するという事態が発生しました。国家は自国の利益のために行動するのであって、他国の利益のためではありません。

私たちは米国の同盟国ですが、今年、安全保障上の理由から、米国が一部のデータへのアクセスを遮断するという事態が発生しました。国家は自国の利益のために行動するのであって、他国の利益のためではありません。

米国は私たちの医薬品給付制度(PBS)を嫌っており、現在、その制度に対する圧力は甚大です――これは大手製薬企業が米国政府に圧力をかけ、ひいては私たちにも圧力をかけているからです。では、なぜAIの分野でも同じことが起こらないというのでしょうか?私たちも圧力をかけられることになるでしょう。

ホフマン:欧州もその点で本当に苦戦しています。追いつくには莫大な費用がかかるため、誰にも特効薬はありません――追いつこうとするのではなく、異なるモデルを構築する必要があるのです。

ジェラード: そして、もし小規模なものがあれば、緊急時にはそれを拡大することができます。何もなければ、ゼロからのスタートになります。

クリスティ: あなたが報告書を発表したとき、オーストラリア政府はちょうど新しい基準を発表したところでした。データセンターは、電力料金に影響が出ないよう、独自の電力供給を確保し、全費用を負担するとともに、節水対策も講じなければならないというものです。これらの推奨事項は、十分と言えるでしょうか?

ドワイヤー:いいえ、十分だとは思いません。確かに必要な措置ですが、データセンターの立地や形態について、地域社会とのより建設的な対話が必要です。首都圏では深刻な住宅不足に直面しており、データセンターの問題と並行して検討されなければなりません。

その後、関連法案が提出されることが発表されました。州間の競争や入札が行われている現状を踏まえ、連邦政府はその権限を行使して全国に最低基準を設ける予定です。ある州でデータセンターが建設されると、私たちが求める「エネルギーと水の両面で完全に自給自足であること」という最低基準が骨抜きにされるのではないかと懸念しています。

政府の見解―これは私の言葉であって、政府の公式見解ではありません―は、AIエコシステムを構築したいのであれば、データセンターは重要インフラの一部であるというものです。しかし私の考えでは、現時点ではそれは単なる「採石場」に過ぎない。真に付加価値を生み出したいのであれば、上流へと遡らなければならない。つまり、この技術を活用し、経済的に成立し、人々が求め、企業が購入するようなプログラムへと発展させる場が必要なのだ。この問題には深い背景があります。私たちは昔から「採石場」として扱われてきた歴史があるのです。鉄鉱石を掘り出し、それを海外に送り出して鋼鉄に加工してもらい、はるかに高い価格でその鋼鉄を買い戻す。データセンターについても、まさに同じ懸念を抱いているのです。

(2026年8月20日)


働く人のためのAIを実現する-クリスティ・ホフマンUNI書記長とジェラルド・ドワイヤーSDA書記長による対談(第1部)

2026年4月、オーストラリアのUNI加盟組織である店舗流通関連労組(SDA)は、ジョン・カーティン研究センターに委託して作成した報告書『For All of Us: Making AI Work for Working People(すべての人のために――AIを働く人のために役立てる)』を発表した。これを受け、UNI会長を務めるジェラルド・ドワイヤーSDA書記長は、クリスティ・ホフマンUNI書記長と、調査結果や、人工知能(AI)が小売業の働き方をどのように変えているか、そして社会におけるAIの全体像について対談した。

「私たちはロボットではない」:現場におけるAI

小売業の労働者にとって、AIはすでに身近な存在となっている。AIはシフトのペースを決定する一助となっており、一部の店舗では、労働者が懲戒処分を受けるタイミングさえも決定している。ジェラルド氏は、SDAがなぜこの調査を委託したのか、そしてそこから何が明らかになったのかを説明する。

「人間が監督することなく、その情報は直接本社に送られ、警告が発行されたのです。」

ホフマン: まずは簡単な質問を2つさせてください。第一に、あなたの組合は主に小売業や倉庫業の労働者を代表していますが、この調査を委託したきっかけは何だったのでしょうか? 第二に、SDAが代表する労働者にとって、現在どのような問題が生じているか、あるいは将来的にどのような問題が生じると予想していますか?

ドワイヤー: 私たちは、小売業界におけるテクノロジーの進歩という側面を認識しています。AIの時代が到来しつつあり、それが労働者にどのような変革をもたらすのかを理解したかったのです。例えば、人々がAIについて語り始める数年前から、私たちはこうしたアルゴリズムによる勤務表作成プログラムに頭を悩ませていましたが、今ではすべてが納得できます。これらは労働管理のためのAI駆動型アルゴリズムであり、勤務表を営業パターンや業務の完了状況に合わせようとしているものです。私たちは、そこで何が起きているのかをより深く理解したいと考えました。

もう一つの動機は、キャンペーンを企画する際、通常は調査から始めるという点です。優れたキャンペーンは、データが専門的に分析された確固たる調査に基づいて構築されます。つまり、動機はこれでした。すなわち、完全には理解できていない問題を引き起こしている勤務表作成アルゴリズム、AIそのものへの理解不足、AIが現在私たちの業界にどのような影響を与えているか、そして将来さらに大きな影響を及ぼす可能性についてです。また、倉庫業務においては、過去10年間にわたり自動化との格闘を続けてきましたが、AIはその上にさらに一段階上を行くものであり、その影響をより深く理解したいと考えました。

ホフマン: 勤務表作成―北米では「スケジューリング」と呼ばれますが―については、すでに長い間自動化されてきたのではないでしょうか? 勤務表作成アルゴリズムは、以前よりも高度化していると感じますか?

ドワイヤー: はるかに高度になりましたが、それだけ問題も増えました。オーストラリアには最低3時間のシフト勤務という規定があるため、特定の繁忙期に1時間シフトが組まれるのをある程度防ぐ防波堤にはなっていますが、それでもまだ十分とは言えません。

休憩時間の割り当てに問題が生じています。アルゴリズムが、有給の休憩時間が与えられるという点を計算に入れていないからです。無給の食事休憩なら管理できます。コンピュータは給与が支払われていないと判断し、その間は勤務外であるとみなすからです。しかし、15分間一切の作業を行ってはならない有給休憩となると、システムは混乱してしまいます。コンピュータにはそれを処理する能力がないのです。

もう一つは、設定がどのように決定されたのかが全く見えないという点です。システムは私たちの人間性を考慮しておらず、私たちがロボットではないという事実を理解しないペースで、作業を強いているように見えます。勤務4日目のシフト5時間目には、出勤したばかりの頃と同じ速さでカートンを梱包・処理することはできません。

私たちは別の問題にも直面しています。シフト編成のことではありませんが、なぜ調査・研究が重要なのかを示す事例です。レジの上にAIが導入され、スキャンの正確性をチェックしているのですが、その結果がそのまま本社に上がっていくのです。ある店舗の組合員は、スキャンの正確率が99.8%だったことを理由に、注意・指導を受けました。これは、533回のスキャンにつき1回程度のミスに相当します。しかも、その注意・指導をAIが自動的に生成したのです。組合との協議が一切ないため、その情報は人を介することなく、本社まで自動的に上がっていきます。途中にあるのは、人ではなく、いくつもの小さなAIのチェックポイントなのです。

それが本社に届くと、30年の経験を持つこの従業員は書面による警告を受けます。もし店舗レベルで人間が監督していたなら、部門マネージャーがこれを阻止していたと確信しています。もしそうでなければ、店長が阻止していたでしょう。それでもなければ、組織担当者が介入し、その警告書は破り捨てられていたはずです。しかし、人間の監督がなかったため、それはそのまま本社に送られ、警告が発行されてしまいました。私たちがまだ想定していない他の事例においても、このようなことが起こるのではないかと懸念しているのです。

(2026年8月20日)


入植者による暴力が激化する中、UNIはヨルダン川西岸地区におけるパレスチナ人の安全と権利の尊重を要求する

占領地域全域で続くパレスチナ人に対する違法な攻撃を受け、UNIは、パレスチナ人に対して極度の暴力行為を行う入植者の不処罰状態を終わらせるよう、イスラエル政府に要請する。

また、政府が加担あるいは積極的な当事者となっている、強制的な住民追放の継続的なキャンペーンを、最も強い言葉で非難する。

最近起きたある攻撃では、入植者がイドナの町にあるパレスチナ人の住宅やモスクを襲撃し、多くの人々が負傷しました。その中には、UNIのパレスチナ加盟組織である**全国銀行・保険労組(National Trade Union of Banking and Insurance)**の組合員で、労働組合活動家でもあるイマド・トマイザ氏も含まれている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「世界の労働組合運動は、この拡大する暴力を前にして、沈黙して傍観することはできない。その暴力は我々の仲間の一人を傷つけたのであり、それは我々全員に関わる問題だ。イマド・トマイザ氏の一日も早い完全な回復を願う。しかし占領から解放され、パレスチナ人の権利が真に守られるようになるまで、彼とその家族、そして地域社会は、再び攻撃を受ける脅威の下で暮らし続けることになるだろう。

イスラエル政府は、このエスカレートする暴力を止めるため、直ちに行動しなければならない。そして世界中で、平和と正義を願う我々は、パレスチナの市民、労働者、労働組合員を直ちに保護するよう求める声に加わらなければならない。」

UNIは、アドボカシー、連帯、そして集団的行動を通じて、パレスチナ人の基本的権利を奪っている占領の構造に立ち向かう取り組みを続けている。我々は、パレスチナ国家の承認を求める世界的な呼びかけにも加わっている。また、西岸地区の違法な入植地との経済的なつながりを断つことを求めてきた。その対象には、BNPパリバなどの銀行も含まれる。

UNIは世界中の労働者と労働組合を結集し、平和、正義、平等の実現に取り組んでいる。そしてパレスチナ人とイスラエル人がともに、自由と尊厳、安全のもとで暮らせる未来を目指している。

(2026年8月19日)


オーストラリアの金融産業労組、同国政府に対しミャンマー中央銀行への制裁を要請

最近オーストラリアを訪問したマウン・マウンCTUM会長とジュリア・アングリサノFSU書記長。(写真提供: FSU)

ミャンマーでのクーデターから5年が経過し、内戦が引き金となって、数百万人の市民に影響を及ぼす大規模な避難や深刻な食糧不足を含む人道危機が現在も続いている中、オーストラリアのUNI加盟組織である金融産業労組(FSU)は、政治的暴力や弾圧を阻止するため、同国の中央銀行への制裁を含むさらなる措置を講じるよう、オーストラリア政府に対し引き続き求めている。

オーストラリア労働党(ALP)が主催した最近のイベントで、ジュリア・アングリサノFSU書記長は、同労組が銀行を含むオーストラリアの機関に対し、軍事政権を支援することをやめるよう求めてきた経緯を語った。

アングリサノ書記長は、次のように述べている。「我々は、ANZがミャンマーでの事業を継続していることについて問題提起し、同銀行に対し、より強い姿勢を示すよう求めた。当時、我々を批判する声もあった。当時のシェーン・エリオットCEOは、我々の要求を根拠のないものと断じ、我々を『社会正義の運動家気取り』と揶揄し―これは労働組合の業務ではない、関与すべきではないとほのめかしてきた。だが、我々は根本的なことを理解していた。銀行は中立的な機関ではないのだ。金融システムは、民主主義の維持に寄与することもあれば、権威主義体制の存続を可能にする金融インフラを提供することもある。だからこそ、我々のキャンペーンは銀行システムに焦点を当ててきた。中央銀行は、単なる金融機関ではない。それは軍事政権の金融の中枢であり、外貨へのアクセスを円滑にし、国際的な金融取引を支え、軍事政権への資金調達において中心的な役割を果たしている」

FSUは、ミャンマー・キャンペーン・ネットワークおよび独自の人権ネットワークを通じて、ミャンマーで続く悲劇に一貫して光を当て、オーストラリアの指導者や国民がそれを忘れないようにする一助となってきた。

オーストラリア労働組合協議会(CTUM)の執行委員会において、FSUは労働組合運動全体の労働者を代表して決議案を提出し、ミャンマー国民への連帯を表明するとともに、オーストラリア政府に対し以下を要請した:

  1. 軍指導者、軍が所有する企業、およびそれらの金融ネットワークに対する対象を絞った制裁を拡大すること;
  2. ミャンマー国民への攻撃や迫害に使用されているジェット燃料を、軍事政権が購入する能力を阻止するためにあらゆる努力を払うこと;
  3. ILOを含む、国際的な説明責任および監視メカニズムを支援すること;および
  4. 信頼できる現地および国際的なパートナーを通じて提供される人道支援を拡大し、ミャンマーの民主化運動の活動を支援すること。

アングリサノ書記長は、「オーストラリアでは、労働組合への加入は職場における権利であり、個人の選択だ。ミャンマーでは、労働組合に加入することで自由を奪われたり、命を落としたりする恐れがある。この事実こそが、民主主義と労働組合の権利が切り離せない理由を如実に物語っている」と強調した。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、ミャンマーの人々と労働者のためにFSUが継続して行っているアドボカシー活動に対し、次の通り敬意を表した。「過去5年間、FSUは『率先して模範を示す』とはどういうことかを真に示してきた。国内では、金融労働者を組織化し、急速な変化の時期に金融機関の説明責任を求め、労働者の権利を守るためのキャンペーンを主導してきた。国際的には、ミャンマーの人々と労働運動に対して、強固で揺るぎない連帯を示してきた。UNIアジア・太平洋地域事務局は、この継続的な闘いにおいてFSUと肩を並べて歩めることを誇りに思う。」

(2026年8月18日)


平和は継続的な取り組み:広島・長崎への原爆投下から81年

2010年に長崎で開催された第3回UNI世界大会を記念して発行された記念切手。長崎平和像が描かれている。

広島と長崎への原爆投下から81年を迎えるにあたり、UNIは原爆によって命を奪われ、負傷した数十万人の人々を悼むとともに、その後の人生にわたり身体的・精神的な影響を背負ってきた原爆被爆者に思いを寄せる。

長崎は、UNIの歴史においても特別な位置を占めている。2010年11月、世界中から2,000人以上の労働組合活動家が、第3回UNI世界大会のためにこの街に集った。核戦争の壊滅的な結果を経験したこの街から、大会は核兵器の廃絶と恒久的な平和への支持を誓った。

この決意は、今やかつてないほど緊急性を帯びている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な健康危機の終息が、回復と国際協力の再開の時代をもたらすという期待は、ガザ、ウクライナ、ミャンマー、イランなど各地で続く戦争や武力紛争によって打ち砕かれた。

多国間協力と、それを支えるべき国際機関は、ますます大きな圧力にさらされている。同時に、極右や超国家主義的な勢力は、人種差別や排外主義的な感情を悪用し、非人間化、軍国主義、支配の政治を常態化させている。

核のエスカレーションを防ぐ安全装置も弱まりつつある。米国とロシアの戦略核兵器を制限する最後の条約である「新START」は2026年2月に失効したが、核保有国は依然として核兵器の近代化や増強を続けている。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、次のようにコメントした。

「平和は能動的な取り組みである。単に戦争がないことを願うだけでは達成できず、都市や住民全体を破壊する能力によって確保されるものでもない。軍縮は、人々や国家の正当な安全保障を軽視するものではない。安全保障とは、大量破壊の脅威に人命を人質に取ることではなく、人命を保護するものでなければならないということだ。労働者とその家族は、死、避難、そして住居、職場、生計手段、地域社会の破壊という形で、戦争の代償を背負わされている。政府や国際機関が紛争の防止や終結に失敗した際には、労働組合、労働者組織、そして市民運動が国境を越えて協力を強化し、人種差別、過激なナショナリズム、軍国主義に抵抗しなければならない。

我々は、占領、破壊、征服、あるいは戦争による利益ではなく、生命、尊厳、そして人間の発展を支える活動に向けて、集団的なエネルギーを注がなければならない。より良い世界を築くためには、支配や暴力を通じて不安に対処しようとする繰り返される衝動を克服しなければならない」

UNIは核兵器廃絶国際キャンペーンの加盟団体として、核兵器禁止条約の普遍化と、軍縮に向けた新たな国際的行動を引き続き求めている。したがって広島と長崎を記憶に留めることは、受動的な追悼行為ではない。それは、いかなる都市も、いかなる人々も、二度とこのような破壊に苦しむことがないようにするという責任である。

(2026年8月12日)


ルーマニアの銀行労働者、労働協約の水準を下回るBRD-ソシエテ・ジェネラルの提案を拒否

ルーマニア最大手の銀行の一つであるBRD – ソシエテ・ジェネラル・グループの銀行労働者は、既存の保護措置や福利厚生を大幅に削減する経営陣提案の全社的合意案を圧倒的多数で否決したことを受け、8月13日15~17時に警告ストライキを実施する。

BRDと、ルーマニアの労連FSIFを通じてUNIに加盟する労組IMPACTとの間で進められていた、全社的な新労働協約をめぐる交渉は、銀行側が一方的に新たな契約案を提示したことを受け、交渉は決裂した。この契約案は、解雇保護、食事券や休暇券、勤続ボーナス、年金拠出、交通費補助、家族関連手当など、長年の闘争の末に勝ち取った数多くの福利厚生を剥奪または骨抜きにするものであり、さらに最低賃金層の従業員に対する適切な賃上げも盛り込まれていなかった。

従業員2,200人(同銀行の総従業員数4,631人の約半数)を対象としたアンケート調査では、回答者の95%が銀行側の最終提案を拒否し、組合に対し労働争議を継続するよう委任した。

ラズヴァン・カルストイウIMPACT委員長は、「組合員たちは特権や過度な賃上げを求めているわけではない。本質的に、従業員たちはBRDに対し、前回の労働協約ですでに交渉済みである権利を維持し、特に賃金の低い従業員のために、限定的かつ合理的な改善を行うよう求めているのだ」と述べた。

同組合は、集団的権利が使用者側の一方的な決定によって置き換えられることはあり得ないと強調している。また、経営陣が定めた2つの選択肢しか提示しない社内投票は、真の団体交渉の代わりにはなり得ないとしている。この紛争は現在、ブカレスト地域労働監督局における強制調停手続きを経て、正式な法的段階に入っている。

この件は欧州レベルにも波及している。2026年6月24日に開催されたソシエテ・ジェネラル欧州労使協議会の会合では、グループ全体の従業員代表らが、BRDにおける労働者の権利と社会対話の悪化に対し深い懸念を表明し、グループ経営陣に介入を求めた。

労働者の訴えをグループの最高レベルに届けるため、代表団は「沈黙の中で、尊厳は死んでいく」というメッセージが記された腕章を着用した。

オリバー・レティクUNI欧州地域書長は、「BRDをめぐる紛争は、ソシエテ・ジェネラル内における社会対話の試金石となっている。UNI欧州は、公正な新協定の締結を求めるBRDの労働者とその労働組合を引き続き支援していく。」と述べた。

BRDにおける膠着状態は、ルーマニアの銀行業界における団体交渉に対し数ヶ月にわたる圧力が加えられた後に生じたものである。 昨年、ソシエテ・ジェネラルのBRD、ING、ライファイゼンという3つの多国籍銀行が、同国の銀行雇用者団体から脱退し、数万人の金融労働者の労働基準を定める業界全体の協定が危機にさらされた。ルーマニアの金融労組は、UNI欧州と連携し、書簡キャンペーン、ロビー活動、抗議活動などでこれに対応し、6月に開催された欧州労働局のブカレスト会議でも抗議行動を行った。

(2026年8月11日)


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