ルーマニアの銀行労働者、労働協約の水準を下回るBRD-ソシエテ・ジェネラルの提案を拒否

ルーマニア最大手の銀行の一つであるBRD – ソシエテ・ジェネラル・グループの銀行労働者は、既存の保護措置や福利厚生を大幅に削減する経営陣提案の全社的合意案を圧倒的多数で否決したことを受け、8月13日15~17時に警告ストライキを実施する。

BRDと、ルーマニアの労連FSIFを通じてUNIに加盟する労組IMPACTとの間で進められていた、全社的な新労働協約をめぐる交渉は、銀行側が一方的に新たな契約案を提示したことを受け、交渉は決裂した。この契約案は、解雇保護、食事券や休暇券、勤続ボーナス、年金拠出、交通費補助、家族関連手当など、長年の闘争の末に勝ち取った数多くの福利厚生を剥奪または骨抜きにするものであり、さらに最低賃金層の従業員に対する適切な賃上げも盛り込まれていなかった。

従業員2,200人(同銀行の総従業員数4,631人の約半数)を対象としたアンケート調査では、回答者の95%が銀行側の最終提案を拒否し、組合に対し労働争議を継続するよう委任した。

ラズヴァン・カルストイウIMPACT委員長は、「組合員たちは特権や過度な賃上げを求めているわけではない。本質的に、従業員たちはBRDに対し、前回の労働協約ですでに交渉済みである権利を維持し、特に賃金の低い従業員のために、限定的かつ合理的な改善を行うよう求めているのだ」と述べた。

同組合は、集団的権利が使用者側の一方的な決定によって置き換えられることはあり得ないと強調している。また、経営陣が定めた2つの選択肢しか提示しない社内投票は、真の団体交渉の代わりにはなり得ないとしている。この紛争は現在、ブカレスト地域労働監督局における強制調停手続きを経て、正式な法的段階に入っている。

この件は欧州レベルにも波及している。2026年6月24日に開催されたソシエテ・ジェネラル欧州労使協議会の会合では、グループ全体の従業員代表らが、BRDにおける労働者の権利と社会対話の悪化に対し深い懸念を表明し、グループ経営陣に介入を求めた。

労働者の訴えをグループの最高レベルに届けるため、代表団は「沈黙の中で、尊厳は死んでいく」というメッセージが記された腕章を着用した。

オリバー・レティクUNI欧州地域書長は、「BRDをめぐる紛争は、ソシエテ・ジェネラル内における社会対話の試金石となっている。UNI欧州は、公正な新協定の締結を求めるBRDの労働者とその労働組合を引き続き支援していく。」と述べた。

BRDにおける膠着状態は、ルーマニアの銀行業界における団体交渉に対し数ヶ月にわたる圧力が加えられた後に生じたものである。 昨年、ソシエテ・ジェネラルのBRD、ING、ライファイゼンという3つの多国籍銀行が、同国の銀行雇用者団体から脱退し、数万人の金融労働者の労働基準を定める業界全体の協定が危機にさらされた。ルーマニアの金融労組は、UNI欧州と連携し、書簡キャンペーン、ロビー活動、抗議活動などでこれに対応し、6月に開催された欧州労働局のブカレスト会議でも抗議行動を行った。

(2026年8月11日)