12月 2025のお知らせ

UNIと万国郵便連合、新たな連携協定を締結

UNIと万国郵便連合(UPU)は、労働者と使用者の連携強化および世界の郵便部門の未来を守るために両組織がより緊密に協力することを目指す新たな連携協定に署名した。

この4年間の協定は、2025年12月10日にベルンにあるUPU本部で、目時政彦UPU国際事務局長とクリスティ・ホフマンUNI書記長によって署名された。協定は、進行中の郵便改革、気候変動、デジタル化、サービスの多角化、新技術の急速な導入の中で、郵便サービスを保護し促進するために両組織が協力することを約束するものである。

ホフマンUNI書記長は「本協定は、郵便労働者が世界レベルで郵便サービスの未来を形作る上で重要な発言権を得ることを意味する。郵便業界が大きな変革期にある今、UPUとの連携により、労働者の経験と知見が確実に反映され、業界の未来と世界中の地域社会へのサービスを支える意思決定に組み込まれることになる」と述べた。

また目時UPU国際事務局長は、「郵便サービスは、デジタル化、顧客ニーズの変化、持続可能で包摂的なサービス提供の必要性により、大きな変革の過程にある。UNIとの協力関係を刷新することは、社会対話へのUPUのコミットメントを強化し、労働者の視点がこの変革に不可欠な要素であることを保証するものだ。協力することで、郵便事業者がサービスを近代化しつつ、ディーセント・ワークを守り、世界中のコミュニティのためのユニバーサル郵便サービスを強化することを支援できる」とコメントした。

本協定は、労働者の視点を反映させ業界の持続可能性の向上を目指す3つの包括的協力分野を特定している。内容は以下の通り:

●ユニバーサル郵便サービスの開発: 本協定は、ユニバーサルサービス義務(USO)に関連する国際的・国内的な規制動向の検証、地域チームワークの支援、郵便政策に関する議論への貢献における協力を可能とする。またUNIは今日のUSOに対する郵便労働者のニーズと期待に関する調査を通じ、グローバルな知見を提供する。
●社会的・環境的イノベーション:UNIとUPUは、気候変動対策、デジタル変革、職場のウェルビーイングと包摂に関する共同作業を推進する。本合意は、労働者の参画に焦点を当てることが、郵便部門の刷新にむけて労働者が十分に貢献できるようにすると同時に、協議、研修、安全、補償における労働者のニーズを満たす上で「極めて重要」であると認識している。
●ジェンダー平等: UPUのジェンダー平等・女性のエンパワーメント政策(2026~2029年)の実施を支援する。この取組みは、暴力及びハラスメントに関するILO第190号条約を含む国際労働基準を活用する。共同事例研究、政策レビュー、公式声明がこの取り組みの一環として想定されている。

コーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長は、「この協定は、UPU との長期的なパートナーシップを確固たるものにし、あらゆる地域の人々にサービスを提供する、持続可能で優れた信頼性の高い郵便サービスという共通の目標に向けて、両組織の連携を一層緊密にするものだ」と、その意義を強調する。

UNI と UPU の協力には、情報交換、調査、共同ガイドラインの策定、能力開発プロジェクトなどが含まれる。両組織の事務局は定期的に会合を開き、進捗状況を評価し、共同プロジェクトの最新情報を共有し、郵便部門の動向を反映して優先事項を調整する。

1874 年に設立された万国郵便連合(UPU)は、郵便に関する国連専門機関。192の加盟国を擁する UPU は、郵便部門の関係者間の協力のための主要なフォーラムであり、助言、仲介、連絡の役割を果たし、必要に応じて技術支援を提供している。また国際郵便に関する規則を定め、郵便、小包、金融サービスの取扱量の増加と顧客へのサービス品質の向上を促進するための提言を行っている。


敬意を払うことに料金はかからない-ホリデーシーズンに、小売労働者と連帯しよう

世界中でホリデーシーズンの買い物需要が高まる中、商業労働者は職場で前例のないプレッシャー、虐待、暴力、嫌がらせに直面している。長時間労働、慢性的な人員不足、高まる顧客需要により、小売労働者は今シーズンも負担を背負い続けている。

このホリデーシーズンに、小売労働者と連帯しよう-世界中のUNI加盟商業労組が、顧客に対し労働者への敬意ある対応を、雇用主に対し安全な人員配置とゼロトレランス方針の確保を、政府に対し労働者を虐待から守る法整備の強化を呼びかけている。

アイルランド:マンデート労組が敬意と保護強化を要求
アイルランドのマンデート労組による最近の調査が、問題の規模を明らかにしている:
• バー・小売従業員の約3分の2(63.4%)が職場で暴言被害を経験
• 4分の1以上(28.2%)が身体的な安全に脅威を感じた。
• 8人に1人近く(11.4%)が業務中に暴行被害に遭った

同労組のジム・フューリー書記次長は、繁忙期の圧迫を強調し、「労働者は毎年クリスマスに並外れた働きをしている。使用者はより良い労働条件でこの事実を認め、政府は虐待・脅迫・暴行に対する法的保護を強化する『2025年小売業労働者保護法案』を支持すべき時だ」と述べた。

マンデート労組が求めるのは、主に以下4点だ:
• 顧客や使用者からの嫌がらせに対するゼロトレランス方針に基づく、職場における尊重。嫌がらせ行為を許す言い訳はない。
• 公正な勤務シフト-適切な休息、シフトに関する事前に十分に時間をとった通知、実質的なワークライフバランスの確保。
• 貢献の評価―小売労働者が年間を通じて、特にクリスマスに果たす不可欠な役割を評価すること。
• 安全な人員配置―過密店舗での燃え尽き症候群防止と安全衛生上のリスク低減。

オーストラリア: SDAが顧客に「会計前に自己点検を」要請
オーストラリアの店舗流通関連労組(SDA)による最新調査でも、同様に憂慮すべき結果が報告されている:
• 2025年に組合員の88%が暴言被害を経験。
• 25%が身体的暴力に直面。
• 19%がセクシャルハラスメントを報告。
• 11%がオンライン上での虐待を経験。
• 10%が唾を吐きかけられる被害を受けた。
• 31%が民族・人種・文化的背景に関連する虐待を受けた。

UNI会長を務めるジェラルド・ドワイヤーSDA書記長は、共同責任を強調し、「小売従業員への嫌がらせは決して許されない。互いの安全を守ることは全員の責任だ。クリスマスは繁忙期だが、サービスを提供する人々はあなたの体験をより良くするためにいることを忘れず、敬意を持って接してほしい。レジ(チェックアウト)に向かう前に自分の行動をチェックしてほしい。そして、『誰も叱責されるいわれはない』というスローガンを思い起こしてほしい。」と語った。

SDAはまた、繁忙期であるクリスマス・休暇シーズン中、ささいな虐待や暴力の事例もすべて、報告するよう労働者に呼びかけている。

フィンランドでは、「Let’s Be Human」キャンペーン再開
フィンランドでは、フィンランド商業連盟とUNI加盟組織のPAMの調査により以下の実態が明らかになった:
• 顧客サービス従業員の70%が嫌がらせを経験。
• 35%がセクシャルハラスメントを経験。
• 25歳未満の労働者の80%が嫌がらせを経験。

これを受けてPAMとフィンランド商業連盟は、ホリデーシーズン直前の2025年12月1日、労働者に対する思いやりのある行動を促進する「Let’s Be Human」キャンペーンを再開した。ソーシャルメディア・動画・ガイドライン・研修を通じ、顧客の行動反省を促し、労働者のウェルビーイング向上を推進することが狙いだ。

PAMの労働環境専門家エリカ・カハラ氏は、「小売業は若年層最大の雇用主であり、多くの人にとって初めて経験する職場だ。そのため、オンライン上での嫌がらせの増加を含むハラスメントに対して、特に脆弱な立場にある」と指摘する。

米国:RWDSU、労働者への圧力増大とAI起因のストレスを警告
米国では、小売・卸売・百貨店労組(RWDSU)が、ホリデーシーズンにおける小売、倉庫、Eコマース、食品サプライチェーン全体の労働者の尊厳と尊重を求めている。

RWDSU は、労働者が現在、経済の不確実性、スケジュールや在庫管理における AI の積極的活用、継続的な盗難や暴力、需要の増加にもかかわらず季節雇用が減少している事など、さまざまな課題という「最悪の状況」に直面していると警告している。

UNI商業部会議長を務めるスチュワート・アペルバウムRWDSU委員長は、「小売業界は急速に変化しており、人員配置から損失防止まで、あらゆる分野に AI が組み込まれている。だがテクノロジーは人々を搾取するのではなく、人々に役立つものでなければならない。自動化によって人間性、尊厳、安全性が奪われてならない」と述べ、「職場での暴力を防止し、労働者の権利を保護し、職場での AI を規制し、危険なノルマを制限する法律を可決し、施行することが不可欠だ。だが法律だけでは不十分。雇用者、政策立案者、買い物客のすべてが、この季節が真に思いやりに満ちたものとなるよう、それぞれの役割を果たさなければならない。その第一歩は、1 年を通して、尊厳と敬意を持って労働者に接することだ」と付言した。

スペインでは、労働者が「赤いクリスマス」に向けて行動
2025年12月18日、スペイン全土の小売業労働者が、CCOOサービス部門の呼びかけに応じて行動を起こした。「赤いクリスマス」と名付けられたこの行動は、繁忙期における労働時間の短縮、十分な休息、公正な賃金を要求するものだ。

組合はまた、過重な労働負荷を強調する印象的で皮肉をこめたSNSメッセージを共有した:
• 「クリスマス商戦の悪夢」
• 「休息時間を守れ。一日で全部は無理。君はサンタじゃない」
• 「組織化して、悪夢を雇い主に味あわせよう」

ポーランドでは、長時間労働と過重労働に抗議
ポーランドでは2025年12月18日、労働組合Solidarność が全国規模で、営業時間延長と過重労働に抗議するデモを開始した。最初の抗議行動はカトヴィツェのビエドロンカ店舗前で行われ、労働者は顧客にビラも配布した。

NSZZ Solidarność のアルフレッド・ブジャラ委員長は、従業員の負担を強調し、「一部店舗は現在午前1時まで営業しており、レジ係は1日最大1.5トンの商品を処理している。従業員は店内で平均20キロメートル歩いており、人員不足は緊張を高め、不満を持つ顧客からの嫌がらせリスクを増大させる」と指摘し、買い物客が繁忙期の小売従業員に理解と敬意を示すよう、訴えた。

尊厳と敬意を求める世界的な呼びかけ
マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、各国労働者のこうした動きについて、「仕事をしているだけで虐待や嫌がらせ、暴力に直面するようなことがあってはならない。これはホリデーシーズンに限らず、年間を通じていえることだ。使用者は安全な人員配置と公正な条件を確保し、政府は保護を強化し、顧客は『敬意を示すことに料金はかからない』ことを肝に銘じるべきだ」とまとめた。そして、「この時期に、我々は世界中の加盟組織と共に小売労働者と連帯し、労働者の権利・健康・尊厳を最優先に掲げる」と締めくくった。


イタリアのテレコム労働者、全国協定でAIに関する協議の場を確保

イタリアのテレコム部門の労働組合は、20万人の労働者を対象とした新たな全国協定を交渉してきた。この協定には、賃上げや女性・LGBTIQAI+労働者への保護強化に加え、AI導入に関する労働者協議の規定が含まれている。

協定は、デジタル変革とAIによる急速な変化が進む同業界において、労使関係の強化に焦点が当てられている。新たな規定として、AIとアルゴリズム管理が労働者とその職務に及ぼす影響・リスクを監視・評価する専門作業部会の設置が盛り込まれた。

作業部会は以下の事項に関する今後の交渉基盤を確立する:
• アルゴリズムの透明性
• AIシステムに関する労働者の情報取得権
• デジタル監視と自動意思決定の制限
• AI支援プロセスにおける人的監視
• 業務実績・運用データへのアクセス権

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「AIは待ってくれない。その発展は速すぎて、法規制が追いついていない。だがイタリアの労組によるこの業界全体を対象とする協定は、AI革命の最前線に立つ労働者が、団体交渉を通じて職場で直接それを管理できることを示している」と述べ、「特に作業部会により、AIとアルゴリズム管理の運用に最も近い立場にある労働者自身が、その有効性を監視・評価できるようになる。これは欧州および世界全体のモデルとなり得る」とその意義を強調した。

ダニエラ・フマローラCISL書記長は、「本協定は、業界の将来とイタリアのデジタル移行にとって重要な時期における重要なシグナルだ。イタリアの技術・インフラ発展にとって戦略的な分野における労働の保護と強化を強化するものだ」と述べた。

更新された協定には、月額298ユーロの中間賃金の引き上げに加え、リモートワーク交渉を支援する枠組みが含まれており、週40時間を4日間の勤務に分散させる選択肢が導入された。また、LGBTQAI+の人々に対するジェンダーに基づく暴力からの保護を強化し、女性の生活における「3つのM」——出産(Maternity)、月経(Menstruation)、更年期(Menopause)——に関連する今後の対策を検討することが可能となった。

イタリアの組合SLC CGILのリッカルド・サッコーネ氏は、今回の協定更新について「業界の抜本的な再編期において、労働者が自身の利益と権利を守る手段を得られる良い知らせだ。政府が賃金を引き下げている一方で、この協定は賃金を生活費に合わせる試みだ」と説明した。

今回の協定は、イタリアのUNI加盟組織であるSLC-CIGL、FISTEL-CISL、ならびにUILCOM-UILが、イタリア電気通信事業主協会と交渉したものであり、今後、全加盟組織の承認を得ることとなる。


グーグル韓国労組の団体交渉、組合活動時間が争点に

グーグル韓国労組は、グーグル韓国との団体交渉が約3年間、40回以上の正式な交渉と調停を経ても未解決のままであると報告している。組合によれば、主な障害は組合専従幹部の組合活動時間である。

争点

調停手続きにおいて、ソウル労働委員会は韓国の労働慣行に沿った年間3,000時間の組合活動時間を推奨した。これに対しグーグル韓国は1,000時間(フルタイム職の約半分の時間数)を提示。組合によれば、会社側は「グローバル運営規範」の独自解釈を根拠に、現地業界慣行ではなく社内グローバル基準に職場慣行を整合させる方針を主張しているという。

組合はこれを韓国の確立された労働慣行やソウル労働委員会の勧告と矛盾すると見なしている。1,000時間の提案は組合員1人あたり年間約5.9時間となり、韓国で事業を展開する同業他社の組合活動時間の水準を大幅に下回る:

  • SAP韓国:年間4,150時間
  • マイクロソフト韓国:年間4,200時間

組合幹部は組合員代表業務に加え通常の業務責任も管理する必要があり、組合側は、会社が提案した時間では組合の機能発揮能力が制約されると表明している。

背景

2023年4月の組合結成以降、交渉は4段階を経て進展してきた:

  • 基本合意:交渉7回(2024年1月に合意)
  • 労働時間免除:交渉10回(2024年8月に合意)
  • 雇用保障協定:交渉13回(2025年2月に合意)
  • 団体協約:交渉10回(2025年3月~11月、交渉未決)

組合は2025年3月と11月に韓国労働当局を通じた調停を要請した。

11月の調停は、会社が実質的な提案を提示することを拒否したと報じられた後、突然終了した。組合はまた、グーグル韓国が会社構内での交渉要求を拒否し、交渉が外部会場で行われたことを指摘している。組合は、この対応を、組合を対等な交渉相手として完全に認めようとしない姿勢と見なしている。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、「過去3年間にわたるKFWUとグーグル韓国労組の粘り強い取り組みを称賛する。グローバル企業が自社の定義する国際基準を盾に、韓国の確立された労働慣行を下回る立場を正当化するのは懸念すべき事態だ。グーグル韓国に対し、この矛盾を認識し、遅滞なく進歩的な国際労働基準に沿った団体協約を締結するよう強く求める」とコメントした。

2025年12月現在、包括的な団体協約は締結されていない。組合は、韓国の労働法、確立された労働慣行、労働当局の勧告を反映した成果を実現するべく、引き続き取り組む構えだ。


欧州テレコム部門の労組と使用者団体、AI導入の倫理的かつ公正な運用を要請

2025年12月半ば、テレコム部門の労働組合と使用者団体が、AIがEUの競争力を向上させつつも倫理的かつ公正に導入され、欧州の労働者のスキル向上に寄与する方法について共同声明を発表した。

声明では、欧州の通信労働者を代表するUNI欧州と欧州通信事業主団体Connect Europeが「人工知能(AI)の有益な可能性」を認めつつ、「持続可能かつ社会的に有益な方法で欧州のAI分野における能力と生産性を向上させる必要性」を強調している。

さらに、「イノベーションや投資、AIの潜在的な生産性向上の効果のみに焦点を当てるだけでは、持続可能で有益なAI導入を保証するには不十分である」と指摘し、欧州の倫理規範、法的要件、基本的人権を堅持し、人工知能が発展できる「信頼のエコシステム」を構築すべきだと主張している。

これには、差別や悪用を回避するための「人間の管理に基づくAI利用」や、職場に新技術が導入される際の「社会対話と団体交渉」の強化が含まれる。労使の社会パートナーはまた、欧州に対し「ハードスキルとソフトスキルの両方を強化」するよう要請しており、これなしでは「AI技術の潜在的な利益は実現されない」としている。これに加え、テレコム部門における投資環境の改善により、業界は人材不足に対処するため有能なスタッフを惹きつけることも可能となる。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「団体交渉と実質的な社会対話は、職場におけるAIとアルゴリズム管理の課題に対処するための不可欠な手段である。イノベーションとAI導入は、信頼、透明性、労働者と基本的人権の尊重に基づいて構築されなければならない。本共同声明は、テレコム部門における人工知能と新技術の公正かつ倫理的な導入に向けた道筋を示すものだ」と述べた。

また、アレッサンドロ・グロペリConnect Europe事務局長は「欧州は、AI分野における新たな投資と革新の機会を確保することで、テック及びテレコム部門の復興を目指すべきだ。これには、デジタルインフラへの民間投資環境の改善と、労働者のスキル向上及び人材育成のための資源増強の両方が必要だ」とコメントした。


スペインの小売労働者、「生きる時間」を求めて行動へ

2025年12月18日、スペイン全土の主要小売店の労働者が、過重労働・低賃金・ワークライフバランスの欠如に抗議するデモを実施する。

アンダルシア、カスティーリャ・イ・レオン、カタルーニャ、ガリシア、マドリードの各地域で、従業員は正午にカルフール、エル・コルテ・イングレス、イケア、マクロなどの店舗前で集会を開く予定だ。

この抗議活動は、スペインのUNI加盟組織であるCCOOサービス部門が主導する「生きる時間」(Tiempo para vivir)キャンペーンの一環であり、小売業界における過酷な労働条件の改善を目指すものである。

CCOOサービス部門は声明の中で、「長年にわたり、CCOOサービス部門は大規模小売業におけるワークライフバランスの欠如と過重な労働負荷、特にクリスマスシーズンやセール期間中の状況を告発してきた。日曜日や祝日の強制かつ無償の労働が行われていた李、他業種と比較して魅力ある賃金が失われていることによって、賃上げとプライベートな時間の確保を求める必要性が強まっている」としている。

計画されているデモは、同労組が実施した最近の調査を背景に行われる。この調査は10の大手小売チェーンで働く商業労働者24,227人(全労働者の10%以上)を対象としたもので、労働条件が悪化しているという認識がほぼ普遍的であることが示された。

回答者のほぼ100%が何らかの形で業務量の増加と休息時間の減少を経験しており、75.6%が「完全に同意」、さらに15.4%が「強く同意」と回答した。

最も深刻な問題として挙げられたのは営業時間の自由化、特に十分な補償が提供されない中での日曜・祝日の出勤義務である。71%の回答者がこれを「仕事における最悪の側面」と指摘した。

調査によれば、こうした状況は労働者の休息・回復能力、家族・社会生活の維持に深刻な悪影響を及ぼしている。特にクリスマス商戦やセールキャンペーンなどの繁忙期に顕著だ。

データは労働条件が健康に与える影響も浮き彫りにしている。48.3%が「仕事が健康に悪影響を与えた」と完全に同意し、22.3%が強く同意した。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、「クリスマス商戦のピーク期が本格化する中、こうしたプレッシャーはさらに強まっている。UNIは12月18日に行動に参加するCCOOサービス部門および全ての小売労働者に完全な連帯を表明する」と述べた。


チリで銀行休業日が復活:労働組合の勝利

UNI米州は、最近チリで復活した銀行休業日を歓迎する。これは金融産業労働者の歴史的な権利であり、フィンテック法施行後に廃止されていたが、銀行・金融産業労連(CSTEBA)の結束した取り組みにより、復活した。

数十年にわたり、12月31日は銀行における対面顧客サービスが停止される日であり、年末の決算業務と従業員の内部業務に必要な時間を確保する役割を担ってきた。

チリ議会の今回の決定は、大きな後退を是正するとともに、銀行部門における休息・労働編成・業務安全を保障する労働条件保護の重要性を再確認するものである。

ルイス・メシーナCSTEBA書記長は、「休日が廃止されていたことで、労働者に不要な負担が増えていただけでなく、このことは何世代にもわたり労働者が勝ち取った権利が徐々に解体される象徴でもあった。小さくとも重要な勝利だ。労働組合は、制度的決定によって自らの利益や権利が脅かされた時、結束し闘って権利を守らなければならない」と語った。

今回の議会採決は、この権利を保護する必要性を明示的に認め、金融産業で働く数千人の労働者に安定性を取り戻した。この措置は業界に対し、労働者の権利を犠牲にしたり、機関のみに利益をもたらす業務量やペースの圧力を従業員に転嫁したりすることで近代化は実現できないという明確なメッセージも送っている。

ギジェルモ・マフェオUNI米州金融部会担当部長は、「労働時間がフレキシブルになり、既得権益が弱体化し、労働者への最低条件を伴わないサービスモデルへの移行が試みられている地域的状況において、この成果は重要な先例を確立した。集団的防衛が逆行的な決定を覆し得ることを示している」と指摘した。

UNI米州は、金融産業の労働者および尊厳ある予測可能で人間的な労働条件を求めて闘い続ける全ての労働組合へのコミットメントを、改めて表明する。


アイルランドのMeta下請け企業で労働者がストライキ

2025年12月10日、Facebook、Instagram、WhatsAppなどのMetaプラットフォーム向けアウトソーシングサービスを提供するCovalenの労働者が、ストライキを実施している。

アイルランドのUNI加盟組織である通信労組(CWU)が代表する約 60 人の法務アナリストたちが、自らの職務の適切な分類と、その複雑な業務内容を反映した賃金の支払いを要求している。

このストライキは、Covalen 経営陣との数ヶ月にわたる交渉が妥結しなかったことを受けて実施されるものであり、今後、Covalen の従業員や一般市民も参加できるストライキ支援集会が実施される。

シェーン・マーフィCWUオルグ担当は、「ストに踏み切った労働者は、グローバルな技術プラットフォームのために複雑な法務業務に携わっている。彼らが実際に遂行している役割を認識することは、公平性、進歩、そして職業上の尊厳を獲得する上で基本的なことだ」と語る。

CWU は、紛争期間中に会社が労働者と有意義な対話を行わなかったことや、労働者を威嚇し、法務業務を他の内部サポート部門に再配分したりするなど、合法的な労働争議行動の決定を弱体化させようとする経営陣の行動について批判した。

マーフィ氏は、「だが、会社側のこうした戦術は失敗に終わった。組合員は結束し、決意を固め、ストライキ行動に全力を尽くしている。法務業務に関わるスタッフは、労働者が団結して行動すれば、雇用主は耳を傾けることを余儀なくされる、ということを実証している」と付言した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「Covalen の労働者は、Meta のプラットフォームをすべてのユーザーにとって安全で信頼できるものにするという重要な仕事に従事している。Meta は、サプライチェーンに関わる人々が、その熟練した、そして要求の厳しい業務に対して適切に評価されるようにしなければならない。こうした労働者が公正に扱われない場合、管理の質が低下し、世界中の何十億人ものユーザーの体験が脅かされることになる。」と指摘した。

またMeta の要求の変化により、Covalen は2026年初頭に 約 400 人の Meta 従業員を 解雇する計画を立てている。これは、クリスマスシーズンを控えたスタッフ、その多くは移民労働者であり、就労許可 をこの仕事に依存している多くの人々に、大きな不安を強いるものだ。

ホフマンUNI 書記長は、「2つの問題は、Covalenにおける団体交渉の緊急性を浮き彫りにしている。労働者が職場の決定に発言権を持ち、変更が透明かつ公正に、混乱なく交渉される必要がある」と強調した。


UNIアマゾン労組アライアンス、アマゾンの大量解雇を非難しAIと人員削減に関する交渉を要求

2025年12月8日、 UNIアマゾン労組アライアンスは、ホワイトカラーおよび技術スタッフに影響を与えるアマゾンの大量解雇発表を非難し、同社が「ジェフ・ベゾスやその他の主要株主の懐を肥やす」ために労働者を犠牲にしていると非難した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「アマゾンが技術とAIで利益と生産性を向上させているなら、その成果は会社が昨日し続けるために働いている労働者に共有されるべきであり、解雇の言い訳にしてはならない」と述べ、「この人員削減の正当化は、少ない報酬で少ない人員にさらなる仕事を要求する企業側の方便にすぎない。今回の解雇は、労働者が職場におけるテクノロジー活用方法に発言権を持つ必要がある理由を如実に示す事例だ」と語気を強める。

アマゾン労組アライアンスは、アマゾンの過去最高の収益性を踏まえ、今回の削減は「正当化できない」と指摘し、同社が昨年592億ドル超の利益を計上した事実を挙げ、今回の決定がホリデーシーズンに数千人の労働者と家族を不安定な状況に追い込むと警告した。

UNIは、いかなる人員削減も、職務内容を変える人工知能の導入も、団体交渉の対象とすべきであり、AIによる生産性向上の利益は、経営幹部や大株主だけに集中させるのではなく、労働者と共有されるべきだと主張している。

同アライアンスは、倉庫や配送ネットワークからコールセンター、データセンター、本社オフィスに至るまで、アマゾンの全事業部門の労働者への支援を改めて表明し、労働者の団結権と団体交渉権を尊重するよう同社に引き続き圧力をかけていく。

UNIアマゾン労組アライアンスの決議
UNIアマゾン労組アライアンスは、アマゾンがホワイトカラーおよび技術スタッフを対象とした大量解雇を発表したことを非難する。これは同社の本質を特徴づける企業の貪欲さが露呈したものである。

この正当化しえない人員削減は、アマゾンが過去最高の利益を計上し、昨年だけで592億ドルを超えた直後に実施された。

この残酷な決定は利益を人よりも優先させ、特にホリデーシーズンに数千人の労働者とその家族を不安定な状況に陥れるものである。

アマゾンのやり方は、労働者が強固で民主的な組合を構築すること、また人員削減や人工知能(AI)導入を団体交渉の対象とすることの緊急性を浮き彫りにしている。

AIがアマゾンの収益性を高めるなら、その利益は全ての労働者に共有されるべきであり、ジェフ・ベゾスや主要株主の懐に流れ込むべきではない。

アマゾン労組アライアンスの組合員は結束を固め、アマゾンに責任を追及し続ける。我々の連帯は、倉庫作業員から配達員、コールセンター・データセンター従業員、本社職員に至るまで、あらゆる労働者に及ぶ。全ての労働者は、尊重され、公正な待遇を受け、完全な労働組合の権利を享受するに値する。


UNI、万国郵便連合の主要機関理事会に選出

2025年11月下旬、UNIは国連の郵便機関である万国郵便連合(UPU)で重要かつ影響力のある機関の運営理事会に再選された。

11月26日にスイス・ベルンで開催された会合において、UNIはUPU諮問委員会の理事職を争う17名の候補者の中から、7名の理事で構成される理事会への選出を果たした。

同委員会は計52名のメンバーで構成され、民間配送会社、Eコマースのプラットフォーム、NGO、郵便サービス事業者、UNIなど、郵便分野における広範な非政府関係者を代表する。

UPU加盟国政府のような投票権はないものの、諮問委員会はUPUと広範な郵便産業との間の正式な対話の場として機能している。郵便産業が書簡中心の公共サービスからEコマース主導の物流ネットワークへと進化する中、同委員会の役割はますます重要になっている。9月にドバイで開催された最近のUPU総会以降、委員会はUPU加盟国に対し、専門知識の提供や技術ノウハウの共有を通じてより積極的な役割を果たすことができるようになった。これは、世界中に効率的でアクセス可能な郵便サービスを提供するというUPUの使命を実現するためである。

コーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長は、「UPU諮問委員会の運営理事会への再選を光栄に思う。これはUNIが労働問題における信頼できるパートナーかつ貴重な専門知識の源泉であることを裏付けるものだ。郵便・ロジスティクス部門の急速な変革が続く中、公的・民間の郵便・ロジスティクスサービスを統合し、収益性と持続可能性を両立する未来構築に貢献できるよう、引き続き尽力する」と、述べた。

UNIは諮問委員会で唯一の国際労働組合組織であり、80カ国以上の組合を通じて250万人以上の郵便・ロジスティクス労働者を代表している。UNIは郵便・ロジスティクス部門の労働者の視点を諮問委員会に反映させるという独自の役割を果たしている。UNIが同委員会に選出されるのは今回が2度目であり、任期は4年間。


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