
UNIと万国郵便連合(UPU)は、労働者と使用者の連携強化および世界の郵便部門の未来を守るために両組織がより緊密に協力することを目指す新たな連携協定に署名した。
この4年間の協定は、2025年12月10日にベルンにあるUPU本部で、目時政彦UPU国際事務局長とクリスティ・ホフマンUNI書記長によって署名された。協定は、進行中の郵便改革、気候変動、デジタル化、サービスの多角化、新技術の急速な導入の中で、郵便サービスを保護し促進するために両組織が協力することを約束するものである。
ホフマンUNI書記長は「本協定は、郵便労働者が世界レベルで郵便サービスの未来を形作る上で重要な発言権を得ることを意味する。郵便業界が大きな変革期にある今、UPUとの連携により、労働者の経験と知見が確実に反映され、業界の未来と世界中の地域社会へのサービスを支える意思決定に組み込まれることになる」と述べた。
また目時UPU国際事務局長は、「郵便サービスは、デジタル化、顧客ニーズの変化、持続可能で包摂的なサービス提供の必要性により、大きな変革の過程にある。UNIとの協力関係を刷新することは、社会対話へのUPUのコミットメントを強化し、労働者の視点がこの変革に不可欠な要素であることを保証するものだ。協力することで、郵便事業者がサービスを近代化しつつ、ディーセント・ワークを守り、世界中のコミュニティのためのユニバーサル郵便サービスを強化することを支援できる」とコメントした。
本協定は、労働者の視点を反映させ業界の持続可能性の向上を目指す3つの包括的協力分野を特定している。内容は以下の通り:
●ユニバーサル郵便サービスの開発: 本協定は、ユニバーサルサービス義務(USO)に関連する国際的・国内的な規制動向の検証、地域チームワークの支援、郵便政策に関する議論への貢献における協力を可能とする。またUNIは今日のUSOに対する郵便労働者のニーズと期待に関する調査を通じ、グローバルな知見を提供する。
●社会的・環境的イノベーション:UNIとUPUは、気候変動対策、デジタル変革、職場のウェルビーイングと包摂に関する共同作業を推進する。本合意は、労働者の参画に焦点を当てることが、郵便部門の刷新にむけて労働者が十分に貢献できるようにすると同時に、協議、研修、安全、補償における労働者のニーズを満たす上で「極めて重要」であると認識している。
●ジェンダー平等: UPUのジェンダー平等・女性のエンパワーメント政策(2026~2029年)の実施を支援する。この取組みは、暴力及びハラスメントに関するILO第190号条約を含む国際労働基準を活用する。共同事例研究、政策レビュー、公式声明がこの取り組みの一環として想定されている。
コーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長は、「この協定は、UPU との長期的なパートナーシップを確固たるものにし、あらゆる地域の人々にサービスを提供する、持続可能で優れた信頼性の高い郵便サービスという共通の目標に向けて、両組織の連携を一層緊密にするものだ」と、その意義を強調する。
UNI と UPU の協力には、情報交換、調査、共同ガイドラインの策定、能力開発プロジェクトなどが含まれる。両組織の事務局は定期的に会合を開き、進捗状況を評価し、共同プロジェクトの最新情報を共有し、郵便部門の動向を反映して優先事項を調整する。
1874 年に設立された万国郵便連合(UPU)は、郵便に関する国連専門機関。192の加盟国を擁する UPU は、郵便部門の関係者間の協力のための主要なフォーラムであり、助言、仲介、連絡の役割を果たし、必要に応じて技術支援を提供している。また国際郵便に関する規則を定め、郵便、小包、金融サービスの取扱量の増加と顧客へのサービス品質の向上を促進するための提言を行っている。









