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今後4年間のブレイキングスルー戦略計画を採択

UNIは2010年の長崎世界大会において、組織化及び労組の強化を目指すブレイキングスルー戦略を打ち出した。労働者の権利を勝ち取るためのブレイキングスルー(突破!)は、全ての地域と部会におけるUNIのあらゆるキャンペーン活動や組織化の取組みに一貫するスローガンである。2014年の ケープタウン世界大会以降、本部組織化基金の支援を受け、UNIは51カ国130の組織化キャンペーンを支援してきた。中欧で非常に成果を上げている組織化センターCOZZを設置し、コロンビアに組織化センターCOEを設置した。UNIは、50以上のグローバル枠組み協定(GFA)を締結しており、ジェンダー平等を含めた労働者の権利に関する企業の責任を明確にしている。2017年のG20では、持続的かつ責任あるサプライチェーンを構築するためのGFAの重要性がようやく認識された。

クリスティ・ホフマンUNI副書記長から、GFA及びグローバルな組織化キャンペーンについて説明があり、GFAがいかに各国における組織化と団体交渉に活用されているかの実例を紹介した。

フロアからは、大谷篤史代議員(全国農団労)が発言し、日本が人口減少や地域の過疎化・高齢化に直面する中、地域のインフラとしての機能を提供する農業協同組合組織の労働組合として、共助や自助、相互扶助の重要性や地域での協同組合運動の必要性を確認し、活動を展開していると述べた。一部の大企業・多国籍企業の農業参入を促し、農協を潰し小規模・家族農業を切り捨てる新自由主義的な政策に対抗するため、国際的に協同組合の役割を評価し、協同組合運動を強化・拡大する必要性を訴えた。

また、水本勝代議員(UAゼンセン)は、日本社会では、お客様の行動は常に正しいとの認識が強く、モンスター化する客を助長させ職場環境に悪影響を及ぼしている現状を報告した。流通・サービス産業は、悪質クレームが起因していると考えられる退職者の増加、接客応対の難しさから敬遠される傾向にあり、慢性的な人手不足となっている。労働者の尊厳を守るために、悪質クレームをなくしていく労働運動を進めていこう、と呼びかけた。

 

 

次の重点課題を含む2018~2022年度のUNIブレイキングスルー戦略(動議1)が採択された。

  • 組織化及び勧誘活動の戦略
  • グローバル協定及びグローバル労組同盟
  • 企業に説明責任を果たさせる
  • 団体交渉を守り拡大する資格審査委員会によれば、113か国523組織1,953人が参加している。代議員及びオブザーバーの男女比率は女性43%、男性57%、青年(35歳未満の男女)比率は5%だった。
  • また、2014~2017年度会計報告及び監査報告が承認され、UNI加盟費値上げ提案(動議2)も採択された。

資格審査委員会によれば、113か国523組織1,953人が参加している。代議員及びオブザーバーの男女比率は女性43%、男性57%、青年(35歳未満の男女)比率は5%だった。

 


ホフマン新書記長のリーダーシップの下、UNI新たな出発

UNI世界大会2日目の冒頭、満場一致でクリスティ・ホフマンが新書記長に選出された。就任挨拶でホフマン書記長は、「1人の労働者、1つの組合、1か国では、多国籍企業がごく少数のための経済モデルへとゲームのルールを変えようとする、世界の潮流を変えることはできない。我々は、多くの人々のための経済モデルにするよう結束してアクションを起こしていこう」と呼びかけた。UNI副書記長に就任するまで、彼女はUNI本部SCORE(連帯・キャンペーン・組織化・調査・教育)局を指揮し、世界で150を超えるキャンペーンを支援してきた。また、2013年に締結されたバングラデシュ協定(バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関する協定)の交渉と延長にも関わり、バングラデシュの衣料産業で働く何百万人もの労働者がより安全な環境で働けるようにした。この数年は、OECDガイドラインのような企業に説明責任を持たせる国際的メカニズムを活用し、リーダーシップの発揮に努めてきたが、書記長としても引き続き尽力すると決意を語った。ホフマン書記長は、18年間UNIを率いたフィリップ・ジェニングスからバトンを受けた。「私のページは閉じられたが、まだまだページは続く。クリスティの指導の下、組織は更に強化されるだろう」とジェニングスは期待すると共に、加盟組織に引き続き協力を要請した。

ホフマン書記長が米国で労働運動に関わり始めたのは、2,000人が働く、コネチカット州のジェットエンジン工場で職場委員長に選ばれた1978年に遡る。その後、組合にオルグとして雇用された。1997年からはチームスターやSEIU(サービス労組)で労働弁護士として活躍し、当時は不可能だと思われていた、UPSでのパート職のフルタイム化キャンペーンを主導し、1万のフルタイム職の創設を勝ち取った。2004年にUNI本部のビル管理部会局長に就任したが、一度米国に戻り、SEIU国際組織局長として活躍した後、2010年にUNI副書記長に就任した。ニューヨーク大学名誉法律学位、スミスカレッジ経済学士取得、既婚、2児の母。

また、副書記長には新たにアルケ・ベシガーICTS部会担当局長が就任した。

 


退任するジェニングスUNI書記長への感謝

フィリップ・ジェニングスUNI書記長は、国際労働運動に38年携わってきた。1989年からFIET書記長として、2000年からUNI初代書記長として、両組織を率いてきた。

UNI Aproを代表して、野田三七生会長が感謝の言葉を述べ、似顔絵と人形をプレゼントした。今日まで、労働運動に注いだ情熱、残した多くの足跡、そして労働運動への崇高な志をしっかり受け継ぎ、クリスティ・ホフマン新書記長の下で、UNIの運動を次代へと繋いでいく、と約束した。


バーバー牧師、国際奴隷博物館から黒人功労者として表彰

UNI世界大会に集まった世界の労働組合リーダーを前に、ウィリアム・バーバー牧師は力強い演説を行った。その後、国際奴隷博物館にある黒人功労者の壁に同氏が加わることが発表された。

バーバー牧師の他に、2人の英国人組合活動家、バーニー・グラント議員とグリア・ミルズが、人種間の平等と経済の平等を求める闘いに挑んだ勇気を称え、表彰された。

黒人功労者の壁は、国際奴隷博物館の「レガシー(遺産)」ギャラリーにある展示コーナーで、アフリカにルーツをもつ人々の様々な貢献を称賛するものだ。

リチャード・ベンジャミン館長は、「バーニー議員、ミルズ氏、バーバー牧師を黒人功労者の壁にお迎えできるのは大変光栄なことだ」と述べた。「黒人功労者の壁は、各分野で目標を達成したり、障壁を打破したりした人々の栄誉を称えるものだ。議論を巻き起こすような主張を敢えて行い、危険を冒して道を拓いてきた。我々は大変勇気づけられた。」

バーバー牧師は、米国の経済、環境、人種差別における正義を訴えてきた著名な代弁者である。

バーニー・グラント氏は、ガイアナ出身の組合役員で、1987年に国会議員になり、歯に衣着せぬ言動で、植民地支配と奴隷制度の遺産を批判した。

グロリア・ミルズ氏は、英国の著名な組合役員で、あらゆる形態の差別と闘った。黒人女性として初の英国労働組合会議(TUC)会長に選出された。


ジェニングスUNI書記長、最後の基調講演

UNI書記長として最後の情熱的な演説を行ったフィリップ・ジェニングスに、大会代議員は総立ちで応えた。冒頭、ジェニングス書記長は、世界大会直前に開催された女性大会の成果を受け、平等と社会正義の名の下に、会場の全ての人はフェミニストになるべきだと訴えた。

今大会で退任する書記長は、UNI設立以来、経済のゲームのルールを変え、ディーセントワークを求めて闘うという公約にまい進してきたと述べた。「UNIには目的を成し遂げるための仕組みがある。」

ジェニングス書記長は、労働運動を立て直し、労働運動が変化をもたらし、人種差別や外国人排斥を打破することができるよう、大会代議員にあらためて要請した。また、ルラ前大統領の釈放要求を支持するよう訴えた。「ルラ前大統領の投獄は、民主主義が縮小している、あからさまな事例だ。」

欧州、米州、アジア太平洋、アフリカ等、各地域において、12ある部会それぞれで組織化の成果を挙げている。2013年に発生したラナプラザビル崩壊事故以来、多くの命を救ってきたバングラデシュ協定は3年延長された。

「労働運動は、デジタルな労働の世界を形成していかねばならない。平等なデジタル化を確保する取組みにおいて、ディーセントワークはその中核でなければならない。」

「UNIとその加盟組合は、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)及びIPB(国際平和ビューロー)と連携し、平和へのコミットメントを続けていかねばならない。」

最後にジェニングス書記長は、18年に渡りUNIを率いてこられたのは加盟組織の協力のおかげだと感謝し、「UNIグローバルユニオンは、社会正義を中核に、あらゆる職場で違いをもたらすためのアイデアを持つ、世界の労働者の力を結集した組織である。UNIは今後も実現していく」と締めくくった。

 


労働者の闘いと勝利への決意

“Here Comes The Sun-労働者の闘いと勝利への決意”を詠った抒情詩“Making It Happen!”

2,500人を超える開会式参加者は、200人の地元の若者による素晴らしいショーに魅了された。カルチャー・リバプールのクレア・マッコルガン部長は、UNIから要望のあった「英国労働運動150年の歴史」を語り、最後は未来志向の大会テーマで終わる、というコンセプトをいかに表現するか、2年かけてUNIと共同作業でつくった成果だと述べた。「まるで“UNIグローバル劇場”をつくったようなもので、とても素晴らしい経験だった。若者にフォーカスを当ててほしい、リバプールでしか見られないものにしてほしい、しかも一言も言葉を使わずシンプルに!等々、フィリップの要望を最初受けた時は果たしてできるのかと思ったが…。若者を巻き込み、しかも殆どの若者にとってこの規模のパフォーマンスは初めてだった。リバプール市が関わったパフォーマンスの中でも屈指の作品だ」と誇らしげに語った。「今夜一度きりのパフォーマンスではなく、このプロセスに関わることでインスピレーションを受けた個人や団体にとって後世に残る遺産になった。また、労働の未来にまつわるメッセージを考える過程で、市としての考え方も形成されてきた。」

カルチャー・リバプール、リバプール・ジョン・ムーア大学、バルセロナ芸術大学、リバプール・エブリマン・プレイハウス・ユース劇場との素晴らしい国際的なコラボレーションに加え、地元の合唱団とバンドの協力を得た。

ストーリー

不景気の高波に飲まれ、生存者が乗った救命ボートも沈みかけていた。すると暗闇から灰色の船が助けに現れた。灰色の船長と船員は生存者に、食べ物や衣服を与え、使い捨ての消費財を与えた。間もなく、生存者は彼ら自身が梱包され販売されていることに気づいた。生存者は灰色の船員に立ち向かう。船の制御をめぐって激しい攻防が繰り広げられる。今度は、大嵐が起こり、船上の人々は離れ離れになり滅びてしまいそうになる。もうダメかと思った時、生存者はSOSを発した。過去150年の労働組合運動が助けに来たのだ。組合旗は船を救う帆のようにはためき、組合員は船を元のように安定させた。組合が関与したおかげで、生存者と灰色の船員は一緒になり、船を操航し、コミュニティの声によって新たな方向へと進んでいくことになった。それから全員で、新たに手にした「組織された協力関係」を祝福し、来たるデータの嵐の不確実性にも共に果敢に立ち向かうことを誓った。


コービン英国労働党党首、UNI世界大会で連帯挨拶

第5回UNI世界大会は、2018年6月17日、開会式を迎えた。来賓として登壇した、ジェレミー・コービン英国労働党党首は、ナショナリズム(国粋主義)の高まりを厳しく非難し、進歩的で互いを尊重する国際主義のビジョンが各国に受け入れられるよう、国際労働運動が果たす役割に期待した。

「世界の経済システムは、グローバルノース(北半球の先進国)とグローバルサウス(南半球の途上国)のわずかな国のためだけに機能しているのは明らかだ。多くの人々が代替案を探している。国際労働運動は、我々が持つ社会志向の価値を、世界中の働く仲間のための代替案にするために頑張らなければならない」と訴えた。

英国ではコービン党首は、「合法的な従業員への責任を逃れようとするウーバーのような会社でも、全ての労働者が、採用された初日から完全な権利を得、偽の個人事業主をなくす」ための計画を打ち出した。

「歴史上、真に革命的な変化は、政治家や指導者によって後世に残されたわけではない。人々を組織することによって、共に成し遂げられたということを忘れてはならない」と、コービン党首は、労働者が国境を越えて組織化される必要性を繰り返し強調した。

コービン党首はまた、人類にとって4つの大きな脅威を挙げた。気候変動、難民の窮状、軍事力の行き過ぎた使用、世界におけるとてつもない格差のレベルである。

「これらの問題は、国際協力、連帯、そして共同のアクションがなければ、解決できない。そして、国際労働運動のサポートがなければ解決できない課題でもある。」

フィリップ・ジェニングスUNI書記長は、コービン党首の演説を受けて次のように述べた。「ジェレミーのビジョンは英国の何百万人もの人を感動させただけでなく、世界の何千万人もの人々を勇気づけた。今日、世界中から結集した労働組合リーダーは、彼の強力で明確なメッセージを聞くことができた。企業の強欲と格差と闘う喚声と受けとめるだろう。」

最後にコービン党首は、「我々は大きな障壁に直面しているが、自分たちの労働組合と、UNIのような国際産業別労働組合それぞれにおける団結の力によって支えられている」と述べ、「我々は一握りのためではなく、多くの人々のためにひとつになって、共に闘っている力強い運動だ。連帯!」と締めくくった。


UNI世界大会開幕

第5回UNI世界大会がリバプールで開幕した。アン・セリンUNI会長は、労働組合の街として知られるリバプールの歴史と精神に敬意を表した。会場となったアリーナ&コンベンションセンター、エコー・アリーナは世界中から参集した2,500人を超える労働組合リーダーで溢れかえった。「強力で誇り高き労働組合の街リバプールの歴史は、UNI世界大会を開催すのにふさわしい。会場からすぐのところにある、ビートルズ・ストーリー博物館は、最近、組合承認協定を結んだ。恐らく私たちの存在が役立ったのだろう」と喜んだ。

セリン会長は、アフリカ、アジア太平洋、米州、欧州のUNI加盟組織に、問題に直面している世界中の労働者に連帯を示し、共に立ち上がろう、と呼びかけた。「我々は日々様々な課題に直面している。デジタル革命、地球温暖化、格差や富の配分の不平等が拡大している。労働者の状況はもっとよくなっていいはずだ。」

国際連帯の重要性をあらためて強調し、セリン会長は、「事業が国内で行われていた時代は労働組合も国内課題を扱っていた。今は事業がますます国際化している。だから我々労働組合も、国際的な視野を持たねばならない。」

「我々は常に、貧困削減、正義、平等、ディーセントな仕事、公正な賃金、そして基本的人権を求める闘いの最前線にいなければならない。とりわけ、誰もが人間らしい有意義な生活を送り、職場で尊厳を得られるよう、平和を求めて闘わなければならない。」

「生態系の持続可能性も優先課題だ。子供たちのために地球を救わなければならない。地球が死んでしまえば仕事も何もない。」

「この偉大な街からインスピレーションを受けている。我々は勇敢で、挑戦する勇気があり、他とは違う。」

力強い演説の最後に、セリン会長は「何事も成功するまでは不可能に思えるものだ」というマンデラの言葉を引用した。「リバプールで大きな夢を抱こう!我々は世界中の労働者にとって希望の光となる。我々は実現している。」


UNI Apro ICTS部会IT組織化ネットワーク会議

 

2018年2月21~22日、ネパール・カトマンズにおいて、初のIT組織化ネットワーク会議が開催され、インド、スリランカ、インドネシア、日本、ネパールから、アジア太平洋地域のIT企業で働く労働者や組合員、彼らを代表する組合の役員らが参集した。本ネットワークは、2017年8月に開催されたUNI Apro ICTS部会大会で設立が確認された。

スウェーデンのUNI加盟組織Unionenの後援を受け、参加者は、アジアのIT市場の現状、各国の状況、IT専門職を組織化する際の機会と課題について議論した。

参加者はまた、ネパールの主要IT企業、F1ソフト・インターナショナルを訪問した。同社は、ネパールでe-Sewaと呼ばれる携帯ウォレットのアプリを開発したことで知られる。


UNIの新たな未来に、ブレイキングスルー!

2018年2月27日、第19回UNI-LCJ年次総会が東京で開催され、各加盟組織より運営委員及び総会代議員、オブザーバー等約80人が出席した。2017年度活動報告、会計報告に続き、「UNIの新たな未来に、ブレイキングスルー!」をコンセプトとした2018年度活動計画及び予算が承認された。また、新メンバーを歓迎した。

UNI本部からフィリップ・ジェニングスUNI書記長、UNI Aproからクリストファー・ウン地域書記長が来賓として出席した。今年6月にリバプールで開催される第5回UNI世界大会で退任予定のジェニングスUNI書記長は、他の友誼組織からの参加者も含めた約130人を前に、「労働の未来を私たちの手に」と題して講演を行った。松浦議長が司会を務め、釘本UNI Apro青年委員会副議長(日放労中央執行委員)、杉山UNI Apro女性委員(全印刷企画部長)がインタビューする形で進められた。ジェニングスUNI書記長は、UNI世界大会の舞台となる英国・リバプールの街と世界大会の概要、英国の労働運動が直面する課題、UNIの『労働の未来』の取組み等について熱く語った。

リバプールは、英国の北西部に位置し、綿や機械製品輸出の拠点であり、新大陸への移民を乗せた船が出発し、アフリカからの奴隷貿易の中継港として発展してきた世界遺産にも登録されている歴史的な都市。世界大会は港近くのコンベンションセンターで開催され、大会テーマ「Making It Happen!(実現しよう)」の下、組織化、労働の未来、平和等について議論が行われる。また、ネルソン・マンデラ生誕100周年、女性参政権獲得100周年、英国ナショナルセンターTUC設立150周年等を祝い、コービン労働党党首やノーベル平和賞を受賞したICAN代表等、多彩な来賓を迎える予定である。

英国の労働運動は18世紀の産業革命がきっかけで発展し、今年はTUC設立150周年にあたる。TUCが強さを誇るのは公共部門で、民間部門は20%の組織率に留まり、労働協約で守られている労働者は30%に過ぎない。こうした状況を打破するため英国の労働組合は組織化に力を入れ、公共部門では17万人、民間部門では、一般労働者10万人、運輸労働者12万人、小売店労働者8万人の組織化に成功している。現在、英国はEU離脱がもたらす経済の影響や、ゼロ時間契約(オンコール労働)、格差拡大などの課題に直面している。

「労働の未来」は非常に重要な問題であるが、そもそも国際社会において「労働」を政治的な議論の場の中心におくこと自体が困難であり、「賃上げがなければ経済回復はない」という国際労働運動のメッセージは長年軽視されてきた。そうした中で、UNIは「労働の未来」について他に先駆けて取組みを始め、AIの倫理的活用、労働者/消費者データの保護の必要性等を訴えてきた。ジェニングスUNI書記長は退任後も2019年まで、ILOの仕事の未来世界委員会の委員として、デジタル化が進む中で労働者が「誰一人取り残されない社会」を目指していく、と抱負を述べた。

最後に、日本の加盟組合へのメッセージとして、「UNI-LCJの皆さんには今後もいっそう国際労働運動に積極的に取組み、UNI、UNI Aproにおいてリーダーシップを発揮してほしい」と、アジアおよび世界の労働運動の牽引役としての役割を期待した。また、2010年の長崎世界大会以来UNIとしても力を入れている平和の取組みの重要性にも言及し、「日本から世界へ平和のメッセージを発信し続けてほしい」と訴えた。

レセプションでは、本多厚生労働省総合政策・政策評価審議官、逢見連合会長代行、ウンUNI Apro地域書記長から連帯挨拶を受けた。また、ジェニングスUNI書記長の長年の功績に感謝し、野田UNI-LCJ副議長から記念品が贈呈された。2010年のUNI世界大会の長崎開催にあたり、地元の取りまとめ役を務めた宮崎連合長崎会長(元情報労連長崎県連絡協議会議長)は、長崎大会開催にまつわるジェニングスUNI書記長との思い出を振り返り、国際労働運動に直に触れることができた貴重な体験だったと感謝した。


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