「がんばろう石巻!」被災地の復興に向けて

2013年6月13日、UNI金融部会代表団は仙台(荒浜、石巻、女川)を訪問し、東日本大震災による津波被害を受けた地域の被災者に連帯の意を表した。

UNI金融部会議長とUNIアフリカ、UNI Apro、UNI欧州代表団は現地労組リーダーと会い、東日本大震災と津波の経験について意見交換を行った。

亀井健二仙台銀行新労働組合書記長は「私たちに起こったこと、経験したこと、感じたことを世界中と共有していきたい。」と語った。亀井書記長は東北地方の被災者は津波による多くの障害を乗り越え、生活を立て直していかなければならないと悲痛の思いを語った。
現地労組リーダーは震災後の地域住民のニーズへの対応について共有した。日本の労働組合は協調行動をとり、生活の全てを失った津波の被災者の救済に尽力した。

エドガルド・イオジアUNI金融部会議長は津波の被災者の遺族へ哀悼の意を表すと共に、 宮城県の人々が勇気を持ちこんなにも早く生活を立て直していく決意をしたことに対し称賛した。イオジア議長は、震災の経験をUNIの仲間や世界中の人々と共有していくことを現地労組リーダーに約束した。また、仙台を訪問したUNI金融部会代表団は、世界中にいる100万人以上の金融労働者の代表であり、被災者が生活を立て直し、復興に向けて結束した経験を、全員で共有していくと伝えた。

イオジア議長は、被災地視察の機会をつくった關UNI Apro金融部会議長に感謝した。


UNI-LCJ金融部会グローバル・ワークショップを東京で開催

UNI / UNI Apro金融部会後援UNI-LCJ金融部会グローバル・ワークショップは、全世界の金融部門で働く仲間、32名の参加をもって開催された。日本からの参加者は103名であり、UNI-LCJ及びUNI-LCJ金融部会の総力を挙げての取組みが功を奏した。日本のUNI加盟組合、UNI未加盟組合が共にグローバルな金融危機からの脱出、規制、インクルーシブな金融機関のあり方などを世界の仲間と共に意見交換するこの催しは、これからの金融機関の労働組合の姿を先行的に示すものであった。

開会
まず主催者を代表して、關裕UNI Apro金融部会議長が立ち、英語で歓迎スピーチを行った。關議長は特に「金融機関の社会性」を強調し、参加者を歓迎した。エドガルド・イオジアUNI金融部会議長は、欧州金融危機を振り返り、「2008年以降当局の対応は素早かった。バーゼルⅡ、バーゼルⅢと規制の体制を作り上げ、現在は銀行同盟の構築にとりかかっている。FSBと討論した時、これは実体経済にとって良い結果を生み出すことになると感じた。組合の重要性を認識させることが重要である」と述べた。加藤友康UNI Apro会長は、UNIにおける金融部会の重要性について触れ、UNI-LCJ金融部会が昨年1万人の純増を達成したことを賞賛し、「金融労組が日本の労働運動の中でより重要な働きをすることを期待する。」とした。クリストファー・ウンUNI Apro地域書記長は、ASEAN統合を振り返り、ASEAN銀行労組協議会の位置について述べた。相原UNI-LCJ議長は、自動車産業と金融制度の結び付きに触れ、「多くの金融セクターの健全性はあらゆる経済活動の基礎をなしていることを実感する」と述べ、UNI-LCJ金融部会を激励した。

第1部:ファイアウォールとリングフェンス‐欧州におけるポスト経済危機の金融規制
アーヴィッド・アーリン北欧金融労組副書記長、リュック・プレチンク欧州中央銀行労働者委員会議長が欧州の危機を説明した。マルシオ・モンザネUNI金融部会担当局長は、「過去は、ラテンアメリカ等後進国が危機の発生源だったが、今では資本主義の中核となっている国々が危機の中心となっている。そのためG20が調整を進め、FSBが作られた。流動性資金に対して、リスク管理に力を入れており、大きすぎて潰せない銀行(GSIFI)に関しての話し合いが行われている。最も重要なことは、危機の前は統合的な管理システムがなかったことである。また、ITUCは市民社会との接触がなかったことを批判している。」とFSBの役割を概括した。
討論では、ジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長が、「アジアでは97~98年の危機から学び、ASEANプラス3、チェンマイイニシアチブなどの防波堤を作っている。」と指摘し、エドガルド議長は「内部告発者の保護の重要性」を語った。關議長は、「日本の例として、大地震が起きたとき、我々は金融庁とコンタクトを取り、顧客の声を集約して、要求としてまとめた」という経験を挙げた。ホセ・ウマリNUBE(フィリピン全国銀行従業員組合)中央執行委員長は、「バーゼルⅢは来年フィリピンでも実施され、特に中小銀行に影響が大きい」と報告した。アーヴィッド副書記長は、「バーセルⅢがレイオフにつながって来ている例を挙げ、UNI欧州としては規制は支持するが、全ての規制を支持するわけではない」と述べた。リュック議長は、「ネットワークを作ろう」と呼びかけた。

第2部:地域に浸透する金融サービスを増やす政策の一貫性‐労働組合の役割
マウロ・ボッソラFABI(イタリア銀行員独立連合)副書記長は、イタリアの協同組合制度を取り上げ、協同組合が憲法で保証されていることを強調した。プリヤラル部長は、FSBのピアレビューにおいて、組合も席を持つべきと主張した。河野哲也全労金書記長は、労働者自主福祉運動の観点から労働金庫の創設、発展を押さえ、労働組合としても「協同組織としての健全な労金事業と社会的な役割発揮を目指す」とした。伊藤雄太郎労済労連副委員長は、全労済の概要、規模を概括した後、特に東日本大震災の影響に焦点を当て、6月13日の被災地視察に触れた。小川宏農団労書記長は、農協の歴史を振り返り、金融仲介機能の必然性を導き出し、農協設立の理念を現代に復活させる重要性を強調した。
討論では、「どの業界にも受け入れられる、良い規制とは」「労金が利潤を生み出すような活動は良くないと言うが、どうやって生き延びるのか」「持続可能性を高めて行くため、途上国と先進国では違うが、どう調整していくのか」などの質問が出た。「配当と利益は違う。利益はある。それは再投資されなければならない。コミュニティーのために使われなければならない」「社会的包摂という観点で考えていくべきである」「ICAの原則には、利益を出資者である人々に返していくという項目がある」などの意見交換があった。

第3部:日本の事例
まず田名田曜行損保労連事務局次長が「消費者からの信頼向上」のテーマでプレゼンを行った。業界再編の進展の中、顧客視点を持った業務の見直しが必要である点が強調された。そして持株会社のグループ戦略が従業員に大きな影響を及ぼす可能性に触れ、純粋持株会社とどのような関係を構築すべきかを問題提起した。続いて大長俊介生保労連中央副書記長より、日本の生保産業における販売チャンネルが営業職員による対面販売をベースにしており丁寧なコンサルティングを行うことが可能となっているが、保有契約高の減少などネガティブな側面も見られる点を説明した。日下芳郎全信連書記長は、銀行の合従連衡の歴史を振り返り、信託銀行を「商業銀行が行っているサービスとともに、資産管理・不動産などのサービス提供が可能な銀行」として紹介し、組合活動では特に教育に力を入れていると語った。
討論に移り、「組合は企業の社会的責任にどのようにコミットしているか」「欧州では、差別の撤廃を話し合っており、作業部会で討論している」「損害保険協会と定期的な懇談会を持っており、各企業がCSRの取組みを進めていることもあり、その中で活動している」「各会社と交渉、どういうことをやっているか」「バンカシュランスについての考え方」「外国銀行の活動」「新しい政権との関係」「ストはあるか」など、様々な討論が行われた。特にストライキの問題では、ポルトガルの代表から「ストをやっても何も得られないのであれば意味はない。ギリシャは42回ストを実施したが、成果はあげられなかった。それよりも政治的社会的な対案を考えていくほうが良い。」との発言があった。
この日に開催されたレセプションでは、重富健太郎労済労連中央執行委員長が司会を務めた。關議長、エドガルド議長の挨拶に続き、石田輝正全労金中央執行委員長が乾杯を行い、日下書記長の中締めまで、満員盛況で、それぞれが言葉を超えて、友情を確かめ合った。

第4部:情報共有セッション‐市場原理主義的金融政策の失敗からの回復
各国代表が演壇に立ち、意見交換を行った。

第5部:UNI金融部会の今後の方向性
エドガルド議長が、「日本やアジアでこのような活発な活動を行っている金融労組があることを今まで知らなかった。意欲的な取り組みを行っている組合があることを知って嬉しく思う。議長としてさらにUNIに奉仕しなければならない。こうした活動ができるようになったのも、2007年頃からで、UNI金融部会は運動の形を変えた。現在、金融部会ほどグローバル化した組織はない。きちんとしたアクションプランを持てるようにすべきである。今回のワークショップに参加することができて良かった。次のステップは、米国の金融業界で組合を作ることである。これも全員が協力すればできる。小さな一歩を踏み出したい。」と述べて、閉会した。

加盟組合、博物館訪問(6月12日午前)
6月12日午前中、海外参加者は3グループに分かれて加盟組合訪問や博物館訪問を行った。
Aグループは、11名の海外から来た仲間が、全信連加盟組合の三菱UFJ信託銀行従業員組合事務所を訪れ、日下芳郎書記長、田中一浩副書記長、中元茂夫中央委員、渡邉博明中央委員が対応した。出席者が全員銀行出身者であったこともあり、時間を超過して活発な意見交換が行われた。二つの加盟組織になっての難しさ、リーダーはどのように決めるのかなど、多くの質問が出た。特に銀行を中心とした日本の労使関係に討論は集中した。
Bグループは、海外参加者7名と全労金、労済労連、農団労役員5名が賀川豊彦記念・松沢資料館を訪問した。日本の協同組合運動の父と呼ばれる賀川豊彦の生涯および日本の協同組合運動、さらには労働組合運動の軌跡について、加山館長と杉浦副館長より丁寧な解説を頂き、参加者からも多くの質問が出された。
Cグループは、海外参加者9名が生保労連を訪問し、生保労連の取組みと課題について詳細な説明を受け、意見交換を行った。女性の組合役員についての質問には、女性労働者が非常に多い中で、女性の組合活動への参画強化に努力しているところであると答えた。また、少子高齢化や単身世帯の多さが具体的に示された統計を見て、海外参加者は非常に驚いていた。プリヤラル部長は、提示された詳細な統計や報告に感謝し、生保労連の欧州調査にも関心を寄せ、結果をUNIの仲間と共有したいとの希望を述べた。
なお、シンガポールDBS労組代表団4名は、6月12日午後に連合を訪問した。竹詰国際局長より日本の非正規雇用の現状と連合の取組みについて詳細な説明を受けた後、熱心な質疑応答の時間がもたれた。

被災地視察(6月13日)
2013年6月13日午前、UNI-LCJ金融部会グローバル・ワークショップに参加した海外参加者21名は仙台で、地元の金融労働組合役員(亀井健二・仙台銀行新労働組合書記長、古川道太・全労済労働組合中央執行委員/北日本総支部書記長、渡部一也・東北労金労組執行委員長)と、震災時の労働組合の取組みについて意見交換を行った。海外のUNIメンバーはどのような被災地支援ができるかという質問に対して、「帰国したら見たこと、聞いたこと、感じたことを他のメンバーに伝えてほしい」と答えた。イオジア議長は、被災地視察の機会をつくった關UNI Apro金融部会議長に感謝した。同日午後は、荒浜、松島、石巻、女川など各被災地を視察した。


全トヨタ販売労働組合連合会(CND)、UNI Aproと意見交換

2013年5月23日、森田CND事務局長を団長とする代表団14名が、シンガポールにあるUNIアジア太平洋地域組織(UNI Apro)を訪問し、クリストファー・ウン地域書記長と意見交換を行った。

UNI Aproの前身ASIA-FIETへの愛知トヨタ労組加盟は、その後の自動車総連加盟の先鞭をつけたという歴史を振り返りつつ、ウン地域書記長は、企業のグローバルな展開と共に労働組合のグローバルな連携・協力が不可欠であると強調した。トヨタのような世界的ブランドの下で働く者どうし国境を越えて連帯することがいかに重要であるかを力説し、CNDや相原会長のリーダーシップによる自動車総連の国際労働運動への貢献に感謝した。

海外では日本のように労使間の信頼に基づいたパートナーシップ関係が未熟であるため、すぐにストに訴えるケースや、紛争が長引くことが多い。UNI Aproは、使用者や政府が労働組合に対して持つネガティブなイメージを払拭する働きかけと共に、労働組合にも組合員を代表して権利を要求するだけでなく、企業の発展に協力する姿勢を持つよう説得している。日本の労働運動はアジア太平洋地域におけるモデルであり、日本の加盟組合には、発展途上の組合にパートナーシップのコンセプトを普及する支援をお願いしたいと、ウン地域書記長は期待した。

メンバーからは、製造業に比べれば労働者が少人数で分散するサービス産業の組織化の難しさや、女性労働者の組織化について質問が出され、ウン地域書記長は「組合は変化に適応する柔軟性や革新的なアプローチを採り入れなければ生き残れない」と応えた。また、最近、多国籍企業やプライベートエクィティに法的アドバイスを提供する国際弁護士事務所から出された報告書が、グローバルユニオンの役割を看過してはならないと警告していることは、UNIのような国際労働運動の影響力が認知されてきた証であると述べた。


UNI世界女性委員会でUNI-Aproのジェンダー平等推進の取組みを披露

newsImage 2013年3月25~26日、UNI世界女性委員会がニヨンUNI本部で開催された。


UNI世界女性委員会が2013年3月25~26日、UNI本部で開催され、アジア太平洋地域からは、ブライアントUNI世界女性委員会副議長(オースト ラリア、SDA)、和田UNI-Apro女性委員(日本、UAゼンセン、今回欠席の宇田UNI-Apro女性委員会議長の第2予備委員)、小川UNI- Apro女性委員会担当部長が出席した。

40for40キャンペーンは2012年11月現在、68カ国204組合の298人の組合役員から40%達成宣言に署名を得 た。委員からは、「2014年という達成期限を再認識させるべき」、「女性委員会だけでなく各部会委員会でもっとアピールすべき」という意見が出された。 2012年12月に発行されたUNI加盟組合の平等に関する最良事例集「組合文化における平等」には、UNI-Aproからも、日本・情報労連、オースト ラリアSDA、シンガポールDBS銀行労組、ベトナム郵電労組、ネパールUNI COME(商業労組)の事例が掲載されている。

和田委員は、多種多様な産業の労働者を組織するUAゼンセンの特徴として、女性・短時間組合員が多いことを紹介し、昨年の統合を経てUAゼンセンが新たに スタートした際の4つの運動課題の中で「男女共同参画社会実現に向けた運動の強化」と「ワークライフバランス社会の実現」を掲げていると述べた。その実現 に向けた具体策として、各レベルに男女共同参画推進委員会を設置したことや、暮らしチェック等の全国キャンペーン、女性役員のネットワーク作りといった加 盟組合の取組み事例を報告した。

ブライアント副議長(UNI-Apro選出)は、平等に関するオーストラリアの最近の法制度の変更を報告した。2012年12月に「職場のジェンダー平等 法」が「働く女性のための機会均等法」に代わるものとして法制化された。2013年1月から導入された有給両親休暇及び有給父親休暇については、施行後6 週間で9,400人の父親が申請した。

ベロニカUNI機会均等局長は、現行のThat’s Whyキャンペーンと、新たに始めたメンタリング・プログラムを紹介した。

国連女性の地位委員会は毎年異なるテーマで開催されるが、第57回(2013年3月4~15日、ニューヨーク)は「女性及び女児に対する暴 力の防止と撲滅」が取り上げられた。これはUNI機会均等局が継続して取り組んできた課題でもあるので、マクガイア議長、ベロニカ局長、キャシーUNI米 州女性担当らがITUC代表団の一員として他のグローバルユニオンEI及びPSIと共に参加した。8万5000人の参加者のうち、労働組合関係者は85人 と少数だったが、北米のUNI加盟組合CWU、APWU、UFCW、NALCの協力により、多くのボランティアが派遣され、期間中開催される様々なサイド ミーティングやイベントに手分けして参加したり、EU平等委員会議長らキーパーソンと面会したり、パネルでUNI代表が発言したり、人脈作りと組合のプレ ゼンスを示すことができた。最大の成果は、前回イスラム政府やカトリック団体等からの反対により採択できなかった結論文書を、今回は何とか採択できたこと である。

UNI世界女性大会(2014年12月、ケープタウン)準備について、レオカディUNIアフリカ地域女性担当部長が状況を報 告した。南ア加盟組合によって大会組織委員会が作られ、長崎大会成功の前例に倣い、交通、会場案内、ホスピタリティ、ユースボランティア、託児所、空港出 迎え、通信・インターネット、広報・メディア対策等を加盟組合で分担し、大会資金カンパやスポンサー探しを行っている。UNIアフリカ地域執行委員会も、 アフリカ大陸初のUNI世界大会成功に向けて、その多様性と連帯、ダイナミズムを誇示すべく、全力を挙げて取り組んでいる。続いて、世界大会直前に開催さ れる世界女性大会の準備とプロセスについて提起と説明があり、委員会は、女性大会スローガンについてアイデアを出し合い、動議のテーマと草案分担を確認し た。

各地域報告では、小川部長がアジア太平洋地域において2012年は特に南アジアの女性ネットワーク活性化に重点を置いた点を報告した。女性 が組合で指導的役割を果たすには、組合教育を通じて自信を持たせること、嫉妬やライバル心を克服し、女性が連帯することで女性労働者から支持を得ることが 重要だと指摘した。南アジア各国では加盟組合が政治的、イデオロギー的に分裂、散在傾向にあり、加盟組合協議会も加盟組合間の協力も実質機能していない現 状がある。往々にして途上過程の組合は活動の停滞を資源不足のせいにしがちだが、やる気と創造性とチームワークがあれば意義ある活動が可能であることを、 スリランカ加盟協女性委員会が証明した最近の良い事例を挙げ、女性ネットワークの強化を通じて、UNI加盟組合間の連携・協力を深めていきたいと強調し た。

ゲストスピーカーとして、ローザ・パヴァネリPSI書記長の講演を受けた。パヴァネリ氏は、第29回PSI世 界大会(2012年12月、南ア・ダーバン)において選出された、PSI(国際公務労連)105年の歴史上初の女性書記長である。働く女性がもっと指導的 役割を担えるようエンパワーしていきたい、権力を行使するのではなく、複雑さを理解し、関係者間の良好な関係を維持する調整能力と、全ての人のために交渉 する能力を育成することが目的だと強調した。「(女性や青年議席の)割当て制度が最善とは思わないが、目標を強力に推進する強制力ある手段として有効では ないか」、「未だに“女性の書記長とはうまくやっていけない”という偏見が、(女性軽視傾向の強い)中東やアフリカ以外にも存在することは否定できない が、違いを強調するよりもイコールフッティング(対等な立場)を強調する方がよいのではないか」、「女性には個人で行動するより、団体で行動することを教 えるべきだ」と、自らの経験からアドバイスした。ジェニングスUNI書記長は冒頭、パヴァネリPSI書記長、ベルナデットETUC書記長(前UNI欧州地 域書記長)、バロウITUC書記長、ホフマンUNI副書記長ら、国際労働運動で活躍する女性リーダーと共に働けることを喜んだ。


UNI Aproブレイキングスルー!

newsImage 第16回UNI Apro執行委員会で、様々なブレイキングスルーの成果が報告され、2013年度の計画が承認された。
冒頭、プラモトUNIフィージー加盟協事務局長からフィージーの情勢について報告を受けた。
続いて、部会別報告を受けた。臼杵UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長は、世界的に郵便物数の鈍化 が見られる中、ミャンマーとオーストラリアを主なターゲットとし組織化を進めていると述べ、ミャンマーに対するこれまでのJP労組の取組みを報告した。経 営側の業務改善努力と結びつかなければ、人材育成も成果が見られないという側面も強調された。關UNI Apro金融部会議長は、昨年UNI-LCJ金融部会として1万人増加に成功したことを報告し、アジア開発銀行との対話、ANZ銀行組織化、UNI-LCJ金融部会の銀行労組組織化等、今年の取組み計画を述べた。加藤UNI Apro ICTS部会議長は、テレノールとのグローバル協定締結という成果を受け、マレーシア、タイ等で子会社の組織化が進んでいること、最近テレコムセルの労使が来日した際、活動基盤の強化、財政の重要性を説明したことを報告し、全体として組織基盤の強化が求められていると強調した。アリスUNI Apro商業部会担当部長は、パートナーシップ労使関係の普及に基づいて、ベトナム、ネパール、マレーシア等で組織化が進んでいること、流通産業における安全衛生ガイドラインが発行されたこと等を報告した。プリヤラルUNI Apro P&M担当部長は、今年4月にノルウェーでエンジニア会議、ロンドンで欧州及び世界のP&M委員会が開催されると述べ、ネパールで専門職組織が確立したのも、NTT労組の地道な支援の取組みがあったからであると感謝した。マグダレーンUNIメディア部会Aproコーディネーターは、ADBとのグローバル協定が積極的な役割を果たし、マレーシア、台湾、タイ等各国で組織化が進んでいると報告した。

素晴らしい成果を挙げている加盟協の事例として、相原UNI-LCJ議長は、UNI長崎世界大会を経て、UNI-LCJが地道に組織拡大努力を続け、現在103万人以上の組織となった成功例を報告した。ノラ・カンDBS銀行労組委員長からは、UNI-SLC(シンガポール加盟協)はNTUCの方針、すなわち「全員により良い仕事を」、「全ての労働者のために包括的な成長を」、「全ての人々に労働運動を」、「全ての人々に三者構成主義を」等の方針に沿って運動を進めていると紹介があった。シャフィーUNI-MLC議長は、 「UNI-MLC(マレーシア加盟協)は現在74組合、30万人組織だが、UNI全領域で組織化を進めていく中で、UNIマレーシア労働センターへの転換 を図ろうとしている。これは、より積極的に労働条件の改善等、政策提言に関わろうという意図である。現在のナショナルセンターが弱すぎるという問題があ る」と述べた。ライハUNI-HKLC事務局長は、「5組合をもってUNI-HKLC(香港加盟協)が結成されてから1年が経過した。ディズニーランド等困難な組織化に頑張っている。昨年30人が参加し、組織化フォーラムが開催された」と報告し、4月1日から始まった香港港湾労働者のストに対する支援を要請した。

次に、ハイライトすべき成功事例として以下の事例が共有された。逢見UNI Apro副会長は、UAゼンセン統合に至る歴史的経過と課題について説明した。ジェラルドUNI Apro副会長は、マクドナルドにおける組織化を例に、オーストラリアSDAのきめ細かい組織作りを説明した。UNIネパール加盟協の組織率は10%を超え、これは南アジア諸国では最高の数字である。G4S、テリアソネラNセル、DHL、TNT、メットライフ、LIC等の組織化を進めている。ベトナム商業労組ネットワークの形成と産別組織への発展の方向性が示された。

機会均等
宇田UNI Apro女性委員会議長が、2012年度の活動の成果を、南アジアの女性強化活動を中心に紹介し た。続いてマクシン副議長よりニュージーランド・ファースト労組の活動報告があった。小川UNI Apro女性担当部長とアンジャリUNIインド加盟協コーディネーターは、スリランカ加盟協女性委員会のイニシアチブを事例に2013年度も引き続き南ア ジア女性ネットワークの強化を図り、南アジア各国加盟協の活性化につなげたいと述べた。ミシェルUNI Apro青年委員会議長は、社会運動としてのユースの運動を発展させたいと決意を述べた。

2013年度UNI Apro戦略重点課題
ラジェンドラUNI Apro労働組合強化部長が、ブレイキングスルー戦略の5つの目標に沿って、2013年度の活動計画を説明し、承認された。カンボジアについては、元林UNI Apro組織部長が説明した。


第16回UNI-Apro執行委員会

newsImage 2013年4月6~7日、第26回UNI-Apro運営委員会、第16回UNI-Apro執行委員会がシンガポールで開催された。
開会で、加藤UNI-Apro会長は、日本の状況について「株価上昇、円安等が見られるが、実体経済は機能しておらず、公共投資に主力が置かれ、雇用も一過的だ。私たちは冷静にアベノミクスを見ている」と挨拶した。
鈴木ITUC-AP書記長は、ミャンマー情勢、ITUC中国ミッション等に触れた後、UNIブレイキングスルー戦略との共通性を強調し、「ITUCの組織率は全世界で7%に過ぎない。地域の組織化を進めなければならない」と結んだ。

第4回UNI-Apro部会大会準備(2013年8月、バンコク)の 議題では、「機会均等」、「雇用におけるフレキシビリティーと非正規労働者の増大」等、合同大会で取り上げるテーマ案について議論した。更に各部会大会で は、それぞれの産業で何が起こっているか、例えば金融部会はADBと、郵便・ロジスティクス部会はAPPUと連携し調査を行い、共同で対応策を検討してい く考えである。タイ通信省を通じて、インラック首相に正式な招待状を送った。第4回UNI-Apro地域大会の議題では、2015年11月にカトマンズでの開催が提案され、承認された。第4回UNI世界大会(2014年12月、ケープタウン)の 準備状況について、ジェニングス書記長より、「“インクルーディング・ユー”のスローガンの下、組合の力の復活を訴える大会としたい。世界的に組織率が低 下する中、政治的準備をしつつ徹底した討論を行う。ズマ南ア大統領、ルラ前ブラジル大統領にも来てもらおうと考えている」と説明があった。

中国に関する取組みでは、ジェニングス書記長が、「政治指導者、ACFTU指導部等多くの変化が見られた。協力関係は続けるが、基本的に人 権が欠けている。今のところ、今年中国に行くという計画はない」と述べた。ライハUNI香港加盟協書記長は、「UNI-Aproとしてもっと参加するべき だ。中国ミッションの前に是非香港に立ち寄ってもらいたい」と発言した。加藤会長は、「中国は動いている。我々はどうするか。あくまでも組織として交流す ることを忘れてはならない。香港、台湾の状況を認識した上で、多様性を探りながら、協議していこう」とまとめた。

ミャンマー組織化の課題に対するUNI-Aproの対応について、クリストファー地域書記長は、「50年以上 組合を作れなかった状況があり、国民全体が能力構築をしていく方向性が必要だ。自発的に組合が作れることを目標に、UNIの管轄の中にある事業所で取組み を開始したい。既にミャンマー郵政長官とは話し合いが続いており、JP労組の協力も得て、研修等に取組みたい」と報告した。逢見UNI-Apro副会長 は、「GUFが共同支援センターを設立すると書かれている。ITUCミャンマー事務所が開設されており、GUFの担当者を置くことを決めている。UNIと しても、考える必要があるのではないか」と発言した。クリストファー地域書記長はFTUMの評価をめぐって意見を述べ、ジェニングス書記長は「まずミャン マーで民主主義が勝利を収めていることを喜ぼう、ステップ・バイ・ステップだ」とまとめた。

2日目は、UNI-Aproブレイキングスルー戦略について成果を振り返り、2013年の計画を承認した。

ジェニングス書記長は、「この地域で、ブレイキングスルー戦略は、勢いがつき、根付いていると実感した。計画は、実践することが難しいが、私はあえて“ユニノミクス”と言いたい。半年後バンコクで再会した時、更なる進歩を期待している」と述べた。

加藤会長は、「ジェニングス書記長の熱い思いを支え、チャレンジしていこう。各部会委員会、各加盟協で結果を出して欲しい。結果が全てである」とまとめ、執行委員会を閉会した。


第14回UNI-LCJ年次総会、盛大に開催

newsImage ホフマンUNI副書記長、ウンUNI-Apro地域書記長を迎え、2013年2月8日、UNI-LCJ年次総会が盛大に開催された。

ク リスティー・ホフマンUNI副書記長、クリストファー・ウンUNI-Apro地域書記長を迎え、2013年2月8日、第14回UNI-LCJ年次総会が盛 大に開催された。今回の総会は、全信連、印刷労連の2組織を新しい仲間としてUNI-LCJに迎え入れ、加盟人員数も前年比1万5000人増、103万 2200人となる記念すべき総会となった。総会は、落合議長が議事を取り仕切り、最後に相原自動車総連会長を新議長として選出した。落合議長は退任の挨拶で、「UNI-LCJのこの勢いをキープし ていってほしい」と述べ、「遺言」とすることで参加者の笑いを誘った。相原新UNI-LCJ議長は就任の挨拶で、「大変重い言葉を落合さんから頂いた。他 の加盟組合と相談し、ぜひ実現していきたい」と述べた。さらに、政府を代表して妹尾厚生労働省総括審議官、労働を代表して南雲連合事務局長から挨拶を受け た。海外ゲストとして、ホフマンUNI副書記長は、「米国労働運動とUNI」の演題で講演し、貧富の格差著しい米国社会、ユニオンショップを破壊する労働権州 の動きなどを描写、日本に警告を与えた。ウンUNI-Apro書記長は、ASEANプラス10の動きに触れながら、「労働運動は真にグローバル化しなけれ ばならない」と訴えた。

ホフマンUNI副書記長、ウンUNI-Apro地域書記長は、2月6日、UAゼンセンを訪問し、逢見会長、八野副会長と、組織化、グローバル協定などにつ いて意見交換を行った。自動車総連では、相原会長と産業政策について懇談した。全信連との夕食会では、中元三菱UFJ信託銀行従組委員長と銀行産業の状況 について意見交換した。

2月7日には、情報労連を表敬し、加藤委員長とUNI-Apro地域の情勢について意見交換し、損保労連では、關委員長と世界金融会議の日本開催について懇談した。続いてJP労組を訪問、臼杵委員長と米国のUSPSの状況などについて意見交換を行った。

2月8日は印刷労連を訪問、田倉委員長代行から、新しい産業動向について学んだ。ホフマンUNI副書記長は、日本訪問は2度目だが、加盟組合と会って話を 聞くのは今回初めてであり、各組合から産業・組合事情についてブリーフィングを受け、日本の社会・労働運動について理解を深めた。


UNI-Apro金融部会議長、組合と従業員は会社の資産だと強調

UNI-Apro金融部会議長は、組合と従業員は会社の発展に貢献する資産だと強調した。



日本の損保労連代表団(關委員長、中村副委員長、佐藤中執、窪田スタッフ)、チュン・ライハUNI香港加盟協議長(RCCIGU書記長)、マイケル・スー 同顧問、小川UNI-Apro東京事務所副所長は、2013年1月29日、中華人民共和国香港特別行政区立法会の陳健波議員を表敬し、保険産業の労働者の 声を届けた。現在の香港の立法会は、70議席中半分に当たる35議席が普通選挙(中選挙区)枠、残る35議席が職能団体選出(会社や団体等に投票権が付与 されるが、実際の投票権の行使はその経営者が行っていると見られる)枠に割り当てられている。陳氏は、職能団体枠の保険産業から選出された議員だ。

陳議員に、日本の経営者はいかに労使で協力しているかと尋ねられ、關UNI-Apro金融部会議長は、「過去の対立の教訓を通じ、組合は、紛争からは労使 双方に何の利益ももたらさない、代わりに、生産性を向上させることによって会社の収益増加に貢献し、会社も労働者に収益を配分することで応える方が双方に とって良いことだと気付いたからだ」と述べた。

陳議員は、日本の企業がいかに労働者を信頼するようになり、労働者も企業を信頼するようになったのかを知りたがった。關議長は、香港で団体交渉に関する法 律がないことは問題だとした上で、それでも非公式な対話から始め、継続していきながら、労使間に信頼と良い関係を構築し、正式な協議や最終的には団体交渉 という形に発展させていくことができるはずだと指摘した。また、人的資源は“コスト”ではなく利益を生み出す資産だと考える日本の企業哲学も強調した。陳 議員は個人的には、従業員が会社に有益な価値をもたらすのであれば良いことだと述べた。

この訪問に先立ち、關議長は、個人事業主とされ、香港の労働法の対象外となっている保険代理店から彼らの苦境を聞いた。雇用の保護が全く無いこと、保険会 社から代理店契約を一方的に何の理由も無く解除されること、保険会社から課される不利な労働条件などである。保険会社に内には自由で民主的な労働組合もな い。

UNI-Apro金融部会は、香港の加盟組合RCCIGU及び傘下の保険・金融専門職連帯部会と共に、保険労働者特に代理店を組織し代表するための支援をしている。


香港の保険代理店に連帯

newsImage 日本の損保労連は、香港の保険代理店の闘いを全面的に支持する。


關 裕委員長(UNI-Apro金融部会議長)を団長とする損保労連代表団は、香港を訪問し、保険産業で働く労働者(主に個人事業主とされる保険代理店)の苦境や、一般的な労働者の問題を聞き、使用者に有利な雇用・労働条件の改善を求めて闘う仲間を激励した。

2013年1月26日、UNI香港加盟協(UNI HKLC)事務所で、ガーフィールド委員長をはじめとする、保険・金融専門職連帯部会(IFPSS)役員及び、ライハHKLC議長、マイケル同顧問と意見 交換を行った。2010年、保険産業で代理店として働く人々のグループが、流通商業・繊維・一般労組(RCCIGU)のライハ書記長に助けを求めてきた。 香港では、6万人を超える保険代理店が保険販売・顧客対応に従事しているが、その多くが個人事業主であり、労働法の対象外となっている。RCCIGUは彼 らの問題解決に協力し、RCCIGUの中に、保険・金融部門の代理店や専門職の組合を結成することとした。

損保労連代表団は、香港における、保険会社に有利な代理店契約や、厳しい労働条件の事例を聞いた。代理店契約は非常に複雑で分かりづらく、罠にかけるよう な内容で、「会社は理由も無く契約を解除することができる」という一方的な条項があり、会社は組合との話し合いに応じようともしない。2010年5月に IFPSSが設立されて以来、メーデーのデモや記者会見を通じて苦境を世論に訴えてきた。また、保険会社の労働者の関心を引くため、社外で組合のチラシを 配布し、IFPSSが労働者保護のために闘っていること、困っている労働者のためにIFPSSは何ができるかをアピールしてきた。

IFPSS役員は、「組合は会社に反抗しているわけではなく、会社の発展に寄与したいと思っている。だが、会社の一方的な契約解除や、会社に有利な契約は 受入れられない」と繰り返した。ガーフィールド委員長は、2012年5月にマニラで開催されたUNI-Apro金融部会委員会を傍聴する機会を得たことに 感謝し、UNI-Apro活動を通じた情報交換によって、香港の状況が異常であり、他国では異なる状況だと初めて知ったと述べた。ライハRCCIGU書記 長(IFPSS書記長も兼任)は、保険会社に雇用されていようと個人事業主であろうと、保険産業で働く労働者には労働組合による保護が必要だと強調した。

關委員長は、香港の仲間の闘いに敬意を表し、全面的に支持すると約束した。

写真はFlickr参照


UNI-Aproカンボジア通信労組セミナーを開催

newsImage UNI-Apro、情報労連、カンボジアのUNICAMは2013年1月24日、プノンペンで通信労組の労使関係セミナーを開催した。
UNI-Apro、情報労連、カンボジアのUNICAMは2013年1月24日、プノンペンで通信労組の労使関係セミナーを開催した。

UNI-Apro ICTS部会はスウェーデンの多国籍通信企業テリアソネラを主要な組織化ターゲットとしており、カンボジアで事業展開している同社(カンボジアでの事業者 名はスマートモバイル)の組織化に取組んでいる。セミナーにはスマートモバイル労組役員を中心に約30名が参加した。

開会にあたり、情報労連・加藤委員長がUNI-Apro ICTS議長の立場で挨拶し、「パートナーシップ労使関係を構築し、企業の発展と労働者のディーセントワークに取組んで欲しい」と参加者を激励した。 NTT労組・高橋政治部長はNTT労働組合の概要や労働協約について報告し、「健全な労使関係の構築に向けては労使の信頼関係が重要である」と強調した。 UNI-Apro講師陣からもそれぞれ報告を受けた後、参加者はグループディスカッションを行い、今後の行動計画等について議論した。

情報労連およびUNI-Aproからは講師は下記のとおり(敬称略)。

<情報労連>
・情報労連委員長/UNI-Apro会長 加藤友康
・情報労連・NTT労組政治部長 高橋聡
・情報労連国際部 木村富美子

<UNI-Apro>
・UNI-Apro ICTS部長 クン・ワルダナ・アビョト
・UNI-Apro労働組合開発部長 ラジェンドラ・アチャラ
・UNI-Apro組織化部長 元林稔博

UNI-Apro加藤会長は、労働訓練省・サモース大臣補佐官とも面会を行い、「健全な労使関係は企業の利益増加につながり、引いては国家・経済の発展に つながる」とし、環境整備を要請した。補佐官は「一企業内での組合乱立や、無用な労使紛争などは回避したい」とし、政労使の枠組みの中で「親」の役割を果 たし、良い方向に導いていく、と述べた。

またスマートモバイル社幹部との会合でUNI-Apro加藤会長は、「スマートモバイルの事業発展のためには、複数の労組が乱立したり、無用な労使トラブ ルが生じるのは好ましくない。既存の労働組合と従業員の権利を尊重してほしい」と要請した。会社側は「法律を順守し、健全な労使関係を構築していく」と回 答し、スマートモバイル労組に好意的な姿勢を示した。

2012年1月に同様のセミナーが開催された後、UNIカンボジア(UNICAM)のリーダーシップの下、6月にスマートモバイル労働組合が設立された。 当初は会社側からの見えざるプレッシャーもあり、組合設立時の副委員長と書記長は会社を離れるに到るなどの困難があった。しかし、現在ではUNICAMと の連携の下、組合側も労働者の権利を学習し、労働組合としての基盤を固めつつある。最大の目標は「組織拡大」で、2014年末までに過半数のメンバーを獲 得するとしている。

同時に、「労働協約」締結も中期的目標として掲げているが、労働協約の締結までには相当な労力と日数を要することから、前段の措置として、「労使基本協 定」として原則を文書化して労使で確認する事をめざしていくことになる。労使基本協定の策定と締結にあたってはUNI-Aproが技術支援を行う。


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