1月 2026のお知らせ

UNIとH&Mのグローバル協定、ニューヨークの労働者の協約実現に道を拓く

5か月に及ぶ交渉を経て、2026年1月にニューヨークのH&M店舗労働者が、圧倒的多数で3年間の画期的な協約を承認した。これはUNIがスウェーデンの小売大手と結んだグローバル協定が、労働者の組織化と団体交渉を可能にした価値を裏付けるものとなった。

米国のUNI加盟組織である小売・卸売・百貨店労組(RWDSU)1102支部とH&M経営陣が交渉した今回の協約は、1,000人以上の労働者に対し、過去最高の賃金引き上げ、勤務シフトの改善、雇用安定性の強化をもたらすものだ。

RWDSUは、声明の中で「この歴史的成果を勝ち取ったRWDSUの1102支部は、全米のH&M労働者を代表する他労組にとって新たな基準を打ち立てた。本協約は、団体交渉が小売業労働者全体の最低賃金を引き上げる上で最も効果的な手段であることを強く想起させるものだ」と述べている。

今回の成果は、2004年にUNIとH&Mが初めて締結したグローバル協定に端を発する、20年以上にわたる国際的な労働戦略の産物である。このグローバル協定によって同社は、全世界の事業活動において団結権や団体交渉権を含む基本的人権の尊重にコミットしている。

RWDSUは、このグローバル協定によって、 2007年に米国マンハッタンでH&M労働者が初めて組合代表権を獲得し、組織化突破の道筋が切り開かれたと評価している。UNIを通じて確立された中立協定を活用することで、労働者は小売業のキャンペーンでしばしば見られる恐怖や干渉なしに組織化を進めることができた。その後にRWDSUの1102支部は、ロングアイランドとニューヨーク市において、さらに多くの店舗で代表権を拡大している。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、「勇気と粘り強さに基づく勝利を収めたRWDSU-1102支部の労働者に祝意を表する。これは、グローバル協定が履行され、労働者が自由に組織化できる環境下では、ニューヨークだけでなくH&Mの全世界の労働者にとって人生を変えるような改善を勝ち取れることを示している」と称えた。


労働組合とEU議員、欧州議会公聴会でアマゾンを非難

2026年1月28日、アマゾンが16,000人の解雇を発表する中、労働者代表とEU議員は、同社の倉庫における労働条件に関する欧州議会公聴会で、アマゾン経営陣が労働者の健康と欧州の民主主義を蔑ろにしていることを激しく非難した。アマゾンのロビイストが欧州議会から締め出されてから2年、今回の公聴会では初めてアマゾン経営陣が参加した。労働者側からは、オリバー・レティクUNI欧州地域書記長が、労働者が絶え間ない監視と業績圧力にさらされているアマゾン倉庫の過酷な労働条件について証言した。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「過去5年間、アマゾンは欧州議会との真摯な対話を避けてきた。たびかさなる回避を経て、ついにアマゾンが上級幹部を欧州議会公聴会に派遣したことを歓迎する」と述べた上で、「だがアマゾンの民主的説明責任に関する新たな取り組みは、労働者の福祉に関する取組みと同様、中途半端だと感じざるを得ない。ドイツでは、再三の要求にもかかわらず、アマゾンは依然としてver.diとの団体交渉を拒否している。欧州における競争力の向上が、アマゾンのような組合潰しや租税回避を行う多国籍企業が、団体協約を締結し税金を納める良識ある欧州の使用者に対して競争上の優位性を持つことを意味してはならない」と糾弾した。

ver.diで小売部門を担当するシルケ・ツィマー執行委員は、「必要なのはシアトルからのビデオ通話で済んでしまう以上の内容だ。アマゾンがここで事業を展開したいなら、社会対話へのコミットメントを示すべきだ。それは尊厳ある職場環境の構築と団体協約の承認を意味する。アマゾンはどちらも拒否している」と指摘した。

最後に公聴会が開催された2025年6月に先立ち、欧州議会はアマゾンが候補にあげた発言者を「必要な上級職レベルを満たしていない」として拒否していた。その後アマゾンは、今回2026年1月の公聴会に経営陣を代表してデイビッド・ザポルスキー(アマゾン上級副社長、グローバル公共政策・法務総責任者)を派遣することに合意した。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下で従業員の防護装備不足が問題視されて以来、アマゾンは欧州議会の注目を集めており、これまでに4回の公聴会が開催されている。労働組合代表とアマゾン経営陣が欧州議会の雇用委員会で対峙するのは今回が初めてである。アマゾンの出席は、労働組合と欧州議会議員による圧力の結果である。2024年2月、欧州議会は要請に対して何度も不履行を重ねたことを理由に同社ロビイストの立ち入りを禁止した。企業のロビイストが欧州議会から締め出されたのは史上2度目のことである。

その後アマゾンはロビー活動費を過去最高の700万ユーロに増額し、EU域内で2番目に多額のロビー支出を行う企業となった(マイクロソフト、アップルと同額)。Corporate Europe Observatory(企業のロビー活動がEUの政策立案に及ぼす影響を明らかにすることを目的としたブリュッセルに拠点をおく非営利団体)の調査によれば、ロビー禁止後も同社は欧州議会議員と少なくとも69回の会合を実施。この数字は議員自身の申告に基づくもので、実際の数はさらに多いと推測される。

労働組合はまた、「アマゾン税」と呼ばれる包括的なデジタルサービス税の導入を要求している。これは、公正な税負担を履行し労働組合と協約を結ぶ欧州の使用者との公平な競争条件を確保するためだ。さらに組合側は、アマゾンを収益性の高い公共契約から排除するよう求めており、納税者の資金が欧州における米国式組合潰しや欧州の米国依存を助長すべきではないと主張している。

今後数ヶ月、欧州議会は、アマゾン倉庫の労働条件について直接の視察を行うため、再び代表団を派遣する予定だ。オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「欧州議会議員がアマゾン倉庫の労働条件についてバランスのとれた見解を得るためには、労働者や労働組合の代表者と自由に面会できることが極めて重要だ」と述べる。

背景

2024年2月、UNI欧州、Corporate Europe Observatory、欧州労働組合連合、LobbyControl、SOMOなど30以上の労働組合および市民団体が、ロベルタ・メッツォーラ・テデスコ・トゥリッカス欧州議会議長に、アマゾンの議会へのアクセスバッジの剥奪を支持する共同書簡を送った。その結果、ロビー活動の許可は撤回された。ただし、アマゾンのロビイストが欧州議会での今後の公聴会に出席し、欧州議会の代表団をアマゾン倉庫での視察に迎え入れるまで、という条件となっている。

搾取的な労働慣行、独占禁止法違反、租税回避、環境に対する配慮の欠如など、数々の悪評にまみれたアマゾンの実績は、世界中の労働組合や擁護団体から厳しい批判を受けている。アマゾンに対する圧力の高まりは、「Make Amazon Pay」キャンペーンに結集しており、このキャンペーンでは毎年ブラックフライデーにストライキや抗議活動が行われている。

2023年1月、主要市場におけるアマゾン従業員を対象とした初の国際調査は、同社の業績監視システムが従業員に「ストレス、プレッシャー、不安、奴隷やロボットのように扱われ信頼されていない感覚」をもたらしていると指摘した。調査対象の過半数が、監視システムが身体の健康(51%)と精神衛生(57%)に悪影響を及ぼしたと回答している。これを受け、2024年5月には欧州全域の20以上の主要労組(800万人以上の労働者を代表)が、欧州のデータ保護当局に対し、アマゾンの虐待的(違法性の可能性もある)データ監視慣行に対する監督強化を要請した。

公聴会の模様はこちらで視聴可能。詳細のお問い合わせは、ダニエル・コップUNI 欧州広報部長まで。


米国の労働組合、トランプ大統領による移民や都市への攻撃に反撃

子どもたちが催涙ガスを浴びせられ、保育所が武装した捜査官に襲撃され、市民が真夜中に自宅から拉致され、職場が家宅捜索され、礼拝所が標的にされている。ドナルド・トランプ米大統領の2期目が始まって1年が経ち、移民取締りの名の下に行われる残虐行為は日々、その数も規模も増している。

だが米国の労働運動、コミュニティ、宗教団体による抵抗も、同様に拡大している。

2026年1月23日、労働組合、宗教団体、移民の権利団体が支援した「ICE OUT (ICEは出ていけ)真実と自由の日」は、沈黙を拒む労働者たちが全国規模の力を見せつける行動の日となった。(ICE=合衆国移民・関税執行局)

ミネアポリスでは、3週間で移民局職員が大幅に増員され、3件の銃撃事件(うち2件は死亡事件)が発生したが、数十万人の人々が厳しい寒さの中、正義と説明責任を求めて抗議行動を行った。

全米通信労組(CWA)、全米サービス従業員労組(SEIU)、北米食品商業労組(UFCW)、UNITE HEREなどのUNI加盟組織は、ミネソタ州および全米で最前線に立って声を上げ続けている。

クロード・カミングスCWA委員長は、ICEによるレニー・グッド氏射殺事件を非難した上で、「本日、平和的に抗議やピケを行う勇気を持った全てのアメリカ人の勇敢さを称える」 と述べた。ミネソタ州のCWA支部は、ICEに拉致された2人の組合員の家族への支援にも取り組んでいる。

SEIUミネソタ支部は声明の中で、「子どもが連れ去られ、近隣住民は外出を恐れ、ミネソタ州民が街中で連邦当局者に殺害されている。もう十分だ。ICEが存在する限り家族は安全ではない。ICEは直ちにミネソタ州から撤退せよ」とICEへの非難を強めた。

移民が組合員の大半を占めるUNITE HEREの17支部は、相互扶助活動を強化し、組合員がICEから身を隠している間も食料や生活必需品を確保できるようにしている。 

UFCWの663支部は、1月23日の行動日を称賛する声明の中で、「ICEの動きが全国でエッセンシャルワーカーに恐怖を与え続け、より過激で命に関わるレベルに達している今、組合員を守る行動が極めて重要だ。UFCWの全組合員、全ての労働者、そして全ての人々は、恐怖を抱くことなく暮らし、働く権利を有している。人々が安全であると感じられなければ、地域社会も地域経済も繁栄することはない」と訴えた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、国家による暴力と弾圧に正面から抵抗する組合を称え、次のように述べた。「トランプ政権が標的にしているのは移民だけではない。正義と真実そのものを根底から攻撃しているのだ。組合が主導する現在の抵抗運動は、米国の国境をはるかに超えて重要だ。労働者が移民や家族、地域社会を虐待から守るために立ち上がる時、彼らはあらゆる場所における基本的人権を守っている。世界の労働組合運動は、彼らと連帯し、あらゆる方法でこの闘いを支援する」 


欧州労使協議会とインディテックス・グループ、高齢労働者について画期的な合意

欧州労使協議会とインディテックス・グループは、高齢労働者の雇用課題への対応と職場における年齢多様性の促進について、先駆的な8項目からなる初の合意書に署名した。

本合意には、差別のない採用、労使関係における年齢中立的アプローチ、高齢労働者の知識・経験継承のためのメンター制度導入、および年次労働力分析の実施が含まれる。

この取組みは、職場における高齢者の価値を認識する広範な取組みの一環であり、グループ内で長期キャリアを持つ従業員の経験評価、平等な待遇の確保、世代を超えた人材活用を目的としている。

インディテックスはザラ、プルアンドベア、マッシモ・ドゥッティなどのファッションチェーンを傘下に持つ親会社であり、EU全域に事業を展開している。欧州労使協議会は、地域レベルでの経営陣との連携強化の窓口として、同社事業全体の労働者代表を結集している。

今回の合意を通じ、労使双方が確認したのは、欧州の労働人口の高齢化によって高齢労働者のニーズに合わせた人事政策の調整が必要であり、その経験とインディテックス・グループへの貢献を評価すべきであるという点だ。

そして職場における高齢者の専門的経験が重要な資産であり、仕事の質と満足度を向上させることを強調するとともに、世代間知識共有のツールとしてのデジタル化の役割を明示している。

より具体的には、新たな合意によって以下の分野で進展がもたらされる。
• 年齢・性別・資格に基づく労働力の年次分析の実施
• 採用プロセスにおける年齢中立的な雇用待遇と非差別の確保
• 特定の職務遂行に必要な経験・知識・能力のみを基準とし、年齢に基づく差別禁止の原則に基づく採用
• 加齢に伴う身体的・心理社会的リスクの予防
• 職務内容と労働時間の必要に応じた適応評価。
• 高齢労働者の研修と再資格取得の促進。
• 知識と経験の継承を目的としたメンタリングプログラムの推進。
• 各市場におけるベストプラクティスを分析する共同研究機関の設置。

合意により、インディテックスと欧州労使協議会は、職業人生の全段階における、責任ある包摂的で持続可能な人事管理への取組みを強化する。


UNI書記長、ダボス会議でAI、不平等、良質な雇用について議論

2026年のダボス会議は、グリーンランドと地政学的な断絶に関する懸念と、急速に拡大するAI の利用と開発という 2 つの問題を抱えた状況の中で開催された。

会議では、トランプ米大統領やウクライナのゼレンスキー大統領をはじめとする世界のリーダーによるスピーチが行われた他、AIの倫理、安全性、成長、導入に関するパネルディスカッションも行われた。オックスファムの年次報告書と 世界経済フォーラムによるリスク報告書 は、世界的な不平等は最大のリスクであると同時に、持続不可能なレベルにあるという点で一致している。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、他のグローバルな労働組合指導者らとともに、今日の世界が直面する重要な課題に対処する上で、労働者、労働組合、団体交渉が重要であるという統一したメッセージを発信した。

「ダボス会議に参加している労働組合の代表者はほんの数人だが、フォーラムのあちこちで、あらゆる機会を利用し、我々は労働組合と経済的な公正を支持する声を上げてきた」と述べるホフマンUNI書記長は、世界各国のメディアで、トランプ政権による(特にテクノロジーの分野での)規制上の安全策を後退させようとする圧力を非難するとともに、労働者が労働市場で持つべき力の一層の強化を主張した。

『中産階級を守れるか?』と題したパネル討論の中でホフマン書記長は、グローバル経済における良質な雇用創出の課題と、人工知能に関して高まっている労働者の不安について言及した。

そして「AIが津波のような混乱を引き起こすと言われており、我々は備える必要がある。その準備の一環として、使用者が従業員を解雇せずに雇用を維持し、労働者の能力を強化できるよう、インセンティブを与えるべきだ」と訴えた。AIによる利益の分配は、AIが労働者に与える影響に関するもう一つの重要な要素である。

ホフマン書記長は、 「AIを活用して生産性が向上した場合、その富がどう再分配されるかが重大な問題だ。新たに生み出された利益はどこへ行き、労働者がその分け前を得られるようにするにはどうすべきか?(‥‥中略‥‥)利益が巨大テック企業やAIを導入・活用する企業だけに集中してはならない」と問いかけ、その解決策は革新的な公共政策と労働者の権限拡大にあると主張した。だが、超富裕層とその他大勢の格差は拡大し続けており、団体交渉を求める労働者と実際にそれを実現している労働者の数にも差が広がっている。そして「労働者は組合を望んでいるが、組織化と交渉の障壁は依然として存在する」と指摘した。

『誰もが取り残されてしまうのか?』と題したパネルディスカッションの中で同書記長は、職場で女性と男性が直面する二重の危機を検証し、女性の地位向上が男性の犠牲の上に成り立っているという見解を否定した。そして賃金や安定した正規雇用へのアクセスにおいて、女性はグローバルレベルで依然として大きく遅れを取っている点を強調し、「我々の世界では、女性が家庭内で直面する負担に対処するための構造的な対策は何一つ講じられていない。育児や介護といったケアの体制が不十分だ。これが女性をパートタイム労働や柔軟な働き方に追い込み、特にコロナ禍後は失業へと追いやっている。ジェンダー格差を解消したいなら、この問題に何らかの対策を講じなければならない」と主張した。


UNI、インド銀行労組の全国ストに連帯

UNIは、銀行部門における週5日労働を要求するため2026年1月27日に全国規模のストライキを準備しているインド銀行労連(UFBU)傘下の組合——AIBEA、AIBOC、AIBOA、BEFI、INBEF、INBOC、NOBW、NOBO、NCBE——に対し、完全な連帯を表明する。

ニューデリーでインド銀行協会(IBA)、金融サービス局(DFS)、財務省、銀行経営陣の代表者との間で実施された調停協議が失敗に終わったことを受け、今回のストライキが実施される。中央労働委員会の委員長が座長を務めた詳細な協議にもかかわらず、具体的な合意は得られず、UFBUはストライキの実施を決めた。このストライキは、慢性的な人員不足、拡大する業務量、高まるコンプライアンス要求、過酷な業績目標による強いプレッシャー下で働く銀行従業員の不満の高まりを反映したものだ。組合側は、長期にわたる過重労働が労働者の心身の健康に深刻な悪影響を及ぼす一方、公的銀行制度の持続可能性を損なっていると警告している。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は「UNI Aproは、週5日勤務を求めて集団行動を起こすインドの銀行労働者に全面的な連帯を表明する。これは労働の尊厳、労働者の健康、持続可能な公的銀行制度に関わる正当かつ実現が待ち望まれてきた要求だ。疲労と過重労働の上に築かれた金融システムは強固なものになれない。銀行従業員は世界の多くの部門で既に実現されているワークライフバランスを享受するに値する」とコメントした。

この立場に共鳴し、L・チャンドラセカラ全インド銀行従業員連盟(NCBE)書記長は、「ほぼ10年間にわたり、銀行従業員は辛抱強く待ち、建設的な交渉に臨み、公共の利益のために長時間労働さえも受け入れてきた。合意が成立し正式な勧告がなされているにもかかわらず、銀行部門での週5日勤務の実施はずっと遅れてきた。従業員は自らの健康と尊厳、そして銀行システムの持続可能性を守るため、集団行動を取る以外に選択肢がない」と主張する。

UNIは、週5日勤務の要求が国際労働基準と世界的な慣行に完全に合致することを強調する。世界中の銀行システムや公共機関が、規制された労働時間、十分な休息、ワークライフバランスが効率性、説明責任、制度的レジリエンスにとって不可欠であるとの認識を強めている。争議の核心は、団体交渉を通じて既に合意された内容の実施が継続的に遅延している点にある。直近の二者間交渉において、銀行労組は週5日勤務への移行を円滑化するため、労働時間の再構築(労働時間の延長を含む)に合意した。この枠組みはインド銀行協会が署名した合意案で正式に推奨されたものの、政府の承認は未だ保留中である。長年にわたる交渉、見送られてきた労働争議、そして果たされなかった約束を経て、銀行労組は集団行動以外に選択肢が残されていないと表明している。


EU は、外圧に抗するデンマークとグリーンランドを支持すべき

UNI欧州は、欧州労働組合連盟(ETUC) およびその北欧加盟組織とともに、グリーンランド全国労働組合連盟(SIK)およびグリーンランド国民を全面的に支持する。グリーンランドは北欧共同体の一部であり、その国民は自らの将来を決定する疑う余地のない権利を有している。これには、外部の圧力や脅威から解放され、安全に暮らすという基本的権利も含まれる。

ETUC と同様、UNI欧州はドナルド・トランプ米大統領による容認しがたい政治的・経済的圧力に直面しているデンマークとグリーンランドに全面的な連帯を表明する。脅迫、威嚇、貿易措置によって欧州を威圧しようとする試みは、主権、民主主義、そしてルールに基づく国際秩序に対する直接的な挑戦である。国境、主権、自己決定は交渉の材料ではなく、欧州が断固として守らなければならない国際法の中核的な原則である。

貿易政策は、民主的な選択や領土の完全性を損なうための武器として決して利用されてはならない。そのような行為は信頼を損ない、国際関係を不安定にし、最終的には大西洋の両側の労働者に害を及ぼす。昨年課された大幅な関税引き上げに加えて、米大統領が提案するようなさらなる引き上げは、生産と雇用に打撃を与えるだろう。

このような状況において、我々は欧州機関に対し、明確かつ一致団結した決意をもって対応するよう求める。欧州議会は米国との間で協定の採択を保留すべきである。強制的な圧力が加えられている状況下で通常通り進めることは不可能だ。パートナーと国際ルールへの尊重こそが、貿易関係の維持・深化の前提条件である。

さらに我々は、理事会に対しEUの対抗措置(いわゆる「貿易バズーカ」)発動の準備態勢を整えるよう要請する。その信頼性は、欧州の利益・価値観・労働者が攻撃を受けた際に意思決定者がこれを発動する意思があるか否かにかかっている。

ETUCは以前より、労働者・雇用・産業基盤の保護に向けた必要な付随措置を欧州委員会及び加盟国に要請してきた。これには影響を受ける産業の保護、労働者・地域社会の支援、そして対応策が従業員への負担転嫁や労働基準の低下を招かないようにすることが含まれる。

欧州は雇用と生産能力を守るため断固たる行動を取る準備を整えねばならない。労働者を保護し、所得を安定させ、混乱に直面する産業やサービスを支援するためには、SUREプログラムと同等の野心と規模を持つ強力な共通手段が必要である。EU公共調達指令の改定を控えた状況において、UNI 欧州は公共契約を通じた団体交渉の強化の重要性を強調する。

欧州の強さは、その結束力と労働者にある。主権を守り、平和と雇用を守ることは、常に一体となって進められなければならない。


リ・チャクヤン裁判に関するグローバルユニオン評議会の声明

労働組合指導者として結社の自由を行使したとして、解散した香港労働組合連盟(HKCTU)のリ・チャクヤン書記長が2026年1月21日、再び法廷で裁判に直面している。同氏は中国国家権力転覆扇動罪で起訴され、有罪判決の場合10年の懲役刑となる。

グローバルユニオン評議会評議会(CGU)は、国際労働組合運動を代表し、リー同志との揺るぎない連帯を表明する。労働組合活動家は人権擁護者であり、犯罪者ではない。民主主義、人権、非暴力闘争への信念を貫くリー同志への支持を表明する。我々は、香港で抑圧下にある他の労働組合活動家、市民社会関係者、人権擁護者たちに連帯する。

同氏は国際労働組合運動から広く尊敬される著名な労働組合活動家であり、労働者の権利擁護と香港における独立系労働組合運動の構築にコミットしてきた。1989年に中国で起きた民主化運動に対する天安門事件の残虐な弾圧を証言し、中国における結社の自由と民主的改革の権利を訴え続けることが彼の生涯をかける使命である。

同氏は2019年に香港で起きた行政長官の普通選挙を求める大規模抗議運動において、政治的動機に基づき公的集会を組織した罪で2021年に有罪判決を受けた。そして現在、別の罪で20ヶ月の刑期を終えた後、4年間の裁判前拘留を経て再び法廷に立っている。

国家転覆罪は、香港の民主化運動を弾圧するため2020年に中国が制定した「香港国家安全維持法」に規定されている。

CGUは、リー氏およびその他の民主活動家・人権擁護者に対する起訴を強く非難し、即時釈放を求める。民主主義と基本的人権を求めて結社の自由と集会の自由を行使することは、平和、社会進歩、より広範な自由を促進する。これは国連憲章やその他の国際人権文書に沿ったものであり、犯罪ではない。リー氏らに起きていることは理不尽極まりない事態であり、国際的に保護された権利を行使しただけで恣意的な拘禁や刑事制裁を受けてよい者など存在しない。

我々は、国家安全維持法の施行後、香港で急速に悪化する人権状況に対し、改めて深い懸念を表明する。労働組合員、活動家、ジャーナリスト、人権擁護の活動家は、広範に定義された「国家転覆」「外国勢力との共謀」「反逆」などの罪に問われ、8名の独立系労働組合員が19ヶ月から81ヶ月の長期刑を宣告された。

200以上の労働組合、市民社会組織、独立系報道機関が、国家が組織的に仕組んだ誹謗中傷、脅迫、犯罪化の結果、解散を余儀なくされている。

国家安全維持法は香港の境界を越えて適用され、正当な活動の結果として亡命を余儀なくされた者たちにさらなる恐怖を植え付け、海外で人権・民主化活動を継続する者たちに自己検閲と萎縮効果をもたらす環境を生み出している。

香港政府は、基本的人権と市民的自由を行使する個人に対する国家安全維持法と刑事訴追の適用を直ちに停止しなければならない。政府は国家安全維持法、国家安全条例、および香港市民の基本的人権を侵害・制限する全ての法律を廃止すべきである。

我々は世界の加盟組織に対し、香港の労働組合員や抑圧下にある労働者との連帯を示し、人権・民主化活動のために起訴または投獄されている全ての者の即時かつ無条件の釈放を要求するよう呼びかける。
本声明はグローバルユニオン評議会(CGU)による共同声明であり、下記組織が署名した:

国際建設林業労働組合(BWI)
教育インターナショナル(EI)
国際芸術エンターテイメント連盟(IAEA)
インダストリオール・グローバルユニオン
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)
国際運輸労連(ITF)
国際労働組合総連合(ITUC)
国際食品関連産業労働組合連合会
国際公務労連(PSI)
OECD労働組合諮問委員会(OECD-TUAC)
UNI グローバルユニオン
国際家事労働者連盟 (IDWF)


オーストラリアのケア労働者、夜勤に関する画期的な訴訟に勝利!

オーストラリアの介護・障がい者支援に関わる労働者が、 大きな勝利を収めた。 使用者による夜間「宿泊勤務」の格下げ要求を労働審判所が却下したのだ。労働組合は、この格下げが賃金削減につながり、労働者と利用者の安全を損なうと警告してきた。

2026年1月14日に公表された判決で、最低労働基準を設定・執行する機関であるオーストラリア公正労働委員会は、社会福祉・地域サービス分野における夜間勤務の分類と賃金支払いに関する争議において、労働組合側の主張を支持した。

この訴訟は、使用者団体であるオーストラリア産業グループ(Ai Group)が宿泊勤務を労働時間ではなく無給の「休憩」と再定義しようとしたことを受け、オーストラリアサービス組合(ASU)などが2024年半ばに提訴したものである。

アラン・サブレUNI世界ケア部会担当局長は、「これはオーストラリアの労働者だけでなく、世界中でケアにかかわる労働者にとって重要な勝利だ。世界中の使用者は労働コスト削減のため、労働と休息の境界を曖昧にしようとしている。今回の判決は明確なメッセージだ。つまり、使用者の管理下にある時間は労働時間であり、公正な賃金が支払われなければならないということだ」と述べた。

宿泊勤務は世界中の介護業務で一般的である。労働者は利用者の自宅や介護施設に一晩(通常8時間)滞在し、夜間支援が必要な場合に備え対応する義務を負う。労働者は職場を離れることができず、障がい者、養護施設の子ども、家庭内暴力の被害者など、脆弱な立場にある人々の安全と福祉に責任を負っている。

使用者側は、睡眠時間は労働時間に含まれないと主張した。これに対し労働組合側は、宿泊勤務を休憩時間とみなせば、労働者は時間外手当や割増賃金を剥奪され、使用者は適切な休息なしに(場合によっては丸一日を超える)極端に長い勤務シフトを組めるようになると反論した。

公正労働委員会の決定はこの手法を阻止し、賃金と労働条件の法的最低基準を定めるオーストラリアの業界別賃金協定制度下における、休憩時間・残業・割増賃金の現行最低基準を維持した。

この訴訟はASUによる全国的な運動を呼び起こし、職場行動・集会・数千人の労働者が参加する署名活動などが展開された。労働組合はこの訴訟を契機に、宿泊手当の増額や清潔で安全な宿泊施設の提供など、より広範な要求を推進した。

労働組合は、慢性的な人手不足、燃え尽き症候群、高い離職率に直面する介護業界において、この判決は重要な先例になると指摘した。そして賃金や休息の保護を弱めることは、世界のケア労働力の危機をさらに深刻化させるだけだと警告した。


ネパールICT部門で8年間の社会対話が正式化

ネパール情報通信技術労組(UNICTS Nepal)とネパール商工会議所(NCC)は、ネパール通信大臣立会いのもと、新たな合意により8年間にわたる社会対話を正式に締結した。

2026年1月6日、ジャグディシュ・カレル通信情報技術相が立会う中、クシュアル・レグミUNICTSネパール書記長とビギャン・ラジ・シュレスタNCC ICT委員会議長が覚書に署名した。

本合意により、労使紛争や職場問題に対処する合同委員会をはじめとする正式な枠組みが確立される。さらに、急速なデジタル化が進む同部門において、新たなテクノロジーに対応できる労働者を育成するための共同研修プログラムも実施される。

レグミ書記長は今回の合意について「ICT労働者にとって歴史的成果」と称し、「この覚書は労働者に有利な内容であり、使用者側からのこれほど一致した合意は稀である。これはUNICTSが8年以上にわたり継続してきた社会対話の成果と、労使間の強固な関係を反映している」と述べた。

このプロセスは、シャンカール・ラミッチャンUNICTS委員長、カムレシュ・アグラワルNCC会長、アロク・マラUNIネパール加盟協コーディネータ兼事務局長の支援を受けて推進された。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、「急速な技術変化に対応する中、社会対話メカニズムの強化は戦略的優先課題である。この覚書は、デジタル経済におけるディーセントワークと労働者の権利を確保するため、労使が如何に協力し得るかを示すものだ」と祝意を示した。

ちょうど2026年1月下旬にダボスで開催されている世界経済フォーラムで、クリスティ・ホフマンUNI書記長は、政府と使用者がAIによる雇用喪失に危険なほど準備されていない状態にあると警告し、技術的混乱を管理するためにより強力な団体交渉メカニズムと社会対話の構造が必要であると訴えている。ネパールにおける新たな社会対話の枠組みは、技術変化が加速する中、同書記長が提唱する積極的アプローチに向けた一歩となった。


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