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ICTSは新たな労働の世界の原動力

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2016年5月24~25日、スイス・ニヨンで、UNI世界ICTS部会委員会が開催され、19カ国から32人が参加した。UNI世界ICTS部会大会(2015年6月、スウェーデン)で採択した戦略計画を踏まえ、4つのテーマに基づいて各地域・国の状況を報告、課題認識を共有するとともに、UNI世界ICTS部会としての年間活動計画を策定した。日本からは、野田三七生情報労連中央執行委員長、後藤一宏情報労連副委員長(KDDI労組委員長)、柴原准二KDDI労組副委員長、木村富美子情報労連国際担当部長が出席した。

ジェニングス書記長は開会挨拶を行い、英国、ブラジル、米国等において見られる右派勢力の台頭に対する懸念や難民問題、中東の政治状況等に触れ、世界の労働者を取り巻く環境が変化する中で、労働組合が「新たな労働の世界」へ対応していく重要性について述べた。

「アウトソーシング」の議題では、テイト局長が「IT・通信業務のアウトソーシングが増加しているが、業務が細分化し組織化が難しくなっている。アクセンチュア、アルカテル、ノキア、IBM、エリクソン等は『アウトソーシング/業務請負会社』であり、業務量が増加しており、ICTS業界で主要な地位を占めるようになったが、組織化が遅れている」と報告した。また、4月にエリクソン労組アライアンスが結成されたことを紹介し、アウトソーシング労働者の組織化に向けた取組みを進めていくと述べた。スワンICTS政策担当は欧州のICT企業におけるアウトソーシング調査の中間報告を行い、「今や、どのような仕事でもアウトソーシングの対象になっている」と指摘し、早急に対策すべきだと述べた。プリヤント氏(インドネシア・ASPEK)はインドネシア・ファーウェイ組織化の事例を紹介し、「XLアクシアタからの業務委託を受けているファーウェイの組合組織率は82.5%まで上昇し、現在は初の協約締結に向けて交渉を強化している」と報告した。座長を務めた野田UNI Apro ICTS部会議長は、「IoT、ビッグデータ等の技術進展により、ICTS労働者の雇用や処遇形態は今後も影響を受け続けるだろう。アウトソーシング労働者の組織化には新しい形での取組みも必要であり、国を超えた労働者同士の連携が重要である。めざす目標は組織化であり、それぞれの地域や組織で努力していこう」とまとめた。

「新たな労働の世界」の議題では、ホグバックICTS部会調査担当が、「ICTSは新たな労働の世界の原動力であり、部門内では新しい形態の雇用が増加している。技術革新に伴い仕事が細分化されるケースも増えている。では、新たな労働の世界における組織化はどうあるべきか」と問題提起した。ボーセジュー氏(フランス・CGT)は、オンライン上で個人請負業務を行う労働者の組織化の難しさを指摘した。テイト局長は、「2017年1月に開催予定のグローバルIT労働者組織化会議で、これら労働者を組織化していく方法について意見交換したい」と述べた。またカスティーロ氏(米国・CWA)は個人請負労働者のオンラインでの組織化の可能性について触れ、特にコンタクトセンター労働者については有効な方法だと述べた。座長のヘルブルグ氏(スウェーデン・UNIONEN)は「技術革新に歯止めをかけることは出来ない、適応することが大切だ」とした上で、「クラウドやプラットフォーム上で業務を管理されるフリーランス労働者が増加しており、労働組合にとっての新たな課題である」と指摘した。

「コンタクトセンター」の議題では、テイト局長がコンタクトセンター問題への対応の重要性を説明し、ICTS以外の部門と連携し、特にUNI米州地域での取組みを強化していきたいと提起した。参加者から「部門別にアプローチすべきか、または企業ごとに行うのか等の見分けも必要である」、「コンタクトセンターがある国の法的側面も見てアプローチすべき」等の意見が出された。さらに、世界最大のコンタクトセンター業務受注国であるフィリピンへの対応を検討するため、UNIとして継続調査するとの方向性が示された。

「多国籍企業」の議題では、テイト局長が「エリクソンやリバティグローバル等の企業が台頭してきており、対応が必要である」と問題提起した。同時に、既存通信事業者の労組同盟の継続、ひいてはグローバル協定の締結と確実な実行について意思統一した。

閉会にあたり、カー世界議長は「ICTS部会は急速に変化しているが、私達は遅れることなく歩みを共にしてきた。数年前には会議の話題にものぼらなかった会社が、今は重点政策の対象となっている。仕事の中身はこれからも変化していくだろう。私達の活動をますます充実・発展させていかなければならない」と述べ、会議を終了した。


欧州の保険部門、人口減少の課題に取組む

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UNI欧州地域組織は、社会パートナーである欧州保険協会、BIPAR(国際保険募集人連盟)、AMICE(ヨーロッパ協同組合・相互保険者協会)と共に、ルーマニア・ブカレストで「人口動態の課題を再検討する:欧州の保険部門における画期的な対策」をテーマとした会議を開催した。

この会議のために、急速に変化する保険部門が直面する課題への画期的な解決策と、労働者の福祉を促進する優良事例を新たに集めた報告書が発表された。これは、2012年に欧州委員会の資金援助を受けて完了した欧州プロジェクト「保険部門の人口動態の課題に取組む:優良事例の収集と普及」のフォローアップであり、とりわけ中・東欧に焦点を当てている。

「今日、高齢化が進み、人口は減少している。これはEUの人口の将来にとってかつてない課題となるだろう」と、UNI欧州金融部会で保険部門の社会対話を担当するエルケ・マースは述べた。「ベビーブーム世代が引退し始める中、退職者がますます増え、国の福祉制度を十分に支えるには労働者が少な過ぎるという事態に直面している。低出生率によって、労働市場に参入する若年労働者数が明らかに減少しているからだ。」

こうした人口動態の変化は、欧州の保険部門にとって、例えば、生命保険、年金、健康保険、長期の介護保険等の商品提供能力と、使用者としての能力の双方に影響を与えている。

しかし欧州の保険部門は、報告書が示すように、多くの画期的対策も提示している。前回2012年度版と同様、欧州全域から集められた最良事例の3つの主要テーマは、「ワークライフバランス」、「資格と生涯学習」、「職場の労働安全衛生」である。さらに今回は、保険労働者にとって近年ますます重要になってきた「テレワーク」と「長時間労働」も扱い、あらゆる世代の労働者に公平なキャリアモデルの開発に焦点を当てている。

エルケ・マースは、「人口動態の課題にともに取組んでいく上で、保険部門の社会パートナーは、この報告書にある優良事例を参考にし、企業あるいは国レベルでの取組みに役立てることを期待している」とまとめた。

 


UNIマレーシア加盟協、新たなブレイキングスルー!

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粘り強い交渉を経て、UNIマレーシア加盟協(UNI-MLC)はまた1つ、ブレイクスルーを達成した。イオンビッグ労組が、イオンビッグ・マレーシア社から承認を獲得したのだ。

経営側は、組合が過半数の従業員を組織できれば、秘密投票を行わずに組合承認を行うとUNI-MLCに伝えていた。

2016年4月29日、UNI-MLCは組合承認要請書を経営側に手渡し、5月19日にイオンビッグ・マレーシア社の中田満代表取締役社長は、イオンビッグ労組を承認した。全従業員の68%にあたる1177人が組合員である。

経営側は、UNI-MLCが必要な手続きを済ませれば、チェックオフを行うことも確認した。

イオンビッグは、マレーシアで小売産業の組合を承認した初の日系小売業者となり、アジア太平洋地域にとって大きな前進である。

 


ユニバーサル・ベーシックインカムは、貧困撲滅に役立つのか?

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ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)-個人が就労中か否かに関わらず、世帯所得を保障するという考え方が、最近チューリヒで開催された「仕事の未来」会議の中心的テーマであった。

UBIは何十年も経済界で議論されてきた考え方だが、人間の仕事がますます機械化され、オックスフォード大学等が10~20年以内に雇用の半数が機械化によって失われると予測する時代にあって、再び注目されている。

UBIは様々な政治分野で、熱い議論の的となっている。中でもスイスはUBIの導入を議論しており、今年国民投票を実施する予定だ。オランダでは既に実験的に実施されており、フィンランドでも間もなく開始される。

技術革新と、特に今後数年で急増が予測されている「プラットフォーム・エコノミー」や「シェアリング・エコノミー」における新しい雇用形態の圧力にさらされて、UBIを福祉制度の万能薬と見る向きもある。労働者が短期の不安定な仕事をいくつも抱えているような経済に、いかに福祉制度を適合させるのかという問題は、雇用形態に関わらず毎月の基本所得を保障する議論の中心となっている。

「プラットフォームになり得るものは何でもプラットフォームになる」と、世界最大のカーシェアリング会社ZipCar共同創立者のロビン・チェイス氏は述べる。「父は生涯1つの仕事に従事した。私は一生のうちで6つの仕事をするだろう。娘は同時に6つの仕事をこなすかもしれない。」

チェイス氏は、全ての人がこの状況を好むわけではないことを認識しつつ、プラットフォーム・エコノミーへの移行において、多くの労働者が職を失いそうな状況を受け、UBIの考え方を支持している。

他にも、ギリシャの元財務大臣であり著名なエコノミストであるヤニス・バルファキス氏らは、経済格差が歴史的レベルに達した今日の状況は、UBIを導入するに十分な根拠であると述べる。「UBIは必要だ。」「好むか好まざるかの問題ではない。ベーシックインカムは、富の創出に対して集団で責任を負う国民への配当金だからだ。」

米国のロバート・ライシュ元労働長官は、労働力参加率がここ数年で最低水準を記録し、技術のせいでますます多くの人が低賃金労働に追いやられている事実を指摘する。「格差が生じ、総需要が落ち、不安定になる」とライシュ氏は述べる。「UBIは真剣に考える価値がある。」

UBIで想定される恩恵について、これまでのところ労働組合の中では意見が分かれている。アンドリュー・スターンSEIU前会長は、避けられないほど差し迫った失業の高まりに備えられない危険性を警告している。「10~20年以内に津波のような破壊的状況が押し寄せてきた時、従来の小さな防波堤では持ちこたえられないだろう。」「UBIはこの問題へのまったく異なるアプローチだ。これまで聞いた政策で、UBIがなし得ることを実現できる政策は1つもない。失業保険は必要なくなるだろう。これは選択と自由と機会の問題だ。」

バルファキス氏も、「機械がチューリングテスト*に合格したら、人類史上初めて、雇用破壊が雇用創出を上回る瞬間を目にするだろう」と言っている。(*英国の数学者チューリングが考案した、コンピュータが考えることができるか判定するテスト。)「社会的セーフティネットは人々を支えるのはよいが、貧困から抜け出るには難しい」とつけ加えた。「ベーシックインカムを土台とし、そこから空高く伸びていくと考えればよい。」

スイス最大の労組UNIaのバニア・アレバ委員長は、ベーシックインカムについて懐疑的だ。「議論する価値のあるビジョンだ」としながらも、「しかし、スイスにはきちんと機能している社会保障制度があり、UBIによってこれが脅かされている」と述べる。

英国の労組ユナイト・ザ・ユニオンのアンドリュー・ブレイディ氏は、UBIの考え方に共感しつつも、UBIを特効薬と見るべきではなく、我々を取り巻くニューエコノミーに対する解決策の1つと考えるべきだと述べている。「UBIの計画と運営に労働組合を関与させること、UBIを訓練や再訓練と関連付けること、そしてより高い最低賃金および強力な労働法制と併せてUBIを構築していくことによって、より良い基準を確保し、経済的混乱を緩和することができるだろう」とブレイディ氏は述べた。

スイスは、2016年6月にUBIの国民投票を行う。

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第49回アジア開発銀行(ADB)年次総会

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UNI Apro金融部会は、第45回総会(2012年、フィリピン・マニラ)から初めて参加し、第46回(2013年、インド・デリー)、第47回(2014年、カザフスタン・アスタナ)、第48回(2015年、アゼルバイジャン、バクー)と継続的に取組んでいる。ADBのビジョンはアジア太平洋地域の貧困撲滅であり、労働組合がADB総会に参加する目的はADBの民主的な運営の実現に向けた要求を行うことである。ADBのような多国間開発銀行から融資を受けて途上国で実施されるインフラ整備のプロジェクトは当初、労働者や地域住民の要求を無視して行われ、それに対する抗議から始まった。主な要求内容はADBが投資を行う際、人権・労働権、環境に配慮し、社会的セーフガードを守った投資を行うこと、その実効性を担保するために労働組合と継続的に話し合うことである。

第49回アジア開発銀行(ADB)年次総会は2016年5月2~5日、ドイツ・フランクフルトで開催され、40か国の政府代表(財務大臣、開発大臣、中央銀行総裁)、民間部門、労働組合・NGO等の市民社会組織(CSO)等3000人が出席した。クリーンエネルギー、気候変動、都市開発、公正なサプライチェーンの実現等、アジアにおける持続可能な開発とそのためのアジアと欧州の協力に焦点を当てて議論が行われた。

UNI及びPSI(国際公務労連)のアジア太平洋組織は今年も代表団を派遣し、UNI Aproからプリヤラル金融部会担当部長、ラジェンドラ地域書記次長、UNI-LCJからは以下6人が出席した。

田原將一UNI Apro金融部会議長(損害保険労働組合連合会中央執行委員長)

斉藤隆之全信連副議長(三井住友信託銀行従業員組合中央執行委員長)

向浦章裕全信連書記長(三井住友信託銀行従業員組合中央執行副委員長)

渡邊和孝全信連中央委員(三菱UFJ信託銀行従業員組合中央執行委員長)

中井雅彦全信連会計監査(三菱UFJ信託銀行従業員組合中央執行副委員長)

小川陽子UNI-LCJ事務局長

田原UNI Apro金融部会議長を団長とするUNI-LCJ代表団は、CSO企画プログラムを中心に、ADBセミナー、ホスト国セミナー、スポンサー企業セミナー等に積極的に出席した。

中尾ADB総裁との対話で、UNI Aproを代表して田原金融部会議長は、「税収と公共支出、貯蓄、投資のミスマッチの結果として起こる持続不可能な債務と大幅な財政赤字は、アジア太平洋地域の多くの国々で持続可能な開発を実現する上で、深刻な障害となっている。こうした問題を解決するためにADBはどのような政策指導をしているか」と質問した。ラクシュミPSIアジア太平洋地域書記長も中核的労働基準(CLS)及び官民協調融資(PPP)について質問した。ADBは2001年に初めて国際的労働基準の遵守を公約した多国間開発銀行として評価されているものの、15年を経過した今もその公約がきちんと守られているとは言えず、出席したNGOは途上国におけるADB出資の開発プロジェクトで人権、労働権が侵害され、環境に配慮されていない事例を挙げ、透明性と地域住民への十分な説明や意見反映を訴えた。

中尾ADB総裁は、「2010年頃アフリカの多くの国々で債務削減が実施されたが、幸いアジアではアフガニスタンを除き、融資を受けた国からきちんと返済は行われている。インフラを構築し、経済を成長させることができれば、ADBへの返済も可能になる。公共部門は重要だが、民間の効率性と資金を、適切に透明性をもって活用することも資金調達のひとつの方法として有効であると考えている。プロジェクトの恩恵を受ける現場の意見を汲み上げる上で労働組合やNGOの関与を歓迎し、今後も良い対話を続けていきたい」と答えた。

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UNI Aproメディア部会、各国のデジタル化の影響を調査

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UNI Apro執行委員会の翌日(2016年4月27日)、UNI Aproメディア部会の会議が、シンガポールのメディアセンター「メディアコープ」の中にあるSUBE(シンガポール放送労組)の事務所でおこなわれた。中村UNI Aproメディア部会議長(日放労)をはじめ、SUBE労組のアン・ワーライ委員長及び執行部、韓国、マレーシアからの代表が出席した。UNIからはクリストファー・ウンUNI Apro地域書記長、ヨハネス・シュトゥディンガーUNIメディア部会担当局長、小川UNI-LCJ事務局長が参加した。

%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91-s会議では、これからの活動の重点課題として、今後急速に「デジタル化」が見込まれる、東南アジアをはじめとする各国のメディア産業において、どのようにして労働の変化に向き合いつつ、雇用と処遇の課題に対処していくかを議論した。ICTデバイスの劇的な発展によって、仕事が便利になると同時に労働時間の長時間化、労働価値の低下につながる恐れの実感も語られた。各国の事情が大きく異なるため、デジタル化がどれほど実態に影響するかを考えるための基礎調査(アンケート)を行うこととした。

また、アジア放送連盟(ABU)との関係強化についても話し合われた。UNI Aproメディア部会はABUとは2011年に覚書を交わすなど関係を深めていたが、ここ数年、その活動がやや停滞している面もあった。最低労働条件や安全確保などの議論を交わす枠組みとして、ABUとの議論をさらに深めることとした。

本年9月29~30日にバンコクで開催されるUNI Aproメディア部会委員会においては、上記のアンケートをもとにした報告と分析、並びにABU事務局を招いての意見交換などを行うことを確認した。


第17回UNI Apro女性委員会

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第17回UNI Apro女性委員会が、2016年4月24日、シンガポールで、UNI Apro執行委員会に先立ち開催された。昨年12月の第4回UNI Apro女性大会後初の委員会であり、ミラ議長(インドネシアASPEK会長)が議長を務めた。10か国から委員、予備委員、オブザーバー、またUNI本部及びAproスタッフ等、31人が出席した。

第4回UNI Apro女性大会(2016年12月6日、マレーシア・クアラルンプール)のフォローアップとして、小川担当部長は、女性大会で採択された決議「新たな頂点を目指して:ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」が続く地域大会でも採択された意義を強調した。UNI Aproの全ての加盟組織及びメンバーが、あらゆる形態の差別を無くし、同一価値労働同一賃金を求め、性別に起因する暴力を根絶し、引き続きUNI Aproのあらゆる機構において女性代表が40%以上を達成するよう努力し、女性労働者のエンパワーメントに力を入れていくこと等を再確認する決議である。小川部長は、年次委員会において、各委員の組織における、UNI Apro女性委員会2016~2019年度行動計画の取組み及び進捗状況を確認する一手段として年次アンケートのフォームを説明し、来年以降も継続することを要請した。

続いて、ジュリア・フォックスUNI世界女性委員会副議長(オーストラリアSDA)から、UNI世界女性委員会(2016年3月29~30日、アルゼンチン・ブエノスアイレス)の報告が行われた。また、ベロニカUNI機会均 等局長は、①女性代表40%確保キャンペーン、②女性に対する暴力根絶キャンペーン、③男女賃金格差キャンペーン、④女性の健康に関する啓発キャンペーン、⑤LGBTを含めたダイバーシティ啓発キャンペーンについて説明、メンタリングプロジェクトのビデオとメディアにおける女性の暴力的描写に関する啓発ビデオを紹介すると共に、各種キャンペーンのポストカードやウェブサイトを紹介し、活用を奨励した。

各国報告については、日本から、濱崎委員(UAゼンセン)が男女共同参画推進の取組みを紹介し、UAゼンセンの両立支援の指針では、つわり休暇、育児短時間勤務、介護休業の期間・回数において法律を上回る水準を設定していると述べた。宮崎委員(損保労連)は、長時間労働対策の取組みについて、啓発リーフレット配布、職場会での議論、広報誌への関連記事掲載、ポスター掲示等具体的に報告した。山中副議長(情報労連)は育児・介護法改正について、特に非正規労働者にとっての改善点やマタハラ防止措置の義務化等を詳細に説明した。八木委員(JP労組・布野委員代理)は、女性の機関役員配置率・機関大会代議員参画率30%の目標達成に向けた様々な活動を紹介した。フォックス世界副議長は、職場におけるDV被害者(多くは女性)の保護に関するオーストラリアの組合の先進的事例を詳細に説明した。この他、台湾、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ネパール、インドからも報告があった。

UNI Apro各部会担当部長から、各部会における女性代表の状況や、委員会におけるジェンダー平等の取組み状況が共有された。UNI Apro執行委員会レベルではほぼ40%を達成したことが報告され、目標未達部会については更なる努力を要請することが確認された。

UNI Apro女性委員会ブレイキングスルー戦略計画の議題では、2015年度活動報告として、UNI Apro地域で開始したメンタリングプロジェクトの経過報告があった。特にUNI Apro地域では、同じ組合のメンター・メンティではなく、異なる組合でペアを組んだため、困難もあるが、ネパール加盟協ではペアの数を2から10に増やして取組んでいるとの成果報告もあった。2016年度優先課題及び活動計画については、メンタリングプロジェクトの2年目(最終年)となるため、各ペアが策定した具体的目標の実現に向けて更に努力をしていく。小川部長は、そのために各加盟協及び当該労組の全面的支援が必要だと述べた。

次回委員会は、2017年4月頃、UNI Apro執行委員会の前段にシンガポールで開催予定。20160424_110014


UNIネパールの仲間より、熊本地震の被災者に連帯

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UNIネパール加盟協(UNI-NLC)のシャンカール議長より、UNI日本加盟協(UNI-LCJ)の小俣議長宛て、熊本地震被災者に対するお悔み状が届いた。

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親愛なる小俣議長、

先日日本を強い地震が襲ったと聞き、とても心配しています。UNIネパール加盟協(UNI NLC)を代表し、私は、今回の大地震とその余震により物的な被害に遭われた方々と亡くなられた方々に対し、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。
今回の大地震によって、去年、8,000人の命を奪い、未だに余震が続く我が国の大地震を思い出しました。私たちは世界中で日本は最も地震が多い国だと思いますが、今回の大地震は過去5年に発生した中でももっとも破壊的なものかと思います。今回の悲劇で愛する家族、友人や親戚を失った悲しみ、将来への不安はいかばかりかお察し申し上げます。

貴国で今回発生した災害による尊い人命の損失、負傷者、被災者に対し、心からお見舞いを申し上げます。

私たちは今回の災害の影響から早く復興できるよう、日本と日本の人々のためにお祈りしています。皆さんはこの困難を切り抜けることができる国民であります。私たちは日本人の精神と団結によって皆さんがこの大災害から復興できるということを信じて疑いません。
UNI NLCと全ネパール国民はいつも日本の皆さんがこの困難な時期にいることを一時も忘れることはありません。

連帯とともに

UNI NLC議長

シャンカール・ラミチャーニ

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中華郵政工会(CPWU)鄭理事長が伊藤前UNI Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長に感謝

4月6日、中華郵政工会鄭光明理事長が、台湾を訪れた伊藤栄一前UNI Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長に対し、長年の貢献に感謝し、記念の盾を贈呈した。同席したJP労組小俣委員長からも感謝状が贈呈された。

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UNI世界女性委員会、職場における暴力根絶に向けた取組みを強化

support2016年3月29~30日、アルゼンチン・ブエノスアイレスにおいて、UNI世界女性委員会が開かれた。正・予備委員の他、UNI米州地域のメンタリングプログラム参加者も傍聴した。アルゼンチンの有力な組合バンカリア(銀行労組)の会議室で開催されたが、ちょうど中央銀行の行員47人の不当解雇に抗議するデモを連日続けている最中であり、初日の昼に、連帯を示すため全員でデモ現場を訪れ、デニス議長が激励の言葉を述べた。また、2日目にはメンタリングプログラム参加者と世界女性委員の意見交換が行われた。

ベロニカ局長は8年前に局長に就任以来、キャンペーンを通じて女性委員会活動の「見える化」に尽力してきた。差別を無くすための意識改革の重要性を強調し、これまでの活動を総括した。①女性代表40%確保キャンペーン:規則の変更だけでなく、各部会・各地域組織と協力し実施を徹底。②女性に対する暴力根絶キャンペーン:毎年新たな切り口で取組んでいる。昨年は「メディアにおける女性の描写」に焦点を当てた。今後はILO総会でも職場における暴力、特にDV被害者の救済も含め議論し、条約締結を目指す。そのため各国の現状を調査し、提出する。③男女賃金格差キャンペーン:賃金格差は年金(退職後の女性の生活)にも影響する。④女性の健康に関する啓発キャンペーン:生理、授乳、更年期障害等の休暇に対する理解の促進。⑤LGBTを含めたダイバーシティ啓発キャンペーン:要請が多いため今後取組んでいく。

女性の雇用に影響を及ぼすデジタル化についての議論では、アレハンドラUNI米州女性委員会議長(アルゼンチン)が「金融産業特に外資銀行で大規模なデジタル化が進み、テレワークも導入されている。職場に行くと、テレワークが導入されたため労働者が余りいない。組合組織化が困難になる。一方、フレックスタイムやテレワークは、女性にとって働きやすくなる面もある」と述べた。一方、アナ委員(スペイン)は、在宅の方が便利だからという理由だけでは、女性は家に閉じ込められ放しにならないか、社会保障も無い低賃金の仕事にならないか、とテレワークに対する懸念を指摘した。ニーバ委員(ブラジル)は、「店舗営業よりもネットバンキングが盛んになり、コールセンター/カスタマーサービスに従事する労働者(女性が多い)のストレス増大が問題となっている。またブラジルの使用者は協約内容を弾力化する傾向にあり問題だ」と述べた。ビクトリア委員(スウェーデン)は、技術の目覚ましい進歩に伴い労働者の能力競争も激しくなっていると述べ、教育によるスキルアップの重要性を指摘した。デニス議長は、2週間前のUNI欧州地域大会・地域女性大会で議論となった、第4次産業革命とも言われるデジタル化(セルフレジ等の職場の自動化や、不安定雇用へのシフト)が女性の雇用、そして組合に及ぼす影響について調査をしつつ、次期女性大会のテーマの一つにしたいとまとめた。

女性代表40%規則を徹底する具体的手順案については様々な意見が出された。「実施の責任をベロニカ局長だけでなく、UNI書記長や各部会担当局長に持たせるべきである」、「UNI世界執行委員会の女性特別枠20席と男性の20席をなくして、もとの80席に戻す時ではないか?」、「男性の席を減らすと抵抗が予想されるので、急ぐべきではない。」デニス議長は「女性が少ない部会には改善計画を出してもらう」、「UNIメディア部会のように部会会議前に女性会議の開催を提案する」等、出された意見を基に案を書き換え、UNI世界運営委員に提出する、とまとめた。

最後に2018年リバプール世界女性大会のためのブレーンストーミングを行い、様々なアイデアが出された。


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