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第17回UNI Apro女性委員会

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第17回UNI Apro女性委員会が、2016年4月24日、シンガポールで、UNI Apro執行委員会に先立ち開催された。昨年12月の第4回UNI Apro女性大会後初の委員会であり、ミラ議長(インドネシアASPEK会長)が議長を務めた。10か国から委員、予備委員、オブザーバー、またUNI本部及びAproスタッフ等、31人が出席した。

第4回UNI Apro女性大会(2016年12月6日、マレーシア・クアラルンプール)のフォローアップとして、小川担当部長は、女性大会で採択された決議「新たな頂点を目指して:ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」が続く地域大会でも採択された意義を強調した。UNI Aproの全ての加盟組織及びメンバーが、あらゆる形態の差別を無くし、同一価値労働同一賃金を求め、性別に起因する暴力を根絶し、引き続きUNI Aproのあらゆる機構において女性代表が40%以上を達成するよう努力し、女性労働者のエンパワーメントに力を入れていくこと等を再確認する決議である。小川部長は、年次委員会において、各委員の組織における、UNI Apro女性委員会2016~2019年度行動計画の取組み及び進捗状況を確認する一手段として年次アンケートのフォームを説明し、来年以降も継続することを要請した。

続いて、ジュリア・フォックスUNI世界女性委員会副議長(オーストラリアSDA)から、UNI世界女性委員会(2016年3月29~30日、アルゼンチン・ブエノスアイレス)の報告が行われた。また、ベロニカUNI機会均 等局長は、①女性代表40%確保キャンペーン、②女性に対する暴力根絶キャンペーン、③男女賃金格差キャンペーン、④女性の健康に関する啓発キャンペーン、⑤LGBTを含めたダイバーシティ啓発キャンペーンについて説明、メンタリングプロジェクトのビデオとメディアにおける女性の暴力的描写に関する啓発ビデオを紹介すると共に、各種キャンペーンのポストカードやウェブサイトを紹介し、活用を奨励した。

各国報告については、日本から、濱崎委員(UAゼンセン)が男女共同参画推進の取組みを紹介し、UAゼンセンの両立支援の指針では、つわり休暇、育児短時間勤務、介護休業の期間・回数において法律を上回る水準を設定していると述べた。宮崎委員(損保労連)は、長時間労働対策の取組みについて、啓発リーフレット配布、職場会での議論、広報誌への関連記事掲載、ポスター掲示等具体的に報告した。山中副議長(情報労連)は育児・介護法改正について、特に非正規労働者にとっての改善点やマタハラ防止措置の義務化等を詳細に説明した。八木委員(JP労組・布野委員代理)は、女性の機関役員配置率・機関大会代議員参画率30%の目標達成に向けた様々な活動を紹介した。フォックス世界副議長は、職場におけるDV被害者(多くは女性)の保護に関するオーストラリアの組合の先進的事例を詳細に説明した。この他、台湾、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ネパール、インドからも報告があった。

UNI Apro各部会担当部長から、各部会における女性代表の状況や、委員会におけるジェンダー平等の取組み状況が共有された。UNI Apro執行委員会レベルではほぼ40%を達成したことが報告され、目標未達部会については更なる努力を要請することが確認された。

UNI Apro女性委員会ブレイキングスルー戦略計画の議題では、2015年度活動報告として、UNI Apro地域で開始したメンタリングプロジェクトの経過報告があった。特にUNI Apro地域では、同じ組合のメンター・メンティではなく、異なる組合でペアを組んだため、困難もあるが、ネパール加盟協ではペアの数を2から10に増やして取組んでいるとの成果報告もあった。2016年度優先課題及び活動計画については、メンタリングプロジェクトの2年目(最終年)となるため、各ペアが策定した具体的目標の実現に向けて更に努力をしていく。小川部長は、そのために各加盟協及び当該労組の全面的支援が必要だと述べた。

次回委員会は、2017年4月頃、UNI Apro執行委員会の前段にシンガポールで開催予定。20160424_110014


UNIネパールの仲間より、熊本地震の被災者に連帯

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UNIネパール加盟協(UNI-NLC)のシャンカール議長より、UNI日本加盟協(UNI-LCJ)の小俣議長宛て、熊本地震被災者に対するお悔み状が届いた。

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親愛なる小俣議長、

先日日本を強い地震が襲ったと聞き、とても心配しています。UNIネパール加盟協(UNI NLC)を代表し、私は、今回の大地震とその余震により物的な被害に遭われた方々と亡くなられた方々に対し、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。
今回の大地震によって、去年、8,000人の命を奪い、未だに余震が続く我が国の大地震を思い出しました。私たちは世界中で日本は最も地震が多い国だと思いますが、今回の大地震は過去5年に発生した中でももっとも破壊的なものかと思います。今回の悲劇で愛する家族、友人や親戚を失った悲しみ、将来への不安はいかばかりかお察し申し上げます。

貴国で今回発生した災害による尊い人命の損失、負傷者、被災者に対し、心からお見舞いを申し上げます。

私たちは今回の災害の影響から早く復興できるよう、日本と日本の人々のためにお祈りしています。皆さんはこの困難を切り抜けることができる国民であります。私たちは日本人の精神と団結によって皆さんがこの大災害から復興できるということを信じて疑いません。
UNI NLCと全ネパール国民はいつも日本の皆さんがこの困難な時期にいることを一時も忘れることはありません。

連帯とともに

UNI NLC議長

シャンカール・ラミチャーニ

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UNI世界女性委員会、職場における暴力根絶に向けた取組みを強化

support2016年3月29~30日、アルゼンチン・ブエノスアイレスにおいて、UNI世界女性委員会が開かれた。正・予備委員の他、UNI米州地域のメンタリングプログラム参加者も傍聴した。アルゼンチンの有力な組合バンカリア(銀行労組)の会議室で開催されたが、ちょうど中央銀行の行員47人の不当解雇に抗議するデモを連日続けている最中であり、初日の昼に、連帯を示すため全員でデモ現場を訪れ、デニス議長が激励の言葉を述べた。また、2日目にはメンタリングプログラム参加者と世界女性委員の意見交換が行われた。

ベロニカ局長は8年前に局長に就任以来、キャンペーンを通じて女性委員会活動の「見える化」に尽力してきた。差別を無くすための意識改革の重要性を強調し、これまでの活動を総括した。①女性代表40%確保キャンペーン:規則の変更だけでなく、各部会・各地域組織と協力し実施を徹底。②女性に対する暴力根絶キャンペーン:毎年新たな切り口で取組んでいる。昨年は「メディアにおける女性の描写」に焦点を当てた。今後はILO総会でも職場における暴力、特にDV被害者の救済も含め議論し、条約締結を目指す。そのため各国の現状を調査し、提出する。③男女賃金格差キャンペーン:賃金格差は年金(退職後の女性の生活)にも影響する。④女性の健康に関する啓発キャンペーン:生理、授乳、更年期障害等の休暇に対する理解の促進。⑤LGBTを含めたダイバーシティ啓発キャンペーン:要請が多いため今後取組んでいく。

女性の雇用に影響を及ぼすデジタル化についての議論では、アレハンドラUNI米州女性委員会議長(アルゼンチン)が「金融産業特に外資銀行で大規模なデジタル化が進み、テレワークも導入されている。職場に行くと、テレワークが導入されたため労働者が余りいない。組合組織化が困難になる。一方、フレックスタイムやテレワークは、女性にとって働きやすくなる面もある」と述べた。一方、アナ委員(スペイン)は、在宅の方が便利だからという理由だけでは、女性は家に閉じ込められ放しにならないか、社会保障も無い低賃金の仕事にならないか、とテレワークに対する懸念を指摘した。ニーバ委員(ブラジル)は、「店舗営業よりもネットバンキングが盛んになり、コールセンター/カスタマーサービスに従事する労働者(女性が多い)のストレス増大が問題となっている。またブラジルの使用者は協約内容を弾力化する傾向にあり問題だ」と述べた。ビクトリア委員(スウェーデン)は、技術の目覚ましい進歩に伴い労働者の能力競争も激しくなっていると述べ、教育によるスキルアップの重要性を指摘した。デニス議長は、2週間前のUNI欧州地域大会・地域女性大会で議論となった、第4次産業革命とも言われるデジタル化(セルフレジ等の職場の自動化や、不安定雇用へのシフト)が女性の雇用、そして組合に及ぼす影響について調査をしつつ、次期女性大会のテーマの一つにしたいとまとめた。

女性代表40%規則を徹底する具体的手順案については様々な意見が出された。「実施の責任をベロニカ局長だけでなく、UNI書記長や各部会担当局長に持たせるべきである」、「UNI世界執行委員会の女性特別枠20席と男性の20席をなくして、もとの80席に戻す時ではないか?」、「男性の席を減らすと抵抗が予想されるので、急ぐべきではない。」デニス議長は「女性が少ない部会には改善計画を出してもらう」、「UNIメディア部会のように部会会議前に女性会議の開催を提案する」等、出された意見を基に案を書き換え、UNI世界運営委員に提出する、とまとめた。

最後に2018年リバプール世界女性大会のためのブレーンストーミングを行い、様々なアイデアが出された。


Making It Happen:変わりゆく世界 、人々と地球を救うために

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地球温暖化を2度以下に抑えることを誓うパリ協定が世界195ヶ国によって採択され、温暖化対策で初めて先進国・途上国を含めた合意を実現するなど、2015年は吉報で締めくくることができそうです。紛争やテロなどの暗いニュースが影を落とす中、COP21は多国間主義、団体行動、国境を超えた連帯強化を体現する素晴らしい結果となりました。

COP21が成功した一つの要因として、市民社会を大規模に動員したことが挙げられます。UNIやITUCなどの労働団体が、COP21をめぐり精力的に政策活動や広報活動を行い、これらの国際連帯活動がCOP21を成功に導いた政治的モメンタムを作り出しました。私たちは成し遂げたのです。この新たな国際環境協定は、私たちが健全な環境の中で生活する権利を勝ち取るために、地方、国、グローバル規模で何万もの職場で大きく前進することを可能としました。新たな時代の幕開けなのです。世界が変わりゆく中で、誰一人として取り残されない公正なプロセスを保障し、ディーセントな雇用をすべての労働者のために創出する重要性は徐々に注目を増しています。脱炭素社会を実現し、気候変動による破壊的な影響から最も貧しい人々を保護するための確かな計画が着々と進行している、と言えるでしょう。

COP21での合意が、国連総会において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されて僅か3ヶ月後にもたらされたという事実も、私たちが正しい方向へ前進していることを示しています。貧困削減、ジェンダー平等、ディーセントワークなど、SDGsの掲げる課題はUNIが何年にも渡り提唱してきたものです。SDGsは、2030年までの持続可能な発展を可能とする基盤を成し、その領域はグローバルからローカルまで幅広く、17の目標と169のアクションポイントが盛り込まれています。デジタル革命がますます加速し、デジタル資本主義者がディーセントワークの世界をひっくり返そうとする中、人々の生活の質を向上させることがその目標です。SDGsはまた、責任ある企業行動の重要な基盤でもあります。

私たちは今、気候変動、デジタル化、不平等などからくる混乱の時代に生きています。COP21及びSDGsは、世界が刻々と変わりゆく中でも人の温もりが失われず、また、2014年のUNI世界大会で採択された決議が反映される希望を私たちに与えてくれます。労働組合運動は、より持続可能で平和で豊かな社会を構築するため、世界を変えていく上で重要な役割を担っています。チュニジアのUNI加盟組織及びナショナルセンターUGTTがノーベル平和賞を受賞した素晴らしいニュースは、労働組合が平和と民主主義を求めて人々を団結させ集団行動を起こせば、変化をもたらすことができると気づかせてくれました。組合、使用者、市民社会が一丸となって行動を起こせば、一国だけでなく世界をも変えることができるのです。また、フランス国民が今月行われた地方議会選において極右政党を拒否したことも、多くの人々がまだ民主主義と包摂性を信じていることを証明するものです。

私たちには解決策を示す義務があり、それが今後の課題であります。私たちは、2年後のUNIリバプール世界大会のテーマである「Make it Happen」(成し遂げる)を続けていかなければならないのです。

UNIを代表し、皆さまに素晴らしい2016年が訪れるよう心よりお祈り申し上げます。

UNI書記長 フィリップ・ジェニングス

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第4回UNI Apro地域大会開催

第4回UNI Apro地域大会(クアラルンプール)の大会文書は下記をご参照ください。

大会速報1号

大会速報2号

大会速報3号

決議1

決議2

決議3

決議4

声明1

声明2


第18回UNI世界執行委員会

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第18回UNI世界執行委員会が2015年11月11~12日、ニヨンのUNI本部で開催され、36か国116人の委員及びオブ、UNI本部・地域スタッフ29人が出席した。

開会挨拶でアン・セリンUNI会長は、「社会モデルを標榜する北欧で起こるとは思っていなかった組合に対する攻撃が自分の国フィンランドで起きている」と強い危機感を示し、闘う決意を表明した。一方、ミャンマーの民主的選挙におけるNLDの勝利やチュニジアの労働組合の仲間のノーベル平和賞受賞を喜んだ。続いてフィリップ・ジェニングスUNI書記長は、UNI結成から15年、ケープタウン世界大会の決議を受けた今次執行委員会では、労働の将来を構想し、デジタル資本主義における労働者自らのマニフェストを作り実施するための議論ができることを期待した。

第5回UNI世界大会及び女性大会(英国・リバプール)の準備状況については、英国加盟組合や自治体、コミュニティとも協力して進めていること、2018年はリバプールが欧州文化都市に指定され10周年を記念する年であること、リバプールの移民・奴隷貿易の歴史やコスモポリタンを表現する大会にしたい等の計画が説明された。現在、英国は保守政権下で労働運動は危機にあるが、2018年に大会をホストするあたり、パンチの利いたエネルギーを感じる大会スローガンにしたいとの提案があり、執行委員会は「Making It Happen」を確認した。しかし他言語への翻訳に工夫が必要だとの意見が出た。保守政権によるスト権縮小と闘う英国労働組合への連帯声明が採択されると共に、多くの委員から、他の国の政策や労働者にも波及する恐れがあり、欧州で見られる保守政権の動きは決して他人事ではないとの強い危機感が繰り返された。アグネス委員(英国)は、長崎で女性代表40%決議が満場一致で採択されて5年が経過するが、未だに大会に複数男性を派遣するにもかかわらず女性を1人も派遣しない組織がある点を指摘し、ペナルティを課すべきではないかと意見を述べた。ダニエルUNI世界青年委員会議長は、ケープタウン大会では35歳以下の参加が5%であったと報告し、リバプール大会には少なくとも青年の参加を20%に増やすよう、「インクルーディング・ユー!」の意図をあらためて強調し、加盟組合に青年参加への更なる支持を呼びかけた。

組織化及びグローバル協定の取組みについては、ホフマンUNI副書記長からまず、加盟組合からの組織化基金への拠出に対し感謝が述べられ、部会及び地域で多国籍企業毎に展開されている70もの組織化キャンペーンの主な成果や、グローバル協定の交渉・実施状況等が報告された。例えば、カルフールとフランチャイズやサプライヤーも対象とする新たなグローバル協定を締結したこと、モロッコのコンタクトセンター11社における職場投票で勝利し約2万人の労働者の団体交渉権を勝ち取ったこと、他方、ドイツテレコムの米国及び他の国における組織化の権利を勝ち取るためグローバル協定交渉を継続していること、ITUと連携した各国におけるDHL等ロジスティクス企業の組織化について共有した。小俣JP労組委員長は、日本郵政グループに関する最新情報として、3社の株式上場とトール買収について説明し、オーストラリアの運輸労連はじめ関係労組との関係を構築しつつ、連携を模索していく考えを示し、UNIの協力を求めた。ウンUNI Apro地域書記長は、インドにおけるIT労働者の組織化の成果(5州における組合登録と20を超える団体協約締結)と、香港の加盟組合の仲介でマカオのカジノ労働者の組織化を始めたことを報告した。アチャリャUNI Apro労組強化部長は、バングラデシュのIT企業の組織化により、団体協約が締結され12%賃上げ獲得等の成果が出たことを報告した。ユー韓国医療労組委員長は、MERS発生時の教訓として、政府の初期の対応がまずく医療従事者が感染したと批判し、医療労組自体が情報収集に努め、医療機器整備や予算措置を政府に強く働きかける等した経緯を報告した。この他、イケアの米国における労組承認を求める闘いに連帯を示し、執行委員会でメッセージを掲げた写真を撮影、キャンペーンサイトに掲載した。

国際政策課題として、気候変動、TPP等貿易協定、グローバルサプライチェーン、デジタル革命、責任ある持続可能な金融サービス等のテーマを取り上げ議論した。

ガネシャUNIネパール加盟協(UNI-NLC)事務局長から、大地震の被災者に対する、日本をはじめとする世界中のUNI加盟組合からの支援に対し感謝の言葉が述べられ、現在までの復興に向けた取組みが報告された。復興によって雇用が創出されることが重要だと強調し、UNI-NLCは復興の財源を提供する代わりに被災者に労働を提供してもらっている。ジェニングス書記長は、繁雑な手続きを排除して迅速に支援を過疎地に届けられた点を評価すると共に、単発的にバラバラ支援するのではなく、最大限効果的に活かされるようUNIが支援を調整し、継続的に支援していくことが大事だと述べた。

続いて各地域書記長が地域大会の計画について報告した。ウンUNI Apro地域書記長は、UNI Apro地域大会開催地の変更、討論テーマについて紹介すると共に、地域の最新情報として、マレーシアUNI加盟協のシャフィー議長から職場投票16回連続勝利のニュースを得たこと、ミャンマーの総選挙における民主主義の大勝利等を追加報告した。

2014年度会計報告承認、2016年度予算の留意に続いて、インゲボルグ加盟費検討作業部会座長は、11月10日に開催された第1回会合について次の通り報告した。(UNI Aproからは、東アジアを代表して野田UNI副会長、南アジアを代表してガネシャUNI-NLC事務局長、オセアニアを代表してドワイヤーSDA書記長が出席。東南アジアを代表するシャフィーUNIマレーシア加盟協議長は欠席)作業部会の権限は、加盟費額を決定することではなく、設定プロセスについて現在のやり方を変更する必要があるか、他のGUF等とも比較しながら検討し、世界執行委員会への勧告をまとめることである。①4年毎のUNI世界大会が加盟費を決定する権限を持つが、特別な状況が発生した場合、世界執行委員会にもう少し権限を与えるべきか、②統一レートを100%支払えない組合も多く、スライド制を導入するべきか、③特別な状況が発生した場合、国家の所得ベースに基づく減額基準を明確化するか、④為替変動にどのように対応するか、2016年5月の次の作業部会までに事務局は調査を行う。世界執行委員会は座長の報告に留意した。


UNI世界女性委員会

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2015年11月9日、スイス・ニヨンでUNI世界女性委員会が開かれた。

開会で、ホフマンUNI副書記長は、自らがメンター制度で育成された経験を話し、平等な社会の構築を通じて、働く男女が、家族の面倒を見ながらキャリアを構築できるようにしなければならないと述べた。ジェニングスUNI書記長は、「女性の問題はUNIだけでなく国連の持続可能な開発目標でも中心課題だ。意識として確認されていても現実に実行しなければいけない。世界の富は1%に握られ、30%の貧困層が苦しんでいる。長崎大会で採択した女性40%代表性の目標に対し善処はしているが、達成に向けて要求し続けなければいけない」と鼓舞した。

ケープタウン女性大会の評価が示された後、2018年のリバプール女性大会について経過が報告された。英加盟組合は既に準備作業を始めている。デニス議長(英国)はベロニカ局長と地元の文化協会と話をしている。強い女性が多い町だが、政界、ビジネス界で活躍する女性は多くない。リバプールの女性が活躍できるよう、何ができるかを考えていきたい。リバプールの歴史、移民の歴史等を振り返り、かつ2018年の英政治状況及び世界経済―不平等、新しい労働の世界―を想像する。みんなが参加したくなるよう、「Making it Happen」というスローガンが提案されている。ケープタウン決議のフォローとして、組織化、労組アライアンス拡大、グローバル協定締結を推進していく。DVは部門横断的課題。気候変動の雇用及び労組への影響、デジタル化の影響も考えていく。

ベロニカ局長がメンター制度の経緯を説明した。UNIはドイツの女性委員の提案で、メンター制度を数年前に導入した。UNI女性委員会で活躍する女性役員がメンターとして若い女性メンティと組み、自らの経験を基に、組合活動の理解と参加、人間関係構築、訓練、組織化、意思決定への参加、活動企画・実施等、多岐にわたりアドバイスする。ペアは3か月毎に報告を提出し、その進捗状況をグループ全体で共有することによって、良かった点、改善すべき点等、互いに学び合う。先行して始めた欧州、米州では素晴らしい成果をあげている。アジア太平洋地域は2015年より始めた。来年アフリカでも始める。

DV@ワークネットというプロジェクトは、カナダのウェスタン大学から資金を得、UNI、PSI、EI等が関与し、世界で調査を実施、証拠を集めて、DVに関するILO条約を目指す取組みである。オーストラリアでギラード政権時代に実施された「より安全な職場、より安全な家庭」キャンペーンをベースとしている。加害者が職場に来たり嫌がらせをしたりすれば、DV被害者の仕事のパフォーマンスや職場の同僚にも影響が及ぶ可能性がある。被害者は働いていれば経済的手段を維持し子供も守れる。職場は被害者にとって安全な場であり、支援を受けられる場でもあることを、使用者に証拠をもって理解させ、10日間の有休を交渉できた。子供の転校手続きや裁判所に行く時間がとれる。使用者はDVに責任があるわけではなく、当初は10日の有休は濫用されるのではないかと懸念したが、そうはならなかった。3人に1人の女性が被害に遭っている中、オーストラリアでは平均2日しか有休を求めていないという。労組の調査では、新規組合員の3割は、組合参加の主な動機として「変化に貢献しようとしていること」、「労使が(DV対策等で)目に見える成果を出したこと」を挙げており、組合のDV対策は組織化にもプラスになっている。

長年UNIで継続してきた反暴力キャンペーンのハイライトは、2013年、米加盟組織の支援を得、ニューヨークの国連・女性の地位委員会でキャシーUNI米州地域女性担当が演説したこと、結論文書に労組提案の文言を入れることができたことである。「DVは労働へ悪影響を及ぼす」ことを意識喚起するため組合員向けの資料も作成した。次のステップとして、DVに関するILO条約採択を目指していく。女性労働者にとって職場が安全な場所になるよう担保するのが労組の役割であり、女性が通報するよう地域社会の支援も必要である。ILO条約は有益なツールとなるだろう。

そのために、①世界で調査を行う。オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、トルコで実施した。来年インドで行う。各国の加盟組合に依頼してはどうか。②多国籍企業に働きかける。現在UNIは60社とGFAを締結しているが、暴力に関する条項(支援サービス等)を協定に入れるよう交渉する。


第4回UNI Apro東アジア労組フォーラム

第4回UNI Apro東アジア労組フォーラムが、2015年10月28~29日、京都で開催された。日本、韓国、台湾、香港より約120人が参集し、「新たな頂点を極める:東アジアにおける労働組合の戦略と連帯」というメインスローガンの下、「賃金の公正な分配」、「母性の保護」、「労働安全衛生」の3つのテーマで議論した。

小俣UNI-LCJ議長は、今回の海外参加者数は過去最大数となり、東アジア地域の参加組合の連帯が回を重ねるごとに深まっているとした。賃金の公正な分配により、労働者の取り分を多くし、同時に労働安全衛生、広い意味でワークライフバランスを実現することによって、子供を安心して産み育てることができる社会につながるという点で、今回の3つのテーマの関連性を指摘し、有意義な議論を期待した。

逢見UNI Apro会長は、「東アジア経済危機の再来」と題する基調講演を行った。中国経済の実態、米国の利上げ、新興国の政治的経済的問題などが複雑に絡み合う不安定な時代にあって、金融危機は繰り返し出現する可能性は否定できない。労働組合を含めた社会パートナーが、それを阻止することはできないとしても、転換するメカニズムとルール作りが重要ではないか。労働組合はステークホルダーとして、企業行動をチェックする機能を今こそ果たすべきであり、グローバル枠組み協定や、国連の責任投資原則などをベースに対話を進めることの重要性を強調した。

第1セッション「賃金の公正な分配」

同志社大学の石田教授から、欧米の仕事基準の賃金と、日本等の人基準の賃金の比較という興味深い導入報告があった。その中で、人基準の賃金の負の側面として、働きすぎと、人基準賃金の正社員・仕事基準賃金の非正規社員の格差が指摘された。

これを受けて、各国・各組織からの事例報告では、男女間、大企業と中小企業、正規・非正規などの要素を含む賃金格差についての現状、課題、格差解消の取り組みの報告があった。情報労連・柴原氏は、KDDIが直接雇用している有期契約社員の一時金や、正社員を上回るベースアップの獲得、正社員登用制度の導入といった取組み成果を報告した。UAゼンセン・桂氏は、日本の流通産業はパートタイマー組合員に支えられていること、正社員とパートタイマーの職務内容の違いに比べ賃金格差が大きすぎることなどから、人材不足が懸念される中、モチベーションをもって働ける魅力的な産業とするためにも格差是正の必要性を強調した。自動車総連・山田氏は、業種間・企業規模間で見た賃金改善の獲得状況は、むしろ格差拡大の傾向にある点を注視し、自動車産業の持続的成長に向け、中小企業の格差是正と非正規労働者の処遇改善による、業界全体の底上げに取組む方針を示した。韓国KFCLUのイ氏は、政府による賃金ピーク制、成果主義賃金体系の導入奨励といった賃金体系改悪の動きや、労働者契約期間延長、派遣業務範囲の拡大をはじめとする非正規職拡大政策の阻止に向けた、韓国労働運動の反対闘争を紹介した。KFIUのチュン氏は、銀行における男女賃金差別是正の長年の取組みの成果と、1997年のIMF管理体制以降、急増した非正規職を組合の交渉によって減少させた点を、産別だからこそできることだと強調した。台湾CTWUのツェン氏は、賃金関連法規や民間企業の賃金構造等を説明した上で、賃金構造の低層化や、賃金上昇が物価上昇や経済成長に追いつかず、台湾の貧富の差が加速的に拡大している現況を報告した。司会を務めた八野UAゼンセン副会長は、韓国の労働市場改悪に対する反対闘争に、東アジアの仲間として支援を表明すると共に、賃金格差、貧富の格差、非正規の処遇等の問題に対する認識を持ち、取組みを進めることが重要であるとした。そのためには、組織化の推進と、労働の尊厳を守ることを、原点に戻って考えなければならないとまとめた。

第2セッション「母性の保護」

韓国KFSU・カン氏の司会でパネル討論を行った。まずは、日本・全労金の深見氏から日本の育児・介護休業法、次世代育成支援対策推進法、韓国・KFIUのイ氏から金融労組が現行法を先導した育児休業制度、台湾・TFFUのリン氏から「労働基準法」、「男女職業平等法」、「職業安全衛生法」に含まれる母性保護関連法制と、女性の就業権と母性保護両者の重視について、香港のライハ氏から民間及び公的部門の母親・父親の休暇制度等、各国の母性保護関連法制について報告を受けた。

続いて、日本・生保労連・宮本氏から生保労連及び加盟組合の取組みと成果、特に男性育休100%を目指す取組みの紹介があった。韓国・KFIUのイ氏は金融労組の模範事例を挙げ、台湾PTSFEU・ワン氏は育児休職中の成績査定の扱いと女性の夜間業務における安全保護協定について、香港RCCIGUのライハ氏から職場における妊婦への差別の存在など、職場の現状や労使協約について聞いた。

最後に、日本・全信連の斉藤氏、韓国KHMUのカン氏、台湾のワン氏、香港のライハ氏が、今後の課題についてそれぞれ述べた。斉藤氏は、出産・育児関連制度の利用者は増加するも、問題点も出され、利用者本人及び周囲の意識が重要であり、制度の周知徹底と不安解消策の提言が必要だと述べた。カン氏は、看護士不足の病院で暗黙の了解となっている妊娠順番制の存在を指摘し、女性組合員が多い医療保険労組の様々な母性保護関連の取組みを紹介した。ワン氏は母性保護に関する広義の考え方や、男女平等教育の強化が課題であるとした。ライハ氏はILOの母性保護条約の批准や、違反した使用者への罰則強化が課題だと述べた。

司会のカン氏は、「良い法律や協約があっても、当事者及び労働組合の実践の意思がなければ何もならないことを再認識した。各国の状況を比較しながら、至らない点は今後補っていくのに良い教訓を得られた。それぞれが先進的に実践する模範的組織となるよう願っている」とまとめた。

第3セッション「サービス産業における労働安全衛生」

UNI Aproのラジェンドラ労組強化部長と玉井組織化部長は、UNI Aproが東南アジアの小売業を中心に活用を普及させている、小売業における労働安全衛生に関するUNI Aproガイドラインの内容について、また特にインドネシアにおける活用事例を紹介した。労働大臣によって承認され、企業からも評価を受けて、政労使パートナーシップで安全衛生文化を根付かせようとしていることが強調された。更にインドネシアは最近、労働安全衛生に関するILO条約を批准するに至り、これはUNI Aproが働きかけた成果だと述べた。

台湾CPWU・チェン氏は、ハイテク及びサービス産業におけるストレス、長時間労働、ハラスメントといった問題、中高年労働者、一般女性労働者・母性保護、少年労働者の保護強化などについて報告した。韓国KFS・のカン氏は、感情労働は精神健康被害をひきおこす人権侵害だと強調し、グローバル企業で感情労働手当てや休暇を導入させた経緯や、労災認定を拡大する取組みを報告した。韓国KPWUのキム氏は、郵便配達中の事故防止や作業場環境改善、安全文化周知徹底の取組みの結果、労災が70%減少したと述べた。損保労連・辻田氏は、損保労連結成当時からの課題である長時間労働に関し、2011年頃に時短の取組み効果が表れるも、最近は業務領域の拡大に伴う業務量増加や業務の高度化により、特に女性の役割が大きく変化した上、長時間労働につながっているとし、ワークライフバランス、ダイバーシティの理解浸透、育児・介護と仕事の両立の支援、男性の働き方改革等の取組み強化が必要だと述べた。日放労・岡﨑氏は放送局における長時間労働が健康と番組の質に及ぼす深刻な影響を指摘し、意識改革と「よく休む」状況作りに取組んでいると報告した。JP労組・八木氏は、労働安全衛生の取組みは企業の責任だけでなく現場の労働者の参画が不可欠であるとし、日本郵便における交通安全管理、危険予防等の取組みにより事故率が減少したと報告した。会場からは多くの質問が出され、この問題に対する関心の高さがうかがえた。

最後に野田UNI-LCJ副議長が共同宣言(次頁)を読み上げ、満場一致で採択された。第5回フォーラムは来年10月下旬、韓国で開催する予定。

All in Kyoto

共同宣言

新たな頂点を極める : 東アジアにおける労働組合の戦略と連帯

UNI Apro東アジア労組フォーラムは、香港、日本、韓国、台湾の未加盟労組を含めたUNIに集うサービス産業労働組合間の協力の枠組みを確立する試みである。

労働組合の連帯が東アジア地域の様々な課題を打開する鍵となるように、率直な意見交換と議論を通じて、連帯、友情、相互理解を更に深めていくことは大変重要である。

2012 年、東京で第1 回フォーラムを成功裏に開催し、2013 年、ソウルでの第2 回フォーラム、2014 年、台北での第3 回フォーラムを経て、我々の結束は確実に高まり、フォーラムの継続が確認された。

今回のフォーラムは、メインスローガン「新たな頂点を極める:東アジアにおける労働組合の戦略と連帯」の下、「賃金の公正な分配」、「母性の保護」、「サービス産業における労働安全衛生」という3つのテーマを取り上げた。各国の好事例や教訓を共有することによって、非正規労働者の増大や格差の拡大、労働条件・職場環境・安全衛生面の改善、ワークライフバランス、特に女性労働者の労働環境の改善等、課題を再認識し、克服するための参考とすることができた。

また、フォーラム参加者は、経済のグローバル化によって、欧米に端を発する危機だけでなく、東アジアや新興国の経済状況によっても、我々の経済・雇用が大きなインパクトを受けるようになってきたことを認識した。現在結集する東アジア労組フォーラム参加労組の経験を活用し、対話の輪を更に広げることは、今後の東アジア地域の更なる発展に貢献するものである。

東アジアのサービス産業の労働組合は、新たな頂点を極めるために、労働組合間の戦略的パートナーシップを更に強化し、互いを尊重し、率直な意見交換をすることによって、各国の労働者とその家族の幸せのために今後も連携を深めていくことをあらためて宣誓する。

2015年10月29日

第4回UNI Apro東アジア労組フォーラム参加者一同


TOP LEADERS @UNI デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長

国内外でご活躍のUNIリーダーから、国際労働運動でのご経験や意義についてお伺いするコーナー。今回は、デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長(英国 プロスペクト委員長)です。

Denise

 

 

 

 

 

 

 

 

組合活動、そして国際活動に関わるようになったきっかけは?

組合に入って数か月後、支部で全国大会の話をしていた時、先輩役員が出席できなくなったというので、私は代役として行くことになりました。そこで、職場を良くしようという同じ志を持った人たちに会い、笑いあり、楽しいことありで、すぐに組合の魅力に憑りつかれてしまいました!

初めての国際労働運動への関わりは、多国籍委員会への参加でした。ある会社が世界のどこで事業を行おうとも、組合をつくって労働者を組織しようという試みでした。米国の通信労組の役員だった、モートン・バー氏やラリー・コーエン氏と知り合い、様々なことを学べたのは光栄でした。

その後、2010年に長崎で第3回UNI世界女性大会が開かれる2年ほど前に、私はUNI世界女性委員会の議長に選ばれましたが、そこから試練が始まりました。重責を担うと同時に、大会の準備に関わるようになったからです。大会でどのような課題を議論するかはもとより、大会の1年も前から休憩時間を特定せよと言われ、日本のきっちりした事前計画、時間厳守のスタイルを学びました。

日本についての印象は?

長崎大会が初めての来日でした。どこへ行っても、エネルギーを感じ、創造的で、人々は大変親切で他人を思いやる…私は日本が大好きになりました。駅でも、電車の中でも、東京の地下鉄でも、店でも、どこでも助けてもらいました。長崎では、UNI10周年記念と平和公園での式典が印象深く、また被爆者の話に心を打たれました。長崎の路面電車に乗っていた子供達は、きちんとした身なりで行儀良く、今まで見た子供達の中で一番でした。

ケープタウン世界女性大会はいかがでしたか?

2014年、ケープタウンで第4回UNI世界大会が開かれましたが、格別の経験となりました。長崎大会より良い大会にすることはできないのではないかと思っていましたが、アパルトヘイトの歴史や、それを廃止しようと闘ったリーダー達の言葉を聞いて、たとえ私のしたこと(例えばTシャツを着てデモに参加するとか、南アフリカの製品をボイコットするなど)は非常に小さな貢献でも、私もその歴史の一部だったのだと感じることができました。ケープタウン大会に日本からこれほど多くの若い女性代議員が参加してくれたのは嬉しいことでしたし、素晴らしい英語でスピーチしたのも印象的でした。

次の世界女性大会は2018年、私の国リバプールで開かれますが、レベルが日本で、そして南アフリカで上げられてしまい、大変なプレッシャーを感じています。UNIの仲間は皆、2つの大会を絶賛しており、特に長崎の「赤ジャケット」ボランティアは素晴らしかったと今でも覚えています。リバプールでも、若手組合活動家が長崎方式を再現して世界の皆さんをご案内できればと願っています。

UNIグローバルユニオンはどのような活動をしているのでしょう?

グローバルユニオンを通じて国際機関や多国籍企業に挑めば、最良の結果が得られるだろうと私は確信しています。大手多国籍企業の中には、世界の国々より経済力や影響力の大きい企業もあります。UNIグローバルユニオンは、ゲームのルールを変えたい、働く人々が安定した良い労働条件の仕事に就けるようにしたい、労働者が生み出した利益を(例えば良い賃金という形で)公平に分配してほしいと願っています。

その運動の一翼を担えるのはとても光栄なことで、私達ひとりひとりがその中で果たすべき役割があります。UNIの活動を支える、組織化・組合員勧誘を積極的に推進する、グローバル協定の締結交渉をする、ロビー活動を行う、闘争する…国を超えて一緒に行動することで、世界中の人々のために正義と平等を勝ち取ることができると思います。

グローバルな舞台で日本のUNIメンバーに期待する役割は?

日本はアジア太平洋地域だけでなく、世界でも重要な国です。日本の組合員の皆さんからの連帯によって、世界中の兄弟姉妹が助けられています。誰もが平和な世界、恐怖の無い世界、尊厳のある職場をつくるために奮闘しています。特にこれから職業人生の長い若い労働者・組合員の皆さんへ。どのような未来になってほしいかを考える絶好の機会に、是非UNI運動に参加してください。UNIを通じて皆さんの望む世界を実現していくチャンスを掴んでください。

長年、UNI運動に関わって来られた日本の役員の皆さんには、大きな感謝を申し上げます。皆さんこそ、UNIをこのように素晴らしいグローバルユニオンにしてくださったのですから!


UNI-LCJ幹部、オーストラリアの組合との関係強化

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2015~2018年度UNI-LCJ海外活動の方向性において、新たな試みとして、オセアニアの労働組合との関係強化を掲げた。これまで途上国労組の支援が中心であったが、UNI Aproの労働運動を牽引する両国の組合リーダー間の友好・協力関係の構築・強化をもって、更なるUNI運動の発展を進めていくことが目的である。

オーストラリアには現在9つの組合がUNIに加盟している。UNIが各国に結成を推奨するUNI加盟組合協議会は存在しないが、2000年のUNI結成以来、オーストラリア最大労組の1つ商業労組(SDA)のデブリュン氏が同国の加盟組合をまとめてきた。同氏は長年に渡りSDA書記長を務め、2000~2014年にはUNI会長も務めたが、昨年SDA書記長並びにUNI会長職を退任し、現在はSDA会長を務めている。後任のドワイヤーSDA書記長は、デブリュン氏が担っていた要職を引き継いでおり、UNI Aproでは会長代行を務めている。

UNI-LCJ代表団メンバー

団長:小俣利通UNI-LCJ議長(UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長)

逢見直人UNI-LCJ副議長(UNI Apro地域会長)

田原將一UNI-LCJ副議長(UNI Apro金融部会議長)

郡司典好UNI-LCJ副議長(UNI Apro商業部会副議長)

山中恵子情報労連中央執行委員(UNI Apro女性委員・予定)

事務局:小川陽子UNI-LCJ事務局長

事務局(通訳):ベイカー剛志

2015年8月18~20日、メルボルンで下記の組織を訪問した。

  • UNI加盟組合である金融労組(FSU)、ME銀行、NAB
  • UNI加盟組合である商業労組(SDA)
  • 過去加盟しており現在再加盟を働きかけているCEPU(通信・電気・配管工労組)通信部門の新書記長
  • ナショナルセンターACTU会長、副書記長

両国の当該産業の抱える課題から政治、経済状況に至るまで幅広く情報交換を行った。日本では企業別労組が産別を構成するのに対し、オーストラリアは産業別組織であり、機構上の相違はあれど、抱える課題に多くの共通点がある。また、FSUを通じて、ME銀行及びNAB(ナショナルオーストラリア銀行)を訪問し、使用者の立場から労働組合との協力について聞くことができた。NAG(ナショナルオーストラリア銀行グループ)は2006年、アジア太平洋地域で最初にUNIとグローバル協定を結んだ。締結当時かかわっていた人事部長にも会うことができた。「GFAを締結した理由は?」、「日本の経営者から国連グローバルコンパクトとの違いは何かとよく聞かれる」との問いに、「協定の内容や原則が正しいことだったので、締結に反対する理由がなかったから」と答えたのは印象的である。グローバルコンパクトは企業が一方的に宣言するものだが、UNIとのグローバル協定は締結までにUNI及び当該労組と対話のプロセスがある点が大きな違いであると述べた。

特にFSUやSDAは主要企業と建設的労使関係を構築しており、その意味ではUNI Aproが普及に努めているパートナーシップに基づく労使関係を日本と共に推進していくことができるだろう。また、UNI Aproにおける女性委員会の役員どうしの交流もできた。

更に今回の重要な任務である、CEPU新体制との面談とUNI活動への誘いかけについては、小俣団長から、オーストラリアポスト出身の通信部門新書記長に、UNIを通じた情報交換、特にUNI Apro郵便・ロジスティクス部会並びにICTS部会への参加の意義を説明、年末の地域大会や日本における様々な活動への参加を奨励した。今後のフォローが重要となるだろう。

 

写真はFlickrを参照


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