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第18回UNI世界執行委員会

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第18回UNI世界執行委員会が2015年11月11~12日、ニヨンのUNI本部で開催され、36か国116人の委員及びオブ、UNI本部・地域スタッフ29人が出席した。

開会挨拶でアン・セリンUNI会長は、「社会モデルを標榜する北欧で起こるとは思っていなかった組合に対する攻撃が自分の国フィンランドで起きている」と強い危機感を示し、闘う決意を表明した。一方、ミャンマーの民主的選挙におけるNLDの勝利やチュニジアの労働組合の仲間のノーベル平和賞受賞を喜んだ。続いてフィリップ・ジェニングスUNI書記長は、UNI結成から15年、ケープタウン世界大会の決議を受けた今次執行委員会では、労働の将来を構想し、デジタル資本主義における労働者自らのマニフェストを作り実施するための議論ができることを期待した。

第5回UNI世界大会及び女性大会(英国・リバプール)の準備状況については、英国加盟組合や自治体、コミュニティとも協力して進めていること、2018年はリバプールが欧州文化都市に指定され10周年を記念する年であること、リバプールの移民・奴隷貿易の歴史やコスモポリタンを表現する大会にしたい等の計画が説明された。現在、英国は保守政権下で労働運動は危機にあるが、2018年に大会をホストするあたり、パンチの利いたエネルギーを感じる大会スローガンにしたいとの提案があり、執行委員会は「Making It Happen」を確認した。しかし他言語への翻訳に工夫が必要だとの意見が出た。保守政権によるスト権縮小と闘う英国労働組合への連帯声明が採択されると共に、多くの委員から、他の国の政策や労働者にも波及する恐れがあり、欧州で見られる保守政権の動きは決して他人事ではないとの強い危機感が繰り返された。アグネス委員(英国)は、長崎で女性代表40%決議が満場一致で採択されて5年が経過するが、未だに大会に複数男性を派遣するにもかかわらず女性を1人も派遣しない組織がある点を指摘し、ペナルティを課すべきではないかと意見を述べた。ダニエルUNI世界青年委員会議長は、ケープタウン大会では35歳以下の参加が5%であったと報告し、リバプール大会には少なくとも青年の参加を20%に増やすよう、「インクルーディング・ユー!」の意図をあらためて強調し、加盟組合に青年参加への更なる支持を呼びかけた。

組織化及びグローバル協定の取組みについては、ホフマンUNI副書記長からまず、加盟組合からの組織化基金への拠出に対し感謝が述べられ、部会及び地域で多国籍企業毎に展開されている70もの組織化キャンペーンの主な成果や、グローバル協定の交渉・実施状況等が報告された。例えば、カルフールとフランチャイズやサプライヤーも対象とする新たなグローバル協定を締結したこと、モロッコのコンタクトセンター11社における職場投票で勝利し約2万人の労働者の団体交渉権を勝ち取ったこと、他方、ドイツテレコムの米国及び他の国における組織化の権利を勝ち取るためグローバル協定交渉を継続していること、ITUと連携した各国におけるDHL等ロジスティクス企業の組織化について共有した。小俣JP労組委員長は、日本郵政グループに関する最新情報として、3社の株式上場とトール買収について説明し、オーストラリアの運輸労連はじめ関係労組との関係を構築しつつ、連携を模索していく考えを示し、UNIの協力を求めた。ウンUNI Apro地域書記長は、インドにおけるIT労働者の組織化の成果(5州における組合登録と20を超える団体協約締結)と、香港の加盟組合の仲介でマカオのカジノ労働者の組織化を始めたことを報告した。アチャリャUNI Apro労組強化部長は、バングラデシュのIT企業の組織化により、団体協約が締結され12%賃上げ獲得等の成果が出たことを報告した。ユー韓国医療労組委員長は、MERS発生時の教訓として、政府の初期の対応がまずく医療従事者が感染したと批判し、医療労組自体が情報収集に努め、医療機器整備や予算措置を政府に強く働きかける等した経緯を報告した。この他、イケアの米国における労組承認を求める闘いに連帯を示し、執行委員会でメッセージを掲げた写真を撮影、キャンペーンサイトに掲載した。

国際政策課題として、気候変動、TPP等貿易協定、グローバルサプライチェーン、デジタル革命、責任ある持続可能な金融サービス等のテーマを取り上げ議論した。

ガネシャUNIネパール加盟協(UNI-NLC)事務局長から、大地震の被災者に対する、日本をはじめとする世界中のUNI加盟組合からの支援に対し感謝の言葉が述べられ、現在までの復興に向けた取組みが報告された。復興によって雇用が創出されることが重要だと強調し、UNI-NLCは復興の財源を提供する代わりに被災者に労働を提供してもらっている。ジェニングス書記長は、繁雑な手続きを排除して迅速に支援を過疎地に届けられた点を評価すると共に、単発的にバラバラ支援するのではなく、最大限効果的に活かされるようUNIが支援を調整し、継続的に支援していくことが大事だと述べた。

続いて各地域書記長が地域大会の計画について報告した。ウンUNI Apro地域書記長は、UNI Apro地域大会開催地の変更、討論テーマについて紹介すると共に、地域の最新情報として、マレーシアUNI加盟協のシャフィー議長から職場投票16回連続勝利のニュースを得たこと、ミャンマーの総選挙における民主主義の大勝利等を追加報告した。

2014年度会計報告承認、2016年度予算の留意に続いて、インゲボルグ加盟費検討作業部会座長は、11月10日に開催された第1回会合について次の通り報告した。(UNI Aproからは、東アジアを代表して野田UNI副会長、南アジアを代表してガネシャUNI-NLC事務局長、オセアニアを代表してドワイヤーSDA書記長が出席。東南アジアを代表するシャフィーUNIマレーシア加盟協議長は欠席)作業部会の権限は、加盟費額を決定することではなく、設定プロセスについて現在のやり方を変更する必要があるか、他のGUF等とも比較しながら検討し、世界執行委員会への勧告をまとめることである。①4年毎のUNI世界大会が加盟費を決定する権限を持つが、特別な状況が発生した場合、世界執行委員会にもう少し権限を与えるべきか、②統一レートを100%支払えない組合も多く、スライド制を導入するべきか、③特別な状況が発生した場合、国家の所得ベースに基づく減額基準を明確化するか、④為替変動にどのように対応するか、2016年5月の次の作業部会までに事務局は調査を行う。世界執行委員会は座長の報告に留意した。


第11回UNI Apro青年委員会

Group_trimmed第11回UNI Apro青年委員会が2015年10月13日、フィリピン・マニラで開催され、日本、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ネパール、スリランカ、オーストラリアの委員10人が出席した。前段の10月10~12日、UNI Apro/情報労連青年ワークショップが開催され、上記の国に加えバングラデシュ、パキスタン、ベトナムからの参加者52人が傍聴した。ミッシェル・ベリーノ議長(フィリピン銀行労組)はホスト国フィリピン加盟協の青年委員会を代表し全ての参加者を歓迎した。アリス・チャンUNI Apro青年担当部長は、青年委員会と合わせて開催される青年ワークショップによって、これまで数多くの青年が経験を積むことができ、委員のエンパワーメントにもつながっていると、情報労連の後援に感謝した。

UNI Apro青年委員会構成の変更として、日本・情報労連の北條郁子委員から浦早苗委員へ、JP労組の柿田将博副議長から佐々木怜平委員への変更と、第1地区(中央・東アジア)選出副議長に佐々木委員が確認された。ミッシェル議長は2人の貢献に感謝した。

委員からの活動報告では、日本から浦委員が情報労連の青年活動(平和行動等)と加盟組織(NTT労組、通建連合、KDDI労組)の青年活動を紹介した。日放労・岡﨑委員は、若い世代の組合離れの傾向と参加のきっかけ作り、平和学習、震災学習、組合の歴史を学ぶ研修等の取組みを報告した。JP労組・佐々木副議長は、ユースネットワークの組織、社会貢献活動、UNI Aproと協力した英語セミナーの取組みを紹介し、将来を支える世代として失敗を恐れずにチャレンジしている、と述べた。UAゼンセン・寺嶋委員は、ヤングリーブスの組織と主な活動を紹介し、例えば弁論大会がスピーチ能力強化、若者の健全な育成、活力ある運動構築に貢献しており、参加者の中から多くのリーダーが活躍していると報告した。日本の委員には、最近の安保法制に対する市民の抗議活動、高齢化対策、非正規労働者対策、環境、外国人労働者問題等多くの質問が出された。

ジョシュ・ピーク副議長(オーストラリアSDA)は、20歳以下の成人(18~19歳)に対する差別的賃金廃止キャンペーンについて経過を報告し、SNSや大学での啓発、保護者への資料配布等を通じて、若年労働者へのアピールを強化し、組織化につながったと述べた。また、SDAの若年労働者の組織化の手法についても説明した。モハメドA.A.ラムリ委員(マレーシアUPCW)は、マレーシア加盟協が取組む組織化の成功事例と、経営が変わると組合に対する態度が悪化する事例や、移民労働者、非正規労働者の課題を共有した。マルチ・バンダリ委員(ネパールNcell労組)は、毎年、国内での就職率は10%足らずで、10万人がマレーシアや中東へ出稼ぎに行くと述べた。また、4月の大地震で観光産業が大打撃を受けたが、UNI Apro及びネパール加盟協は国の再建を支援していると報告し、UNIの仲間からの支援に感謝した。ミッシェル議長は、青年の組織化に苦労していると述べた。社会で問題を起こす若年層の報道が多く、青年のイメージアップも兼ねて、社会パートナーとして活動を展開している。大学と提携した労働組合教育と、2005年から始めたパヤタスにおける児童給食ボランティアについて報告した。アリーフ・ラチマン委員(インドネシアASPEK)は、全国最賃の引上げ、新銀審議会・賃金調査委員会への若年労働者参画と、若年層への組合規則の理解促進等の活動計画を紹介した。ノリカ・ワルナスリヤ副議長(スリランカNPTWU)は、スリランカでは組合に入らない誓約書を書かされている労働者が多いため、例えばスーパーの非正規労働者にアプローチする際には、小売業の実態調査と称してデータを収集したり、年金保険制度を紹介したりしている。スリランカ加盟協は業界を超えて青年・女性の育成に取組み、合宿でチームワークを醸成し、新たなリーダーの必要性を説明している。

この他、バングラデシュ、パキスタン、ベトナムの傍聴者からの報告もあった。

小川UNI Apro機会均等部長からは、第3回UNI世界大会(2010年、長崎)で採択された女性の40%代表制を実現するための取組みと、そのための特に若い女性のリーダー育成として5月より始めたメンター・メンティ・プロジェクトの紹介があった。経験豊富な女性役員が若い女性活動家とペアを組み、ワーク・ライフ・ユニオン・バランス(時間のやりくり)から組合内の人間関係構築、組合役員としての心構えまで、2人で設定した課題をこなしながら指導していく2年間のプロジェクトである。ミッシェル議長もメンターとして、メンティを1人受け持っている。UNI Aproでは金融産業に比較的女性役員が多く、女性役員の少ない郵便やICTS部会などの若手を指導するなど、産業・組合を超えたペアで取組んでいるのが特徴である。

最後にアリス部長は、来年の青年活動計画について、UNI世界青年大会がUNI Apro地域で開催となった場合はUNI Apro青年委員会を合わせて開催すること、そうでなければ例年通り、青年ワークショップと合わせて開催すること、日程については後日連絡すると述べた。

委員会後の夕食会(ソリダリティナイト)では、パヤタス支援のためのオークションや、各国代表のパフォーマンスが披露され、参加者は夜遅くまで交流を深めた。


ミッシェルUNI Apro青年委員会議長に聞く

UNI Apro/情報労連青年ワークショップ(2015年10月9~12日、マニラ)の参加者は、ミッシェル・ベリーノUNI Apro青年委員会議長にインタビューを行なった。

 

聞き手(情報労連・後藤) 「議長を務めるに至った経緯は?」

ミッシェル議長 「もとは企業別組合(BDO労組)で青年委員会の一委員でした。2004年、UNI Aproの活動に積極的に取り組んでいた関係でUNI-PLC青年委員会書記に選出されました。やがて前任を引継ぐ形でUNI Apro青年委員会副議長となり、その後、議長に選出されました。」

聞き手(情報労連・山口) 「最初に労働組合に関心を持つようになったきっかけは?」

ミッシェル議長 「フィリピンの銀行業界は企業別組合で、試用期間が終わると自動的に組合員になります。そのため、青年委員になった当初は組合に対する理解が未熟で、半ば趣味として務めていました。その当時から特に注力している活動が主に2つあります。1つはパヤタス(ゴミ集積場付近の貧困層が多く住む地域)の児童支援プログラム、もう1つはキャンパス活動です。キャンパス活動とは、大学と提携して、就職する前に「組合とは何か」を知ってもらう活動です。対外的には、寄付金を募るためにパヤタスの活動を大きく発信していますが、キャンパス活動も同じ比重で現在も取り組んでいます。この活動を通じて、労働者の権利を知ることが重要だと改めて感じました。また、労働組合を担っていく人を増やす、という側面でもとても意義があります。」

山口 「日本でも入社後には説明の機会がありますが、学生までには裾野を広げられていません。ぜひ持ち帰って実践したいです。」

ミッシェル議長 「キャンパス活動は地方自治体と連携できた点からも、うまく機能しています。連携できた地域内の学校では、授業として組合を理解する場が設けられています。」

後藤 「日本もフィリピンと同様に、組合員の中で組合に対する理解がなかなか広がらないという課題を抱えています。役員を務めていない一般組合員の関心度を高めるコツは?」

ミッシェル議長 「継続して参加を呼びかけていくことが大切です。報告を聞いてもらうだけでは巻き込めません。例えば情報労連で行っている平和活動は参加型ですし、とても効果的だと思います。少人数でも実際に参加してもらうことが大切です。」

後藤 「機関紙の発行なども、読んだその場で終わってしまい、なかなか次の行動につながりにくい現状があります。」

ミッシェル議長 「パヤタス活動も、当初はパンフレットなどを作成していましたが、同じ状況でした。今は広報にあてていた分を寄付に回しています。また、青年委員会ではメンバーの誕生日を祝う代わりに、パヤタスへの寄付金にしています。みんなで食事に出かけるとそれなりの出費があります。それならば、4分の1の額でもいいから寄付に回そう、ということです。青年委員に限らず一般組合員へも呼びかけています。フィリピンでの活動経験を日本に持ち帰ってもらえたら嬉しいです。」

ミシェルUNI Apro青年委員長


UNI Apro/情報労連青年ワークショップ参加者、地域書記長インタビュー

UNI Apro/情報労連青年ワークショップが、2015年10月9日、フィリピン・マニラで始まった。開講式では、クリストファー・ウンUNI Apro地域書記長が基調講演を行ない、労働者の組合に対するイメージの悪さを改善する必要性を強く指摘した。

「私自身、若い頃、労働組合の活動の必要性や責任を理解していなかった。しかし、当時の支店長から差別的な扱いを受けたことがきっかけで、組合選挙に立候補することにした。当選してから私の組合人生が始まったわけだが、だんだん組合活動の大切さを理解し、さまざまな活動に関わることができた。私にはそうしたきっかけがあったが、きっかけのない人はなかなか組合の役割やその重要性を理解できない。役員になってもなお、理解不足の人が多いのが現状だ」と自身の経験を振り返った。

「労働者が組合のことを知らず、また信じていないのであれば、信頼を構築する必要があるが、それが我々の最大の課題である。使用者からのプレッシャーがあるとか、法律が整っていないといったセリフは、単なる言い訳に過ぎない。」

最後に、「今でさえ厳しい労働組合の現状は今後さらに厳しくなるだろう。将来を担う若者を巻き込んでいく活動を続けることで、多くの労働者の組合への理解を深める努力を続け、その役割を社会へと反映していかなければならない」と、青年参加者の積極参加を促した。

講演に続き、参加者はウン地域書記長にインタビューを行なった。

聞き手(情報労連・山口)「きっかけのない人を組合活動に巻き込んでいくことは大変であることを、身をもって感じている。きっかけを作るには?」

ウン地域書記長 「私が青年活動に参加していた1970年代を振り返ってみると、2~3週間の研修が今よりも活発に行なわれていた。そして、その活動に参加したメンバーが、組合の重要性を理解し、またリーダーシップを発揮し、現在の組合活動を支えるリーダーとなっている。次世代を担うリーダーを育成するためにもリーダーシップ研修をどんどん実施し、若手を組合活動に巻き込み、労働組合とは何なのか、その真の役割は何なのかを知ってもらう必要がある。」

聞き手(情報労連・後藤)「1970年代の青年研修はどのようなものだったのか?」

ウン地域書記長 「リーダーを訓練する場合、環境がとても大切だ。型にはまったものではなく、参加型で自由に発言できる環境こそ彼らにリーダーとしての自信を与える。当時、研修は2~3週間の日程で、キャンプに行くような研修も多くあった。キャンプで他国の組合活動家と共に活動することを通じて、参加者が自らのリーダーシップ能力の向上を図ることができた。主催者側も彼らのリーダーシップを見極めることができた。また、参加者の新たなネットワーク作りにもつながっていた。当時は電子メールもフェイスブックも無かったが、私たちは長きにわたって友好関係を継続している。今回の参加者もネットワークを構築する大切さを理解し、またリーダーシップ能力を向上できるよう、積極的に1週間を過ごしてほしいと願っている。」

聞き手(後藤、山口) 「今回の青年ワークショップでは、より多くの友人を作り、またリーダーの役割を果たせるよう積極的に頑張りたいと思います。ありがとうございました。」

クリス地域書記長


UNI Apro/JP労組共同英語セミナー

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第5回UNI Apro/JP労組共同英語セミナーが東京・青梅のかんぽの宿で、2015年10月10~11日に開催され、JP労組のユースメンバーを中心に32人が参加した。本セミナーは英語のみによるセミナーであり、2011年から毎年実施している。今年のセミナーでは労働組合の地域貢献活動に焦点が当てられた。

今回のセミナーには海外の郵便労組からリソースパーソンとして、台湾CPWUのアミア・タン氏、インドネシアSPPIのデディ・ハルヤント氏、米国NALC(外勤労組)のクリス・ヘンウッド氏の3人を招聘した。更にUNIから、伊藤UNI Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長、小川UNI Apro機会均等部長、UNI-LCJスタッフのベイカーも参加した。

八木国際部長の司会でセミナーは始まり、増田喜三郎副委員長は海外からのリソースパーソンを歓迎すると共に、参加者に対しては、このような機会を活用して、台湾、インドネシア、米国の郵政事情や労働組合活動を学び、学んだことを職場や地域で発信し、JP労組運動の活性化と豊富化につなげてほしい、と期待した。

伊藤UNI Apro郵便・ロジスティクス部会担当部長は、「UNIと共に歩んだ15年を振り返って」と題する講演を行い、自らの経験から、JP労組の若手組合員・役員にもっと積極的に国際労働運動に関わってほしいと激励した。台湾のアミア講師は、中華郵政の現状、CPWUのユース活動、ワークライフバランスについて発表した。インドネシアのデディ講師は、SPPIを紹介した後、規制緩和、新たなサービス、労働条件について報告した。米国のクリス講師は、USPSについて、NALCのコミュニティサービス、USPSの直面する課題等についてプレゼンした。モデレーターの小川部長は、簡単な英語で繰り返し説明し、時には日本語の解説を交えて、参加者が理解しやすいように進めた。

リソースパーソンも加わったグループ討論では、4グループに分かれ、「①私たちの地域の魅力自慢」、「②地域における郵便局としてのボランティア」の2つのテーマで、リソースパーソンに英語で、時には身振り手振りで説明を試みた。グループ討論の後には、各グループ代表が英語で討論のポイントを発表した。

全ての参加者は、台湾、インドネシア、米国の郵便労組の概要だけでなく、日本全国各地の仲間の日々の活動や郵便局の地域貢献活動について学ぶことができた。また、初日の懇親会ではグループ別にダンスや歌を披露して友好を深めた。英語はコミュニケーション手段のひとつに過ぎず、身振り手振り、伝える意思、度胸、チームワークがあれば、何とか伝わることを実感した。2日という短期ではあったが、国は違えどもUNI郵便部会のファミリーとして繋がっている=連帯感をあらためて認識した。


TOP LEADERS @UNI デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長

国内外でご活躍のUNIリーダーから、国際労働運動でのご経験や意義についてお伺いするコーナー。今回は、デニス・マクガイアUNI世界女性委員会議長(英国 プロスペクト委員長)です。

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組合活動、そして国際活動に関わるようになったきっかけは?

組合に入って数か月後、支部で全国大会の話をしていた時、先輩役員が出席できなくなったというので、私は代役として行くことになりました。そこで、職場を良くしようという同じ志を持った人たちに会い、笑いあり、楽しいことありで、すぐに組合の魅力に憑りつかれてしまいました!

初めての国際労働運動への関わりは、多国籍委員会への参加でした。ある会社が世界のどこで事業を行おうとも、組合をつくって労働者を組織しようという試みでした。米国の通信労組の役員だった、モートン・バー氏やラリー・コーエン氏と知り合い、様々なことを学べたのは光栄でした。

その後、2010年に長崎で第3回UNI世界女性大会が開かれる2年ほど前に、私はUNI世界女性委員会の議長に選ばれましたが、そこから試練が始まりました。重責を担うと同時に、大会の準備に関わるようになったからです。大会でどのような課題を議論するかはもとより、大会の1年も前から休憩時間を特定せよと言われ、日本のきっちりした事前計画、時間厳守のスタイルを学びました。

日本についての印象は?

長崎大会が初めての来日でした。どこへ行っても、エネルギーを感じ、創造的で、人々は大変親切で他人を思いやる…私は日本が大好きになりました。駅でも、電車の中でも、東京の地下鉄でも、店でも、どこでも助けてもらいました。長崎では、UNI10周年記念と平和公園での式典が印象深く、また被爆者の話に心を打たれました。長崎の路面電車に乗っていた子供達は、きちんとした身なりで行儀良く、今まで見た子供達の中で一番でした。

ケープタウン世界女性大会はいかがでしたか?

2014年、ケープタウンで第4回UNI世界大会が開かれましたが、格別の経験となりました。長崎大会より良い大会にすることはできないのではないかと思っていましたが、アパルトヘイトの歴史や、それを廃止しようと闘ったリーダー達の言葉を聞いて、たとえ私のしたこと(例えばTシャツを着てデモに参加するとか、南アフリカの製品をボイコットするなど)は非常に小さな貢献でも、私もその歴史の一部だったのだと感じることができました。ケープタウン大会に日本からこれほど多くの若い女性代議員が参加してくれたのは嬉しいことでしたし、素晴らしい英語でスピーチしたのも印象的でした。

次の世界女性大会は2018年、私の国リバプールで開かれますが、レベルが日本で、そして南アフリカで上げられてしまい、大変なプレッシャーを感じています。UNIの仲間は皆、2つの大会を絶賛しており、特に長崎の「赤ジャケット」ボランティアは素晴らしかったと今でも覚えています。リバプールでも、若手組合活動家が長崎方式を再現して世界の皆さんをご案内できればと願っています。

UNIグローバルユニオンはどのような活動をしているのでしょう?

グローバルユニオンを通じて国際機関や多国籍企業に挑めば、最良の結果が得られるだろうと私は確信しています。大手多国籍企業の中には、世界の国々より経済力や影響力の大きい企業もあります。UNIグローバルユニオンは、ゲームのルールを変えたい、働く人々が安定した良い労働条件の仕事に就けるようにしたい、労働者が生み出した利益を(例えば良い賃金という形で)公平に分配してほしいと願っています。

その運動の一翼を担えるのはとても光栄なことで、私達ひとりひとりがその中で果たすべき役割があります。UNIの活動を支える、組織化・組合員勧誘を積極的に推進する、グローバル協定の締結交渉をする、ロビー活動を行う、闘争する…国を超えて一緒に行動することで、世界中の人々のために正義と平等を勝ち取ることができると思います。

グローバルな舞台で日本のUNIメンバーに期待する役割は?

日本はアジア太平洋地域だけでなく、世界でも重要な国です。日本の組合員の皆さんからの連帯によって、世界中の兄弟姉妹が助けられています。誰もが平和な世界、恐怖の無い世界、尊厳のある職場をつくるために奮闘しています。特にこれから職業人生の長い若い労働者・組合員の皆さんへ。どのような未来になってほしいかを考える絶好の機会に、是非UNI運動に参加してください。UNIを通じて皆さんの望む世界を実現していくチャンスを掴んでください。

長年、UNI運動に関わって来られた日本の役員の皆さんには、大きな感謝を申し上げます。皆さんこそ、UNIをこのように素晴らしいグローバルユニオンにしてくださったのですから!


UNI-LCJ幹部、オーストラリアの組合との関係強化

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2015~2018年度UNI-LCJ海外活動の方向性において、新たな試みとして、オセアニアの労働組合との関係強化を掲げた。これまで途上国労組の支援が中心であったが、UNI Aproの労働運動を牽引する両国の組合リーダー間の友好・協力関係の構築・強化をもって、更なるUNI運動の発展を進めていくことが目的である。

オーストラリアには現在9つの組合がUNIに加盟している。UNIが各国に結成を推奨するUNI加盟組合協議会は存在しないが、2000年のUNI結成以来、オーストラリア最大労組の1つ商業労組(SDA)のデブリュン氏が同国の加盟組合をまとめてきた。同氏は長年に渡りSDA書記長を務め、2000~2014年にはUNI会長も務めたが、昨年SDA書記長並びにUNI会長職を退任し、現在はSDA会長を務めている。後任のドワイヤーSDA書記長は、デブリュン氏が担っていた要職を引き継いでおり、UNI Aproでは会長代行を務めている。

UNI-LCJ代表団メンバー

団長:小俣利通UNI-LCJ議長(UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長)

逢見直人UNI-LCJ副議長(UNI Apro地域会長)

田原將一UNI-LCJ副議長(UNI Apro金融部会議長)

郡司典好UNI-LCJ副議長(UNI Apro商業部会副議長)

山中恵子情報労連中央執行委員(UNI Apro女性委員・予定)

事務局:小川陽子UNI-LCJ事務局長

事務局(通訳):ベイカー剛志

2015年8月18~20日、メルボルンで下記の組織を訪問した。

  • UNI加盟組合である金融労組(FSU)、ME銀行、NAB
  • UNI加盟組合である商業労組(SDA)
  • 過去加盟しており現在再加盟を働きかけているCEPU(通信・電気・配管工労組)通信部門の新書記長
  • ナショナルセンターACTU会長、副書記長

両国の当該産業の抱える課題から政治、経済状況に至るまで幅広く情報交換を行った。日本では企業別労組が産別を構成するのに対し、オーストラリアは産業別組織であり、機構上の相違はあれど、抱える課題に多くの共通点がある。また、FSUを通じて、ME銀行及びNAB(ナショナルオーストラリア銀行)を訪問し、使用者の立場から労働組合との協力について聞くことができた。NAG(ナショナルオーストラリア銀行グループ)は2006年、アジア太平洋地域で最初にUNIとグローバル協定を結んだ。締結当時かかわっていた人事部長にも会うことができた。「GFAを締結した理由は?」、「日本の経営者から国連グローバルコンパクトとの違いは何かとよく聞かれる」との問いに、「協定の内容や原則が正しいことだったので、締結に反対する理由がなかったから」と答えたのは印象的である。グローバルコンパクトは企業が一方的に宣言するものだが、UNIとのグローバル協定は締結までにUNI及び当該労組と対話のプロセスがある点が大きな違いであると述べた。

特にFSUやSDAは主要企業と建設的労使関係を構築しており、その意味ではUNI Aproが普及に努めているパートナーシップに基づく労使関係を日本と共に推進していくことができるだろう。また、UNI Aproにおける女性委員会の役員どうしの交流もできた。

更に今回の重要な任務である、CEPU新体制との面談とUNI活動への誘いかけについては、小俣団長から、オーストラリアポスト出身の通信部門新書記長に、UNIを通じた情報交換、特にUNI Apro郵便・ロジスティクス部会並びにICTS部会への参加の意義を説明、年末の地域大会や日本における様々な活動への参加を奨励した。今後のフォローが重要となるだろう。

 

写真はFlickrを参照


UNI-LCJ/モンゴル加盟協(UNI-LCM)セミナー

2015年7月27~30日、モンゴル・ウランバートルで、UNI-LCJ/モンゴル加盟協(UNI-LCM)セミナー及び関連プログラムが開催され、UNI-LCJ加盟組合より北條情報労連・NTT労組中執を団長に以下4人の講師、UNI Aproより玉井組織化キャンペーン担当部長、UNI-LCJより森川事務局次長が参加した。

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日本側参加者(団長以下は組織正式名称の50音順):

団長 情報労連 NTT労働組合中央執行委員 北條 郁子
団員 UAゼンセン 流通部門執行委員 久保田 龍輔
団員 自動車総連 組織局部長 永島 理絵
団員 JP労組 中央執行委員 清水 雅弘
事務局 UNI Apro 組織化キャンペーン担当部長 玉井 諭
事務局 UNI-LCJ 事務局次長 森川 容子

モンゴルへの支援セミナーはUNI-LCJ結成以来、継続的に開催されている唯一の海外支援活動であり、2003年のUNIモンゴル加盟協(UNI-LCM)結成、組織再編等を経て、現在では加盟組合7組織、約2100人の加盟人員数となっている。民主化・市場経済化が進み、今後は既存の加盟組合内の組織拡大だけでなく、未組織の民間企業での新規組織化が期待される。2015年1月の第16回UNI-LCJ年次総会で採択された「2015~2018年UNI-LCJ海外活動の方向性」では、現地セミナー3回(2015年、2016年、2018年)と日本への代表団招聘(2017年)が予定されており、今回のセミナーは、その初回となることから、セミナー翌日にUNI-LCM加盟組合と今後の活動について確認・共有する機会を持った。

まず、初日のセミナーには、モンゴル側は、商業、郵便、ICTS部門の6加盟組織から若手組合員、組合役員を中心に33人が参加し(女性26人、男性7人)、組織化、団体交渉、労働安全衛生のテーマで日本側、モンゴル側からの報告があり、活発な意見交換が行われた。

冒頭のオユンバヤールUNI-LCM議長、北條UNI-LCJ団長挨拶に続き、玉井UNI Apro組織化キャンペーン担当部長からUNI、UNI Apro、UNI-LCJ組織機構・活動の概要、組織化における心構え等について講演が行われた。

「組織化」のテーマでは、まず久保田UAゼンセン流通部門執行委員が具体的な組合作りの方法について説明した。ターゲットは出来る限り具体的に設定し、間接的に得た情報に頼らず実際に働いている人の声を聞いて組合結成のニーズを汲み取ることなど、豊富な経験に基づいた具体的な方法論に参加者は聞き入っていた。次に、永島自動車総連組織局部長が、組織拡大の必要性について理解を求めるなど経営側へのアプローチをベースにした取組みや定年後再雇用された非正規労働者の組織化、男女共同参画に向け女性役員の研修・教育に積極的に取り組んでいる様子を紹介した。モンゴル側からは、UNI-LCM加盟組合のモンゴルテレコム労組やペトロスター労組が加盟する産別組織である運輸・通信・石油労連のラクチャー議長がモンゴルにおける組織化の現状と課題について多くの事例を取り上げながら詳細に報告した。特に組織化を困難にしている課題は、労使双方の法的知識の不足、労働者の団結力の弱さ、組合潰しなど使用者側の圧力、有能なオルガナイザーの不足、財政基盤の弱さ等であり、現場のニーズに合った教育訓練、労働組合の声を正しく社会に伝えるメディアの確立、法的環境の整備、オルガナイザーの育成などが必要だと訴えた。

「団体交渉」のテーマでは、北條情報労連・NTT労組中執が、団体交渉と労使協議等の仕組みについて法的側面と実施の両面から紹介し、日ごろのやり取りの積み重ねによって労使の信頼関係を築くことが最終的に両者の利益につながると強調した。モンゴル側からはUNI-LCM加盟組合の統一労組出身で現在はモンゴルのナショナルセンター・CMTUで運輸部門オルガナイザーを務めるボールドサイカン氏が、モンゴルにおける団体交渉に関する法的枠組みと企業別労組、産別組織、ナショナルセンターCMTUの役割について解説した。

「労働安全衛生」のテーマでは、清水JP労組中執が、労働安全衛生法の下で安全衛生委員会を設置し労使が協力して取り組む枠組みと日本郵政における具体的な取組み事例を紹介した。モンゴル側は、統一労組出身で現在はCMTU労働社会政策局に派遣されているニャンダバー氏が報告し、モンゴルにおける労働安全衛生の取組みはまだ不十分であるが、企業への労働安全・衛生管理体制の導入は、三者協議、産業別・地域別協議、企業別協約によって解決できるとして、労組が関わって実施した具体的な事例が写真で紹介された。

質疑応答では多くの質問がモンゴル側から出された。主なものは以下の通り。

  • 国から労働組合への支援はあるのか?
  • 今回のLCJ代表団は青年が団長を務めているが、組合における青年リーダーの育成はどのようにやっているのか?
  • モンゴルで現在審議が行われている労働法改正案では、組合のない企業で労使協力をサポートする組織を作るとしており、組合は反対している。政府は日本の例を参考にしているというが、そのような組織が存在するのか?
  • UAゼンセンが組織しているような中小零細企業の場合、どうやって労働条件を向上のための交渉をしているのか。5割が非正規と聞いたが、2,3社掛け持ちで仕事している人の組合加入はどうなっているか。
  • UNI Aproとしてモンゴルでの組織拡大のプロジェクトを考えているのか?
  • 郵便事業の民営化による組織率への影響は?
  • 民営化によって労働条件が悪化した例が多く、労組は反対している。民営化が行われる際のどのように労働条件を維持し、保障しているのか。モンゴルでは従業員株主制度があるが、日本では同様の経験があるのか?

セミナー終了後は参加者との夕食懇親会が行われ、更に深い交流が図られた。

翌日は冒頭に述べた通り、UNI-LCM加盟組織幹部、玉井UNI Apro組織化キャンペーン担当部長、UNI-LCJ講師陣、森川事務局次長が同席の下、オユンバヤール議長より①組織拡大、②UNI-LCJとの協力、③UNI-LCM加盟組織間の協力について、課題と今後の計画の説明を受けた。加盟組織間の調整に関して課題も見られたが、全体として組織拡大と次世代リーダー候補となる青年役員育成について強い意欲が感じられた意見交換となった。来年度のUNI-LCJとのセミナーは、青年のリーダーシップ育成につながるような実践的なものにしたいとの要望があり、2017年派遣予定の訪日代表団についても40歳以下の若手を中心にしたいとのことであった。

午後はグループに分かれて商業労組、通信労組、郵便労組との意見交換及び職場視察後、郊外の草原に移動し、遊牧民の生活体験等を通じてUNI-LCMメンバーとの交流を深めた。

最終日には在ウランバートル日本大使館を訪問し、最新のモンゴルの政治・経済事情について見識を深めるとともに、10年以上本セミナー通訳をしているナランバヤル氏が校長を務める小中高一貫教育の私立学校「新モンゴル高等学校」を訪問し、日本の大学留学試験を控えて勉強に励む高校生達を激励するとともに労働組合についても説明して交流した。

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写真はFlickrを参照


UNI-LCJ青年・女性意見交換会

第15回UNI-LCJユース英語セミナー(2015年7月3~5日、長崎)のために、ネパール、スウェーデン、台湾から若手役員が来日した。この機会を利用して、日本のUNI Apro青年/女性委員をはじめ加盟組織の青年/女性担当、国際担当等と意見交換を行った。情報労連、全印刷、UAゼンセン、全労金、損保労連、日放労、JP労組から13人が出席した。

ネパールテレコム労組のパルパサ・トゥラダー・カンサカールは、ネパールの労働運動が政治的・イデオロギー的理由から団結できていないと述べた。それでも、大地震をきっかけに労働運動全体として復興に全力で連携協力していくこと、UNI傘下の加盟組合は「地域に寄り添う労働組合」として被災者支援に取組み始めたことを報告すると共に、UNI-LCJからの迅速な支援に感謝した。

スウェーデン商業労組のラルス・エリック・ダニエル・カールステッド青年担当(UNI欧州青年委員会議長)は、スウェーデンの労働組合組織率が70%と高いこと、企業別ではなく産業別に組合がつくられていること等を紹介し、UNI欧州青年委員会議長として欧州全体の青年労働者の課題についても説明した。昨年のケープタウン世界大会への35歳以下の代議員比率が5%程度であったと報告し、2018年のリバプール世界大会では20%を目標にしようと呼びかけた。

台湾郵便労組のウー・シンフェン(ジェームズ)国際部副部長は、台湾の郵便サービスについて説明すると共に、2003年の公社化以降、異なる人事制度が共存することによる、組合の世代間の意識のギャップをなくすため、2013年に設立された青年委員会の活動を紹介した。

続いて、出席した日本の加盟組合から、青年活動、女性活動、男女共同参画の取組み等について簡単に報告があった。

意見交換会後には、懇親会で更に交流を深めた。

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第15回UNI-LCJユース英語セミナー

 

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第15回UNI-LCJユース英語セミナーが2015年7月3~5日、長崎で開催され、情報労連、全信連、UAゼンセン、全労金、自動車総連、JP労組から23人と、海外リソースパーソンとして、スウェーデン商業労組のダニエル・カールステッド、ネパールテレコム労組のパルパサ・トゥラダー、台湾郵便労組のジェームズ・ウーが参加した。長崎での開催は従来3泊4日だったが、今回1日短縮した2泊3日のタイトなスケジュールで、原爆資料館等の視察や深夜に及ぶグループワーク、委員会作業を含む盛り沢山のプログラムをこなした。

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初日の開会式では、小俣UNI-LCJ議長から、「このセミナーをきっかけに、グローバルな労働運動にもっと興味を持ち、海外の若い労働者や組合がどのような課題に直面しているか情報交換し、業種、国境を超えた友人のネットワークを広げてほしい」と激励の言葉をいただいた。

UNIの概要説明に続き、ダニエル講師から、スウェーデンの労働組合組織率が70%と高いこと、企業別ではなく産業別に組合がつくられていること等の紹介があり、UNI欧州青年委員会議長として欧州全体の青年労働者の課題の説明があった。昨年のケープタウン世界大会への35歳以下の代議員比率が5%程度であったと報告し、2018年のリバプール世界大会では20%を目標にしようと呼びかけた。

パルパサ講師は、ネパールの労働運動はイデオロギーや政策の違い等で分裂しているが「団結」こそが力になると述べ、UNIの加盟組合は属するナショナルセンターが異なってもUNIの旗印の下、連携を深めていると報告した。自らの経験から、「女子学生=文系」という社会の固定観念をなくし、理系を学ぶ女子学生が増えてほしいと期待し、それによりジェンダーによる職業分離がなくなるだろうと述べた。また、ネパール大地震に際してのUNI-LCJからの迅速な支援に感謝した。

ジェームズ講師は、台湾の郵便サービスについて説明すると共に、2003年の公社化以降、異なる人事制度が共存することによる、組合の世代間の意識のギャップをなくすため、2013年に設立された青年委員会の活動を紹介した。

今回、特別講師として、2010年まで、UNI長崎連絡会事務局長(情報労連長崎県協議長)を務めUNI長崎世界大会の成功に奔走した、宮崎辰弥連合長崎事務局長(現)から、「UNI長崎世界大会と平和」と題する講演をいただいた。宮崎事務局長は、平和への想いとして、70年前の原爆投下と、日本が戦争をしていたことを決して忘れてはならないと述べ、「戦争は絶対にしてはならない、核兵器は最後の一発が無くなるまで行動しよう」と参加者に訴えた。また、UNI世界大会から学んだこととして、「多くの課題があっても、みんなの知恵と情熱で解決できること、ネットワークが広がったこと、世界の動きに興味を持ったこと」を挙げ、「偉大な事業は夢で始まり、情熱で持続され、責任感で成就する」という言葉を参加者に送った。

グループワークとしては、3つのグループに分かれ、英語で、①労働組合を宣伝するコマーシャル、②平和の大切さを訴えるコマーシャルをつくった。また、最終日には、「UNI」、「平和」、「組合の青年活動」というテーマで、プレゼンを行った。UNI諸会議に参加した経験や今回のセミナーの感想を交えてUNIをより多くの組合員にいかに周知していくか、平和希求と核兵器廃絶の想い、パワハラ・マタハラといった職場の問題を組合役員に相談して解決する寸劇等、全員参加で夜遅くまでストーリー作りと練習に励んだ。

この他、全員が、ファンタスティック委員会(息抜きやゲームを担当)、ブログ委員会(フェイスブックに記事を投稿)、働き蜂委員会(資料配布、整理整頓、プレゼンの司会担当)のいずれかに属し、会議のスムースな運営に協力した。

セミナー後のアンケートでは、「また参加したい」22人、「同僚に勧めたい」22人と大変好評だった。この他、「他労組・異業種の人と交流できてよかった」、「英語漬けで大変だったが、楽しいと感じられた。周りに助けられシンプルな英語で意見を発表することを学んだ」、「長崎で原爆資料館を視察し、平和について考えることができてよかった」、「今までで一番充実したセミナーだった」との前向きな意見が多かった。

写真はFlikerを参照


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