第11回UNI Apro青年委員会

Group_trimmed第11回UNI Apro青年委員会が2015年10月13日、フィリピン・マニラで開催され、日本、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ネパール、スリランカ、オーストラリアの委員10人が出席した。前段の10月10~12日、UNI Apro/情報労連青年ワークショップが開催され、上記の国に加えバングラデシュ、パキスタン、ベトナムからの参加者52人が傍聴した。ミッシェル・ベリーノ議長(フィリピン銀行労組)はホスト国フィリピン加盟協の青年委員会を代表し全ての参加者を歓迎した。アリス・チャンUNI Apro青年担当部長は、青年委員会と合わせて開催される青年ワークショップによって、これまで数多くの青年が経験を積むことができ、委員のエンパワーメントにもつながっていると、情報労連の後援に感謝した。

UNI Apro青年委員会構成の変更として、日本・情報労連の北條郁子委員から浦早苗委員へ、JP労組の柿田将博副議長から佐々木怜平委員への変更と、第1地区(中央・東アジア)選出副議長に佐々木委員が確認された。ミッシェル議長は2人の貢献に感謝した。

委員からの活動報告では、日本から浦委員が情報労連の青年活動(平和行動等)と加盟組織(NTT労組、通建連合、KDDI労組)の青年活動を紹介した。日放労・岡﨑委員は、若い世代の組合離れの傾向と参加のきっかけ作り、平和学習、震災学習、組合の歴史を学ぶ研修等の取組みを報告した。JP労組・佐々木副議長は、ユースネットワークの組織、社会貢献活動、UNI Aproと協力した英語セミナーの取組みを紹介し、将来を支える世代として失敗を恐れずにチャレンジしている、と述べた。UAゼンセン・寺嶋委員は、ヤングリーブスの組織と主な活動を紹介し、例えば弁論大会がスピーチ能力強化、若者の健全な育成、活力ある運動構築に貢献しており、参加者の中から多くのリーダーが活躍していると報告した。日本の委員には、最近の安保法制に対する市民の抗議活動、高齢化対策、非正規労働者対策、環境、外国人労働者問題等多くの質問が出された。

ジョシュ・ピーク副議長(オーストラリアSDA)は、20歳以下の成人(18~19歳)に対する差別的賃金廃止キャンペーンについて経過を報告し、SNSや大学での啓発、保護者への資料配布等を通じて、若年労働者へのアピールを強化し、組織化につながったと述べた。また、SDAの若年労働者の組織化の手法についても説明した。モハメドA.A.ラムリ委員(マレーシアUPCW)は、マレーシア加盟協が取組む組織化の成功事例と、経営が変わると組合に対する態度が悪化する事例や、移民労働者、非正規労働者の課題を共有した。マルチ・バンダリ委員(ネパールNcell労組)は、毎年、国内での就職率は10%足らずで、10万人がマレーシアや中東へ出稼ぎに行くと述べた。また、4月の大地震で観光産業が大打撃を受けたが、UNI Apro及びネパール加盟協は国の再建を支援していると報告し、UNIの仲間からの支援に感謝した。ミッシェル議長は、青年の組織化に苦労していると述べた。社会で問題を起こす若年層の報道が多く、青年のイメージアップも兼ねて、社会パートナーとして活動を展開している。大学と提携した労働組合教育と、2005年から始めたパヤタスにおける児童給食ボランティアについて報告した。アリーフ・ラチマン委員(インドネシアASPEK)は、全国最賃の引上げ、新銀審議会・賃金調査委員会への若年労働者参画と、若年層への組合規則の理解促進等の活動計画を紹介した。ノリカ・ワルナスリヤ副議長(スリランカNPTWU)は、スリランカでは組合に入らない誓約書を書かされている労働者が多いため、例えばスーパーの非正規労働者にアプローチする際には、小売業の実態調査と称してデータを収集したり、年金保険制度を紹介したりしている。スリランカ加盟協は業界を超えて青年・女性の育成に取組み、合宿でチームワークを醸成し、新たなリーダーの必要性を説明している。

この他、バングラデシュ、パキスタン、ベトナムの傍聴者からの報告もあった。

小川UNI Apro機会均等部長からは、第3回UNI世界大会(2010年、長崎)で採択された女性の40%代表制を実現するための取組みと、そのための特に若い女性のリーダー育成として5月より始めたメンター・メンティ・プロジェクトの紹介があった。経験豊富な女性役員が若い女性活動家とペアを組み、ワーク・ライフ・ユニオン・バランス(時間のやりくり)から組合内の人間関係構築、組合役員としての心構えまで、2人で設定した課題をこなしながら指導していく2年間のプロジェクトである。ミッシェル議長もメンターとして、メンティを1人受け持っている。UNI Aproでは金融産業に比較的女性役員が多く、女性役員の少ない郵便やICTS部会などの若手を指導するなど、産業・組合を超えたペアで取組んでいるのが特徴である。

最後にアリス部長は、来年の青年活動計画について、UNI世界青年大会がUNI Apro地域で開催となった場合はUNI Apro青年委員会を合わせて開催すること、そうでなければ例年通り、青年ワークショップと合わせて開催すること、日程については後日連絡すると述べた。

委員会後の夕食会(ソリダリティナイト)では、パヤタス支援のためのオークションや、各国代表のパフォーマンスが披露され、参加者は夜遅くまで交流を深めた。


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