「人間性を損なう」AIの影響を指摘した従業員に報復したコンセントリクスを非難

UNI加盟組織の全米通信労組(CWA)は、米国連邦政府に対し、コンセントリクス社が連邦労働法に違反して2名の従業員を解雇したとする申し立ての調査を要請している。コンセントリクスは、世界70か国以上でカスタマーケアやビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業を展開する。

CWAは、カリフォルニア州に本社を置く同社が、コールセンター業界の労働者に対する人工知能(AI)の劣悪な影響を含む労働条件について発言した報復として従業員を解雇したと主張している。

2025年6月27日付のブルームバーグ記事は、セス・サリバンとジェシカ・リンジーという2名のコンセントリクス社コールセンター担当者が、AI搭載ソフトウェアによる監視について発言したことを報じた。彼らはまた、AI生成エージェントに対する顧客の不満が高まっている点にも言及した。記事掲載当日、コンセントリクス経営陣は両従業員を休職処分とし、間もなく解雇した。

米国法は労働者が自身の労働条件についてメディアに発言する権利を保護している。同社元従業員のセス・サリバンは、「コールセンター従業員としての経験をニュース記事で正直に語った後、コンセントリクスに解雇された」と述べ、「会社の代弁を主張したことも、機密情報を共有したこともない。真実を語ったことに対する報復だ——そしてこれは私だけではない。我々は告訴手続きを進めており、これが舞台裏で実際に起きている実態を明らかにする一助となることを願っている」

コールセンターの労働者はAI革命の最前線に立っている。彼らはAI監視ソフトウェアによるストレスの多い非人間的な労働環境の中で働いている。ソフトウェアが作業のスピードアップと強化を強制するのだ。

同時に、顧客はAIエージェントと人間の担当者を区別できずに苛立ちを募らせている。人間の担当者はAIソフトウェアによって厳しく監視され、台本への厳格な順守を強いられているのだ。

クリスティーナ・ロンクCWA組織化コーディネータは、「コンセントリクスは自ら生み出した劣悪で非人間的な労働環境について責任を取る代わりに、声を上げた労働者を罰した。これは明白な報復行為だ」と非難し、「コンセントリクスは個人の声を封じ込めようとするかもしれないが、尊厳と敬意、職場での真の発言権を求める要求の高まりを止めることはできない。これは単なる二人の労働者の問題ではない——人間として認められ、声を届けるために闘う労働者全体の問題だ」と語気を強めた。

UNIは世界中のコールセンター労働者がより良い安全な職場を求めて組織化する支援を続けている。使用者がAI等のテクノロジーを導入する方法について発言していくことも含まれる。


欧州の労働組合、ガザ問題について EU により断固とした原則に基づく行動を求める

2025年8月18日、 欧州の労働組合はカヤ・カラス EU外交安全保障上級代表宛てに、ガザ問題について EUが原則に基づくより断固とした行動をとることを求める書簡を送付した。

書簡は、「EU は、即時かつ永続的な停戦を実現し、ガザの人々に人道支援を完全かつ円滑に、そして持続的に提供するために、あらゆる手段を講じるべきである」と主張している。

そのためにEU は、「自らの評価と違反の認定に基づいて行動し、人権と民主主義の原則の尊重を協力の条件とする協定第 2 条を考慮して、EU-イスラエル連合協定の停止を含む即時制裁措置を推進する」とともに、「パレスチナ占領地域におけるイスラエル入植地とのすべての貿易および経済関係を終了する」ことが求められる。

書簡には欧州全域で4,500 万人以上の労働者を代表する、欧州労働組合連盟(ETUC)、UNI 欧州、欧州公務労連(EPSU)、インダストリオール・ヨーロッパ、欧州運輸労連(ETF)、欧州警察連盟(EUROCOP=警察の労連)、欧州食品・農業・観光関係労働組合連合会(EFFAT)、欧州建設林業労連(EFBWW)、欧州教育労働組合委員会(ETUCE-CSEE)、欧州ジャーナリスト連盟(EFJ)の各書記長が署名した。


ヒロシマとナガサキから80年:平和への新たな呼びかけ

80年前、核爆弾が広島と長崎を破壊し20万人を超える命を奪った。80年目のこの日、UNIは犠牲者を偲び、平和と軍縮への呼びかけを新たにする。

80年目の追悼は、世界中で紛争が激化する中で行われている。複数の国が新たな核兵器の開発や既存の核兵器の増強を進める中、新たなグローバルな軍備競争が影を落としている。ガザとウクライナでは戦争が激化し、大量破壊兵器が数万人の民間人を殺害している。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「民間人に対する最も破壊的な攻撃の一つから80年が経った今、世界がこの暴力を克服して前進していることを望んでいたが、残念ながら現実はそうではない。この悲痛な記念日に、我々は失われた命を偲び、平和を訴える。人類を脅かす武器を拒否し、正義、民主主義、そして生命の尊厳を求めなければならない。」と訴えた。

2010年に長崎で開催されたUNI世界大会以来、UNIは核兵器の廃絶を主張し、その存在が人権と相容れないことを強調してきた。核兵器廃絶国際キャンペーンのメンバーとして、UNIはグローバルな軍縮を提唱している。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「今週は、広島と長崎の犠牲者と遺族を偲び、戦争の被害を今も受け続けている地域と連帯する時だ。核のない平和な未来は、我々がそれを求めるのならば、実現可能だ」と述べた。


TELUSは、団結権および団体交渉権を尊重しなければならない!

2025年8月1日、トルコ・イズミルにおいて、トルコ、カナダを含む複数の国からなる労働組合代表団がUNIの下で団結し、カナダの大手多国籍通信・ビジネスサービス企業であるTELUSに対して緊急のグローバルな対話を求める声明を発表した。この統一戦線は、TELUSの従業員が世界中どこにいても基本的な労働権を保障するグローバル協定を目指す共同の取組みの第一歩である。

TELUSの成長は、世界中のカスタマーサービス、技術者、アウトソーシング業務に従事する数千人の従業員が支えてきた。同社の成長は、労働者の権利、社会的正義、そしてそのビジネスを支える人々の尊厳に対する強いコミットメントと一致しなければならない。したがって、我々労働組合はTELUSに対し、以下のことを求める:

  1. 事業を展開する全ての国において、国際労働機関(ILO)の中核的労働基準に準拠し、干渉することなく組織化と団体交渉の権利を完全に認めること。TELUSは団体協定を誠実に遵守し、反組合行為を行わないこと。
  2. 労働紛争の解決のための実効的で透明な手続きを確立すること。真摯な対話を通じて誠実に解決を図り、組合活動に対する報復や抑圧のいかなる形態も回避すること。
  3. 共通の最低労働基準を保証すること。これには、身体的・精神的な健康を保護すること、心理的に合理的な労働指標、適切な賃金、公正な労働条件、雇用の安定と保障が含まれる。
  4. 差別や報復からの労働組合員の保護を保証すること。これにより、組合員が組織化し、同僚の従業員を代表し、交渉する自由が保障される。

我々は、労働者が選択した労働組合をTELUSが認めていないトルコの状況について、深刻な懸念を表明する。労働組合員と指導者は、労働組合に加入する権利を行使しただけで、嫌がらせや不当な解雇に直面していると報告している。このような行為は容認できるものではなく、国際労働基準に反している。

カナダでは、TELUSは労働者や労働条件への影響をほとんど考慮せずに、カナダ国内の事業縮小と外部委託を進めている。

しかし我々はこれらの問題は建設的な対話を通じて解決可能だと考える。対話を通じて、拘束力のあるコミットメントを確立し、同社の事業全体で労働者に同じ権利と保護を保障することができる。


イタリアのBooking.com労働者、解雇反対で初のストライキを実施

イタリアの労働組合とUNI加盟組織のFilcams-CGIL、Fisascat-CISL、Uiltucsは、イタリアのBooking.comで初のストライキ実施を発表した。

Booking.comは、数千人の人員削減が予定されているグローバルな事業再編の一環として、イタリアの事業所で従業員約150人のうち9人を解雇する意向を表明した。「最適化」や「イノベーション」といった言葉の背後には、10年以上同社で働くの労働者の人員削減が隠れている。

同社は、イタリアの労働組合(Filcams-CGIL、Fisascat-CISL、およびUiltucs)が提示したすべての代替案を拒否し、不十分な財政支援パッケージを提示するだけでなく、解雇対象者を選択する権利があると主張している。

この硬直的で受け入れがたい姿勢は、同社が従業員を軽視していることを明確に示している。労働組合は責任を持って、同社を交渉の席に戻すための試みを複数回にわたって行ってきた。しかしBooking.comは労働省に対し、労働組合との交渉段階が合意に至らずに終了したと通知し、解決策の模索や解雇の管理に必要な時間を大幅に制限した。これは、財務的に好調な同社が最も繁忙期である8月の真っただ中で生じている。

解雇の理由として「所属感の欠如」を挙げ、匿名アンケートを根拠とする行為は許されない。これはデジタルプラットフォームの真の企業価値観を露呈している。我々は、利益を私物化し、その決定の代償を従業員に転嫁するビジネスモデルを拒否する。

こうした理由から、イタリアの従業員は労働組合に対し、2025年8月4日(月)に1日間のストライキを宣言するよう団結して委任した。

この日付は、Booking.com従業員にとって歴史的な瞬間である。なぜなら、これは同社が従業員との関係を根本から変革する中で、イタリアで初めて、そしておそらく世界でも初めてとなるストライキだからだ。

我々は解雇の撤回と、真の代替案に関する真剣な議論の再開を求める。労働は尊重されなければならず、削減されてはならない!労働者はただの数字ではない!


12カ国の労働組合がアメリカ・モビルとのグローバル協定を要求

メキシコの通信大手アメリカ・モビルに対しグローバル協定の締結を要求するため、アルゼンチンやオーストリアを含む12カ国のUNI加盟組合が結集した。

同社がサービス拡大と利益急増を進める中、12カ国の14労組はそれぞれ現地の経営陣に書簡を送り、アメリカ・モビルに対しUNIとのグローバル協定の締結を求め、「グローバルおよび国内レベルでの安定的で建設的な労使関係」を確保するよう働きかけている。

労働組合は、以下の内容を盛り込んだグローバル協定を要求している:

• 同社が行うすべての事業において、労働組合を結成し、団体交渉を行う権利を認めること。
• 労使紛争を対話を通じて解決するための手続きを確立すること。
• 労働安全衛生、生活賃金、雇用安定を含む共通の最低労働条件を保障すること。
• 労働組合代表者をいかなる報復措置からも保護すること。

アメリカ・モビルは、メキシコの億万長者カルロス・スリム氏が所有する企業であり、中南米、中東欧の22カ国で事業を展開している。この書簡の送付は、2025年7月8日にコロンビアで開催されたアメリカ・モビル労組の会議で、協定の目標を表明したことに端を発している。

マルシオ・モンザネUNI米州地域書記長は、「アメリカ・モビルは成長を続け、莫大な利益を上げているが、その成長が労働者の権利を犠牲にしたものであってはならない。中南米と欧州の労働組合は、公正な待遇、安全な労働条件、組織化の根本的な権利の尊重を保証するグローバル協定を求め、団結している。これだけの規模と影響力を持つ企業は、すべての労働者に対して同じ基準を遵守する責任があり、UNIとのグローバル協定がそれを可能にする」と訴えた。

アルゼンチン、オーストリア、ブラジル、ブルガリア、コロンビア、クロアチア、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、北マケドニア、ペルー、スロベニアのUNI加盟組織は、7月22日に各国経営陣に対し、この要求を盛り込んだ書簡を送付した。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「アメリカ・モビルは、欧州であれ中南米であれ、労働者の権利と基準を遵守しなければならない。我々は、団結権、団体交渉権、生活賃金、雇用安定を保証するグローバル協定を求める」とコメントした。

アメリカ・モビルは、モバイル加入者数とサービス接続数において世界最大の通信企業である。UNIは多国籍企業との間で50件を超えるグローバル合意を交渉し、そのグローバルな事業展開において労働者の権利を保障し、履行させるための取り組みを進めている。


インドの銀行労組、AIの課題に対処するため全国セミナーを開催

2025年6月20日、インド全土のさまざまな銀行労組から約400人の組合活動家や役員がチェンナイに集まり、「AIの導入に影響力を及ぼし労働者の権利保護を目指す労組間のグローバルな連携」と題した全国セミナーが開催された。

セミナーは、全国銀行従業員連合(NCBE)が、インド国営銀行、インド海外銀行、バローダ銀行、DBSインド銀行など、複数の大手銀行のUNI 加盟組織とともに共同で開催した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長とラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は基調講演の中で、金融部門における人工知能(AI)の未来を形作る上で、労働組合の関与が急務であることを強調した。そして、労働者の権利を保護し公正な成果を保証する方法でテクノロジーが導入されなければならないと訴えた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「チェンナイが技術と金融のハブとしての役割を果たす中、労働組合はAIの導入方法と時期を決定する上で重要な役割を果たす。これは単なる変化への適応ではなく、労働者を保護し、力を与える方向へ導くことだ」と述べた。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「我々全員が、デジタル変革が公正な変革となるようにする責任を負っている。これはインドの金融部門全体でディーセントワークと利益の共有を実現するための変革だ」とコメントした。

セミナーの中でインドの労働組合のリーダーは、AIが銀行部門に与える影響に関する実際の経験と洞察を共有した。議論は、職務役割、データ利用、アルゴリズム管理、スキル向上に関する新たな課題に焦点が当てられた。セミナーでは、AISBISFおよびNCBEのチャンドラセカル書記長、バラジNCBE委員長兼AIOBEU書記長、 ミリンド・ナドカルニAIBOBEF書記長兼UNIインド加盟協議長、およびバスカルDBSインド銀行従業員組合書記長から発言があった。

このセミナーは、UNIのグローバルキャンペーンの一環として開催された。労働組合がデジタル化に積極的に対応するためのツールと知識を提供し、職場における技術革新が労働者の権利と尊厳を損なうのではなく、後押しするものになるようにすることを目的としている。


スリランカにおけるケア部門の組織化推進に向け、新たなデスクを設立

2025年7月10日、ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長による簡素な開所式が、スリランカにおけるケア部門の組織化推進において静かではあるが重要な節目となった。

コロンボのナラヘンピタにある政府助産師サービス協会(GMSA)で開催された式典では、GMSAの施設内にUNIケア部会のオルグ専用スペースが開設された。この新たなスペースは、全国規模で労働組合の組織化を支援するため、UNIケアによるアウトリーチ、調整、能力向上活動の中核拠点として機能する。

地域におけるこの取組みは、2025年初頭に地域全体のコミュニティヘルスワーカー(CHW)による運動を活性化するため設立された「UNIアジア・太平洋地域南アジアネットワーク」の一環である。同ネットワークは、女性主導の組織化、連合体の形成、構造的な労働改革を求める持続的な提言活動を優先課題としている。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、GMSAのリーダーシップを称賛し、UNIがスリランカでの運動の勢いを支援する決意を再確認した。そして「デスクの開設は、ケア部門における労働組合を強化し、すべての医療介護労働者の権利、尊厳、適切な労働条件を擁護するため、加盟組織を支援する重要な一歩だ」と述べた。

UNI Aproは、スリランカでより広範で影響力のあるケア部門の連合体を構築するため、加盟組織およびパートナー組織と緊密に連携していく。


南アジアの金融労組、人間を中心にした金融改革を目指し団結

2025年7月9日、スリランカ・コロンボにて第2回南アジア金融労組協議会(SAFSUC)の会議が開催された。南アジア各地の金融部門の労働組合は、社会的責任ある金融と地域連帯への共通のコミットメントを再確認した。

「社会に焦点を当てた金融:南アジアの持続可能な開発を推進する」をテーマに開催されたこの会議には、スリランカ、インド、パキスタン、ネパール、バングラデシュから労働組合のリーダーと代表者が参加した。

会議は、UNIスリランカ加盟協(UNI SLAC)のチャナ・ディサヤナケ議長が率いるスリランカ銀行従業員組合(CBEU)の多大な支援により実現した。

さらにアンジェロ・ディ・クリストUNI世界金融部会担当局長、アーネ・フレドリク・ハーシュタイン・ノルウェー金融労組副委員長、モーリーン・ヒックUNI欧州金融部会担当部長、ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書長、 北村聡太UNI Apro金融部会議長、ジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長が出席した。

今回の会議は、地域の金融労働組合運動が、デジタル化の加速、気候変動の影響、労働権の縮小、公共財政機関の弱体化などといった課題に共同で対応する重要な場となった。こうした課題は、国営企業への圧力の高まり、デジタルプラットフォームへの不安定な移行、金融システムにおける格差の拡大によりさらに複雑化している。

地域戦略の策定

プログラムの基調となる2つの円卓討議セッションを通じて、後退的な労働改革から金融労働者が既存の法的保護から排除されている問題まで、共通の課題が議論された。また、伝統的なセクターと新興セクターの両方で組織化を拡大するための戦略も探求された。主な優先課題として、BPO やフィンテックなど組合の組織化が進んでいない分野での組合の存在感の強化、およびこの分野における若者や女性のリーダーシップの育成が指摘された。

この会議の重要な成果は、セイロン銀行従業員組合(CBEU)とネパール金融機関従業員組合(FIEUN)との間で覚書(MoU)が締結されたことだ。この協定は、金融部門における国境を越えた組合の協力、相互学習、集団的アドボカシーを強化するものである。

今後の道筋

会議は、SAFSUC委員会の選出で幕を閉じた。執行委員会は、今後数年間、組織化の取組みを調整し、政策改革を提唱し、南アジア全域の公共金融機関の社会的使命を擁護しながら、評議会の活動を活性化していく予定である。

SAFSUC委員会は、新たに設立された「UNI Apro保険労組ネットワーク作業部会」と協力し、2025年10月15~16日にフィリピン・マニラで開催される第7回UNI Apro金融部会大会で提示する共同作業計画を策定する。


アジアの保険労組がデジタル化と気候変動の混乱の中、地域連携を強化

2025年7月8日にスリランカ・コロンボで第5回UNI Apro保険労組ネットワーク会議が開催された。インド、ネパール、スリランカ、日本、パキスタン、シンガポール、フィリピンの保険労組から46名の参加者およびUNIとUNI Aproのスタッフが参加し、北村聡太UNI Apro金融部会議長が座長を務めた。

「デジタル変革と気候変動:アジア・太平洋地域の保険業界への影響」をテーマに開催された今回の会議は、業界を再編する共通の圧力に対応する上での、地域連携の活性化を象徴したものとなった。

参加した組合は、AIによる雇用不安の拡大、農村部における保険利用の格差、代理店の不正行為、リスクと保護に関する一般市民の理解不足など、深刻な懸念を強調した。

参加者はまた、これらの問題に関する社会対話への労働組合の参画を強化する必要性を強調した。具体的には、公共教育への労働組合のより積極的な関与、代理店の責任強化、技術移行計画時の早期協議の重要性が指摘された。

スリランカ保険一般従業員組合(SGEU)のディワカラ・エトゥガラ氏は議論の中で、「労働組合は単に雇用を守るためだけにあるのではない—より良い業界を築くことも目指している」と述べた。

保険に関するフォーカスグループ討論が行われ、組織化、協力、包摂的なアウトリーチに関する労働組合の成功事例が共有された。

会議の主要な成果として、UNI Apro保険労組ネットワーク作業部会が設立され、シャム・スンダル・モハパトラ氏(インド、GIOAIA)とカラナ・タパ氏(ネパール、FIEUN)が共同議長に選出された。このグループは、SAFSUC執行委員会と緊密に連携し、2025年10月15~16日にマニラで開催される第7回UNI Apro金融部会大会で発表するための作業計画を策定する。

今回の会議は、セイロン銀行従業員組合(CBEU)の支援を受けてUNI Apro金融部会が開催したものである。


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