組織化から勝利へ:フィリピンのケア労働者が画期的な団体協約に調印

フィリピン・ネグロス・オクシデンタル州マナプラにあるラモン・B・グスティロ病院一般職員組合(フィリピン農業商業産業労組傘下)の団体協約締結への道のりは、2025年10月15日の調印式よりはるか以前から始まっていた。

約1年にわたる交渉期間中、122名の一般職員(うち3分の2が女性)は不確実性、長期にわたる遅延、厳しい交渉セッションを乗り越え、初の団体協約を勝ち取った。これはフィリピンにおけるUNIケア部会プロジェクトが支援する中で初めて締結した団体協約である。

今回の動きは、2024年7月に組合が労働者代表交渉権証明書を取得し、交渉権限を得たことで具体化した。同年11月に交渉が開始されたが、賃金・休暇手当・勤務スケジュールを巡り、早期に行き詰まった。2025年7月までに、組合はバコロドの全国調停委員会(NCMB)に技術支援を求め、一連の対話を通じて、双方は交渉を再開し、労使協力と苦情処理体制に関する合同セミナーに参加して信頼を再構築し、交渉を前進させることに合意した。

ルラ・ディヴィナグラシア同労組委員長にとって、この突破口は、数えきれないほどの疑念、勇気、そして集団としての明確な認識の積み重ねの成果であった。「すべてが重く、落胆することもある時期もあったが、我々は決して諦めなかった(‥‥中略‥‥)意味あるもの、共に作り上げたと誇らしく言えるものを築きたいという想いから、前進し続けた。意見の相違や困難な日々もあったが、我々は自分の立場を貫き、互いに支え合った。だからこそ今回の勝利は特別なもの。これは、我々の努力、アイデア、そして粘り強さの成果だ」と長い闘いを振り返った。

団体協約で最も変革的な成果の一つは、勤務スケジュールの全面的な見直しだ。長年、スタッフは週5日・1日8時間の過酷な勤務を強いられ、勤務終了時刻は22時まで及んだ。公共交通機関が既に運行を終えた時間帯だ。多くの者が病院で寝泊まりを余儀なくされ、全員を受け入れることすらできなかった。団体協約はこれを、労働者が希望する週3~4日の12時間シフト(午前6時~午後6時、または午後6時~午前6時)に置き換えた。これにより労働者は週に3~4日の休みを得られるようになり、従来の週休2日から劇的に改善された。回復時間が増え、家族との絆を再確認し、病院の外で息をつく余裕が生まれた。さらに連続勤務を避けるため勤務日が交互に設定されたことで、長年重くのしかかっていた燃え尽き症候群がようやく緩和されたのである。

この協約では休暇制度も拡充され、女性が主な構成員である職場にとって大きな勝利となった。勤続1~3年の労働者の病気休暇は5日から7日に、4年以上の労働者は10日に増加した。生理休暇と緊急休暇も新設され、国内でも数少ない、団体協約で生理休暇を明文化した組合の一つとなった。多くの女性労働者にとって、これらの成果は単なる数字以上の意味を持つ。ケア労働におけるジェンダーに基づく現実、そして女性に偏って課せられる精神的・身体的負荷が認められたのだ。新たな福利厚生は、遅ればせながら、恐怖や罰則を恐れずに休息し、回復し、自己ケアを行うための空間を提供した。

クリストファー・ホセ・グスティロ最高執行責任者(COO)は、より強く健全な職場環境への経営陣の決意を次のように表明した。「健全な病院は健全な労働力から始まることを我々は理解している。この協約は、従業員への投資が患者のより良い治療、強固なチーム、そしてより強靭な医療システムへの投資であるという我々の信念の証左である…我々は共に前進し、より強く、より賢く、より結束して進んでいく」

労働雇用省(DOLE)バコロド事務所も、労使双方による交渉が誠実に行われ、最終合意が同省が推進する社会対話の基準を堅持したことを確認し、有意義な解決に至ったことに満足感を表明した。

UNI加盟組織にとって、この勝利はより広範な意味を持つ。UNI-PLC議長を務めるロランド・デラクルスPACIWU委員長は、は、労働者が達成した成果の重要性について、「公正かつ十分に交渉された団体協約は、単一の職場における勝利にとどまらず、持続可能な産業の秩序を築くものだ。労使が分断ではなく対話を選択すれば何が可能になるかを示している。この協約が、労働者と病院経営陣の間の長期的かつ相互尊重に基づく関係の礎となることを願う」とコメントした。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、この勝利が世界に与える影響を強調し、「フィリピンのケア労働者たちは、勇気と集団行動がどのようなものかを世界に示し続けている。グスティロ病院での成功は、労働者が団結すれば、自らの基準だけでなくケア業界全体の基準を引き上げられることを証明している。UNIは今日、そしてこれから続くあらゆる闘いにおいて、彼らと共に立ち続けることを誇りに思う」と述べた。

この団体協約の調印は単なる手続き上の瞬間を超えた——それは粘り強さと連帯、そして尊厳以外の何物にも妥協しない労働者たちの勝利の祝典であった。ラモン・B・グスティロ病院の労働者たちにとって、これは新たな時代の幕開けを意味する——勝利が共有され、声を高め、そして未来を共に築いていく時代の始まりである。