2025年11月28日から12月1日にかけて、6大陸のアマゾン労働者、労働組合、支援者が#Make Amazon
Payの旗印のもと結束し、UNIとプログレッシブ・インターナショナルが共同主催する世界規模の行動としてストライキと抗議活動を行う。
ニューデリーからモントリオール、そして世界中で、数千人が街頭、ピケライン、倉庫、オフィス、データセンターに集結し、労働者虐待、環境破壊、民主主義への脅威についてアマゾンに責任を問う。
クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「Amazon、ジェフ・ベゾス、そして彼らの政治的同盟者はテクノ権威主義的な未来に賭けているが、この『Make Amazon Pay グローバル行動デー』に、世界中の労働者が『もう十分だ』と声を上げている」と述べ、「アマゾンは長年、労働組合を通じた職場での民主的権利を、権威主義的政治家の支援を得て踏みにじってきた。そのビジネスモデルは不平等を深刻化させ、労働者が団結し、団体交渉を行い、安全で公正な職場を求める基本的権利を損なっている」と非難した。
プログレッシブ・インターナショナル共同事務局長のデイビッド・アドラー氏は、「アマゾンはもはや単なる小売業者ではない——監視と搾取を基盤とする新たな権威主義体制の支柱だ」と指摘し、「移民税関捜査局(ICE)の強制捜査からパレスチナ人弾圧まで、アマゾンの技術は世界中の暴力システムに組み込まれている。しかし『Make Amazon Payグローバル行動デー』は、労働者と地域社会がこの権力に立ち向かい——尊厳と民主主義に基づく未来を築けることを示している」と訴えた。
インドのアマゾン労働者ネハ・シン氏は、「猛暑時には倉庫は炉のように熱くなる——人が倒れてもノルマは止まらない。たとえ倒れても休んで帰れなかった。休めば給料が減額され、3日休めば解雇される。アマゾンは私たちを使い捨て扱いしている。私たちは『Make Amazon Pay』の運動に参加し、最も基本的な権利——安全、尊厳、そして生きて家に帰る機会——を要求する」と語った。
グリーンピース・インターナショナルのシニア・キャンペーン部長のサンナ・ゴトビ氏は、「ジェフ・ベゾスのアマゾンは、ビッグテックが人々や地球に及ぼす破壊的影響が拡大している明白な例だ。『Make Amazo Pay』の運動は、アマゾンがビッグテックと抑圧的な体制との同盟の中心にあることを世界に知らせている。アマゾンのような億万長者が所有するビッグテック企業は、異論を抑圧し地球を破壊しながら、私たちの権利に対する脅威を増大させている。ビッグテックが私たちの生活に介入する暴走に抵抗し、今こそアマゾンに責任を問う時だ!」と訴えた。
バングラデシュのソミルイト縫製労働者連盟のナズマ・アクタル委員長は、「アマゾンはバングラデシュの縫製労働者の労働から利益を得ながら、その労働者を守る国際アコードへの署名を拒否している」と述べ、「ラナプラザの縫製工場が崩壊してから10年以上経った今、言い訳は通用しない。アマゾンがバングラデシュで事業を展開したいなら、アコードに署名し、労働者の命を守り、団結する権利を尊重すべきだ。それ以下の対応は搾取に他ならない」と断じた。
6年目を迎えたこのキャンペーンは、主催者らが「テクノ権威主義的未来」と呼ぶ新たな体制を直接的に標的にしている。これはビッグテックと極右勢力が融合し、権力を集中させ、民主主義を弱体化させ、労働者の権利を侵食する、新たに出現しつつあるシステムである。
30か国以上で展開されるグローバル・アクション
インド – ニューデリー、コルカタ、ムンバイを含む20都市で数千人が集結し、公正な賃金、安全な労働環境、酷暑からの保護を要求。インド小売業労組が調整している。
カナダ: モントリオールでカナダ小売業労組がアマゾン反対集会を開催。
ドイツ : 労働組合ver.diがアマゾン倉庫でのストライキを調整。
米国 :シカゴ(イリノイ州)、ニューアーク(ニュージャージー州)、ニューヨーク市(ニューヨーク州)、オークランド(カリフォルニア州)、サンバーナーディーノ(カリフォルニア州)、ワシントンD.C.で、サイバーマンデー抗議活動を実施。移民税関捜査局(ICE)の強制捜査を支えるアマゾンの契約に反対する集会が行われる。アマゾンが年間で最も売上高の高い時期を迎える中、地域住民は同社がICEの監視システムの技術的基盤を提供することでトランプ政権の拘束・強制送還政策に加担している現状を終わらせるよう要求する。アテナ連合(AECJ)が調整。シアトルではAECJが、アマゾンによる大量解雇直後のホリデーシーズン開幕にあたり、1,000人以上のアマゾン社員が公開書簡を発表し、経営陣によるAI導入・開発がもたらす弊害を告発。フィラデルフィアでは11月24日(月)に、労働者と地域支援者がフィラデルフィア・センターシティ店前に集結し、アマゾン傘下のホールフーズに対し、生活可能な賃金・手頃な医療保険・職場での尊重を要求した。労働者らは、アマゾン・ホールフーズが覆そうとしている組合結成申請から1周年を迎えた日に、組合承認を求める書簡を経営陣に手渡した。
バングラデシュ :ダッカで衣料品労働者が行進し、サプライチェーンにおける搾取を糾弾。
インドネシア :労働組合ASPEKがジャカルタで抗議行動を実施。
オーストラリア: ユニオンズWAの組合員が、店舗流通関連労組、TWU、MEAAと共同で全国集会を開催。労働組合が苦闘の末に勝ち取った労働条件を、アマゾンが執拗に侵食していることに抗議。
台湾 :グリーンピース台湾が行動。
ネパール: カトマンズで抗議行動。
パレスチナ:郵便労働者が占領下でのアマゾンとの連携に抗議。
ブラジル:フランコ・ダ・ローシャで行動。
コロンビア:ボゴタでCOEが抗議行動。
デンマーク:グリーンピース・デンマークによる行動。
ルクセンブルク:ルクセンブルグ・グリーンピースとグリーンピース・インターナショナルによる共同行動 。
南アフリカ:ケープタウン、先住民の土地に建設されたアマゾン南アフリカ本社での「聖なる土地を守れ」行動。
アマゾンは「機械の心臓部」に位置し、企業の貪欲さ、監視、組合潰し、極右的権威主義の融合を推進している。これらは、利益の追求と統制・暴力のシステムを融合させる。職場内外における民主主義と自由への攻撃である。
史上最も強力な企業の一つであるアマゾンは、トランプの就任式に資金を提供し、見返りとして組合潰し、規制緩和、環境保護の後退への支持を得た。アマゾンの直近の申告書によれば、2025年前半に成立した法人税減税の結果、前年同期比で14億ドルの税額削減が実現した。これはトランプ政権が議会を迂回して法人税と億万長者税をさらに引き下げようとしている最中の出来事である。
キャンペーン主催者は、アマゾンの自動化と人工知能の拡大は、数十万人の労働者を置き換える脅威となり、その巨大なデータセンターはエネルギーと水資源を浪費し、気候危機を悪化させていると警告を発する。
だが、世界中で労働者たちはアマゾンの支配に反撃する動きを見せている。
カナダでは、アマゾン労働者の組織化に向けた長年の取組みが、突破口を開いた。2025年にブリティッシュコロンビア州デルタの倉庫労働者らは、州労働委員会がアマゾンによる組合組織化運動への違法な干渉を認定したことで、労働組合の認証を獲得した。ブリティッシュコロンビア州労働関係委員会は、YVR5施設における組織化運動期間中のアマゾンの行動(急激な雇用増加や反組合メッセージを含む)が投票の公平性を損なったと判断。州労働法に基づき組合認証を認めた。この裁定により、デルタ倉庫はカナダで初めて組合が代表権を獲得したアマゾン施設となった。
オーストラリアでは、組織化された労働者が政策論争を政治的勝利へと導いた。連邦政府が公共調達規則に新設した「倫理的行動」条項(店舗流通関連労組による持続的な運動で勝ち取ったもの)は、契約授与前に労働者の権利に対する企業行動を評価することを義務付けている。2025年11月17日発効のこの措置により、労働者搾取や法令違反の疑いがある企業は数十億ドル規模の政府入札から排除される可能性がある。
米国ではアマゾンが、連邦取引委員会(FTC)による「顧客を欺いてプライム会員に加入させ、解約を妨害した」とする訴追を解決するため、25億米ドル(約230億円)の支払いに合意した。FTCによれば、和解金には民事罰金10億米ドル(同委員会史上最大の規則違反罰金)と、影響を受けた消費者への返金15億米ドルが含まれる。