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ホワイトカラー・エグゼンプションの問題点と労働組合の対応

2014年8月21日、第4回UNI-LCJ印刷部会会議が開催され、41人が参加した。新谷信幸連合総合労働局総合局長を講師として迎え、「ホワイトカラー・エグゼンプションの問題点と労働組合の対応」というテーマで講演を受けた。
政府は、「再興戦略2014」を閣議決定し、その中でホワイトカラー・エグゼンプションが再び提起された。新谷氏は、「株式投資家に見え良い社会」だけを目標としており、現状長時間労働が蔓延している中、この制度が導入されると歯止めが利かなくなると警告した。また、1000万円以上という縛りはついているものの、すぐにこの額は下がっていくとも指摘、皆でこの制度反対の声をあげようと呼びかけた。

「労基法が、ザル法になっている。36協定に上限をあてはめれば良い制度になるのではないか?」、「ホワイトカラー・エグゼンプション導入によって長時間労働を削減したい。しかし定時間内に働いた労働者への報酬は?」、「外国人家事支援ニーズは?」、「政府の最大の狙いは?」、「昨年末この議論が下火になった原因は?」などの質問が出、関心の高さが伺われた。

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8月7日、ガザのためのグローバルアクションに参加を!

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世界中の労働組合は、ガザにおいて多くの犠牲者が出ていることに対し、8月7日に世界で行動を起こそうという呼びかけに応える。7月にイスラエル軍によるガザ攻撃が始まって以来、1,200人以上のパレスチナ人が命を落とした。

UNIはガザへの攻撃による民間人の死者数に愕然としており、今週ITUC(国際労働組合総連合)が呼びかける世界的行動に、UNI加盟組合も平和へのコミットメントを示すため参加するよう要請する。

8月7日から始まるITUCキャンペーンは、以下のような様々な方法で支援できる。

各国政府に対し、和平に向けた5箇条の計画を支持するよう、陳情する。(直接訪問、電話、ソーシャルメディア等の手段で)

・恒久的停戦

・ガザの人々への人道支援活動

・市民に対して使われる武器、軍需物資等の輸出、及び軍事技術の移転の即時停止

・ガザ地区封鎖の解除

・国際法の正当性と二国家構想をもたらす話し合いによる解決

8月7日(木)以降、平和を支持するために、Twitterで国連或いは政府、政治家に以下のメッセージを送る。

私達@(組織名)はいかなる場所においても平和と民主主義を支持する。@UN (@政府、政治家)は今、#ガザのために行動を起こすべきだ。

Twitterを利用していなければ、Facebookページにメッセージを載せる。

国際運輸労連(ITF)によるガザへの人道支援活動に、財政支援を行う。

URL:www.itfgazafund.org

組合員に、ITUCポストカードキャンペーン「Peace like mine」に参加し、国連事務総長宛てにメッセージを送るよう呼びかける。ITUCポストカードキャンペーンに参加するには、www.bypost.com/peacelikemineから、パソコンや携帯を使って、国連事務総長にメッセージや写真を加えたポストカードを送る。このサイトには8月7日(木)からアクセス出来る。平和のイメージが表現されている写真、あなたの家族やコミュニティ、日常生活の写真も良いだろう。国連事務総長へのメッセージも書き添えてほしい。パン・ギムン国連事務総長に、平和実現に向けた私たちの支援を示すため、国連に送られるポストカードに関しては、ITUCが送料を支払う。

UNIやその他のグローバルユニオンは、トラック何台分もの医療用品を送るための資金を寄付し、ガザの救援活動を支援している。学校、病院、唯一の発電所も爆撃された。民間人を標的にすることは、国際法に違反している。

UNIとITUCは、ガザ封鎖やパレスチナの占領に終止符を打つために話し合いによる解決を目指し、そのために国際コミュニティが仲介して両者をテーブルにつかせ、永久に停戦することが唯一の持続的な解決策だと信じている。

イスラエルの人々と、パレスチナの人々に平和で安全な未来を保証するには、二国家構想が唯一の解決策であり、そうすればすべての人々が平和で安全な生活を送ることができ、自分たちや子供たちのために未来を築くことができる。

 


日本の非正規雇用の現状を調査

2014年9月、台北で開催される第3回UNI Apro東アジア労組フォーラムのテーマの1つとして、「非正規雇用」が取り上げられる。UNI Aproは現状把握のため、フィリピン大学労使関係学部の調査チームに、日本、韓国、台湾、香港における非正規労働に関する調査を依頼した。

7月22~25日の日程で、レイアン・マラシガン研究員が、厚生労働省、労働政策研究・研修機構(JILPT)、使用者(日本人材派遣協会及びアデコ)、労働団体(連合/非正規労働センター、情報労連、UAゼンセン、全労金、損保労連、JP労組)を訪問した。各種統計に基づき、詳細な説明を受けると共に、それぞれの立場から、関連法規制に関する見解の違い等についてヒアリングした。簡易報告は9月末のUNI Apro東アジア労組フォーラムにおいて、背景資料として発表される予定。

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なお、UNI AproはASEAN6か国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)でも同様の調査を完了しており、既に報告書(Between Flexibility and Security – The Rise of non-standard employment in selected ASEAN Countries)が発行されている。

報告書はこちらから。


UNI-LCJ/モンゴル加盟協(UNI-LCM)セミナー

2014年7月21~24日、モンゴル・ウランバートルで、UNI-LCJ/モンゴル加盟協(UNI-LCM)セミナーが開催され、日本から、宮原情報労連中執を団長に以下6人と、UNI Aproより玉井UNI Apro組織化キャンペーン担当部長が出席した。モンゴル側は、UNI商業、郵便、ICTS部会に加盟する7組織から約30人が参加し(9割以上が女性、約7割が若手組合員や組合役員)、組織化、団体交渉、ワークライフバランスのテーマで報告と意見交換を行った。

団長 宮原 千枝 情報労連組織局中央執行委員
団員 宮島 佳子 UAゼンセン流通部門執行委員
団員 池上 茂光 自動車総連組織・政治局部長
団員 藤田 豪  損保労連中央執行委員 (日本興亜労組中央執行委員長)
団員 山田 裕行 JP労組中央執行委員(郵便担当部長)
事務局 玉井 諭 UNI Apro組織化キャンペーン担当部長
事務局 森川 容子 UNI-LCJスタッフ
(組織正式名称の50音順)

開会式では、オユンバヤールUNI-LCM議長の歓迎挨拶に続き、宮原団長がUNI-LCJ代表団を代表して挨拶した。宮原団長は、今日までのUNI-LCJ、UNI-LCMの交流の経緯を振り返り、組織再編を経ながらもモンゴルでのセミナーが継続的に開催されてきたこと、加盟組合による地道な組織拡大の取組みに敬意を表し、「近代的な高層ビルがあるかと思えば伝統的なゲル地区がある現実の中で、社会的によりディーセントな国にしていくにはどうしたらよいかを考えるのがモンゴルの皆さんに託された課題。日本のパートナシップ労使関係について学んでいただく一方、日本側も女性が活躍しているモンゴルの社会・労働運動について学びたい」と挨拶した。

「UNI Apro及びUNI-LCJの紹介と活動について」では、玉井UNI Apro組織化キャンペーン担当部長がUNI-LCJの組織機構や結成の経緯、アクションプランや海外活動の方向性などに基づいた活動の様子、UNI Aproの戦略目標と組織化・キャンペーン、教育・研修、広報・調査、国際連帯等の活動を紹介した。玉井部長は、UNI AproもUNI-LCJと同様、会社との話し合いを重視しパートナシップ労使関係の構築を目指していること、また組織化においては現地加盟組合や協議会の主体的な取組みが重要だと強調した。モンゴル側参加者からは、加盟費納入の仕組みや日系企業の組織化について質問があった。オユンバヤール議長は、規模は違うがUNI-LCMが目指すものはUNI-LCJと共通するとして、特に最近青年層の組織化の取組みとして、英語セミナー等を開催し、国際労働運動や英語への関心を高めるとともに、国内労働運動の重要性の理解につなげていると報告した。

「組織化」のテーマでは、まず日本から自動車総連の池上組織・政治局部長が、自動車総連の紹介及び組織拡大の取組みについて女性の組織化を中心に報告。続いて損保労連の藤田中執(日本興亜労組中央執行委員長)は、損保労連および日本興亜労組による有期契約社員の組織化に至るまでの経緯を詳細にわたり報告した。モンゴル側からは、有期契約社員の組織化における会社の反応や話し合いの経過、当事者への説明の難しさ、契約後の組合員資格などについて、多くの質問が出され、モンゴルでも増えている非正規労働者の組織化に対する関心の高さが伺えた。モンゴル側からはビャンバー・ゴビ労組委員長がゴビ労組の活動や日本の無償資金協力により1981年に設立されたゴビ社の事業内容、ナショナルセンター・モンゴル労働組合連合の組織機構と活動、ILOからも評価されている政労使三者協議システムや労働法改正のポイントについて紹介した。「組織化に向けて、もっと自分たちの活動を国民に対して周知しなければならない。研修やセミナーなどを徹底し、話し合いを通じて組織化が可能なはず。LCMとして役員研修の機会を設けて、組織拡大につなげていきたい。現場を訪れて日系企業にも組合について紹介していきたい」と力強い決意が述べられた。

「団体交渉」のテーマでは、日本側から、JP労組の山田中執が、団体交渉、苦情処理制度、労使協議等の仕組みについて紹介した。参加者からは、組合を通じた苦情処理制度と通常の個人で行う申立制度の違いや組合に入るメリットについて質問が出た。モンゴル側からはオトゴンビレク郵便労組委員長が協約及び団体交渉の法的環境とその仕組みについて詳細に報告した。

「ワークライフバランス」のテーマでは、日本側からUAゼンセンの宮島流通部門執行委員より、課題と背景についての説明とポスター掲示等を通じたUAゼンセンにおける啓発活動が紹介された。モンゴル側からは、エンフバヤル・ネットコム労組委員長が、経済が発展する中でいかにワークとライフのバランスを保っていくかが課題だと述べた上で、男女のワークライフバランスの違い、労働時間や各種休暇の取得状況、モンゴル独特の職業である遊牧民ヘルパーの労働実態などを紹介した。

「労働組合の社会貢献」のテーマでは、情報労連の宮原中執が、組織率低迷と非正規労働者の増加の中で社会的存在意義が問われており、組合員に留まらない社会全体への働きかけが重要だとした上で、震災復興ボランティア活動、リサイクル活動、平和活動、学生に働くことや労働組合について伝える取組みなどを紹介し、モンゴル側参加者からは「新しい取組みで、是非UNI-LCMでもできることをやってみたい」との反響があった。

閉会式では、宮原団長がセミナーを総括し、「モンゴルは1990年の民主化後24年しかたっていないが、政労使三者協議を確立して取組んでいる皆さんの活動に頭が下がる。日本では、安倍政権が世界一企業の活動しやすい国にするとして、ホワイトカラーエグゼンプションや解雇規制緩和などが労働側の意見を聞かずに推進されており、経済が優先されて、労働者がないがしろにされている。モンゴルのように基本に立ち返って労働者保護の考え方を日本に持ち帰り初心に帰って活動していきたい」と述べた。オユンバヤールUNI-LCM議長は、活発に議論した参加者とUNI-LCJ代表団に感謝し、今後も交流を続けていきたいと述べた。

翌日は、午前中グループに分かれて商業労組、通信労組、郵便労組との意見交換と職場視察を行った後、午後から郊外の草原地帯に移動し、遊牧民の生活体験(ゲル宿泊)並びにUNI-LCM役員・若手組合員との交流を行った。その後、ウランバートル市内に戻り、チベット仏教寺院や博物館等の視察、モンゴル文化ショー鑑賞等を通じ、モンゴル社会・文化への理解も深めた。

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写真はFlickr参照

 

 


ラオス労組代表団受け入れ

2014年7月1~6日まで、ラオスのUNI領域の産業を代表する労組から4人の役員が来日した。オウンカム・ラオス労働組合連盟(LFTU)労働保護局長を団長に、スーポル・ラオテレコム労組委員長、ビエンカム郵便労組委員長、カンベイ外商銀行労組書記長である。ラオスは、1人あたりのGDPが1,349米ドル(2012年)、人口の85%はインフォーマルセクターという実態であるが、現在急速な経済成長を見せている。UNI-LCJは、2012年、2013年にラオスでセミナーを開催し、今年は過去のセミナーの集大成として日本で学ぶため招聘した。

UAゼンセン訪問(7月2日)

まず八野副会長から、日本の商業部門の状況、日本の産業構造、非正規労働者問題、日本の労働組合、UAゼンセンの現状等について説明を受けた。続いて、逢見UNI Apro会長を表敬した。逢見UNI Apro会長は、ASEANの統合を間近に控え、UNI Aproとしてもラオスの労働運動を支援していきたいと述べた。ラオス側は、UNI-LCJのセミナーがラオスにおける労働協約締結交渉で大変役に立ったことを強調し、今後UNIへの加盟も検討したいと前向きな気持ちを表明した。

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JILAF訪問(7月2日)

團野専務理事、若月氏、大辻氏が対応し、現在中止しているラオス支援セミナーを来年から再開したいという希望がJILAF側から述べられた。国際労使ネットワークを通じた組織化による草の根支援事業(SGRA)を活用し、教育支援や職業訓練などの人材育成を行う予定である。JILAFは、2007~11年まで労働者保護のためのプロジェクトでラオスに関わったが、2012年からは中止している。UNI-LCJのセミナーは、その後、JILAFの支援を引き継ぐ形となった。

UNI-LCJ金融部会セミナー(損保労連、全信連、7月3日)

田原UNI-LCJ金融部会議長から、ラオスの将来性について言及があり、カンベイ外相銀行労組書記長がラオスの金融労組の現状を報告した。国営銀行が主体だが、外資系金融機関はラオスの銀行とアライアンスを組む形で参入してきている。みずほもその1つである。外商銀行は本部に606人、19支店が有り、全国にネットワークがある。飛田三菱UFJ信託銀行従組書記長が、パートナーシップ労使関係を説明した。田名田損保労連事務局長からは日本の保険業界と労組の役割について説明があった。

情報労連訪問(7月3日)

野田委員長から「テレコムの世界はスピードが速い。是非UNIのメンバーとなって、情報を集め、適切な方針を出してもらいたい」との激励を受けた後、春木書記長から情報労連の概要や組織化における課題、新規組合員の獲得について説明があった。スーポル・ラオテレコム労組委員長は、ラオスの通信産業及びラオテレコム労組について報告した。その他、産別運動や社会貢献活動、平和運動等についても意見交換を行った。

自動車総連訪問(7月4日)

相原UNI-LCJ議長から歓迎の言葉を受けた後、オウンカム団長は「我々も産業の発展と労働者の生活向上は切り離せないと考えており、日本の立場と共通している。UNIへの加盟も是非検討したい」と述べた。ラオス側からは、雇用創出につながるので、日本の自動車メーカーの工場をラオスに作ってほしいとの要望が出された。また日系企業がラオスで事業を行いやすくなるように、日本の銀行と連携しラオスの銀行もサービスを行っていきたいとも述べた。

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JP労組訪問(7月4日)

増田副委員長を表敬した後、増田書記次長は挨拶の中で、UNI Apro郵便・ロジスティクス部会はラオ郵便労組をAPPU共同セミナーに招待する等、既に数年前から労働組合の協力を始めている点に触れ、労組も国際視野を持つ重要性を強調した。福島国際部長から日本の一般的な労使関係、労使のコミュニケーション、日本の郵便事業概要、JP労組について説明を受け、ビエンカム郵便労組委員長がラオポスト及び郵便労組概要について報告した後、質疑応答を行った。

最後に3日間の総括を行い、オウンカム局長及び全員から日本との交流継続の強い要望を受けた。

写真はFlickr参照。


ブルネイ政府、ASEAN社会対話会議受入れで労働組合に協力

ブルネイ労働庁は、ASETUC(ASEANサービス労働組合協議会)に協力し、ACE(ASEAN使用者連盟)、ASEC(ASEAN事務局)、ドイツFES(フリードリヒ・エーベルト財団)の支援を受け、2014年6月16~17日、第5回ASEAN地域三者社会対話会議をホスト国として開催した。ASEAN SLOM(労働関係上級実務者会合)及びASEAN OSHNET CBM(労働安全衛生ネットワーク調整会議)からの関係役員、アジア太平洋地域の3つのグローバルユニオン(BWI、PSI、UNI)からの労働組合役員、インドネシア、マレーシア、フィリピンの使用者代表、その他NGO等から60人以上が参加した。会議のテーマは、「労働安全衛生における強力な地域協力を通じた市民中心のASEAN構築」であった。

最初に、政労使社会パートナー会議で議論されたのは、ASEAN労働大臣2010~2015年行動計画の進捗についてであった。このセッションでクリストファー・ウンUNI Apro地域書記長は、社会格差の尖鋭化とそれが生み出す脅威を強調し、SLOMに対して、2015年以降の行動計画は、社会格差の要因となるインフォーマル化傾向のような微妙な問題にもっと目を向けて策定するよう提案した。こうした状況の中で、社会格差を縮小しバランス良い発展を目指すため、政労使社会パートナーの対話を強化する必要性を繰り返した。それがひいては、持続可能な、思いやりのある、共有の、市民中心のASEAN共同体の実現に寄与するからである。

2日間の会議で参加者は、ASEAN諸国における企業レベルや国レベルの労働安全衛生改善の三者協力に関する良き事例を共有した。会議の最後には三者パートナーは、労働安全衛生の改善が人権及びディーセントワーク確保につながることを認識した。また、会議で例示された三者構成主義の成功事例は倣うべきであるとし、ASEAN OSHNET CBMがその取組みを主導していくべきことも確認された。

ILOによれば、毎年、アジア太平洋地域の110万人以上が仕事中の事故ないし労働に関連する疾病で死亡しているという統計がある。従って、ASEANにおける労働安全衛生問題を改善するために、政労使の対話を強化することは有意義である。ラニ・ユソフ・ブルネイ労働長官代行は開会挨拶の中で、第5回ASEAN地域三者社会対話会議を成功裏に終えることこそ、この目的を反映したことになると強調した。

ASETUC及びFESは、労働組合に協力し本会議を受入れたブルネイ政府に感謝の意を表した。会議は、ブルネイの労働条件改善と、ASEAN SLOM及びASEAN OSHNET CBMとの三者協力を強化に向けて、グローバルユニオンとブルネイ労働庁の対話と協力を始める歴史的な出来事となった。

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デンマークIT専門職労組、日本の労働規制緩和政策に注目

安倍政権は、派遣法改正など労働規制緩和政策を推し進めているが、経済界からの要望を受けて、残業代支払いなどの労働時間規制を適用除外する「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入にも積極的だ。現段階では年収一千万円以上の高収入労働者など一部の労働者に限って適用される方向だが、6月16日の衆院決算行政監視委員会で、将来的には年収基準を引き下げ、より多くの労働者に適用拡大される可能性も示唆している。

このような労働規制緩和の動きは、海外の労組からも注目を集めている。6月16日、デンマーク人ジャーナリストのアスガー・クリステンセン氏が情報労連を訪問した。氏は、安倍政権が成立を目指している「残業代ゼロ法案」がIT専門職の労働者に与える影響について、日本の労働組合がどのように考え、対応しようとしているかについて、インタビューを行った。情報労連からは、政策局の北野眞一中執、松田康子中執、組織局の宮原千枝中執が対応した。北野中執らは、現場のIT労働者には労働時間管理の裁量がない場合が多く、法案は長時間労働を助長するだけであり、現行の労働法の下で労働時間管理を徹底すべきだとの見解を示した。このインタビュー記事は、UNI加盟組合であるデンマークIT専門職労組PROSAの機関誌に掲載される予定である。インタビュー風景 記念写真


台北フォーラム成功に向けて

2014年6月10~12日、ウンUNI Apro地域書記長、伊藤UNI Apro東京事務所長、小川同副所長は台湾を訪問し、加盟組合及び未加盟組織と意見交換を行った。

本年9月末に台北で開催される東アジア労組フォーラム(29~30日)及び東アジア郵便労組フォーラム(28日)の受入れにあたり、台湾にはUNI加盟組合協議会が無いため、中華郵政労組(CPWU)が中心的役割を果たしている。10日午前中、藍CPWU書記長、羅副書記長、梁国際部長と共に、2フォーラム及び夕食等の会場を視察した。午後は、鄭CPWU委員長、朱中華電信労組(CTWU)委員長、張CTWU書記長を交え、東アジア労組フォーラムのテーマについて議論した。第1回(東京)のテーマは「労使パートナーシップ」、第2回(ソウル)が「少子高齢化」であった。参加国からの要望を勘案し、第3回目の今回は「非正規労働者」をメインテーマとする方向性が確認された。フォーラムに向けて、日本、韓国、台湾、香港の非正規労働に関する調査を行うことも確認された。

11~12日には個別に下記の加盟組合及び未加盟組織を訪問した。
• 朱CTWU委員長他。東アジア労組フォーラムの受入れに協力する他、UNI世界及びUNI Apro ICTS部会委員会、UNI世界大会・女性大会、UNI Apro青年大会等、UNIの諸活動に積極的に役員を派遣し、UNIの諸活動を執行部や組合員に見聞してもらう予定であると述べた。
• 金融労組(未加盟)の韓書記長、蘇副書記長。CPWUから東アジア労組フォーラムへの参加を呼びかけられており、前向きに検討している。またその機会に、UNI-LCJ金融部会との意見交換も希望している。目下の課題は銀行の合併。
• 台湾公共テレビ労組(未加盟)の程委員長。UNI加盟を大会で決議できるよう、様々な機会を利用して執行部にUNI諸会議に出席してもらい、意義を理解させている。台北フォーラムも絶好の機会となるだろう。日放労との意見交換も希望している。
• 保険労組(加盟)の潘栄誉委員長。台北フォーラムへ参加予定。UNI-LCJ金融部会との意見交換を希望。

 

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連帯は世界を変える!

2014年6月2日、UNI-LCJは、UNIアフリカ地域組織より、ボーンズ・スクル地域会長とザカリ・コドゴ地域書記長を迎え、本年末ケープタウンで開催される第4回UNI世界大会に向けて、アフリカ事情及び南アフリカの反アパルトヘイト闘争について、理解を深める講座を開いた。UNI-LCJ運営委員をはじめ70人を超える参加者が、闘争の歴史と人権、国際連帯の重要性をあらためて認識した。

ザカリ地域書記長は、アフリカ大陸の地図を示しながら、資源に富み、成長する巨大市場の魅力をアピールした。社会保障制度が整っていない国や政情不安を抱える国もあるが、加盟組合は昨年UNIアフリカ地域大会で、「立ち上がれ!UNIアフリカ」ブレイキングスルー戦略を採択し、多国籍企業における組織化強化、労働組合の結束強化、労働者への教育・能力開発強化、HIVエイズ啓発強化等に取組む決意を新たにした。

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ボーンズ地域会長は、南アフリカ概要を紹介した後、反アパルトヘイト闘争の歴史と、世界中から受けた連帯支援について詳述した。1990年、獄中から解放されたマンデラ氏が来日した際、日本政府がアフリカ民族会議(ANC)からの支援要請を拒絶したことに対し、連合が「アパルトヘイト廃絶を求める請願署名」140万人分を携えて国会請願を行ったり、カンパ金15万ドルをマンデラ氏に手渡したりしたことに、ボーンズ地域会長は感謝した。「国際連帯が無ければ、我が国は今日のようになっていなかっただろう」と述べ、「連帯は世界を変えることができる」と強調した。治安についても心配ない、とホスト国を代表して日本代表団に歓迎の意を表した。

相原UNI-LCJ議長は両氏の講演に感謝すると共に、「マンデラ氏の映画―“自由への長い道”を観て、ケープタウン世界大会に臨みたい」とまとめた。講演後の懇親会で両氏は、参加者と意見交換し交流を深めた。

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写真はFlickr参照


UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会、東京で開催

2014年4月10日、都内の印刷博物館の研修室で、UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会が開催され、タイ、マレーシアの同部会副議長、印刷労連、全印刷、UAゼンセン、新聞労連の代表等、総勢約40名が出席した。また初めて、大日本印刷労働組合の別府委員長が参加した。

今回、ロレイン・キャシン議長が来日できなくなったため、竹井京二副議長が議長を務めた。相原康伸UNI-LCJ議長が参加者を歓迎した後、同部会担当部長を兼任するクリストファー・ウンUNI Apro地域書記長が開会の挨拶の中で「各国の状況を共有し、どのような戦略が有効なのか、共に見極めていこう」と述べた。続いて、アンディ・スノッディUNI印刷・パッケージング部会担当局長が、産業の世界的動向と組合の対応について紹介し、昨年9月にバンコクで開催されたUNI Apro印刷・パッケージング部会大会で採択された行動計画の進捗状況についても報告した。

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各国報告

1.マレーシア

スーサイ・ラジャ・サバルムス副議長(NUNW書記長)から、多くの大手新聞社でのオンライン版への移行に伴う人員削減や、組合に対する嫌がらせの事例が報告された。一方で組合規約を改正してオンライン新聞の労働者も組織化できるようになったことや、年内にほとんどの新聞社の組織化に着手する予定であることが言及された。

2.タイ

アムニャイ・イエムラクサ副議長(キンバリー・クラーク労組委員長)が、多国籍企業組織化の状況について報告し、良好な労使関係が組合強化の鍵であると強調した。

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3.インドネシア

クン・ワルダナ・アビョト(UNI Aproスタッフ)より、日系印刷企業も含め多国籍企業の組織化について説明があった。また、生産性向上に果たす組合の役割をアピールし、組合の信用を勝ち取っていきたいと述べた。

4.インド

アンジャリ・ベデカーUNIインド加盟協コーディネーターから、非正規労働者の組織化が課題であること、インドのナショナルセンターと連携を取り組織化やマッピングを進めている状況が報告された。

5.日本

印刷労連の田倉正司委員長代行は、環境及び安全衛生の取組みについて報告した。印刷産業の社会的責任を果たすため、組合は健康障害防止対策、省エネ・環境問題対策について指針を策定しており、これを基に各加盟労組が使用者側に働きかけを行っている。

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新聞労連の大江史浩書記長は、春闘におけるワークライフバランスに関わる要求項目として、長時間労働の抑制、サービス残業の防止、育児・介護休暇の充実、などを掲げていると報告した。

全印刷の田中徳組織部長は、パートナーシップ労使関係について報告をした。独立行政法人化に伴い国立印刷局が進める効率化に対し、組合は日銀券の安定確実な納入を基本に、人材育成にかける人手や時間の確保が課題となっていること、また、今後の労使関係のあり方として、組合員が達成感、満足感などを得て自己実現を達成する機会を当局が提供し、組合はその環境づくりに取組むという考え方が示された。

 

ウンUNI Apro地域書記長は、「タイのキンバリー・クラーク労組は、経営と良好なパートナーシップ労使関係を構築して組合も力をつけた成功例であり、これを手本に他の企業でも労使関係構築を進めていきたい」と総括した。

 

写真はflickrを参照


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