UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会、東京で開催

2014年4月10日、都内の印刷博物館の研修室で、UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会が開催され、タイ、マレーシアの同部会副議長、印刷労連、全印刷、UAゼンセン、新聞労連の代表等、総勢約40名が出席した。また初めて、大日本印刷労働組合の別府委員長が参加した。

今回、ロレイン・キャシン議長が来日できなくなったため、竹井京二副議長が議長を務めた。相原康伸UNI-LCJ議長が参加者を歓迎した後、同部会担当部長を兼任するクリストファー・ウンUNI Apro地域書記長が開会の挨拶の中で「各国の状況を共有し、どのような戦略が有効なのか、共に見極めていこう」と述べた。続いて、アンディ・スノッディUNI印刷・パッケージング部会担当局長が、産業の世界的動向と組合の対応について紹介し、昨年9月にバンコクで開催されたUNI Apro印刷・パッケージング部会大会で採択された行動計画の進捗状況についても報告した。

 Bro. Takei

 

 

 

 

 

 

各国報告

1.マレーシア

スーサイ・ラジャ・サバルムス副議長(NUNW書記長)から、多くの大手新聞社でのオンライン版への移行に伴う人員削減や、組合に対する嫌がらせの事例が報告された。一方で組合規約を改正してオンライン新聞の労働者も組織化できるようになったことや、年内にほとんどの新聞社の組織化に着手する予定であることが言及された。

2.タイ

アムニャイ・イエムラクサ副議長(キンバリー・クラーク労組委員長)が、多国籍企業組織化の状況について報告し、良好な労使関係が組合強化の鍵であると強調した。

Sis. Amnuay

 

 

 

 

 

 

3.インドネシア

クン・ワルダナ・アビョト(UNI Aproスタッフ)より、日系印刷企業も含め多国籍企業の組織化について説明があった。また、生産性向上に果たす組合の役割をアピールし、組合の信用を勝ち取っていきたいと述べた。

4.インド

アンジャリ・ベデカーUNIインド加盟協コーディネーターから、非正規労働者の組織化が課題であること、インドのナショナルセンターと連携を取り組織化やマッピングを進めている状況が報告された。

5.日本

印刷労連の田倉正司委員長代行は、環境及び安全衛生の取組みについて報告した。印刷産業の社会的責任を果たすため、組合は健康障害防止対策、省エネ・環境問題対策について指針を策定しており、これを基に各加盟労組が使用者側に働きかけを行っている。

Bro. Takura

 

 

 

 

 

 

新聞労連の大江史浩書記長は、春闘におけるワークライフバランスに関わる要求項目として、長時間労働の抑制、サービス残業の防止、育児・介護休暇の充実、などを掲げていると報告した。

全印刷の田中徳組織部長は、パートナーシップ労使関係について報告をした。独立行政法人化に伴い国立印刷局が進める効率化に対し、組合は日銀券の安定確実な納入を基本に、人材育成にかける人手や時間の確保が課題となっていること、また、今後の労使関係のあり方として、組合員が達成感、満足感などを得て自己実現を達成する機会を当局が提供し、組合はその環境づくりに取組むという考え方が示された。

 

ウンUNI Apro地域書記長は、「タイのキンバリー・クラーク労組は、経営と良好なパートナーシップ労使関係を構築して組合も力をつけた成功例であり、これを手本に他の企業でも労使関係構築を進めていきたい」と総括した。

 

写真はflickrを参照


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