UNIとジオポスト、グローバル枠組み協定を強化・拡大

UNIとジオポストは、2017年に締結したグローバル枠組み協定の画期的な補遺に調印し、ジオポストの人権責任を下請企業を含む業務内のより多くの労働者に拡大した。特筆すべきは、この新たな補遺には、下請を一次下請けに限定するという文言が含まれており、この分野における責任あるアウトソーシングの新たな基準を設定している点である。


*写真左から: ジェローム・モランCFDT-F3C書記長、クリスティーヌ・シモンFO-COM郵便部門責任者、イヴ・デルマ・ジオポストCEO、クリスティ・ホフマンUNI書記長、ロマン・ボワヨンCGT-FAPT全国書記

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「ジオポストは近年、真にグローバルな企業に成長した。UNIはこの成長に伴ういくつかの課題に対応するため、2017年に締結した協定を拡大することを歓迎する。この補遺によって、我々はグローバル協定の約束が下請け業者を通じた多くの労働者にも適用されることを明確にする。ジオポストとの交渉によって、すべての労働者の結社の自由と団体交渉の基本的権利にしっかりと焦点を当てながら、同社の事業全体を通じて人権を推進するという我々の共通目標をさらに前進させることができた」とコメントした。

イヴ・デルマスCEOジオポストは、「この協定の締結により、我々は、『Employer of Choice』および『Partner of Choice』プログラムを通じ、持続可能なデリバリーの国際的基準を打ち立てるという戦略的野心を再確認する。我々は、従業員とパートナーが最大の資産であり、最高の大使であると信じており、当社のポジショニングと戦略的差別化の中心にある継続的な社会進歩にコミットしていく。今回の初となる補遺は、継続的な改善への意欲を促進し、従業員、パートナー、顧客のために持続可能な行動を推進するものである」と語った。

UNIとジオポストが2017年に締結した先駆的な協定が基盤に
ジオポストとUNIは、労働者の人権を尊重する下請業者の義務を明確に定める2017年のグローバル協定の補遺に署名した。

50カ国のジオポスト労働者を対象とする2017年のグローバル枠組み協定は、結社の自由や団体交渉の権利、尊厳ある労働条件、透明性、持続可能性など、労働者の権利に関する世界基準を定めている。

画期的な追加事項として、この補遺は郵便・ロジスティクス部門で初めて、下請企業を一次下請のみに限定した。これは、配送を下請け業者(パートナーとも呼ばれる)に大きく依存する業界において特に重要である。また、ジオポストのデュー・ディリジェンス義務遵守に労働組合が強力に関与することで、フランス法の要件を超えた先例となる。

調印式は2024年7月22日にパリで行われ、クリスティ・ホフマンUNI書記長とイブ・デルマ・ジオポストCEOが出席した。また、UNIの郵便・ロジスティクス部会のフランス加盟組織(CGT-FAPT、CFDT-F3C、FO-COM)とそれぞれの労働組合役員も出席し、署名した。

新しい協定は、ジオポスト従業員、労働組合、パートナーに対する社会的コミットメントの重要な段階を示すものである。協定は、ジオポスト経営陣と UNIおよび加盟組織との建設的な対話と緊密な協力によって実現したものであり、ジオポストの注意義務の遵守が利害関係者の期待に応えられるようにするための明確な目標と具体的な行動を定めている。

この補遺は、ジオポストの持続可能な発展と業績に貢献することを具体的な意図として、ジオポストとそのパートナー、労働組合、労働者間の労使関係を改善するための基盤を確立することを目的としている。

実施
このコミットメント実施の一環として、UNIはジオポストのパートナーにおける労働組合と現地管理職を対象に、協定の企業レベルでの適用方法を訓練する試験的スキームを立ち上げる予定である。

さらに、自営業者や下請企業で働く労働者を含むジオポストに関わる全労働者は、労働組合と協議して構築される新たな独立した苦情処理メカニズムを利用できるようになる。

新しい協定の下で、ジオポストは企業文化に注意義務の原則を統合し、UNIおよび加盟組織と積極的に協力し、ジオポストの活動によるあらゆる悪影響の防止・特定・是正に努める。この点で、ジオポストは、従業員やパートナーに注意義務について教育し、認識を高めるためのツールやリソースを引き続き導入していく。

同時に、ジオポストはUNIの支援を受けて、状況を評価し、継続的な改善を行うための厳格なモニタリングのメカニズムを確立する。


壊滅的な洪水に見舞われたネパールの人々に連帯

UNI Aproは、現在も続く自然災害により甚大な被害を被っているネパールの人々に対し、心よりお見舞いと連帯の意を表明する。

2024年9月26日以降、降り続く豪雨により洪水や地滑りが広範囲に発生し、200人以上が死亡、さらに多くの負傷者や行方不明者が出ている。

負傷者を助ける医療従事者、地域社会をつなぐ郵便局員、地域社会の安全を守る警備員など、 こうした中でエッセンシャルワークに携わっている労働者が特に懸念される。 この災害はまた、社会的に脆弱な立場にある労働者、特に移民とその家族、非正規労働者が直面する課題を悪化させている。

多くの人々が家を失い、生計を立てられなくなり、農場や事業所は洪水で水没した。工業地帯や地元の市場は、インフラ被害によって閉鎖に追い込まれている。

首都カトマンズと国内各地を結ぶ主要な高速道路を含む道路が封鎖され、交通や通信網に大きな混乱が生じている。プリトヴィ高速道路やトリブバン高速道路を含む主要な道路が地滑りによって寸断され、重要な橋が流されているため、地域社会はさらに孤立し、商業活動が停止している。

3,000人以上が救助されたものの、救助活動が続く中、多くの人々が依然として取り残されている。

UNIとUNI Aproはネパールの人々に連帯し、世界中の仲間と労働運動に対し、この危機の中で労働者が生活を再建し、権利を確保できるよう、支援を呼びかける。


グローバル・ユニオン、イスラエルで働く20万人以上のパレスチナ人労働者の賃金回復を求めてILOに提訴

国際労働機関(ILO)の賃金保護条約について明確な違反があったとして、世界160カ国以上、2億700万人の労働者を代表する10のグローバル・ユニオンが、イスラエル政府を提訴した。この訴状は、イスラエルで雇用されている20万人以上のパレスチナ人労働者の賃金未払いなどの状況を是正・救済するイスラエル当局の義務を強調している。

こうした状況は、司法の救済を受けることができないパレスチナ労働者にとって、多額の収入減、深刻な経済的な不安と困窮、基本的サービスの剥奪、影響を受けた労働者とその家族に広範な苦難をもたらしている。

 ILO憲章第24条に基づいて2024年9月27日に提出されたこの共同提訴は、2023年10月7日のハマスによる攻撃当時、イスラエルで公式または非公式に雇用されていたヨルダン川西岸とガザの20万人以上のパレスチナ人労働者が直面している搾取的な状況を詳述している。こうした労働者は、労働許可証の停止と一方的な契約打ち切りにより、広範に賃金が未払いとなっている。

グローバル・ユニオンの訴えは、ガザとヨルダン川西岸で働く20万人以上の労働者が、10月7日以前に完了した労務に対する賃金を支払われておらず、それ以降も賃金を受け取っていないことを示す証拠に基づいている。ILOの推計によると、正規の労働許可証に基づいてイスラエルで雇用されたパレスチナ人労働者の平均日給は297.30シェケル(79米ドル)だった。原告の推定によると、インフォーマル経済で働く労働者の平均週給は2,100~2,600シェケル(565~700米ドル)であった。1年以上にわたり、パレスチナ人労働者は未払賃金を回収することも、返済義務を清算することもできないでいる。

訴状には、アルファベット順に、国際建設林業労働組合連盟 (BWI)、 教育インターナショナル (EI); インダストリオール・グローバルユニオン、国際ジャーナリスト連盟(IFJ)、国際労働組合総連合(ITUC)、国際運輸労連(ITF)、国際食品関連産業労働組合連合会(IUF)、国際公務労連(PSI)、OECD労働組合諮問委員会(TUAC)、UNIグローバルユニオンの各組織が署名した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は「ガザでの残忍な戦争とヨルダン川西岸での暴力の増加に加え、パレスチナの移民労働者は働く能力を奪われ、正当に得た数百万ドルの賃金を奪われている。イスラエル政府が賃金保護に関するILO条約第95号に違反したことで、何十万もの家族が、その多くがすでに不安定な状況に直面しているにもかかわらず、経済的荒廃の瀬戸際に立たされている。この深刻な不公正は、特に戦争・紛争時における国際条約の必要性と、イスラエル国家がILO加盟国としての約束を守る必要性を浮き彫りにしている」と語気を強める。

ルーク・トライアングルITUC書記長は、「今年初めにヨルダン川西岸地区を訪問した際、イスラエルで雇用されているパレスチナ人労働者の家族が経験している経済的困窮を目の当たりにした。今も、働く人々は紛争が続く中で最悪の事態に耐えている。この提訴を通じて我々は、生活苦にあえぐ労働者が切実に求めている未払いの賃金が支払われるようにしたい」と述べた。

アンベト・ユソンBWI書記長は、 「国際法は明確であり、いかなる危機も、戦争でさえも、労働者の労働権の停止や正義の否定を正当化することはできない。パレスチナの労働者の多くはイスラエ ルの建設部門で雇用されており、未払い賃金を受け取る権利がある。我々は、正当な報酬を拒否された何十万人ものパレスチナ人労働者に正義がもたらされ、停戦が実現するまで到底納得できない」とコメントした。

ステファン・コットンITF書記長は、「イスラエルによるヨルダン川西岸地区とガザ地区の不法占拠は、数十年にわたりパレスチナ経済を分裂させ、イスラエルの労働市場への過度の依存を引き起こしてきた。イスラエルで働くパレスチナ人が突然失業し、数十万人が貧困にあえいでいる。イスラエルは国際的な法的義務を遵守し、これらの労働者が賃金を受け取れるようにしなければならない。我々が永続的な和平に向けて努力する中で、イスラエルはパレスチナ人労働者に対する労働市場の再開も検討すべきだ」と主張した。

ダニエル・ベルトッサ PSI書記長は、「賃金未払いは、占領下のパレスチナ労働者が直面している最新の不当な屈辱だ。現在のガザへの砲撃と同様、この状況に正当性はない。これはパレスチナ人民に対する集団的懲罰である」と非難した。

デビッド・エドワーズEI書記長は、「我々は、パレスチナの労働者と揺るぎない連帯を築き、イスラエ ルに対し、国際法上の義務を履行し、支払うべき賃金が支払われるよう求める。さらに、ガザとヨルダン川西岸地区の教師は、2023年11月以降、給与が支払われておらず、壊滅的で非人道的な状況にもかかわらず、生徒のために教壇に立ち続けている。世界中の教育関係者は改めて、即時かつ永続的な停戦、人道援助の安全な受け入れ、すべての人質の無条件解放、パレスチナ人の権利承認、教師と生徒の安全な聖域としての学校の保護を求めていく」と述べた。

アトレ・ホーイ・インダストリオール書記長は「これは重要なILO条約に対する大規模な違反だ。20万人の労働者に賃金が支払われていない状況は、どのような形であれ許されることではない。だからこそ我々はITUCや他のGUFとともに、この提訴を行う」と、述べた。 


インド・ジャールカンド州で 2 万人以上のコミュニティ・ヘルスワーカーが待遇改善を求め集会

2024年9月23日、インド・ジャールカンド州全土から集まった2万人以上のコミュニティ・ヘルスワーカーらが集会を開き、政府に労働条件の改善を求めた。UNI加盟組織であるJSNGEFの支援を受けて行われたこの集会では、主に賃金・手当・労働条件の改善を確保するための8項目の要求リストが提示された。

迫るストライキ

同労組は政府に対し、賃上げ、期日通りの給与支払い、公正な昇進、退職手当の改善など、主要な要求に取り組むよう9月末までの猶予を与えた。もし何ら進展がない場合、労働者(大半が女性)は10月1日から州を挙げてストライキの開始を宣言している。組合幹部は、ストライキは農村で保育を提供するアンガンワディ(地域の保健所と保育所を兼ねた施設)労働者が提供するエッセンシャル・サービスに大きな影響を与えるだろうと強調した。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、 「これらのケアに携わる労働者は地域社会の根幹を成すものであり、彼らが求めている改善は、福利や暮らし、仕事を最大限に遂行する能力にとって基本的なものだ」と述べ、「労働者たちは好意を求めているのではなく、エッセンシャルワークを通じて獲得した尊厳と公正さを要求しているのだ」と指摘した。

主な要求リストは以下の通り:

1. 勤務規則の改正: 労働者の雇用条件を改善するために既存の政策を更新すること。

1. 昇給の簡素化: 謝礼の増額プロセスを合理化し、他の国家公務員と賃金を一致させる。

1. 期日通りの支払い:定期的な支払いを保証する制度により、報酬が期日通りに支払われるようにする。

1. 退職手当:退職時に、アンガンワディ職員には 1,000 万円、ヘルパーには 5,000 万円を支給し、最終給与の 50%を年金として支給する。

1. 年功に基づく昇進:年功序列に基づく アンガンワディ職員の女性管理職への昇進を保証する。

1. 賃金格差の是正 契約労働者の賃金格差を是正し、手当を含む完全な政府職員の身分を与える。

1. デジタルツールへのアクセス: 労働者にタブレット端末を支給し、業務に関連するモバイルデータ通信費を負担する。

1. 十分な栄養補助金: 市場価格に見合うよう栄養補助金を調整するか、栄養補助物資の直接供給を確保する。


OECD技術フォーラムでホフマンUNI書記長「我々の望む未来を形づくるために今、行動を」

OECDの技術フォーラムで、クリスティ・ホフマンUNI書記長が発言した。労働者、労働組合、公正な経済の擁護者は、将来AIの恩恵が広く共有されるよう、いま行動しなければならないと訴え、「歴史と自身の経験の両方を踏まえ、テクノロジーの影響は、労働者がその使用について発言権を持つかどうか、規制や社会環境にかかっている」と指摘した。

パネル討議『Looking Back to Look Forward』(未来を見据えて、過去を振り返る)には、他にアーメド・N・タンタウィ・エジプト通信情報技術省上級顧問、ウェンデル・ウォラック・カーネギー国際問題倫理評議会「AIと平等イニシアチブ」共同ディレクターが参加し、司会はベン・ブレイク・ドイツ連邦デジタル・運輸省デジタル・データ政策局長が務めた。

ホフマンUNI書記長はパネルの中で、まずラッダイト運動を例に挙げて発言した。一般的には進歩の敵として理解されているラッダイト運動だが、実際には機械織機による代替から地域社会の仕事を守ることを目的とした大衆運動であった。この運動が成功しなかった理由の大部分は、労働者が政治的・組織的な力を持っていなかったからである。指導者たちは処刑され、地域社会は荒廃した。賃金は1世紀以上にわたり経済成長に遅れをとった。

しかし1980年代にホフマンUNI書記長自身が働いていた、組織化された工場に数値制御の機械が導入されたとき、同氏の経験はまったく違うものだった。

同書記長は当時を振り返り、「同僚はほとんど男性ばかりで、その多くは仕事のスキルが落ちることを恐れていましたが、私自身は肉体労働から解放されてとても嬉しかった。(…中略…)当時この技術は、今日ではほとんど存在しない状況の中で導入された。特に、UNIが代表する多くの部門を含め、AIの影響を最も受けそうな労働者にとって、状況はこれと同じではではない。私には組合があり、安全性に対するリスク、雇用保障への影響、OJTの必要性などについて交渉することができた。新しい機械が仕事を自動化するわけではないので、機械によって雇用が代替されることへの不安はなかった。機械は私の能力を高めてくれるものであり、生産性が上がれば、同僚や私の賃金も上がる。つまりこの技術をうまく導入させるたくさんの理由があり、実際、私は交渉委員会のメンバーに選ばれ、1982年に初めて新技術条項について交渉を行った。(…中略…)今日、どこの国の労働者もAIに取って代わられるのではないかと恐れている。使用者がAIによって生産性が大幅に向上すると公然と喧伝しているからだ。そして、ほとんどの労働者は集団で声を上げることができないでいる」と指摘した。

そして次のように続けた。
「労働者や社会全体は、長い目で見ればテクノロジーから常に恩恵を受けていると言われている。しかし我々は、長い道のりは実に長く、その過程で計り知れない苦しみや技術の誤用が生じ、深く取り返しのつかない損害をもたらす可能性があることを知っている。だが、苦難は避けられないものではない。我々は、労働者の尊厳とまっとうな生活を可能にする共有の利益を最大化するよう、技術の使用を形作っていくことができる。(…中略…)つまり、自動化するのではなく、我々は人間の能力を増大させるテクノロジーを支持しなければならないということだ。 AIに取って代わられる仕事にかわる、新たな仕事を生み出すテクノロジーだ。これは、資本所得に対する税金などによって賄われる賃金補助のような直接的介入を含め、多くの方法で実行可能だ。我々は、企業が労働者をリスキリングまたはスキルアップするためのインセンティブを提供しなければならないのであり、そうすることで、雇用を維持するインセンティブを高めることができる。(…中略…)例えば、共同決定や部門別交渉を通じて、団体交渉の障壁を下げ、テクノロジーの導入前に労働者代表との協議を義務付けるなど、組合結成を促進する労働政策が必要だ。これによって組合は、メンタルヘルスを含む安全衛生をめぐる交渉や、一部の業務が廃止されても他の業務を追加できるような職務の再編成、生産性向上による利益の公正な配分を交渉することができるようになる。我々は短期的な変化を過大評価しているが、職場における長期的な影響や、我々が何もしなければ富と権力のシフトが起こることを過小評価している。だから、5年後であろうと25年後であろうと、我々が望む経済社会を構築するために、我々は今、未来を形作るための取組みを始めなければならない」


UNI世界ケア部会大会、尊厳のための闘いを強化

2024年9月中旬、ハンガリー・ブダペストでUNI世界ケア部会大会が開催された。37か国52労組から介護労働者、労働組合の指導者や活動家が一堂に会し、新たな指導部を選出し、今後4年間の戦略的優先課題を採択した。

ポーランドからペルーに至るまで、UNI加盟組織は、公正な賃金、より良い労働条件、エッセンシャルワークの承認を求めて闘っている。大会では、世界各地で介護労働者が組織化、団体交渉、グローバル協定の実施を通じて、介護の未来を再構築する勝利をいかに勝ち取っているかが、共有された。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は開会の挨拶の中で、「我々はいつもそうであるように、闘わなければ何も得られないこと、そして団体交渉をする組合を持つ労働者だけが団結して勝利することができることを学んできた。 そしてパンデミックの際に、組合がもたらす違いを目の当たりにしてきた。死亡者数の減少、人員配置の改善など、労働を安全にするすべての要素が、組合が労働者を代表しているところではより強力だった」とコメントした。

高齢化によって介護労働者に対する需要が急増し、人員不足の危機が激化している。介護労働者は重要な役割を担っているにもかかわらず、最も脆弱で不安定な労働条件に直面することが多い。

アラン・セーブルUNI世界ケア部会担当局長は、国際的に組合が協力する必要性を強調し、「介護危機は世界的な問題だ。低賃金、人員不足、燃え尽き症候群など、搾取のパターンは大陸を越えて同じだ。我々の強みは団結にある。介護労働者が団結すれば、制度改革を推し進めることができる」と鼓舞した。

開会式に迎えたブダペストのカラーチョニ・ゲルゲイ市長は、社会の変革を実現する上でに労働組合の重要性を強調した。

その他には、スイスのSUPI研究所のニコラス・ポンス=ヴィニヨン氏が講演し、質の高いケアの推進の中心に労働者を据えることの重要性を強調した。また、世界保健機関(WHO)のミシェル・マクアイザック技術担当官は、医療・介護労働がいかに過小評価されているかを強調した。非常に女性労働者の多い部門であるため、医療・介護労働では、部門特有の低賃金に加え、部門全体における女性の相対的な低賃金という状況が、すべての労働者にとっての医療・介護労働の価値を押し下げている。

大会では、安全な人材配置、暴力とハラスメントの撲滅、公衆衛生と社会保障の擁護など、ケア経済の核心に関わる問題について、詳細かつ有益な議論が行われた。ホスト国ハンガリーの組合Szadのフェレンツ・ケーブス委員長は、同じ課題に直面している自国の介護労働者の組織化の勝利を強調した。

さらに、多国籍介護事業者がこの部門で影響力を強める中、大会では、特にドイツのグローバル・ヘルスケア企業フレゼニウスにおける組織化の取組みに特別な焦点が当てられた。また、中南米とアジアにおけるコミュニティヘルスワーカーの組織化と正規化にも焦点が当てられ、移民労働者の出身国と移住先の両国における影響と組織化の必要性が議論された。

アルゼンチンの医療労組FATSAのミゲル・ズビエタ氏がUNI世界ケア部会議長に再選し、新たな指導部とともに、今後4年間のUNIの野心的な行動アジェンダを指揮することになった。優先課題には、民間介護多国籍企業で働く労働者の組織化、介護労働者やコミュニティヘルスワーカーの組織化の拡大、介護労組を強化するための世界的な政治的影響力の構築、UNIケア部会の世界的な強化などが含まれる。

ズビエタ議長は、「ブダペストで開催されたばかりの世界会議に非常に満足している。連帯と組織化を最前線に据え、UNIケア部会は我々の部門が直面する課題に取組むための行動プログラムを策定した。我々は、分断化、非正規化、職場の暴力、組織化や団体交渉に対する攻撃と闘う中で、労働者の声を増幅させる強力で団結した組合の構築に取り組んでいる。2024~2028年戦略計画は、重要な優先事項を明確に示すものだ」と締めくくった。


アマゾンの過剰な労働者監視に対し、グローバルな法律家ネットワークが声を上げる

UNIは、労働者を支援する国際法律家ネットワーク(ILAWネットワーク)と協力し、特にアマゾンの企業慣行に焦点を当てた『監視と結社の自由に関する作業部会』を新設する。この取組みは、従業員を監視し、組合結成の動きを弱体化させるために監視技術を乱用していることについて、Eコマースの巨大企業に説明責任を果たさせるための最新の取組みである。

アマゾンが人工知能や自動意思決定を利用して労働者の生産性や行動を追跡していることは、世界中の労働組合や権利団体から鋭い批判を浴び、当局からも厳しい監視の目が向けられている。こうした中で今回の取組みが始まった。

このイニシアティブは、アマゾンを主な事例として、労働者の団結権を保護するための戦略を練るために法律の専門家を集めるものだ。多くの人が主張してきた通り、アマゾンのこうした慣行は、恐怖と抑圧の文化を生み出すために実施されてきたのであり、基本的権利である結社の自由を脅かすものとして広く受け止められている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、この取組みの世界的な重要性を強調し、「職場監視の問題は、AIの時代に新たな重要性を増している。組合は、この課題に立ち向かうために、新しい法的理論と既存の法的ツールの両方を探求しなければならない。我々は、プライバシー、安全衛生、尊厳に対する攻撃に終止符を打つだけでなく、常時監視から生じる新たなストレスにも終止符を打たなければならない。こうしたよく知られた問題だけでなく、監視は労働者の団結力に対する直接的な脅威でもある。アマゾンが過剰な監視と組合潰しの両面で先頭を走っているのは当然である。今こそ我々の戦略をまとめる時だ」とコメントした。

ILAWネットワークの法律家は、アマゾンのような企業が労働力を厳しく管理する上で、新たなテクノロジーがいかに武器化されているかを長い間懸念してきた。法律家ネットワークの共同議長を務めるジェフ・ヴォクト氏は、「アマゾンと労働者の間の力の不均衡は、かつてないほど明白になっている。労働基本権を侵害するような方法でテクノロジーが使用されているのを目の当たりにしており、これを押し返すのは法律専門家である我々の責任だ」と述べた。

アマゾンが世界中で事業と影響力を拡大し続ける中、この法的ネットワークの行動は、同社の監視行為を抑制し、労働者の団結権を確実に守る上で、重要な役割を果たしうる。

UNIは、150カ国以上で2,000万人以上の労働者を代表する連合体であり、アマゾンの労働慣行を長年にわたって声高に批判してきた。またアマゾンの労働者待遇に取組む一連のグローバル・キャンペーンを主導し、不安定な雇用条件、低賃金、組合つぶし戦術、労働者を監視するための積極的なテクノロジーの利用といった重要な問題に焦点を当ててきた。


医療は商品ではない! ブラジルのUNI加盟組織、病院における労働条件を人間らしくする全国キャンペーンを開始

2024年9月10日、UNI加盟組織でありブラジルの医療労働者を代表する労連UNISaúdeは、病院を経営する企業ハプビダにおける労働者の劣悪な労働条件を告発するキャンペーンを開始した。

ハプビダは急成長するブラジルの民間医療史上最大の企業で、300以上の病院、800以上の診療所を有しており、ブラジル人口の10%以上にサービスを提供している。

証言ビデオを通じて、組織化された労働者たちが、劣悪な労働条件を暴露し、身体的・精神的疾患をもたらす人員不足や、労働者の健康にも悪影響を及ぼしている管理職のハラスメントといった問題の解決を求めている。

ジョセフィーナ・ダ・シルバ氏は、キャンペーン動画の中で「人手不足とハラスメントによって、病院では病気が非常に増えている。自殺する者すらいる」と訴えた。労働者たちはまた、電子カルテという形で技術的管理が導入され、それがプレッシャーとなり、仕事の強度がさらに高まっていることを非難している。

労働組合はこうした問題を強調し、会社に対して直ちに解決策を交渉する席につくよう求めている。UNISaúdeは4月以来、これらの問題を糾弾しているが、経営陣との対話はうまくいっていない。例えばフォルタレザでは、経営側は交渉をする代わりに組合抗議活動の差し止めを主張し、裁判所に訴えた。

これまでのところ、同社は劣悪な労働条件に対する不満に対処するための団体交渉に応じないため、組合は病院や診療所の前でこれらの動画や行動を広めることを選択した。

ルシア・リンドナーUNI米州ケア部会担当部長は、「ハプビダ労働者の声は、会社が労働者の健康に影響を及ぼしているすべての問題に取り組むまで、今後も高まり続けるだろう」と語気を強め、「我々は、ハプビダが安全な労働環境と労働条件の解決策を見出すために、労働組合と腰を据えて交渉することを望む」と締めくくった。


AIが雇用に与える影響について議論-UNI米州とチリのメディア部会加盟組織

2024年9月4日、チリで開催された国際セミナー『人工知能と雇用への影響、公正な技術移行』の中で、人工知能(AI)が雇用に与える影響について議論が交わされた。さまざまな部門の労働組合が結集したこのイベントには、チリのジャンネット・ハラ労働・社会福祉大臣、マルシオ・モンザネUNI米州地域書記長を含む数名の講演者、産官学の専門家が参加した。

全国テレビ局労働者連盟(FETRA TV)のロレーナ・カストロ会長が強調したように、チリの労働運動は、AIがもたらす労働力への新たな機会と脅威に関する議論をリードしている。

同会長は「労働者は、新たなテクノロジーやAIがもたらす近代化に反対しているわけではないが、雇用を保護し、ディーセントで尊厳ある仕事を守る公正な技術移行を要求していかなければならない」と述べた。

モンザネUNI米州地域書記長は、2023年にフィラデルフィアで開催されたUNI世界大会にて承認された動議の1つが、公正な技術移行とデジタル変革を推進し、すべての人が利益を共有できるようにする必要性を強調している点を指摘した。そして、AIが雇用に与える影響や関連するリスク、倫理的配慮に対応する規制を各国が制定することの重要性を強調し、「デジタル技術とAIの使用と影響について議論するため、企業や組織内の交渉の席に労働者が座ることを求めていく」と語った。

同様に、ルシア・リンドナーUNI米州メディア部会担当部長は、基本的労働権と労働条件を保護するための公共政策と規制法の緊急の必要性を強調した。

『人工知能: 我々はどこにいるのか、どこへ向かうのか、そしてどのように雇用を保護するのか』と題されたパネルでは、元チリ上院議員で「未来議会」の創設者、「未来の出遭い財団」副代表であるギド・ジラルディ氏や、チリ教皇庁カトリック大学の脳神経科学者で国立人工知能センター(CENIA)の研究員であるアレクサンドラ・ガルシア博士など、国内外の専門家が参加した。

るヨハネス・ストゥディンガーUNI世界メディア部会担当局長は、AIに直面する舞台裏で働く労働者の組合結成やエンターテインメント部門の労働者の組織化に関連する経験や、米国のIATSEが主導する団体交渉のプロセスについて共有した。

セミナーでは、AIや新たなテクノロジーの公正で安全かつ透明性のある利用、法的規制、脳神経関連権の保護、雇用の擁護、労働者の参画による公正な技術移行の促進など、いくつかの重要なテーマが取り上げられた。このイベントは、FETRA TV、UNI米州、Unidad por Trabajo Digno(=ディーセントワークのための団結)、およびチリ国営テレビ労働者を代表する第2組合が主催した。


UNI、イスラエルのゼネストを支持

ガザで拘束されている人質を解放する取引に向けてイスラエル政府を動かすことを期待し、イスラエル労働総同盟(ヒスタドルート)がイスラエル経済を停止させるゼネストを呼びかけた。UNIはこの動きを歓迎する。

2024年9月2日のストライキ発表の中で、ヒスタドルートのアーノン・バー=ダビッド議長は、「一般市民は無関心でいることなく、街頭に出よう」と呼びかけた。そして「これは右か左かの問題ではなく、生と死の問題だ。治安当局の責任者全員がこの取り決めを支持しており、人質を帰国させるのは政府の責任だ。我々の子どもたちが、狭い思考や利害のために帰国しないということは到底ありえない」と付言した。

また、国中の労働者を襲っている経済危機の拡大に警鐘を鳴らし、「インフレが止まらない。イスラエル中央銀行はシェケル安を警告している。イスラエルの信用格付けがマイナスの見通しで下がっている。来年度予算についての協議がいまだに始まっていない。赤字が深刻化している。連立政権がそれのさらなる拡大を要求している。こうした憂慮すべきシグナルがすでに出ているのだ」と訴えた。

UNIはこの危機が始まって以来、ガザでの戦争を終結させ、パレスチナ人の主権と自決も保証する公正で持続可能な和平への第一歩として、停戦と全人質の即時無条件解放を要求してきた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「全国的なストライキを呼びかけることで、ヒスタドルートの組合とイスラエルの労働者は非常に大きな重要な一歩を踏み出した。もうたくさんだ。停戦はもうずっと長いこと求められてきた。ネタニヤフ首相には、イスラエルの労働者の声に耳を傾け、いまだ拘束されている人質の家族の声に耳を傾け、国際社会の声に耳を傾け、合意に達するよう強く求める」と語気を強めた。


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