ILO総会、ケア労働の正規化を緊急課題として認識

2025年6月にスイス・ジュネーブで開催された第113回ILO総会は、ケアと支援に携わる労働者を非正規で最も不安定な雇用にさらされているグループの一つとして認識する新たな文言を採択し、閉幕した。結論文書は、各国政府に対し、これらの労働者(特に移民労働者や障がい支援の役割を担う者で、正式な公的雇用枠組みから排除されがちな者を含む)に労働保護を拡大するための具体的な措置を講じるよう促している。

アラン・サブレUNI世界ケア部会担当局長は、「この結論は、各国政府が公的資金で雇用されるすべてのケア労働者の正規雇用化を保証する義務があることを認める重要な一歩だ」と述べた上で、「長きにわたり、ケア労働者——特にコミュニティヘルスワーカーや在宅介護従事者、障がい者支援従事者——は、有給ボランティアと見なされたり、社会保護のない状態で雇用されたりしてきた」と指摘した。

非正規雇用から正規雇用への移行に関する一般討論から導き出された結論文書では、ケアと支援に携わる労働者のための正規雇用創出に向けたターゲット型の公的投資を求め、訓練へのアクセス、社会保護、団体交渉の重要性を強調している。

ILO総会での議論を通じて、UNIは他の労働組合組織や市民社会団体と共に、ケアと支援に携わる労働者のニーズを重視し、各国政府の正規化戦略に組み込むための文言の採用を主張した。一部の政府や使用者代表からの強い反対を跳ね返して実現したこの取組みは、ケアと支援が緊急の政策対応を要する重要な分野として認識されることに貢献した。

ILOの文書は、各国政府に対し、ケアと支援の労働者を包摂する正規化戦略の策定、適切な資金確保、および部門における団体交渉の促進を促している。また、正規化への移行を支援するため、政策調整の改善と包摂的な公共サービスの強化を呼びかけている。

この1週間前にUNIは、ケア部門の正規化と労働組合の組織化を強化するための緊急行動を呼びかける新たな報告書を発表している。 UNIの8,700人を超える労働者からの回答を基に作成されたこの報告書『ディーセントワークの加速:在宅介護とコミュニティ・ヘルスワーカーの正規化』は、ブラジルからネパール、米国ワシントン州までの事例研究を提示し、労働組合の組織化がケア部門におけるより良い保護と正式雇用への進展を推進していることを示している。 報告書は、労働者の権利を保障し、セクター内での集団的力を構築する以外に、各国がケア需要の増加に対応し、すべての人々に質の高い尊厳あるサービスを提供することは不可能だと主張している。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「ケア部門の正規化は単なる正義の問題ではない。強靭で包摂的な社会を築き、質の高いケアを提供するために不可欠だ。ケアの仕事を改善せずに、世界でケアの危機を解決することはできない」と強調する。

ILO総会結論におけるケア労働者に関する主な成果は以下の通り:

  • ケアと支援に携わる労働者(移民や障がい者の支援労働者を含む)を、正規化への移行における優先グループとして認識すること。
  • 非正規雇用における労働者の労働安全衛生保護の権利を再確認すること。
  • ILO第190号条約に基づき、非正規労働者および不安定雇用の労働者に対する暴力とハラスメントからの保護措置の適用。
  • 企業に対する事業運営とサプライチェーンにおける非正規雇用の是正に向けたデューディリジェンス義務の履行を促進するよう、各国政府に要請。
  • 包摂的な公共サービスと、正規化の取組みを支援するための政策調整の強化に重点を置くこと。
  • 労働条件の改善と正規雇用確保のための主要なメカニズムとしての、団体交渉の促進。

ケアと支援の分野は、世界で最も大規模かつ急速に成長している非正規雇用の分野の一つだ。結論は、特に家庭や地域社会でサービスを提供するケア労働者に対する法的保護を強化する国際的な取り組みに勢いを与えている。


ベルリンの「アマゾン・タワー」が竣工:UNI加盟組織ver.di、団体協約を要求

Eコマースの世界的大手企業のアマゾンが、ベルリンのワルシャウアー・ブリュッケに建設された高層ビル「エッジ・イースト・サイド」に新本社を移転した。ビルは「アマゾン・タワー」と呼ばれている。これに対し、UNI加盟ver.diは、同社が「公正で安全かつ、何よりも健康的な労働条件を提供することを拒否している」と批判し、注目を集めている。

シルケ・ツィマーver.di小売部門担当全国執行委員は、「アマゾン・タワーはベルリンの太陽の下で美しく輝いているだろう。だがその輝きは、同社がドイツの約4万人の従業員に団体協約という形で良い労働条件を提供していない事実を覆い隠すことはできない。ドイツで最大のEコマース企業を目指すアマゾンは、使用者としての社会的責任に向き合わなければならない」と強調した。同氏は、カイ・ヴェグナーベルリン市長に対し、首都の大雇用主であるアマゾンに団体協約の承認と労働者の権利保護を促すよう申し入れた。

アマゾンの従業員、特に配送センターでは、アプリ、スキャナー、カメラによる監視が常時行われており、労働者の位置や会話の有無、休憩時間、各タスクに要する時間などが監視されている。この圧力と肉体的に過酷な労働が組み合わさり、多くの従業員に深刻な健康問題を引き起こしている。

ツィマー氏は「アマゾンはついに従業員の要求に応え、良い賃金を保証し、健康を害する労働から保護する団体協約を交渉すべきだ」と述べた。既存の地域団体協約の承認に加え、ver.diはアマゾンとの良質で健康な労働に関する団体協定を求めているが、10年以上拒否されてきた。

また、アマゾンは公的資金で整備されたインフラ、教育システム、交通網を積極的に利用しながら、欧州議会の公聴会で質問に答えることを拒否している。欧州議会は、アマゾンのロビイストが公聴会に繰り返し出席しなかったため、当面の間その出席を禁止した。2025年6月26日、アマゾンは雇用と社会問題委員会に対し、再び説明責任を果たす機会を得る。

オリバー・レティクUNU欧州地域書記長は、「報いが巡ってきた。欧州議会でのロビイング権を失ったアマゾンは、労働者が耐えてきた高圧的なプレッシャー、常時監視、低い安全基準、低賃金について、ついに責任を問われることになる。労働者と労働組合にとって、これは民主的責任が今も重要であることを示す希望の兆候だ」と述べた。


労働組合は民主主義の柱:2025年の国際正義の日に、UNIは独裁主義との闘いを呼びかける

2025年の国際正義の日に、世界中の労働組合は力強い真実を改めて強調する。独裁主義、抑圧、深刻化する不平等が蔓延する世界において、労働組合は民主主義の最前線に立っている。

世界中で、政府は国家権力を用いて反対意見を封殺し、公共の生活を軍事化し、労働者、特に組織化された労働者の権利を攻撃している。ソウルからロサンゼルスまで、労働者は集団の力で反撃している。労働組合は単なる交渉のテーブルではない——民主主義の抵抗の柱となっている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は国際正義の日を記念する動画声明の中で、「労働組合は単に賃金向上を交渉するだけではない—我々はより公正な社会を獲得するために闘っている」と述べ、「我々は搾取に反対する。権力に対して真実を語る。労働者が自らの未来を形作れるよう発言権を持てるようにする。これが民主主義の行動だ。そして今こそ、これが必要とされている」と訴えた。

2025年の国際正義の日は、複数の国で市民の自由が侵食される懸念が高まる中で迎えることになる:

  • 米国では、サービス従業員労組(SEIU)カリフォルニア支部会長である労働組合指導者デビッド・エルテア氏が、ロサンゼルスで米国移民・関税執行局(ICE)の暴力的な強制捜査を観察・記録していた際に負傷し、拘束された。
  • 韓国では、韓国労働組合総連盟(KCTU)が、ユン・ソンニョル前大統領による戒厳令導入の試みが失敗したことに抗議し、大規模な総ストライキを組織した。この抵抗は、韓国の民主的機関を保護する役割を果たした。
  • ブラジルでは、CUTとUGTを含む労働組合が、ボルソナロ前大統領の2022年選挙結果覆し試みに対し、民主的結果を守るための動員を主導した。

国際正義の日は、1990年にロサンゼルスで起きた「清掃労働者に正義を!」デモの記念日である。このデモでは、労働組合の権利を求める行進中に、平和的な移民労働者が警察によって暴力的に攻撃された。暴力にもかかわらず、彼らは勝利し、その勇気は、今も燃え続ける世界的な運動の火種となっている。

ホフマンUNI書記長は、「清掃労働者に対する正義を求めるキャンペーンは、消えることのない火を灯した。ロサンゼルスからリマ、ヨハネスブルグからジャカルタまで——労働者は今もデモを続けている。組織化を続け、正義を求め続けている」と締めくくった。


「勝利するまで闘い抜く!」 – ダイソン労働者がイスタンブールで団体交渉を求めて集会

トルコのダイソン店舗従業員は、労働組合KOOP-İŞの組織化のもと、家電メーカーの対応の遅れに不満を募らせ、2025年6月13日イスタンブールの店舗前で集会を開き、団体交渉権の尊重を要求した。

労働者は「勝利するまで闘い抜くぞ!」と声をあげ、「団体交渉を拒否するな」、「ダイソン労働者は一人ではない」と書かれたプラカードを掲げ、賃金と労働条件の改善ために闘い続ける決意を示した。

ムラト・トゥルケクルKOOP-İŞ執行委員は、「我々はダイソンに対し、トルコにおける労働者の憲法上および法的な権利を尊重するよう求める。会社は団体交渉のテーブルに着く時が来た。KOOP-İŞは正義が実現するまで後退しない」と発言した。

KOOP-İŞは2024年に組織化キャンペーンを展開し、トルコ全土の30店舗に勤務するダイソン従業員約300人の公式団体交渉代表に選出された。労働省は昨年末、KOOP-İŞを団体交渉代理人として認定した。しかし、ダイソン・トルコの経営陣は認定に対して法的異議を申し立て、交渉を事実上阻止した。この訴訟は裁判所において3年から5年にも及ぶ可能性があり、従業員の団体交渉権を剥奪する結果となる恐れがある。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、連帯メッセージの中で、「ダイソンは根拠のない異議申し立てを直ちに撤回し、KOOP-İŞとの団体交渉を開始すべきだ。我々はダイソンのグローバル経営陣に労働者の権利を尊重するよう強く求める。合意が締結されるまで、我々の支援は揺るがない。労働者の勝利を!」と呼びかけた。

抗議行動の終了時、KOOP-İŞは交渉開始まで法的措置と公開行動を継続することを宣言した。


コロンビア:下院がILO第190号条約を最終審議で承認

2025年6月11日にコロンビア下院は、ILO第190号条約を批准する法案を全会一致で可決した。この条約は仕事の世界における暴力とハラスメントの根絶を目的としている。

2019年6月にジュネーブで開催された第108回ILO総会で採択されたこの条約は、職場におけるあらゆる形態の暴力とハラスメントを防止し、対処し、根絶するためのグローバルな法的枠組みを確立した。

アンドレア・ガルシアUNI米州機会均等コーディネータは、「我々と加盟組織、労働組合、社会団体が長年取り組んできた啓発と提言活動が実を結んだ」と喜び、「今回のILO190号条約の批准によって、いま沈黙の中で苦悩に耐えている数千人の労働者にとって希望の道が拓かれる。これは、安全で包摂的で暴力のない職場を築くための重要なツールだ」とその意義を強調した。

現在までに40カ国以上が同条約を批准しており、コロンビアは大統領の署名後、このリストに加わる。その後、政府は文書をILOに提出し、使用者、労働組合、市民社会と協調して実施のための国家ロードマップを策定する必要がある。


ホフマンUNI書記長、ILO総会で主張「恐怖を感じることなく組織化する権利を」

2025年6月上旬にクリスティ・ホフマンUNI書記長は、スイス・ジュネーブで開催されたILO総会において、労働者や組合が前例のない攻撃に直面する中、労働組合の拡大、職場における新技術に関する交渉、ILOを含む多国間機関の強化の必要性を結びつけた力強い演説を行った。

スピーチの全文は以下:

UNI加盟組織の組合員は、コールセンター、銀行、郵便局、ファストファッション、スーパーマーケットで働いています。組合員は建物を清掃し、空港の安全を確保しています。組合員はソフトウェアエンジニア、介護士、映画製作者として働いています。

これらの労働者はあまりに多くの場合、自らの労働が生み出す富から、わずかな残り物しか与えられていません。ファストファッションの労働者は、週12時間の労働でわずかな週給で生き延びることを強要されています。エンジニアたちは、AIに置き換えられることを受け入れざるを得ない状況に置かれており、基礎的な職が徐々に消滅しています。アマゾンの倉庫で働く人々は、アルゴリズムが設定したペースに追いつくために体を壊しながら働いています。その一方で、企業の創業者たちは世界有数の富豪となっています。

コンテンツモデレーターは、私たちのソーシャルメディアを過激なコンテンツから守るため、毎日何時間もトラウマになるような動画を視聴しチェックしています。一方、この重要な機能を外部委託したテクノロジー企業は、責任を免れようとしています。

サービス業の労働はますます細分化が進み、労働者は自分たちが支える産業の利益の中心からますます遠ざかっています。

UNIが代表する労働者は、正式な雇用契約と団体協定を有する幸運な層です。しかし、彼らは海面上昇する海に浮かんで縮小していく島のような存在です。この広大な海には、AIを実現するためにデータラベル付けの重要な作業を行う非正規のプラットフォーム労働者や、ボランティアとして扱われてせいぜい手当を受け取るだけの多くの介護労働者も含まれます。

そして何より交渉権を否定され、組織化すらできない数百万の労働者がいるのです。私たちは、恐怖を感じることなく組織化する権利を保障されなければなりません。

私たちは、契約形態や受益者との関係に関わらず、すべての労働者が基本的な権利と適切な労働条件を保障される世界を求めています。利益を享受する者は責任を負わなければなりません。

私たちは、この会議においてプラットフォームと非正規雇用に関する進展を図るILOの取組みを称賛します。これらは非常に大きく困難な課題です。しかし、現状は受け入れられません。この会議の責任は、前進することです。

私たちは、労働者が社会パートナーと技術に関する交渉を行う権利を強化し、利益が共有され尊厳ある未来を形作る必要があります。デジタルな管理ツールは既に世界中に広がり、監視と人間性の喪失を伴っています。生成AIは現在、数百万人の労働者の雇用に脅威を及ぼしており、そのほとんどが声を上げる手段を持っていません。私たちの労使関係システムは、技術がもたらすこの迫りくる変化の津波に対処する準備ができていません。私たちは共に、この状況を改善する決意を固めなければなりません。

デューディリジェンスの義務化を導入する方向で措置を講じた政府に対し、その方針を維持するよう促し、他の国々にも追随するよう求めます。後退する圧力はあるでしょうが、サプライチェーン全体における責任と注意義務に向けたこれらのステップは、人類の進歩にとって不可欠です。

私たちはまた、ミャンマーとベラルーシに対し、基本的人権の継続的な侵害と労働組合運動への攻撃を容認できないという強いメッセージを送らなければなりません。総会はミャンマーに対する第33条措置を支持する重要な行動をとりましたが、両国政府に対する完全な制裁を確実にしていく必要があります。

そして私たちは、ガザでの即時停戦を改めて求めます。私たちの眼前で毎日繰り広げられる破壊と死に、終止符を打たなければなりません。この議会はパレスチナの主権承認に向けて今日、一歩を踏み出したことを称賛すべきです。

最後に、多国間機関が前例のない攻撃を受けている中、社会進歩と平和の基盤である強固な国際労働機関(ILO)を支えるために、再び団結を誓いましょう。


全米サービス従業員労組カリウォルニア支部会長の逮捕に関するUNI声明

以下はクリスティ・ホウマンUNI書記長の声明である。

UNIは、ロサンゼルスで米国移民・関税執行局による暴力的な強制捜査を観察・記録していた際に負傷し拘束された、デビッド・ウエルタ全米サービス従業員労組(SEIU)カリフォルニア支部会長の逮捕を強く非難する。

同氏は、危機の時期に移民労働者と連帯し、コミュニティの観察者として権利を行使していた。彼の逮捕は、労働運動の指導者を黙らせる試みであるだけでなく、権力を監視する行為自体が犯罪として扱われる可能性があるという、深刻な警告である。

デビッド・ウエルタ氏は、全米の移民清掃労働者の尊厳、尊重、より良い労働条件を要求する画期的なキャンペーン『Justice for Janitors=清掃労働者に正義を!』で活動家としてのキャリアをスタートさせた。この運動はロサンゼルスで生まれ、勇気ある人々によって支えられ、低賃金移民労働者の人生を変革し、可能性の限界を再定義した。

1990年代にロサンゼルスの街頭に横たわり、認知と権利を要求した清掃労働者たちのように、ウエルタは2025年6月上旬、拘束、強制送還、家族分離といった新たな脅威に直面する現在の移民労働者と共に平和的に行動していた。UNIは、デビッド・ウエルタ氏を含む、権利の行使中に拘束されたすべての人の即時釈放を求める。

我々は無防備なデモ参加者に対する催涙ガス、唐辛子スプレー、軍隊式の警察戦術の使用を非難すると共に、米国当局に対し、すべての労働者の権利——特に長年アメリカ経済を支えてきたにもかかわらず、完全な保護を与えられず認められないまま拒否されてきた移民コミュニティの労働者の権利——を尊重するよう求める。

『Justice for Janitors』は、労働者が団結して立ち上がる時、歴史は正義の道に進むことを教えてくれた。UNIは、その闘いを継続するデビッド・ウエルタに強く連帯する。


ベルギーの労働者がリドルのストライキに参加

最近のフランスとイタリアでのストライキに続き、ベルギーのリドル労働者が2025年6月5日、過重な労働負荷と深刻な人手不足に抗議するため、ストライキと封鎖行動を開始した。

UNI加盟組織であるACV Puls、CNE、CGSLBに所属する労働者は、ゲンク、ラ・ルヴィエール、マルシュ=アン=ファメンヌ、サン=ニクラース、ウェヴェルゲムの5つの主要な配送センターで行動を起こし、倉庫から店舗への配送が停止し、業務が深刻な混乱に陥った。

組合側の報告によると、従業員は長期間にわたる過酷なプレッシャーに苦悩しており、病気の従業員や研修中の従業員に代わる要員が配置されていない状況が続いている。その結果、業務を少ない人数でこなさなければならなくなっている。店舗は構造的な人員不足が慢性化し、学生が正社員としてカウントされるケースも多く、従業員は毎週店舗のレイアウトを再編成する強制を強いられている。

ミリアム・ジェガムCNE書記長は、「従業員は、課せられる多岐にわたる業務に対応できなくなっている。あらゆる階層で圧力がかけられており、従業員は疲労困憊している」と訴えた。

さらに、管理業務が従業員に過重な負担を強いており、週次報告が50ページに及ぶことも珍しくない。最近、リドルは『ピースパフォーマンス』目標(従業員が棚に並べる商品の必要数)を大幅に引き上げ、さらに圧力を強めている。

ケビン・キッゲンACV Puls代表は、「労働圧力が高すぎる。ベルギー経営陣が具体的な措置を提示して交渉の場に臨むことを期待している」と述べている。

経営陣は労働組合の代表との会合の実施に同意し、2025年6月10日(火)までに計画を提示する見込みだ。ストライキは当面中止されたが、計画が期待に及ばない場合、労働者と労働組合は行動をエスカレートさせる用意があることを明確に示している。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は「欧州各地のリドル従業員が警鐘を鳴らしており、ベルギーは持続不可能な圧力と慢性的な人手不足に反対する労働運動の新たな震源地となっている。UNI商業部会はベルギーの加盟組織に連帯を表明するとともに、リドル経営陣に対し、事業を維持するために従業員が求める公正で緊急の要求に応じるよう、強く求める」と述べた。


UNI米州、サンタンデール銀行が中南米で実施する反労働組合行為を非難

UNI米州は、サンタンデール銀行による労働者の権利に対する攻撃と反労働組合的な行為に直面している米州の労働組合に対し、全面的な支援を表明する。アルゼンチンからペルーまで、ブラジル、チリ、ウルグアイを含む金融部門の労働者からは、解雇、雇用不安、不当なアウトソーシング、および労働組合への迫害を目的とした体系的な政策が報告されている。

アルゼンチンでは、行員協会が全国的な警戒態勢と動員を宣言し、従業員削減の意図的な戦略と団体協約18/75の違反を非難している。労働組合によれば、銀行は偽装解雇を実施して労働者に辞職を強要し、警察と公証人を利用してデモに参加する労働者を弾圧している。

ラ・バンカリア書記長を務めるセルジオ・パラッツォUNI米州金融部会副議長は「サンタンデール銀行の労働権侵害は国境を越えている」と指摘し、「複数の国で目撃されているのは、社会対話を無視し、働く人々の尊厳を損なうという、同じビジネス論理の一部だ。我々の対応も地域で団結したものでなければならない」と訴える。

ブラジルでは、特にテック部門でアウトソーシングの増加が労働者の解雇と非正規雇用化を招いている。サンパウロでは、平和的な労働組合の行動が警察によって暴力的に弾圧された。これは銀行が労働者の組織化に対してますます威圧的な対応を取っていることを明確に示している。

ジュバンディア・モレイラUNI米州金融部会議長は、「サンタンデール銀行は、解雇、アウトソーシング、非正規化を進めており、自社の経営を支える人々を迫害しながら、責任ある企業として振る舞うことはできない」と非難し、「労働者の権利を犠牲にする民間銀行のモデルがさらに助長することは許されない。雇用と労働の尊厳の防衛について、交渉の余地はない」と語気を強めた。

ペルーのサンタンデール銀行は、労働組合と組合員とのコミュニケーションを保障する裁判所の判決を無視する行為が行われている。組合員に対する差別的措置として、販売目標の引き上げ、業績ボーナスの支給制限などが行われている。チリでは、労働組合からは恣意的な解雇、過重労働、アウトソーシング、および労働組合の組織化に対する敵対的な姿勢が報告されている。ウルグアイでは、銀行は労働者に対し、適切な賃金交渉を拒否し、既存の権利の削減を強要する反労働者的な立場を採用している。

ギジェルモ・マフェオUNI米州金融部会担当部長は、「サンタンデール銀行の中南米における行動はもはや容認できるものではない。加盟組織は、同行が事業を展開するすべての国で紛争に直面している。サンタンデール・グローバル労組ネットワークの緊急会議をブエノスアイレスのラ・バンカリア本社で開催し、行動計画と抗議を決定するため、招集した」とコメントしている。

UNI米州は、サンタンデール銀行に対し、解雇や非正規化、迫害を直ちに中止し、事業を展開するすべての国で労働者代表との真の社会対話に戻るよう求める。また各国当局に対し、労働者の権利を擁護し、金融システムを支えている人々を保護するよう呼びかける。


マイクロソフトのゲーム部門従業員、会社と歴史的な暫定合意

マイクロソフトのゲーム子会社ゼニマックス・メディアで働く300人超の品質保証(QA)に携わる従業員が、同社との間で暫定合意に達した。米国ゲーム業界で初の画期的な合意である。

クリスティ・ホフマンUNI 書記長は、「この合意によって、急速な変化を遂げる業界において労働者の権利を尊重する新たな基準が確立される。ビデオゲーム労働者の組織化の準備が整っているというだけでなく、より公正で民主的な業界の先導役となる覚悟を示すものだ」と述べた。

この合意は、メリーランド州とテキサス州で全米通信労組(CWA)が組織化する労働者を対象としたもので、2022年にマイクロソフトと締結された、中立保持協定(労組結成に際して会社が中立の立場を約束する合意)の下、約2年間の交渉を経て成立した。

合意には、全従業員を対象とした賃金引き上げ、新たな最低賃金、不当解雇からの保護、苦情処理手続き、そしてゲーム開発に対するQA労働者の貢献を正式に承認することが盛り込まれている。また、職場における人工知能(AI)の活用に関する 既存の合意枠組みも含まれる。

『ザ・エルダー・スクロールズ』や『ドゥーム』などの人気シリーズを制作するゼニマックスの従業員は、2023年にマイクロソフトのゲーム部門で初の公式認定を受けた労組を結成した。以来、中立性協定の下で2,000人を超えるマイクロソフトでゲーム開発に携わる労働者がCWAに加入し、使用者の干渉を受けることなく組合を結成する権利を行使している。

クレイグ・カミングス・ジュニアCWA委員長は、「ビデオゲーム業界の労働者は、集団の力が機能することを改めて示してくれている。この合意は、労働者が団結し現状を受け入れないことで、何をもたらすことができるかを示すものだ。職場でのAI利用に関する発言権、大幅な賃金引き上げや公正な評価制度、労働者への報復防止など、我々の組合員は業界の基準を引き上げた。彼らを最後まで支援していくことを誇りに思う」と述べた。

この暫定合意は組合員による承認投票に付され、6月20日までに結論が出る見込みだ。


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