5月 2026のお知らせ

ベルギー:年金削減に反対し、富裕層への課税を支持するデモ

ベルギー政府は、現在の経済・地政学的危機の負担を労働者に負わせようとしている。

現在、労働者は通勤のために燃料1リットルあたり2ユーロもの燃料費を支払っている。食料品価格も、輸送コストの上昇により高騰している。4月には、インフレ率が4%に跳ね上がった。

こうした生活費高騰の危機が続く中、ベルギー政府は購買力を守ることで労働者を支援すべきである。しかし実際には、労働者に自らが引き起こしたわけではない危機の代償を支払わせることで、事態をさらに悪化させている。

政府の年金改革は、すべての労働者の年金を削減し、男女間の年金格差を広げ、老後の貧困リスクを高めることになる。

その「マルス年金」は、67歳まで働けない人々を懲罰的に扱うものであり、特に女性は、断続的なキャリア、パートタイム勤務、育児のためのキャリア中断を理由に不当に扱われることになる。これは、政府が装っているような年金制度の「維持保護」ではなく、制度の解体に他ならない。

また政府が賃金の物価スライド制に変更をかけることで、何百万人もの労働者が今、そして今後のキャリアを通じて購買力を失うことにつながる。1996年の法律により、依然として労働組合が業界ごとの賃上げを自由に交渉することは妨げられている。

一方で、石油会社は1日あたり3000万米ドルという記録的な利益を上げている。

口先だけの主張とは裏腹に、ベルギーで事業を展開する大企業も莫大な利益を上げており、労働者から株主へと資金を流し続けている。資産を所有する者と、労働で生計を立てる者との間の不平等は拡大し続けている。

しかし今、ベルギーの労働者と労働組合は「もう十分だ」と言っている。彼らは2026年5月12日に首都ブリュッセルで大規模な全国デモを行い、年金と実質賃金の削減を阻止し、政府に対し、いよいよ富への課税を行うよう強く求めている。

UNI 欧州は、以下の正当な要求を支持する:
• 「マルス年金」の廃止
• 賃金の自動的な物価スライド制の復活
• 富への公正な課税

UNI欧州第一副議長を務めるリーヴェケ・ノルガACV Puls書記長は「右派政権による年金改革は、家庭での育児介護と有償労働を両立させてきた女性たちを苦しめるもの。右派政権は団体交渉と賃金の物価連動制に多大な圧力をかけている。だがこの1年間の我々の集団行動は政策を変え、世論を形成し、雇用主に対話へと促すきっかけとなった」と述べる。

ベルギーの労働組合は、代替となる国家予算案として合理的な提案を行っており、その14項目の税制計画は、年金と公共サービスのために212億ユーロを生み出す可能性がある。

ヨハン・ヴァン・エーヘムBBTK-SETCa副委員長は、「物価が上昇し、不安が高まる中、この政府は労働者にまたしても代償を払うよう求めている。緊縮財政は避けられない運命ではない。それは我々が受け入れることができない、そして決して受け入れることはない政治的な選択だ。我々は、連帯が単なるスローガンに終わらない社会、そして最も裕福な人々が公平な負担を担う社会を要求する」と訴えた。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は「我々は、すべての労働者が尊厳ある生活を送れるよう闘うベルギーの労働者やその労働組合と共に、ブリュッセルの街頭へ繰り出す。年金削減に反対し、富裕層への課税を支持する」とコメントした。

過去16ヶ月間、ベルギーの労働運動は、2回のゼネストや10万人以上が参加した4回のデモを含む、一連の大規模な動員を展開してきた。その結果、政府はすでに、年金、労働、民主的権利に対する攻撃を大幅に弱めざるを得なくなっている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「過去16ヶ月間にわたるベルギーの労働組合による集団行動は、世界中の労働運動に勇気を与えた。我々が団結し、集団で行動すれば、勝利できることを示しているからだ」と述べた。


H&Mの各国労組、グローバル労組アライアンスの集会で連携強化

2026年 5月5~6日に、13カ国のH&M労働者を代表するUNI加盟組織の指導者がスウェーデン・ストックホルムに結集した。そして国際的な連携を活性化させ、より良い労働条件を確保し、同社が事業を展開するすべての国において労使関係を強化することを決議した。

スウェーデンのUNI加盟組織であるHandelsとUnionenが主催したこの会議は、2018年以来初めて開催されたUNI H&Mグローバル労組アライアンスの対面会議であり、その間、ブラジル、ペルー、トルコからの新たな加盟組織を迎え、グループは拡大を遂げてきた。

UNI加盟19組織からの代表を含む約60名の参加者が、H&Mとの団体交渉に関する経験を共有し、労働者が直面する主要な課題について議論し、このスウェーデンのファッション大手とのUNIグローバル協定を更新するための手続きを開始することで合意した。

2日目の会議にはH&Mのグローバル経営陣の代表が参加し、2026年に向けた同社の計画に関する見解を共有するとともに、社会政策および最低雇用基準の概要を説明した。経営側の報告を受け、参加者との質疑応答セッションが行われた。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、Handelsのヨセフィン・ルンドマーク国際書記、およびUnionenのアスゲイル・ルンドブラッド国際政策担当と共に、この多国籍小売企業とのグローバルな関係について最新情報を共有した。

ボルトン担当局長は、「加盟組織が新たな意欲と連帯感を持って一堂に会する姿は、大変心強いものであった。H&Mの店舗や倉庫において団体交渉を前進させようとする強い意志があり、H&Mとのグローバル協定を強化するという共通の決意が示された。我々は、明確な目標とそれを達成するための勢いを持ってストックホルムでの会議を終えることができた」と会議を振り返った。


郵便サービスを守るため、世界中の労働組合が団結

2026年5月5日、世界中の郵便労働者を代表する労働組合の指導者がスイス・ニヨンのUNI本部に集結し、ユニバーサルサービス義務(USO)と、定期的かつ手頃な価格で郵便配達を受ける権利を守るために団結するよう、強く呼びかけた。

何世代にもわたる公的投資によって築き上げられた郵便ネットワークに対し、各国政府がさらなる民営化と規制緩和を推進しようとする中、USOは世界的に脅威にさらされている。

ジャン・シンプソンUNI世界郵便・ロジスティクス部会議長(カナダ郵便労組委員長)は、「USOは単なる規制の枠組みではなく、公共郵便サービスの基盤そのものであり、居住地や所得に関わらず、すべての人が重要な通信・配達サービスを利用できることを保証するもの。USOによって、郵便サービスが単なる商業的機会ではなく、公共財であり続けることができている」と述べた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、郵便サービスが国の財であることを認めつつも、慢心してはならないと警告し、「郵便サービスは解体されるのではなく、近代化されるべきだ。大企業による独占的な支配ではなく、公正な競争を通じて拡大されるべきだ。USOを守り抜く闘いに勝利できると信じているが、それは集団行動を通じてのみ実現可能だ」と強調した。

欧州委員会が郵便サービスと民間事業者の将来的な規制を決定する新たな「デリバリー法」を審議する中、欧州におけるUSOの将来は危うい状況にある。世界の他の地域と同様、Eコマースの台頭に伴い、書簡の取扱量は激減する一方で、小包の配送量は急増している。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「これは郵便部門と我々の大陸の未来にとって決定的な瞬間だ。(‥中略‥)180万人の雇用が危機に瀕している。EUデリバリー法は単なる技術的な案件ではなく、政治的な選択だ。小包はUSOの一部でなければならない。我々は団体交渉、質の高い雇用、そして公平な競争環境を求めている」と訴えた。

欧州におけるUSOを守るための署名はこちら

前進への道としての多角化

欧州各国の郵便事業者を代表するPostEuropのマルゴー・マイディンガー氏は、UNI欧州との共同プロジェクト「2030年の郵便部門:欧州の社会パートナーが展望する産業の未来」の調査結果を発表した。例として、金融サービス、医療、社会福祉、観光、緊急対応などが挙げられ、これらは郵便労働者が持つ地域に関する比類なき知識を活用するものだ。

会議では、事業の多角化こそが郵便事業の近代化とUSOの維持の鍵であることが強調された。ガーナCWUのジョセフ・ヤオ・ホトル書記長は、ガーナ・ポストが、その地理的範囲と社会的信頼を活用して金融サービスを提供している状況について説明した。これには、特に遠隔地やアクセス困難な地域において、海外からの送金に依存するコミュニティにサービスを提供する送金会社との提携も含まれる。

インドNAPEのシヴァジ・ヴァシレディ書記長は、心強いニュースを伝えた。インドでは、金融サービスと小包配送の成長に牽引され、郵便事業が拡大している。信頼とネットワークの広さにより、公的事業者は民間競合他社に対して優位性を保っている。

強靭かつ民主的なサービス

不確実な世界において、郵便ネットワークの強靭性はかつてないほど不可欠となっている。万国郵便連合(UPU)のスーザン・C・アレクサンダー氏は、2つの鮮明な事例を挙げた。一つは、郵便ネットワークが医療物資やその他の物資の流通を維持したCOVID-19パンデミック時、もう一つは、最前線の兵士たちが家族からの小包に依存している現在進行中のウクライナ戦争である。公的郵便サービスは、他者が行かない、あるいは行けない場所へも荷物を届けている。

スティーブン・デマッテオ氏は、米国の郵便労組であるAPWU(内勤労組)とNALC(外勤労組)を代表して報告を行った。その中で、民主主義の維持における米国郵便公社(USPS)の中心的役割が強調された。2024年には、アメリカ人の3人に1人近くが郵便投票を行い、その総数は4,800万票に達した。同氏は、郵便投票は安全かつ確実で信頼されており、不正事例は事実上皆無であると述べた。

ラストマイルの経済学

Syndexの研究員であるフェバス・フルー氏は、アマゾンのような企業はその規模ゆえに小包配送市場全体の基調を決定づけ、ラストマイル配送事業者に対し、賃金や労働条件の面での「底辺への競争」を強いていると指摘した。

欧州郵便社会対話委員会の副委員長を務めるステファン・シェヴェ氏(フランス、CFDT)は、単純な例えを挙げ「バスに乗る際、金持ちでも貧乏人でも料金は同じだ。ルールを復活させ、USOを再導入し、この公共サービスを利用するすべての企業と関係者が、公共サービスに貢献できるようにすべきだ」と主張した。

年間20億個の小包を配送するジオポストのクレール・クエ規制担当副部長は、大手民間事業者の視点から次のように述べた。DPDの親会社は50カ国で5万人を雇用し、12万人の自営配送業者を主なビジネスモデルとして活用している。そして、人権問題に取り組むだけでなく、同社がUNIと締結した、下請けを1階層に限定する画期的なグローバル協定について言及した。

小包配送に関して、ドイツのUNI加盟組織ver.diのウヴェ・ケプケ氏は、2つの具体的な要求を提起した。それは、重量の表示義務化(小包は見た目以上に重い場合があり、10キログラムを超える荷物は明確に表示すべきであると指摘)と、小包配達員を外部委託ではなく、給与台帳上の直接雇用とすることであった。

万国郵便連合(UPU)ウォルター・トレゼック諮問委員会議長は、欧州におけるインフラ需要の変化や、既存の横断的規制に加えデータ監視の重要性を指摘し、配送量を公的郵便ネットワークに戻すよう求めた。

EUデリバリー法の起草を担当するDG GROW(欧州委員会域内市場・産業・起業・中小企業総局)に所属するロバート・ポチマルスキ氏は、公開協議の結果、80%の人が「EU全域で誰もが郵便配達を受けられることを保証するには、最低限のサービス義務が重要である」と考えており、62%が「戸口までの配達義務を撤廃することは利用者にとって不利益となる」と回答したと述べた。さらに、82%が「危機的状況においては、強靭で安全な郵便ネットワークが必要である」と認識していた。

コーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長はパネル討議の締めくくりにあたり、「すべての郵便・小包事業者にとって、誰もが同じルールに従う公平な競争環境が必要だ。それは、公共サービスとしての郵便市場と民間の小包市場という、極めて異なる2つの市場を統合することを意味します。強力な規制も重要だが、強力な執行も同じくらい重要だ」と述べた。

「オプション3」を求めるキャンペーン

ディミトリス・テオドアキスUNI欧州郵便・ロジスティクス部会担当部長は、労働組合、消費者、退職者、その他10以上の市民社会パートナーの支援を受ける、UNIの「Save Our Post 2026」キャンペーンを紹介した。このキャンペーンは、2026年第4四半期に予定されているEUデリバリー法を対象としており、立法者に対し、政策の「オプション3」の採択を求めている。これは、小包をユニバーサルサービスの枠組みに完全に組み込み、すべての配送事業者に拘束力のある社会的・環境的基準を課す唯一の選択肢である。

イェンス・サヴァスタムUNI欧州郵便・ロジスティクス部会議長(スウェーデン、SEKO)は、「これはUNIのキャンペーンであり、我々のキャンペーンだ。オプション3は我々が合意した内容であり、今後のEUデリバリー法において郵便労働者のために成果を上げるため、我々はこれを支持しなければならない」と訴えて会議を締めくくった。


ドイツのアマゾン施設で、ver.diが過半数を獲得

アマゾンの組織化を目指す世界的なキャンペーンが重要な局面を迎えた。ドイツのUNI加盟組織であるver.diが、フランクエンタールにあるアマゾンのFRA7施設で行われた労使協議会選挙で決定的な勝利を収め、新たな委員会の19議席のうち12議席を獲得したのである。

これにより、労働者は明確な過半数を確保し、ドイツにおけるアマゾンの主要物流拠点の一つで労働条件を形作するための強力な権限を手にした。この成果は、国内のアマゾン施設において公正な賃金、安全な労働環境、団体交渉権を確保するため、ver.diが継続的に取り組んできたキャンペーンの一環だ。

今回の結果を受け、クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「FRA7のver.diが示したアマゾン労働者の勇気と粘り強さは、世界中にメッセージを送っている。アマゾン労働者は自らの力を築き上げ、尊重を求めている。この結果は、アマゾンに責任を問う世界的な運動を強化し、すべてのアマゾン労働者のために公正な労働条件を確保することに向け、我々を一歩近づけてくれた」と語り、労働者の決意を称賛した。

10年以上にわたり、ver.diは国内のフルフィルメントセンターでストライキを組織し、労働者を動員して、ドイツの小売業基準に沿った産別協約をアマゾンに認めさせるよう働きかけてきた。アマゾンは一貫して交渉を拒否してきたが、労働者は職場の組織化と労使協議会の選挙を通じて力を築き続けてきた。これらはドイツの共同決定制度の礎となるものである。

FRA7での勝利が特に重要なのは、労働者による明確な過半数が確立されたことで、シフト制度、業績評価、労働安全衛生に関する決定に影響を与える労使協議会の力が強化されたためだ。

このver.diの勝利は、アマゾンに責任を追及する世界的な運動における新たな成果であり、世界で最も強力な企業の一つであっても、持続的な組織化が具体的な成果をもたらし得ることを示している。

労使協議会での過半数を獲得し、労働者代表は以下の事項を主張する上で、より強力な基盤を得たことになる:

  • 労働条件の改善
  • 経営判断の透明性向上
  • 過重な業務負荷や監視に対するより強力な保護
  • 団体交渉基準の確立に向けた継続的な圧力

ver.diのシルケ・ツィマー小売部門執行委員は、 「選挙で勝利したことで、アマゾン労働者はより良い労働条件を求めて闘うという強い決意を示し、アマゾンに対して明確なメッセージを送った。つまり、労使協議会であれ団体交渉であれ、ver.diのような強力な労働組合を味方につけ、対等な立場で意思決定や交渉に参加したいという意思だ」と述べた。


コロンビア大統領選候補のイヴァン・セペダ氏、労働サミットで1,000人以上の労働組合活動家に加わる

2026年4月30日に首都ボゴタで開催された重要なサミットに、 コロンビアの2026年大統領選候補であるイヴァン・セペダ氏が、1,000人以上の労働者や労働組合指導者たちと共に参加した。このサミットは「コロンビアにおける社会変革の構築」をスローガンとして行われた。

UNI米州の支援を受け、全国の労働組合中央組織や年金受給者連盟の連合体である「ナショナル・ユニタリー・コマンド」が国際労働組合組織と共同で主催したこのイベントは、5月31日の投票を控えた同国において、労働者間の議論と連帯を喚起した。

左派連合パクト・イストリコ党のイヴァン・セペダ氏は、社会正義の推進において労働組合が果たす極めて重要な役割を強調し、「労働組合運動は変革の原動力であり、変化の主役です。我々は対話と合意、そして労働者の真の参加を通じて政治を進めていく。私のプロジェクトは国民と労働者階級のためにある」と訴えた。

集会には、コロンビアの主要3労連(CUT、CGT、CTC)に加え、UNI米州、米州労働組合総連合、インダストリオール、国際運輸労連、教育インターナショナル、国際家事労働者連盟、国際公務労連が参加した。

ファビオ・アリアスCUT委員長は、イバン・セペダ氏に対し、労働の世界を変革し、民主主義を強化し、より公平な社会へと向かうための戦略を概説した労働政策案を提示した上で、「労働組合運動の団結こそが、我々の最大の強みだ。社会的な動員によって、権利を守り、国を変革することができた。我々は、組織力と国際的な連帯をもって、揺るぎない姿勢を貫いていく」と述べた。

マルシオ・モンザネUNI米州地域書記長は、この地域における政治的・経済的脅威に直面する中で、労働者が団結する意義について触れ「極右勢力や地域の危機に立ち向かうには、労働組合の団結が鍵となる。組織化、抵抗、そして権利の拡大こそが道である。我々の使命は、労働者の声を勝利へと導くことだ」と強調した。

この日は、権利と社会正義、民主主義を守るため、団結を深め、組合の組織化を強化し、5月1日の「国際労働者デー」に大規模な動員を行うよう呼びかけ、締めくくられた。


2026年メーデー:我々にふさわしい世界を求めよう!

2026年の5月1日のメーデーを迎えるあたり、クリスティ・ホフマンUNI書記長は行動を呼びかける。

今年のメーデーに我々は連帯を祝福するためだけでなく、我々にふさわしい世界を求め、街頭へ繰り出そう。

世界中で張られる労働者のピケ、パレード、集会、フェスティバルにおいて、今この瞬間の切迫感を無視することは不可能だ。ニュースを見たり、ソーシャルメディアのフィードをスクロールしたり、隣人や同僚と話したりするだけで、そのことは明らかだ。

中東における無謀で無意味な戦争は、近い将来に回復する見込みのないほど世界経済に壊滅的な打撃を与え、生活費の高騰が続く中、世界中の労働者とその家族に計り知れない被害をもたらしている。ガザでは依然として恐ろしい人道危機が続いており、ウクライナに対する残虐な攻撃も同様である。

そして、資産が史上最高水準に達しているごく少数の億万長者は、AIを利用して、すでに想像を絶するほどの権力の集中をさらに加速させている。最も裕福な12人の億万長者の資産は、人類の最貧困層の半数全体の資産よりも多い。

彼らは私たちよりも少ない税金を払っているか、あるいは全く払っていないが、政治的な影響力を買うために莫大な金額を費やしている。その結果、政府は掌握され、政治家たちは自らを選出した人々ではなく、資金を提供する者たちの利益に奉仕するようになっている。

働く人々は、このシステムが機能不全に陥っていることを知っているが、主要な政党のほとんどは「すべて順調だ」と我々に言い聞かせている。

労働者は、地域社会で、選挙の場で、そして日々の職場で、この現実を肌で感じている。アマゾンでは、あらゆる動きが秒単位で追跡され、アルゴリズムによって管理され、プレッシャーがますます強まっている。

倉庫の現場で労働者が死亡した際、経営陣は「それが当日配送の妨げになってはならない」と言い放った。メタ社はAIシステムを訓練するために、従業員のマウスクリックやキーストロークに至るまでの動きを監視している一方で、同じ技術を用いて従業員を10%削減し、契約社員を何の躊躇もなく切り捨てている。

こうした状況が相まって、怒りは沸点に達し、スケープゴートを糾弾する政治へと変質している。権力者は、我々が女性や移民、外見や信仰の異なる人々を非難することを望んでいる。これは、問題を生み出したのと同じ利害関係者が資金を提供する、注意をそらすための政治なのだ。

メーデーのこの日、我々は右派の嘘によって弱者が傷つけられることを許さないと宣言する。我々は、テック企業の資金で支えられ、その影響力と野心を拡大させている、極右勢力と億万長者の悪しき同盟を糾弾する。

メーデーのこの日、だからこそ労働組合が重要なのだと宣言しよう。そして、このメーデーの日、我々自身の存在はかつてないほど重要である。

労働組合は、実際に働く人々への説明責任を果たすよりも、アルゴリズムによる管理を好む使用者の権力に対する、重要な抑制力である。

だが労働組合は、より広範な危機に対する解決策でもある。億万長者や扇動家がコミュニティを引き裂こうとする時、我々はコミュニティを結びつける連帯を築く。虚偽の物語が根を下ろす職場や地域社会で、我々は啓発活動を行い、組織化を進める。我々は、公正な税制、公共サービス、そして共に繁栄を分かち合える労働基準を求めて闘う。

我々は、政府が政治キャンペーンに資金を提供する億万長者ではなく、労働者に責任を負うことを求める。

だから今日、街頭や組合の集会所で、共に集まろう。使用者に労働者の権利を尊重するよう求めよう。政治家に労働者の声に耳を傾けるよう求めよう。我々にふさわしい世界を求めよう。

連帯を込めて!


韓国のIT労組、大手テック企業に対する監視強化と説明責任を求める

韓国は今、グローバルなテック企業との新たな提携を通じてAI分野への取組みを強化している。

2026年4月27日、AI研究開発組織であるグーグル・ディープマインドのデミス・ハサビスCEOがソウルでイ・ジェミョン大統領と会談し、同市にAIキャンパスを設立するための覚書に署名した。この施設は、英国以外では世界初となる。半導体、バイオテクノロジー、気候変動など8つの分野における画期的な成果を目指す国家プログラム「K-ムーンショット」の一環である。

その野心は大きなものだ。だが政府が歓迎の意を示す一方で、韓国のテックワーカーはより厳しい問いを投げかけている:大手テック企業はルールを守るのだろうか?

ハサビス氏との会談では、大統領自らが、AIによる雇用喪失に備えて労働者を保護するための基本給の導入を提案した。これは、韓国のIT労働組合が長年提起してきた懸念を反映したものだ。

3月31日、UNI加盟組織である韓国金融サービス労働組合(KFWU)の率いる代表団が、国会科学技術情報放送通信委員会のノ・ジョンミョン議員と会談した。自身も元組合委員長である同議員は、韓国における外国系テック企業の行動に対する労働者の懸念に耳を傾ける人物とされる。

KFWUのイ・ジェジン委員長は、世界的な大手テック企業は、韓国憲法に定められた労働者の権利を軽視しながら、韓国で莫大な利益を上げていると指摘した。先例として、長期間続いたオラクル・コリアのストライキが、国会が介入し同社の税務慣行を精査した後にようやく解決した事例を挙げ、「IT労働者の力強い味方となり、グローバルIT企業が国内法を忠実に遵守するよう支援いただきたい」と述べた。

KFWU傘下のグーグル、マイクロソフト、SAP、オラクルの各労組代表は、多岐にわたる懸念を提起した。

そうした懸念として挙げられるのが、団体協約への署名拒否、組合活動のための休暇に関する労働委員会の勧告の無視、そして従業員に辞職を迫るための業績評価制度の悪用などである。韓国グーグル労組支部は、1月に発生した解雇事件について説明した。この事件では、懲戒聴聞会の直後に従業員が警備員によって敷地外へ連れ出されたが、これは2025年2月から発効している雇用保障協定に違反するものであった。

税務上の説明責任に関して、代表団は著しい格差を指摘した。2025年に『ビジネスコリア』が報じた国会の分析によると、韓国グーグルの2024年の法人税納付額は172億ウォンであったのに対し、国内の競合企業であるNAVERとKakaoはそれぞれ3,842億ウォン、1,571億ウォンを納付していた。海外法人を経由した収益の流用により、実際の納税義務額は5,180億ウォンと推計され、これは公式に納付された額の約33倍に相当する。

同代表団はさらに、主要なコンテンツ・プロバイダーが韓国の通信事業者へのネットワーク利用料の支払いを回避し続けていること、またAIプラットフォームによって生み出された収益の大部分が、国内経済に貢献するのではなく海外の親会社へ還流されていることを指摘した。

また代表団は、外国のテック企業が韓国の国家支援の恩恵を受ける条件についても指摘した。マイクロソフトなどの企業が運営するデータセンターは、「外国投資促進法」に基づき、土地や電力の補助金を含む優遇措置を受けているが、これらの施設における実際の雇用は依然としてごくわずかである。

韓国がAIインフラへの投資を強化する中、労働組合は、大規模なデータセンター開発に伴う環境負荷や地域社会への恩恵の乏しさについて、政策面での厳格な検証が必要であると警告した。また、大手テックプラットフォームが低コストでの早期参入を利用して公的機関や学校を支配し、市場支配を確立した後にその支配力を金銭化してしまうリスクについても警鐘を鳴らした。

ノ議員は、審議中の法案における平等な取り扱いに関する規定を検討し、国家監査の仕組みを通じて労働者の権利に関する問題を提起することを約束した。

労働組合は、グローバルなテック企業に歓迎の姿勢を示すとしても、無条件であってはならないと主張している。UNI Aproは、大手テック企業に対する説明責任の強化を求める韓国加盟組織の呼びかけを支持する。ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、「韓国がAIを受け入れ、世界のテック企業との関係を深める中で、ゲームのルールは明確でなければならない。労働者には、より強力な団体交渉権が必要であり、団体交渉権が弱体化されてはならない。税制は、AIによる利益が少数の企業に独占されるのではなく、広く分配されることを保証しなければならない」とコメントした。


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