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UNIモンゴル加盟協(UNI-LCM)青年代表団、日本のパートナーシップ労使関係を学ぶ

2017年7月3~7日、UNIモンゴル加盟協(UNI-LCM)よりガントゥルガ団長以下、青年代表団7人が来日、UNI-LCJ加盟組合を訪問し、日本のパートナーシップ労使関係を学んだ。

松浦UNI-LCJ議長は、初日の歓迎夕食会で、過去20年近いモンゴル労組支援の歴史を振り返り、モンゴル社会の変化と共に、次世代のリーダー育成や組織拡大など新たな課題が出てきているとして、未来を担う代表団メンバーを激励した。

代表団は、情報労連、UAゼンセン、自動車総連、損保労連を訪問し、日本の労使関係、組織化、国際活動の理解促進、広報、人材育成など幅広い分野について講義を受け、積極的に質問して、理解を深めた。

最終日の総括で、ガントゥルガ団長(ゴビ労組)は、今回の訪問についてUNI-LCJに感謝し、「全体を通じて日本とモンゴルの共通の課題は、組織化だということが分かった。今回の訪問で学んだことをモンゴルに持ち帰り、仲間に伝え、自分たちの活動に活かしていきたい。UNIやUNI Aproの活動に積極的に取り組んでいくために英語力を強化し、加盟組合間のコミュニケーションを取りながら、活動を進めていきたい」と力強く語った。

次回のセミナーは、2018年夏にウランバートルで開催予定。


Eコマースとデジタル化:国際労働運動にとって新たな領域

Eコマースの成長と流通産業のデジタル化によって、国際労働運動において新たな連帯の機会が生まれている。UNI世界商業部会大会での議論は、我々がいかに働き、いかに買い物をするか、変化に対する組合の対応に集中した。

ピータールー・リサーチ社のハーベイ・マッケオン研究員は、デジタル化の現状について、大手オンライン企業だけが時価総額と雇用の両面で更に大きくなる一方で、伝統的な実店舗は多くの市場で縮小していると説明した。マッケオン氏によれば、アマゾンのような流通企業で見られる労働力の拡大は、会社に直接雇用される労働者と、労働者の権利に関しては法的にグレーゾーンで運営されている巨大な下請けネットワークで働く労働者から成り立っているという。同氏は調査結果として、Eコマース労働者の保護政策と、この分野での組織率の拡大の必要性を指摘した。

続いて、大会代議員は各国の取組み事例を共有した。オーストラリアSDAのネバート代議員は、同国のギグエコノミー(単発の請負労働者が多い経済)における組織化の成功を報告し、この分野では創造性が不可欠だと述べた。「革新的な部門の組織化には革新的な方法が必要だ。」

スウェーデンのユニオネンのヘルバーグ代議員は、組合がそのプロセスに積極的に関与すれば、Eコマースによって質の高い雇用が創出される可能性があると述べた。生涯学習を強調することで、ユニオネンは商業部門のスキルレベルを上げる原動力になっている。「より高いスキルがあれば、高い賃金の良い仕事につくる可能性も高くなる。」

スウェーデンの商業労組、パルメゾファー代議員は、大きな成果をあげているEコマース組織化の3か年プロジェクトについて報告した。最初の1年だけで、組合員数と協約数共に、大幅に伸びたという。

チリの商業労組、サガルディア代議員は、同国で2012年以来165%の成長を見せた、通販の急速な拡大に懸念を示した。

アルゼンチンの商業労組、ロベラ代議員は、持続可能な職場に向けて新しい文化をつくるべきだと述べ、政治的動員も必要だと力説した。「どこで働いているかにかかわらず、デジタル労働者と彼らの権利を擁護する法律が必要だ。組合には、より包括的なグローバル協定が必要だ。そのためには政治活動も継続しなければならない。」


労働の未来には公正な移行が必要

ドイツ連邦労働社会省のトーベン・アルブレヒト事務次官は、ドイツ・ベルリンで開催されたUNI世界商業部会大会に特別ゲストとして出席し、労働の未来における公正な移行について基調講演を行なった。アルブレヒト事務次官は大会代議員に問いかけた。「問題は、我々が将来どのような働き方をしたいのか、である。」それがドイツにおいて「労働4.0」が投げかけた問題である。

「労働者のニーズや価値が優先されなければならない。つまり、ディーセントで質が高く、賃金も高い仕事という意味だ。労働の未来は、人間が中心でなければならない。デジタルツールは使うが、現場の人間を監視するアルゴリズムに従属するのではない。」

「デジタルな職場を形作るのは人間でなければならない。悲観することはないが、油断せず、議論と交渉を通じて、意見の相違があってもそれを克服することで、デジタルな職場を作っていかなければならない。」

アルブレヒト事務次官は、デジタル革命によって「中間クラス」の雇用が空洞化する危険性を警告した。従って、労働者にはスキルアップや再訓練が必要になるだろう。特に低賃金労働者のスキルアップが重要である。職場で求められるスキルに投資するのは会社の責任であり、全ての労働者がスキルアップに参加できるよう、労使協議会に資源と専門性を持たせることが重要だと述べた。

更に、従来の仕事から新しい仕事への公正な移行を実現することが不可欠であり、そのためには例えば、国が失業手当を支給するより、失業する前に労働者が再訓練を受けられるよう投資することを提案した。

また、アルブレヒト事務次官は、見せかけの自営業者対策を最優先するとも明言した。「小さなコンピュータ会社を設立した起業家と、権利も年金も無いタクシー運転手は大きく違う。ドイツにはウーバーのビジネスモデルを防止する法律がある。同じ様に、デジタル・プラットフォームは使用者としての責任をクラウド労働者に負う。ドイツには、家で働く裁縫師の権利擁護を目的とする在宅労働法がある。同様の法律がクラウド労働者に適用できない理由はない。」

アルブレヒト事務次官は、多くの答えは、従来の解決策である、団体交渉、交渉の自由、組織化の自由にかかっていると述べた。「ドイツではこれらの権利は法律に書かれているが、効果的な労使協議会がない場合には、濫用されることもある。この点では、なすべきことは多い。」

最後に、本社がシリコンバレーのように他の国にあるとしても、プラットフォームがある国で事業を行うのであれば、その国の法律が適用されるべきである、とアルブレヒト事務次官は述べた。同様に、国境を超えて収入が生み出されているにも関わらず、租税回避ができるような税の抜け穴を暴く方法も見つけなければならない。


日本の商業部会加盟組織、大会議論に貢献

2017年6月13〜15日、ドイツ・ベルリンでUNI世界商業部会大会が開催され、UAゼンセン、自動車総連から12人が出席した。

ボルトンUNI世界商業部会担当局長の活動報告を受け、UAゼンセンの久保田代議員は、サービスを提供する側と受ける側が共に尊重される社会をつくるため、「悪質クレーム撲滅対策」について共有し、4年後の大会で取組み成果が報告できるよう推進していくことを約束した。

自動車総連の三枚堂代議員は、資格審査委員長を務め、大会で報告した。大会には、39カ国56組織から総勢220人が出席し、女性95人(43.18%)、男性125人(56.82%)であった。UNIが推進する40%代表性の目標が達成された。

バングラデシュ・アコード(安全協定)の取組み経緯と成果について、アコード事務局長、アコードに署名したブランド企業としてインディテックス及びLCワイキキの代表、クリーン・クローズ・キャンペーン代表らによる円卓討論を受け、「流通サプライチェーンに組合の力を構築する」ための行動計画案を自動車総連の小川代議員が紹介し、参加者に積極的な議論を要請した。UAゼンセンの山田代議員は、UNIとインダストリオールが主導するアコードの取組みを評価し、取組みの継続を支持すると共に、アコード改定の際、結社の自由の遵守を明記することと、他のGUFとの連携構築を訴えた。

 


グローバル枠組み協定を活用して組織化を

UNI世界商業部会大会において、「世界の商業部門に組合の力を構築する」ための行動計画として、グローバル枠組み協定(GFA)を活用した組織化の好事例が共有された。

冒頭、UNI(商業部会)がGFAを結んだ8社の組合役員・組合員へのインタビュービデオが上映された。日本の企業として初めて締結した、髙島屋労組の澁谷委員長は、「協定は会社との関係の中で組合の立場や存在価値を高めると共に、結果的に企業の生産性向上、労働者の地位向上、企業の地位向上にも繋がる」とGFAの意義を強調した。また昨年、イオンが事業を行う各国の労組リーダーや従業員代表を招いて初のイオングループユニオン・グローバルネットワークコミッティを開催した、イオングループ労連の高橋会長は、「岡田CEOも出席し、イオンの健全かつ協調的労使関係をアジア各国に広げること、会社が団結権や従業員との対話の必要性を認めていることをアジア各国に伝えることができ、各国の従業員は非常に喜んでいる」と成果を強調した。八野UAゼンセン副会長は、「UAゼンセン、髙島屋労組、イオングループ労連はGFAの取組みについて、他の組合や企業が理解を深めるための活動を積極的に行なっている」と紹介した。

続いて、永島イオングループ労連副会長がGFA締結の意義とその後の取組みについて報告した。グループ各社労使で、周知、履行、検証の3つの切り口から1年サイクルで取組みを進めていること、イオングループ労連がカンボジア、インドネシア、マレーシア等、海外で働く仲間と連帯し、労組として雇用の確保と労働条件の維持改善に努める活動を紹介した。

この他、H&MとのGFAをてこに、ニューヨークの労働者の組織化に成功した事例や、カルフールとのGFAによって、同社がルーマニアで買収したビラ店舗とルーマニアのカルフール店舗で4,000人を超える労働者の組織化に繋がったことが報告された。

大会代議員は、GFAの内容及びメカニズムの強化、商業多国籍企業との締結・実施に向けた取組み強化、企業別グローバル労組同盟に加え業態別労組同盟の構築を検討すること等によって、「世界の商業部門に組合の力を構築する」ための行動計画を採択した。


UNI商業部会、前進!

2017年6月13日、ドイツ・ベルリンで、UNI世界商業部会大会が開幕した。日本からは、UAゼンセン及び自動車総連が参加している。

ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、「UNI商業部会には経験豊富な加盟組織と、献身的な組合役員・活動家が多い。商業部門の労働の未来に関して、様々な課題に直面する中、直ちにアクションを起こす必要があると認識している」と述べ、大会での経験共有と戦略的議論を期待した。

提案されている2017〜2021年度UNI商業部会行動計画案は、以下の4つの柱から構成される。

  1. 世界の商業部門に組合の力を構築する
  2. インクルーディング・ユー!
  3. Eコマース、デジタル化、労働の未来
  4. 流通サプライチェーンにおける組合の力の構築

パネルディスカッション、来賓による講演、フロアからの発言等を通じて、成果や教訓を共有し、行動計画案の目的や原則について議論した上で採択することとなっている。


UNI世界商業部会委員会、アッペルバウム氏を議長に指名

2017年6月12日、ドイツ・ベルリンにおいて、13日からの同部会大会に備え、UNI世界商業部会委員会が開催された。UNI Aproからは、八野UNI世界商業部会副議(UAゼンセン)、郡司UNI世界商業部会委員(自動車総連)、スラシUNI世界商業部会委員、オブザーバー、チャンUNI Apro商業部会担当部長らが出席した。

アッペルバウム議長代行(米国UFCW/RWDSU)は、冒頭、ホスト国ドイツの加盟組織Ver.diの協力に感謝し、「前回4年前、アルゼンチン・ブエノスアイレスでの部会大会以降、世界中で大きな政治的変化やデジタル化の進展が見られ、商業部門の労働者に大きなインパクトを及ぼしている。今次部会大会では提案されている行動計画案毎に戦略的な議論をし、過去の成果と教訓を踏まえ、急激に変化する環境に先手を打てるよう、各地域や国における経験を共有し、グローバルな連帯を強化していきたい」と述べた。

ボルトンUNI世界商業部会担当局長から、自身を含め、本部及び各地域組織の担当スタッフの紹介があり、続いて、大会プログラム、行動計画案についての説明があった。

大会プログラムについては、主に以下の点を確認した。

・一部議題の順番の変更、ゲストスピーカーの変更・最新情報

・資格審査委員、決議委員の指名(自動車総連の三枚堂代議員が資格審査委員に指名された)

・行動計画案の提案(自動車総連の小川代議員が行動計画4を提案することを確認した)

行動計画案についての意見が出され、決議委員会に文言の修正が委ねられた。

次期世界商業部会議長については、八野副議長より、アッペルバウム氏のこれまでの功績を踏まえ、直面する課題に対応する上で更なるリーダーシップの発揮を期待し、同氏への支持が表明された。各地域の委員からも支持が表明され、委員会は満場一致でアッペルバウム氏を議長に指名することを確認した。アッペルバウム議長代行は委員からの支持に感謝した。

 


第29回UNI世界運営委員会(2017年5月11~12日、スイス・ニヨン)

第29回UNI世界運営委員会が2017年5月11~12日、スイス・ニヨンのUNI本部で開催された。闘病から復帰したアン・セリンUNI会長が議事進行を行い、ルーベン・コルティナUNI米州地域会長が補佐した。開会挨拶でセリン会長は、フランス大統領選、オーストリア、オランダの総選挙で、反移民を唱える極右政党の台頭を抑えることができたこと、フィンランドの右翼連立政権の支持率が8%に落ちたことを挙げ、建設的な状況に変わることに期待を寄せた。主な議題は以下の通り。

UNI新書記長候補

既に退任を表明しているジェニングス書記長の後任については、公募と書類審査を経て、クリスティ・ホフマンUNI副書記長が5月10日の最終面接に臨んだ。UNI Aproからは野田地域会長が出席した。面接委員会はホフマンUNI副書記長を推薦し、世界運営委員会は面接委員会の推薦を確認した。10月の世界執行委員会で確認し、世界大会に世界執行委員会から勧告し、世界大会で選出される予定である。

空席になる副書記長ポストについても同様の選考プロセスで進めることが確認された。

第5回UNI世界大会(2018年6月、英国・リバプール)準備

書記長、会長候補等について確認した他、2019~2022年度のUNI加盟費について本部提案が出され、10月の世界執行委員会まで各地域・各国で検討することとした。行動計画及び動議案が出され、世界大会で採択するまでのスケジュールを確認した。女性代表40%ルールを徹底するため、資格審査委員会は、支払い状況だけでなく、ジェンダーバランスもチェックし、40%ルールを満たさない組織名は大会で公表される。青年代表は10%を目指すことが確認された。

労働の未来

昨年、現状把握をした「労働の未来」組合幹部サミットの第2弾として、今年10月に組合としての解決策を検討する組合幹部サミットを、世界執行委員会に合わせて開催する。従業員データの管理・運用、データ保護やAIの倫理的応用の分野でUNIは主導的役割を果たしたいと思っている。「労働の未来」を専門とする担当を配置した。「労働の未来」専門のウェブサイトを立ち上げ、情報共有のための専門家グループを作った。

ビジネスと人権

世界的に、企業に人権への明確なコミットメントを呼びかける動きがあり、更に単なるCSR宣言ではなく、人権尊重の義務化や人権デューデリジェンスの実行を求める動きがある。2011年に採択された国連ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP、いわゆるラギー原則)がOECD多国籍企業ガイドラインに盛り込まれ、2017年にOECDは衣料・履物産業におけるデューデリジェンスのガイドライン及び責任ある投資家に関するガイドラインを発行した。ILOの多国籍企業に関する原則の三者宣言にもUNGPは盛り込まれた。こうした好機を捉え、UNIと加盟組合は、UNIとのグローバル協定交渉及び実施のプロセスにおいて、UNIや組合の役割を明確化するよう交渉すべきであることが確認された。

バングラデシュ・アコード(安全衛生協定)

アコードの最新情報が報告され、世界運営委員会は、以下を確認した。

  • UNIは、インダストリオールと共に、中核的なアコードの条項を維持し、かつ団結権を認める条項を含める、協定(アコード)IIを再交渉する取組みを継続する。
  • 加盟組合には、サプライチェーン労働者支援基金への直接の拠出または他の非営利財団との連携を通じて支えることを奨励する。
  • グローバルユニオンが拘束力のある協定への調印者としての役割を継続しながら、この協定モデルを新たな国へ拡大することを検討する。
  • 引き続き、バングラデシュ政府に対し、未だに「労働組合はふさわしくない」というサービス部門を含め、結社の自由及び交渉を尊重するよう主張していく。
  • バングラデシュで操業する多国籍企業(特に、テレノール、バングラリンク、アクセンチュア)にも、事業所内で結社の自由の尊重に対し責任を負うよう圧力をかける。

TiSA(新サービス貿易協定)

TiSA(新サービス貿易協定)は2013年からジュネーブで秘密裏に交渉されてきた。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)と環大西洋貿易投資パートナーシップ協定(TTIP)という2つの大規模協定の頓挫により、唯一残っているのがTiSAである。TiSAは2017年9月まで非公式に中止されているが、ほとんど通告なしに交渉再開すると想定される。金融、電気通信、Eコマース、郵便・ロジスティクスというUNIの各部会に関わる。23のTiSAの交渉参加国には日本も含まれる。「チームTiSA」と呼ばれる6社(シティグループ(金融)、IBM(テクノロジー)、UPS(物流)、ウォルマート(小売、Eコマース)、メットライフ(保険)、リバティミューチュアル(保険))は、政府とTiSAの交渉担当者に特権的に連絡を取ることができ、「公平な競争の場」を作るという名目で、交渉参加23カ国に対し、企業がやりたいことは基本的にさせるという大胆なルールと約束を受け入れるよう望んでいる。これは、世界中で円滑に事業を行う権利、そして政府が気候変動に対する自国の社会、経済、開発、雇用、環境への影響あるいは貢献には関係なく、未知のサービスとテクノロジーを決して規制しないと約束する権利を保障することを意味している。リスクは非常に高い。従って、全ての加盟組合に今行動を起こすよう呼びかけられた。


メーデーに寄せて、UNIメッセージ 「希望そして攻撃からの復活」

マーティン・ルーサー・キングはかつて、我々は「現在の非常事態」に直面している、と言ったが、今日の国際労働運動も全く同じ思いである。

世界各地の路上で、多くの誇りを持った組合員が、結社の自由と団体交渉があってこそ成し遂げられるディーセントワークを要求する。我々のDNAに組み込まれている、これら公平性の基本原則は、ウーバー、アマゾン、デリバルー、テスラといったギグ経済(インターネットを介して単発の仕事を受発注する非正規労働によって成り立つ経済形態)を代表する企業にも等しく当てはまる。彼らは使用者としての責任を逃れ、従業員を騙し、最後は納税者に責任を負わせようとしている。デジタル時代の弱い者いじめは、我々を見くびってはならない。ガンジーは言った。「始めに彼等は無視し、次に笑い、そして挑みかかるだろう。そうして我々は勝つのだ。」我々は自身に誇りを持ち、我々の価値を疑わない。そうして働く人々のために勝つのだ。

UNIファミリーは勝利のメンタリティ、やればできる、の精神を誇りに思っている。

ジョージ・バーナード・ショーの言葉を言い換えれば、我々は「なぜこんなに難しいのだ」とは言わず、夢見て言う。「やってみよう!」と。

UNIは「やってみよう」のグローバルユニオンだ。2013年のラナプラザの悲劇から先週4年が経過したが、我々は見て見ぬふりはしなかった。バングラデシュ衣料産業のサプライチェーンを変えることは不可能だとは言わなかった。やってみよう!気合いを入れ、インダストリオールやNGOのグループと連携して、バングラデシュ安全協定に署名するようブランド企業を説得した。4年で、補償が支払われ、1500以上の工場が検査を受ける-我々はグローバルサプライチェーンをいかに変えるかの青写真を描いた。

今では200以上のブランドが法的拘束力のある協定にコミットしており、協定の安全衛生検査官によってカバーされた工場では1人の命も失われていないことを誇りに思っている。それでもこれで満足しているどころか、協定をもとの5年の寿命以上に延ばそうと交渉している。

先週、8000人を越える犠牲者を出したネパール大地震から2年を迎えた。UNIネパール加盟組合は結集し、海外からの支援を得て、家を失った生存者に何百もの仮設住宅を建てた。ここでも我々は諦めず、「やってみよう」と頑張った。

UNIには前向きな精神があるからこそ、世界中で何百もの組織化研修を行い、オーションやジオポストといった巨大企業とグローバル協定を結び、DHL等の企業を交渉テーブルに着かせ、我々の運命を左右するビジネスエリートに闘いを仕掛けていく。

2014年ケープタウンで立ち上げられた「労働の未来」プログラムを通じて、我々はこの分野をリードする専門家となってきた。我々は、国際組織、政府、ビジネス界から意見を求められている。彼らも勇敢な新しいデジタルの世界を航行しようとしているからだ。

我々は働く人々のために強い態度を取っていく。加盟組合が「実現」していることに感謝したい。皆さんはUNIのエンジンを動かす燃料だ。トランプ、英国EU離脱、過激思想のフランス…こうした困難の時代に我々の前に立ちはだかる任務の大きさは過小評価できない。労働運動はかつてないほどに既得権者から攻撃を受け、除外され、我々のスペースが奪われている。我々は労働者のためだけでなく、民主主義のためにも立ち上がる。オスロのノーベル平和センターには、コロンビアの和平プロセスが展示されていた。その和平に貢献したことで、サントス大統領にノーベル平和賞が贈られたが、コロンビアの組合指導者がまた攻撃されたと聞き心配している。恐怖の無い世界を求める日々の闘いは、コロンビアから韓国、パレスチナに至るまで、まだ続く。

我々は、「やってみよう」精神があるからだけでなく、勝ち取らなければならないから、勝つのである。労働の未来が、トランプと億万長者クラブの遊び場ではなく、包摂的な世界となるように。地球の人口の半分に相当する富を8人が所有するような世界、3分の1が1日2ドルも稼げない世界、1億6800万人の子供が強制労働に従事するような世界は受け入れられない。世界には十分な富がある。しかし不平等が人間の重荷になっている。我々は絶えずブレイクスルー(突破)し、全ての人々のために前進する道を探し続けなければならない。

最後に嬉しい記念日を。2017年はビートルズのアルバム、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド発売50周年である。UNIが来年世界大会を開催するリバプールが生んだジョン・レノンは、「計画的に生きようとしても、いろいろあるのが人生」と言っている。だがUNIは、ガンジーが述べたように、「世界の中で自分が見たいと思う変化に、自分がなる」よう計画し、行動していく。

UNI書記長 フィリップ・ジェニングス


ネパール大地震から2年、UNIの仲間から感謝

UNI日本加盟組織連絡協議会

松浦議長

 

本日、4月25日、8,000人を超える犠牲者を出し、多くの人が住む場所を失ったネパール大地震から2年が経ちました。数多くの歴史的、象徴的建築物が一瞬にして瓦礫と化しました。地震のような自然災害は予測不可能で壊滅的な被害をもたらします。私たちは常に、自然の前では無力であります。

この危機によって私たちは精神的にダメージを受けましたが、同時に、連帯と集団の力の重要性を教えられました。支えてくださる人々がいれば、究極の絶望と恐怖の中にあっても、それは時に、力に変わることがあります。社会運動の活動家である私たちは、常に自らの社会的責任を心掛けていなければなりません。

苦境にある人々の顔に微笑みを取り戻すために、私たちは頑張ってきました。労働組合として、私たちは限界もわきまえながら、同時に、恵まれないコミュニティに対して、私たちの義務と責任を全力で果たそうとしています。更に、ありとあらゆる方法で彼らの生活水準を高める計画に取組んでいます。

私は、UNIネパール加盟協(UNI–NLC)と加盟組合を代表して、皆様からの寛大なご支援があったからこそ、こうした活動が実現できたと、謹んで申し上げます。皆様の、被災者へ寄り添う温かいお気持ちと復興に向けた惜しみないご支援のおかげで、私たちは悲しみの中にも希望と力を見出すことができました。

皆様からの大きなご支援によって、私たちは瓦礫の中から新しいエネルギーと復興への誓いをもって、再び立ち上がることができました。心より御礼を申し上げます。

 

UNI–NLC議長

シャンカール・ラミッチャン

 

■UNI–NLC震災救援・再建支援活動報告

2015年4月25日は、ネパール史上、最大の悪夢と言える。この大地震によって、8,000人を超える犠牲者が出、無数の人々が家族や家屋を失った。そのインパクトはあまりに甚大で、生活はほぼ元に戻ったとはいえ、未だに精神的苦痛を感じている人が多い。

政府、NGO、個人等による直後の救援物資配給の取組みは、賞賛に値する。しかし、不安定な政治状況に加え、地理的、気候的問題のために、再建プロセスは順調にはいかなかった。

労働組合は社会の重要な構成員であり、労働運動は重要な社会運動である。労働組合は社会的責任を果たさなければならない。それを踏まえて、UNI–NLCは、その力量の範囲で、またUNIをはじめとする様々な友誼団体の寛大なご支援を受けて、被災者の苦しみと悲しみを和らげるために努力している。UNI–NLCの支援活動第1段階の概要は次の通り。

第2段階として、UNI–NLCは、被災した靴製造者のグループのために、2つのコミュニティハウスの建設に取組んでいる。彼らは暮らしが貧しく、衛生面の認識が全くない。そこで、UNI–NLCは以下の目的で彼らの生計支援プログラムを実施している。

  • 再建:コミュニティハウス
  • 健康、衛生面の改善
  • 女性のリプロダクティブヘルスの認識の改善
  • 基礎教育
  • 収入を得るための技能訓練
  • 協同組合を通じたコミュニティの人々の組織化

貧困は決して誰も望んでいるわけではない。貧困撲滅には全ての人々の努力を結集することが必要だ。従って、人々が貧困を克服することができるよう、技能開発、収入を得るための訓練が行われている。

最後に、UNI–NLCは長期的利益のために協同組合に従事することを決めた。UNI–NLCは常々、被災者の涙を拭うための取組に対する、組織や個人からの寛大なご支援に感謝している。

 


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