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韓国の労働組合、外国人投資法の改正を要求

韓国の労働組合が、不均衡で外国企業に有利な投資環境を是正するため、現行の外国人投資法の改正を求めている。

韓国の主要なナショナルセンターである韓国労働組合総連盟(FKTU)と韓国全国民主労働組合総連盟(KCTU)、そしてUNI韓国加盟組織連絡協議会(UNI-KLC)が、7月12日に国会図書館セミナールームで開催された、外国企業の労使関係に関する第3回合同フォーラムで、法改正の要求を表明した。

2019年末の政府統計によると、韓国における外資系企業は14,341社、その総売上高は韓国経済の13.2%にまで上昇したが、雇用および研究開発(R&D)における貢献は、それぞれ6.0%と5.2%と停滞している。

組合によると、1999年の金融危機以降、地方自治体は外国直接投資(FDI)を誘致するため、特別待遇や特権を与えてきた。しかし、この間、無責任な事業撤退、技術盗用、大量解雇を伴う一方的なリストラ計画や、組合活動に対する弾圧など、多くの負の問題が生じてきた。これらの問題は、製造業、金融業、小売業といった部門を横断して生じている。

20年近く負担を強いられてきた外資系企業の労働者は、国内の最低労働基準が遵守されるよう、外資法の改正を一致して求めるとともに、政府が外資系企業に対して新たな立場をとることも要求している。

フォーラムでは主に、地方政府が提供する投資便益や条件を規制するために法改正すること、使用者が団体交渉の義務を意図的に回避したり遅らせたりした場合の監督と罰則を強化すること、未公開株式投資ファンドの買収に対する規制を強化すること、海外送金の自由を保証しつつ、外国投資の流出に対する規制を強化すること、などの提言がなされた。

この分野の専門家であるホン・ソクマン氏は、フォーラムの中で、現在の枠組みにおいては、外国人投資家が不当な労働慣行を行っても、法的責任を容易に逃れることができるため、労働者の権利が損なわれてしまうと指摘した。そしてこの事は、外国資本に支えられた未公開株式投資ファンドによる買収や売却が容易にできてしまう状況によって、促進されているのである。

韓国事務金融労連(KFCLU)傘下キャピタル労組のキム・サンス氏は、「我々は長年、組合弾圧、技術盗難、やみくもな資産売却、本社への高額の移転価格を見てきた。だが政府は、労働市場の規制緩和は、韓国への外国投資水準を維持するために必要であると、同じ理屈を繰り返している」と述べた。

外資系企業の労働組合を率いるファン・ボクヨンKFCLU副委員長は、「法改正には時間がかかる。すべての外資系企業労組と連帯していくため、コミュニケーションを拡大する必要がある」と付け加えた。


UNI Apro、スリランカにおける平和的デモ参加者への攻撃を非難

UNI Aproは、コロンボの大統領公邸付近の公式なデモ宣言地域で、2022年7月22日に平和的なデモ参加者が攻撃されたことを、強く非難する。

UNI Aproは、これまで100日間にわたって表現の自由という正当な権利を行使し、平和的かつ非暴力的な方法で抗議の意思を示し、市民の生きる権利のための基本的ニーズを提供しない政府を非難してきたスリランカの人々に連帯し、敬意を表する。

我々は、政府治安部隊による非武装の市民に対する圧倒的な武力の行使を全面的に非難する。

現地からの報告によると、今回の残忍な攻撃では特に、7月22日のデモを取材していたメディア関係者、ジャーナリスト、外国メディアの記者、ソーシャルメディアの活動家が標的となった。

我々は、新たに就任したラニル・ウィクラマシンハ大統領率いる政府に対し、武装治安部隊による罪のない市民に対するあらゆる暴力を直ちに停止するよう求める。

また政府に対し、スリランカで深刻な苦境にある国民の声に応えるため、あらゆる平和的な機会を早急に模索するよう、要請する。


2022年7月28日、豪金融労組がミャンマーの正義に向けてウェビナー開催予定

UNI加盟組織のオーストラリア金融労組(FSU)が主導する人権ネットワークが、7月28日に労働組合を対象としたウェビナーを開催する。ミャンマー現地の活動家による抵抗のストーリーを紹介するとともに、ミャンマーにおける正義の回復に向け、加盟組織がどのように貢献しうるのか、詳しく見ていく。

人権ネットワークは、労働者や地域社会の権利を守る企業義務に関するさまざまな重要課題について、オーストラリアの金融機関の責任を問うため、2021年に結成された。

本ウェビナーは、2022年4月20日に開催された第30回UNI Apro執行委員会の声明の中で、すべての国際的および地域的な企業に対して、ミャンマーの人々に対する重大な人権侵害を行うことを可能にする政権への資金提供に加担しないようビジネスおよび人権デューディリジェンスを強化するよう求めたことを反映するものだ。

ウェビナー詳細
日時:2022年7月28日(木)11:30~12:30(日本時間)
登録:こちらから
内容:ミャンマーにおける正義のための闘い、そしてオーストラリア企業や機関が人権侵害に加担しないようにするには。

2021年2月1日、アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)党が圧勝した総選挙の後、ミャンマー軍は政権を掌握した。ミャンマーの労働組合員や一般市民は街頭に立ち、暴力的な政権に並々ならぬ勇気をもって反抗してきた。ミャンマー亡命政府は、オーストラリア政府系ファンド(The Future Fund)が、ミャンマー軍と取引のある武器メーカー等の企業に投資していることを批判している。ミャンマーの人々の抵抗の物語と、我々がミャンマーにおける正義をどのように支えることができるのか、ぜひご参加ください。


英国の人材派遣業界の社会パートナー、スト破りに「NO」を表明

2022年7月11日、派遣労働者を使ったストライキ打開計画が、英国議会で承認された。だが、7月上旬に人材派遣数社が、この提案への明確な反対を表明している。

英国最大手の人材派遣数社のCEOは、ビジネス・ エネルギー・産業戦略相であるクワシ・クワーテン氏への書簡の中で、数十年にわたりストライキ中の労働者の替わりに派遣労働者を使用することを禁止してきた規則を後退させることになる今回の政府案に反発を示した。

この政府案に対する反対意見は、人材派遣会社だけでなく、労働組合も含めて広く受け入れられている。世界雇用連合(WEC※)のベッティーナ・シャラー会長は、「国際的な社会パートナーである2組織(WECとUNI)は、この問題に対応するため、適切なレベルで建設的な三者間社会対話の必要性を訴えている」と述べた。世界雇用連合の企業会員とUNIの間で2008年に締結された覚書は、国および企業レベルでの部門別社会対話の重要性を強調しているが、これは現在の労働市場の課題に取組む上で不可欠である。

UNIと世界雇用連合の企業会員は、「国内の法律や慣行を損なうことなく、ストライキ中の労働者を派遣労働者に置き換えることを禁止する」など、業界の適切な規制に関する指針を定めた長期的な協定を締結している。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「スト破りを容易にしようとする英国政府の試みは、英国内に広がる不満の火に油を注ぐだけだ」と指摘し、「人材派遣会社が、こうした組合潰しは、ビジネスにとっても労働者の権利にとっても間違ったことであると非難しているのは、まったくもって正しい。人材派遣会社が自らの価値観を守り続け、このようなひどい行為を認める法律の改悪に抵抗していくことを求める」と述べた。

※世界雇用連合(WEC)=世界各国の人材ビジネス業界の団体及び同業界トップ6社で構成される、人材ビジネス業界を代表するグローバル組織。2016年に国際人材派遣事業団体連合(CIETT)から改称した。


UNI-LCJ女性ネットワーク会議を開催

2022年7月15日、UNI-LCJ 加盟組織におけるジェンダー平等やダイバーシティ推進を担当する役員同士の交流・情報交換の場として、UNI-LCJ女性ネットワーク会議が開催された。2018年以来、4年ぶりの開催となった今回は、印刷労連、生保労連、UAゼンセン、損保労連、大日本印刷労組とUNI-LCJ事務局から計11人が参加した。

参加者自己紹介の後、5月にスイス・ニヨンで開催されたUNI世界女性委員会にUNI Apro女性委員会副議長として出席した須齋弥緒損保労連事務局次長が、同会議について報告した。日本のテレワークの状況や課題について各国の委員に共有したことや、会議を通じて女性の活躍やILO第190号条約の批准に向けた取組み等、日本が各国と比べ遅れをとっていると実感した点について述べるとともに、米国で女性の人工中絶の権利を認める法律が破棄されたことについて反対する声明が採択されたことについても、報告した。

続いて各組織の参加者が、ジェンダー平等や多様性推進の活動と課題について共有した。

はじめに須齋事務局次長が、損保労連におけるジェンダー平等推進計画の取組み状況について報告した。執行部に占める女性役員の比率は22%であるが、女性が事務局長を務める単組も出てきている等、男女関係なく役割を担っていくという点では着実に前進していること、一方、課題として、限られた人数で業務を行っているために長時間労働の傾向がある点を挙げた。また男性の育休取得については、法改正などの趣旨や背景を皆が理解できるよう周知することで、男性が取得しやすい職場づくりに向けて取組んでいると述べた。

続いて、印刷労連より古賀初代副書記長が報告した。印刷労連の役員における女性比率は依然として低いものの、各地域の地方協議会レベルで活躍している女性は増加傾向にあると報告した。2017年より男女平等の取組みを掲げ、取組み方針を共有し意見交換をしてきたが、2020年はオンラインで会議を開催したことで、これまで参加できなかった育児世代の女性も参加できたというメリットもあった。こうした活動を経て、2021年度は、印刷労連としての現状に基づいたジェンダー平等推進計画を策定すべく取組みを進めてきた。今後は、ジェンダー平等推進委員会設置に向け、男性メンバーも含めて意見交換の場を設け、相互理解を促進しつつ取組んでいくことが重要だと述べた。

生保労連の山本由美中央副執行委員長は、同労連が進める意思決定の場への女性の参画と、組合活動におけるワークライフバランスの推進の取組みについて報告した。2025年までに本部女性役員を30%にするとの目標の下で女性役員の積極登用を進めており、2016年に初の女性専従役員が選出され、2020年には女性役員が2名になる等、少しずつ前進している。会議が長時間に及ぶ現状などから、組合運営の効率化を進め、女性が活躍しやすい環境整備を進めていく必要があると言及した。また、女性組合員同士のネットワーク構築が図れるよう工夫をしている点についても紹介した。さらに、同労連の中島麻紀子中央副執行委員長は、ワークライフバランスの実現に向けた、男性の育休取得促進の取組みについて説明した。男性の育休取得については、2025年8月までに各組合で取得率100%の目標を掲げて促進しており、すでに100%を達成している組合については平均取得日数を増やすこと、取得日数1か月以上の組合員を増やすことなどを目標として取組んでいる状況などを共有した。

続いてUNI Apro女性委員を務める寺嶋雪乃UAゼンセン男女共同参画局副部長は、UAゼンセンの約半数が短時間勤務の女性組合員である点に触れた上で、男女共同参画推進キャンペーンの取組みについて紹介した。特に、女性の活躍や定着に関する調査を実施し、その調査結果を今後の方針に反映させ、単組が労使交渉の際にデータ活用できるようにしていきたいと述べた。また、今年4月の法改正に合わせて発行された「男性の育児休業取得促進のためのガイド」では、法改正の解説やチェックリストのみならず、自身が連続育休を取得した男性や、部下が育休を取得した場合のマネジメントの仕方などについてリアルな事例を共有していると紹介した。
さらに今回の参院選にあたり、部門や都道府県支部の男女共同参画委員を対象にウェブ意見交換会を開催して組織内議員に声を届ける取組みや、公示から投票日までの連日、全組合員を対象にウェブ意見交換会を実施したこと等を報告し、成果として、横のつながりの構築、優秀な人材の発掘、新しい形の選挙運動の展開などを挙げた。また、所謂パート労働者の「収入の壁」問題について、状況改善の必要性について認識共有できたこと、更年期障害を理由に退職する女性従業員が多い状況に対する取組みが最優先課題の一つとして浮彫りになったことなどを報告した。

UNI Apro女性委員を務める大日本印刷労組の三﨑友香里書記次長は、初めに同労組の女性役員の比率とその課題について言及した。執行部のうち女性は約13%であるが、組合の機関会議で議決権を持つ中央委員を含む組合委員では女性は27.5%を占めている。2019年に初めて三﨑書記次長を含め2名の女性が初めて専従役員に選出される等、この10年間で女性比率の状況は改善しつつある。一方で、組合活動が業務時間外に実施される点など、活動参加における高いハードルについても指摘し、多様な働き方に対応した組合活動にしていく必要性があると述べた。また、組合におけるダイバーシティ推進の取組みとして、外部講師を招いて幼児を子育て中の組合員向けのセミナーを実施したこと、また会社と協力して独身層向けに婚活支援アプリの導入が検討されていることにも言及した。

最後に、森川容子UNI LCJ事務局次長よりUNI機会均等局のジェンダー平等、ダイバーシティ実現の取組みが報告された。また、2022年8月10日にオンライン開催されるUNI Apro女性委員会、2023年8月25~26日に米国・フィラデルフィアで開催される世界女性大会等、今後の予定を共有した。UNIのネットワークを活用し、今後もジェンダー平等実現のために国内外で情報交換・交流を行くことを共有し、会議は閉会した。


EUで最低賃金と団体交渉について政治的合意

適切な最低賃金に関する指令の法案について、暫定的な政治合意が成立した。欧州理事会と欧州議会の交渉担当者は6月上旬、このEU法の採択に向けた大きな一歩となる合意を発表した。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は「この法案は、団体交渉の強化に向けたシグナルとなるものだ。EUの目標は、各加盟国において団体交渉によって保護される労働者が全体の80%となるようにすること。これは、多くの加盟国において、団体交渉と労働組合の支援に向けた政府の行動を要求するものであり、まさに欧州全体で労働者が必要としているものだ」と述べ、「これを実現する上で、公的機関には公共調達という非常に有効な手段がある。公共契約を獲得するすべての企業に、労働者との団体協約の締結を義務づけることが必須だ。これこそUNI欧州のキャンペーン『団体協約なくして公共契約なし』が目指すところであり、この指令は、この取組みに弾みをつけるものとなる」と期待した。

団体交渉が適用される労働者の範囲を表すグラフ(下)は、EUと各国が行動を起こすべき時期に来ていることを示している。職場における民主主義は攻撃にさらされ、職場で発言権を持つ労働者の数は過去10年間で劇的に減少した。

レティク同書記長は、「良い賃金と労働条件を確保する最善の方法は、労働者が集団として強い発言力を持つことであるということを、我々は知っている。法律や政策が繁栄を共有するためには、労働者が組合に参加するのを阻害するのではなく、促進しなければならない。EUの法律が、すでに労働者や組合のために機能している各国の団体交渉制度を混乱させるようなことは決して望まない。この指令が各国の団体交渉制度を保護することが極めて重要である。欧州の社会モデルを前進させるため、EUは団体交渉を通じて前進しなければならない」と力説した。

加盟各国において団体交渉によって保護される労働者を全体の80%にするというEUの目標が達成されるためには、多くの国の労使関係に関する政策において、労働者寄りのシフトが必要である。部門別・複数事業主間の交渉は、すでにこの目標を達成している国々の中核をなすものである。労働組合が部門全体の最低条件を団体交渉できるようになれば、労働条件を攻撃することで競合相手を打ち負かそうとする企業を切り捨てるメカニズムが生まれる。

また、この指令はEUの公共調達に関する規則を修正する措置をとるものであることも報告されている。UNI欧州は1年以上にわたり、労働者に団体交渉での発言権を与えない企業が公契約から外れるよう、訴えてきた。100人以上の欧州議会議員が組合の要求を支持し、欧州全土の人々が支持を示すなど、勢いは増している。このキャンペーンを支援する署名は、こちらから。


UNI-LCJ青年ネットワーク会議を初開催

2022年6月29日、UNI-LCJとしては初めての青年ネットワーク会議が開催された。 本会議の目的は、UNI-LCJ第4次アクションプランで掲げられている「国際労働運動で活躍できる人材育成」という目標達成のため、日本の各組織の青年活動担当者が定期的に集まり、青年活動や青年層の課題等について共有を図り、青年役員・青年活動担当者同士のネットワーク強化を図ることである。

UNI-LCJ加盟組織より5組織8人、事務局より4人の計12人が出席した。参加者は次の通り。

情報労連:太田中央執行委員(UNI Apro青年委員)と辻中央執行委員、UAゼンセン:藤原運動推進局員(UNI Apro青年委員)と生井国際局部長、大日本印刷労組:三崎書記次長と鳥飼職場対策推進部長、日放労:松波副中央執行委員長(UNI Apro青年委員会副議長)、JP労組:齋藤中央ユースネットワーク議長(UNI Apro青年委員)、UNI-LCJ事務局:上田事務局長、森川事務局次長、戸田スタッフ、柴山スタッフ

参加者自己紹介の後、各組織における青年層の課題等に関する報告があった。

太田情報労連中央執行委員

UNI Apro青年委員である太田情報労連中央執行委員は、若年層の組合員には2つの課題(①組合活動への参加率の低さ、②組合役員の担い手が少ない)があるとし、「参加率の低さについては、労働組合が何をしているかわからない、堅苦しい、古いなどというイメージがあり、それを払拭するために青年役員組合員企画によるレクリエーション参加の推進や、SNSを使ったタイムリーな情報共有などの工夫した活動をしている。また、単組が独自に若手組合の研修を行って、人脈作りや知識習得の楽しさを体感する取組みなど行っている。」と報告した。

藤原UAゼンセン運動推進局員

同じくUNI Apro青年委員である藤原UAゼンセン運動推進局員は、35歳以下で構成しているヤングリーブスの活動を写真を交えて報告した。「太田中央執行委員と同様、我々も組合参加率の低さは課題である。選挙活動を絡めて、日替わりで設定したテーマを基に学習会などを、コロナ禍で培ったオンラインを活用し、定期的に意見交換会を行っており、好評だ。多方面から参加を募り、組合活動への関心に繋げたい。」と報告した。

三崎大日本印刷労組書記次長

三崎大日本印刷労組書記次長は、労組にとって、中央委員は本部と職場の間をつなぐ重要な位置づけと考えているとし、「委員の行動指針として示した五カ条を2019年10月に作成した。内容は、職場の声を正しく把握する、より良い職場にするために必要なことは何かなど。この五カ条を定めたことの意味は大きく、特に執行部で研修をする際の指針になっている。また今期からは、五カ条をベースに組合活動だけでなく、職場においてリーダーシップを発揮するのに役立つスキル研修を行っている。労使にとって重要な存在となる青年層に対して、労働組合としてマネジメント意識を向上させること、スキル教育を設けることで知見が広がるようにサポートすることは、よりよい職場環境につながることと考えていて、引き続き注力したテーマとして取り組んでいきたい。」と報告した。

齋藤JP労組中央ユースネットワーク議長

UNI Apro青年委員である齋藤JP労組中央ユースネットワーク議長は、「日本郵政グループは労使間で同一労働同一賃金、夏季冬季休暇の格差などの議論を進めているが、経営が厳しい状況にあり、ユースネットワーク世代の生活や雇用にも大きく影響している。全国のユースネットワークを対象とした「ユースマイル」という名のレクリエーション活動を2年に1度開催している。フットサルなどを行い、ネットワーク世代の絆を強めたり学習会を行ったりしている。今後も定期的に開催し、若年層の意見を反映させられるような活発的な組織を目指したい。」と報告した。

松波日放労副中央執行委員長

松波日放労副中央執行委員長は、特に「青年」というくくりでの活動や担当者はおいていないという前提について説明した上で、「若手組合員は、ワークライフバランス、ダイバーシティを重視した制度を求めており、組合でもそうした要求にこたえられるよう交渉に盛込んでいる。今年度は、夏以降新役員体制になるが、組合活動や組合の存在意義をもっと身近に感じてもらえるよう、時間帯ややり方を工夫したセミナーを開催していきたい。」と報告した。

この他、7月にタイ・バンコクで開催されるUNI Apro青年委員会、9月にオンラインで開催されるUNI Apro青年大会の概要について、事務局より説明し、閉会した。会議後には情報交換会を開催し、更なる懇親を図った。


韓国金融産業労組、組合役員の不当解雇を非難

先週、3人の元組合役員が突然解雇されたことを受け、UNIは加盟組織の韓国金融産業労組(KFIU)とともに、いわれなき解雇は組合に対する不当な攻撃であるとして非難した。KFIUは使用者側に対し、解雇通告を直ちに撤回するよう、要求している。

KFIUは、韓国の労使関係の枠組みにおいては、「争議行為」に基づいて解雇を行うことはできないと強調した。

問題となった行為は、今回解雇された3人の職員が2017年に韓国銀行連合会事務所への訪問を主導した件である。金融委員会による公企業の業績給改革導入の強行に抗議し、労使交渉の再開を要求するために行われた訪問だ。残念ながら、そのさなかに衝突があり、その後、3人の職員は起訴され、実刑と執行猶予が言い渡されていた。

だが、同じような事件を繰り返さないために、KFIUと銀行協会は、3人の組合幹部に対して告訴も報復もしないことで合意していた。また銀行協会は、今年5月の時点で、KFIUにいかなる報復も回避することを確約していたほどであり、そうした中で、1か月後の今回、3人の元組合幹部に突然解雇通知が出されたのは衝撃的であった。

保守派のユン・ソクヨル大統領が5月に就任して直後に生じた今回の突然の解雇について、KFIUは韓国の労働組合運動に対する新たな弾圧であるとみて懸念している。

パク・ホンベKFIU委員長は、「これは我々にとって受け入れがたい状況だ。労使の相互協定は、完全に尊重され、適切に実施されなければならない。経営陣が新政権の資本優遇政策に便乗していることを非常に憂慮している。このような偏狭で日和見的な立場は、労使交渉制度を弱体化させ、特に世界的に経済的圧力が高いこの時期に、最終的に高い代償を払うことになるだろう」と使用者側を厳しく批判した。

ジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長は、こうした状況について懸念を示し、「UNI Aproは全面的に連帯してKFIUの懸念を共有し、経営陣に対してKFIUの3人の職員の解雇を直ちに撤回するよう、要請する」 と述べた。


各国の労働組合、「気候変動と雇用に強い職場づくり」のグローバル・アクションデーに、緊急行動を要求

生活費危機、戦争、ますます壊滅的な異常気象への懸念が高まる中、今こそ気候変動と雇用に強い職場づくりを

6月22日、「気候変動と雇用に強い職場づくり」グローバル・アクションデーにおいて、UNIはITUCおよび世界中の組合とともに、気候変動に関する緊急行動を要求する。

放置すれば地域全体が居住不能となり、暮らしを脅かし、地域社会を破壊することになる、ますます拡大する気候変動に対応すべく、世界は時間との闘いに直面している。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「環境保護と労働者の権利を第一に据えた公正な移行を実現するため、今こそ緊急の気候変動対策が必要だ」と訴え、「労働者と組合は、地球の未来を形作る決定が、この緊急事態に取組むのに十分な持続可能性と強制力を備え、野心的なものであるようにすべく、使用者や政府と共にテーブルにつく必要がある」と主張した。

CEPOWとは、世界中の何千人もの労働者が、環境に配慮した持続可能な事業計画について、使用者と世界最大の対話をすることである。労働者と組合は、安全衛生、雇用確保、排出量の削減、そして次世代のための安心できる未来が最優先課題とすべく、闘っているのである。

グローバル・アクションデーの一環として、UNIはすべての加盟組織に対し、使用者に働きかけ、職場の二酸化炭素排出量を削減し、気候変動と闘う方法について話し合いを始めるよう促している。

シャラン・バロウITUC書記長は、「我々には時間がない。今こそ力を合わせ、直面する問題や、気候変動と雇用に強い職場づくりに取組む時だ。我々の唯一のふるさとである地球を守るためには、協力が必要」と訴えた。

#CEPOWのハッシュタグで、気候変動と雇用に強い職場づくりの取組みが世界中で共有されている。CEPOWキャンペーンの詳細はこちらから。


UNI、イタウ銀行にコロンビアでの退職強要の中止を要求

イタウ銀行がコロンビアのリテール部門の売却を見越して数百人規模で人員削減を計画する中、UNIは、労働者を脅して退職を強要するのをやめるよう、要求している。

同国のUNI金融部会加盟組織であるコロンビア銀行従業員組合(ACEB)と全国銀行従業員労組(UNEB)によれば、イタウ銀行が退職金と引き換えに退職合意書に署名しない労働者に嫌がらせをし、銀行を閉鎖すると脅している。 

今年初めの時点でイタウ銀行は、コロンビアに約2,300人の労働者を雇用していたが、「双方の合意」によって約350人が解雇されたと推定される。 組合は、2022年9月までにさらに300人の労働者がこの方法で解雇されると踏んでいる。

労働者は現在、数十年にわたる組合闘争によって発展してきた、コロンビアの金融部門の中では間違いなく最高レベルの団体協約の適用を受けている。だが今後の買い手にとってリテール部門をより魅力的なものにすべく、イタウ銀行は団体協約の弱体化を試みていると、組合はみている。

5月16日の声明でACEBは、「銀行経営陣が仕掛けてきた解雇交渉の罠にはまってしまうことは適切ではないということと、そしてそのことが労働者に及ぼす深刻な影響について、我々は繰り返し発言してきた。また我々は、自発的と思われてしまう合意を受け入れて雇用関係を打ち切ることは、壊滅的に間違いであり、いったん合意してしまえば後戻りはできないのだということを、明確に述べてきた」と強調した。
 
ブラジルに本社をもつこの銀行が、結社の自由に関する法に反して従業員との雇用契約を解除したため、組合はイタウ銀行との交渉を阻まれている。一方、銀行側はコロンビア労働省に書簡を送り、サービスの近代化と生産性・品質の向上を口実に、労働者の集団的解雇の許可を求めている。

労働組合としての特権を持つUNEBの31名と、同じ条件を有するACEBの72名が、これらの集団解雇の対象になるとの通告を銀行から受けている。

同行のリテール部門が売却されるとしても、一夜にして実現するわけではなく、権利として労働者は新たな所有者のもとで雇用を継続できるはずであり、イタウ銀行との現行の団体協約の条件も維持されるはずである。これは、2018年に個人向け金融事業をスコシアバンクに売却したシティバンクの労働者の事例である。労働者は、シティバンクとの間で締結した当初の団体協約と同じ条件でスコシアバンクに雇用されたのである。

UNI 米州は、イタウ銀行の労働者に連帯する最近の声明の中で、「我々UNI米州は、銀行が解雇をやめ、労働者の権利を確保し、結社の自由という基本的権利を尊重し、実質的な成果に結びつく対話を直ちに開始するよう、要求する。同様に、こうした行動について拒否の声を上げ、労働者の権利のために闘う加盟組合ACEBとUNEBに対し、あらゆる支援を行う」と表明した。


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