
- 中南米の労働組合代表者がコロンビア・ボゴタに集まり、UNI米州メディア部会と国際俳優連盟米州組織(FIA-LA)の合同会議を開催し、労働者の権利、AI、ディーセントワークに関する共通の課題を掲げた。
- コロンビアの労働大臣および文化大臣は、文化、映画、テレビ、ラジオの各部門について、社会的保護と良好な労働条件に値する産業として認識する動きが進んでいることを強調した。
- 労働組合の指導者は、米州全域で高まる権威主義、緊縮財政、文化への攻撃に対し、労働者の権利を守るため、地域間の連携強化を求めた。
2026年6月下旬、コロンビア・ボゴタで、中南米全域のメディア部門の労働組合代表者が結集し、UNI米州メディア部会と国際俳優連盟米州組織(FIA-LA)の合同会議が開催された。経験の共有、労働者の権利、AI、労働安全衛生、多様性と包摂、職場における暴力やハラスメントの防止に焦点を当てた共通の課題が掲げられた。
このイベントには、地域の労働組合指導者や政府代表者が一堂に会し、業界において劇的な変革が進行する中で文化・映像労働者が直面する課題について、議論が交わされた。
開会セッションでは、同国のアントニオ・サンギノ労働大臣が、「文化産業の労働者―アーティスト、俳優、ダンサー、文化関係者―は、十分な保障もなく、年金制度への拠出もなく、社会的保護も受けられない非正規の立場にありながら、コロンビアの文化生活を支えてきた。我々は、この部門を生産的な産業として認識する包括的政策を通じて、この問題に取り組んできた」と述べるとともに、同部門との恒久的な対話メカニズムの構築や、文化産業の様々な分野において適切な労働条件を確保するための専門的な労働監督の強化の必要性を強調した。
またヤナイ・カダマニ文化芸術知識大臣は、芸術文化活動に固有の特性に対応した公共政策を構築することの重要性を強調し、「初めて芸術と文化が法的に認められることになった。各分野には独自の特性があるため、単一の枠組みで文化産業全体を規制することはできないが、権利を保障するためには共通の言語で語り合わなければならない」と発言した。また、公共政策の実効性を確保し、公的監視と説明責任のメカニズムを強化する上で、市民参加が果たす役割を強調した。
議論の主要なテーマの一つは、労働安全衛生であった。参加団体は、長時間労働や過酷な撮影環境など、映像制作現場のリスクを検討するとともに、予防措置や専門的な労働監督の強化の必要性について協議した。また多様性と包摂に関する経験を共有し、同部門における差別の防止、機会均等の促進、暴力やハラスメントの根絶を目的とした政策の実施における進展と継続的な課題の両方について検討した。
議論では、地域全体の労働組合の経験に加え、ジェンダー平等、ケア労働の責任分担、仕事の世界における暴力の根絶に関する国際条約の実施状況についての分析も行われた。
ヨハネス・シュトゥディンガーUNI世界メディア部会担当局長は、文化産業が直面する共通の課題に対応するため、地域の労働組合間の協力強化の重要性を強調し、「我々の部門に影響を及ぼしている変化には、集団的な対応が求められる。経験を共有し、共通の戦略を構築することで、地域全体で労働者の権利を守るための労働組合の能力を強化することができる。連帯を通じて何を達成できるのか、コロンビアでの成果が示している」と述べた。
ミゲル・パニャグアUNI米州メディア部会議長は、「アルゼンチンでは、文化、労働組合、労働者の権利が攻撃されることによる結末を痛感している。だからこそ、こうした地域的な連携の場は、我々の成果を守り、労働者が直面する逆境に対して集団的な対応を構築するために不可欠だ」と訴えた。
この会議は、基本的権利を敵視し、労働組合、文化、平等政策を攻撃する政治勢力の台頭という国際的な文脈において、特に重要な意味を持つ。 ルシア・リンドナーUNI米州メディア部会担当部長は、「この地域全体で、ヘイトスピーチ、権威主義的な政策、緊縮政策が、数十年にわたる集団的な組織化と闘争を経てようやく勝ち取った権利を脅かしているのを目の当たりにしている。文化、表現の自由、労働者の権利は、多くの場合こうした攻撃の最初の標的となる。だからこそ、労働組合の国際連携を強化し、文化産業において民主主義、多様性、ディーセントワークを守るための集団的な対応を構築することが極めて重要だ」と述べた。
地域間の連携を引き続き強化し、社会保護の拡大、労働条件の改善、そして文化芸術メディア産業の発展が、ディーセントワークと人権および労働者の権利尊重に基づいて行われるようにするための共同行動の推進が確認され、会議は閉幕した。










