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アルバニアの労働者、テレパフォーマンスのウェブカメラ監視を阻止

アルバニアの情報・データ保護委員会は最近、在宅勤務中の労働者を監視する目的で、テレパフォーマンスはウェブカメラを使用することはできないとの決定を下した。

これは昨年後半、連帯労組が、ウェブカメラによる監視というプライバシー侵害行為について苦情を申し立てたことに対する決定である。テレパフォーマンスは、パンデミックのために在宅勤務に移行してから、約2,500人を雇用するアルバニアでウェブカメラの設置を開始した。経営側の発言や他国でのテレパフォーマンス労働者の経験が、労働者に警鐘を鳴らし、今回の抗議につながった。

連帯労組の組合員バーバラ・メカジは、ウェブカメラによる監視に反対を表明し、「会社に具体的な必要性があれば、職場では導入できるかもしれないが、自宅の場合、労働者は発言権を持つべきだ」と憤った。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「今回の大きな勝利は、アルバニアのテレパフォーマンス労働者のみならず、業界全体に波及するだろう」と喜ぶ一方で、「在宅勤務には権利が適用されないわけではない。労働者を監視するテクノロジーの使用については、政府が規制し、労働者のプライバシーを守るため組合と団体交渉を行うべきだ」と指摘した。「残念ながらテレパフォーマンスは、労働者の権利を抑圧し、組合との交渉を拒否し続けている」と述べた。

アルバニアのテレパフォーマンスは、プライバシーの擁護を訴えてメカジが監視に反対を表明した直後、彼女に解雇を言い渡した。このようなゆゆしき解雇は繰り返され、メカジは解雇された4人目の組合員である。委員長の他、2人の執行委員も数ヶ月前に解雇されており、組合はこれらの解雇について裁判に訴えている。


ASEAN:三者パートナー、第11回ASEAN地域三者社会対話会議で、より良い復興に向けたコミットメントを再確認

2020年12月17~18日に開催された第11回ASEAN地域三者社会対話会議において、ASEAN地域の政労使パートナーは、新型コロナウィルスの感染拡大(パンデミック)がASEANの労働者や企業に与えている影響について議論した。

この会議は、ASEANサービス労組協議会(ASETUC)、ASEAN労働関係高級実務者会合(SLOM)、ASEAN使用者連盟(ACE)、ASEAN事務局が共同で、主催国ベトナムの労働・傷病兵・社会問題省(MOLISA)及びドイツのフリードリッヒ・エーベルト財団(FES)の全面的な支援を受けて開催された。

モハメド・シャフィー・BPママルASETUC議長は、参加者を歓迎すると共に、初のオンライン開催に対するACE及び2020年のASEAN議長国であるベトナム政府の協力に感謝の意を表した。オンラインでの開催となったため、ASEANのサービス部門の多くの組合指導者のオブ参加が可能となった。

会議では、パンデミックが経済界と労働者に与える影響の緩和に向けた政労使ステークホルダーの対応について、有意義な評価が行われた。国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)及びILOの代表からの発言により充実した議論となり、ASEAN地域においてより良い社会的保護が広く適用される必要性が強調された。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、地域の労働者に対するCOVID-19の影響を検討する中で、パンデミック中にデジタル化への移行が加速した点や、不安定な非正規労働者に社会的保護を拡充する必要性について指摘した。また、より良い労働条件の確保と職場の安全強化に向けた具体的な対策を実施することによって、全てのエッセンシャルワーカーの貢献に応えるよう主張した。

参加者は、COVID-19パンデミックにおける社会パートナー間の協力強化こそが、人間を中心にしたASEAN構築に不可欠であることを確認し、ASEAN地域の全ての人に、より健康で、優しく、公平な未来を提供するべく、責任を共有し、連帯して取組んでいくことを再認識した。


各国のグーグル労組、国境を越えて連携「共にアルファベットを変えていこう」

アルファベットの労働者が、より倫理的で責任ある企業とするため、新たにグローバル労組アライアンスの結成を発表した。

グーグルの親会社アルファベット社にちなんで名付けられたアルファ・グローバル労組アライアンスは、UNIと連携して結成され、ドイツ、スイス、スウェーデン、英国等10か国の組合が参加している。

UNIは、情報、通信、テクノロジー、サービス(ICTS)等、サービス産業の多様な部門で働く2000万人の労働者が結集する国際産別労働組合組織である。

アライアンスの結成を発表した共同声明の中では次のように述べられている。「多くの従業員は、より民主的な世界にしていきたいと期待してグーグルに就職したが、グーグルは独占的な権力を強化しながら言論を抑圧し、労働者の組織化を取り締まっているという現実に気づいた。」

アルファ・グローバル労組アライアンスに参加する組合は、会社が掲げた理想を実現するため、以下の取組みを行う。

  • 共通の戦略を立て、互いの要求と集団的目標を支持する。
  • 従業員の価値観や利益を反映した組織を構築するため、協力して取組む。 
  • アルファベットに直接雇用された従業員だけでなく、派遣労働者、ベンダーの労働者、契約労働者等の権利のために闘う。
  • 我々の闘いに参加し、アルファベット及び全てのテック労働者のための運動を支持するよう、他の労働組合に呼びかける。

「会社は長い間、創業当時のモットー『邪悪になるな』に忠実な姿勢を失っていた。だが、我々は違う。共に、アルファベットに説明責任を持たせよう。共に、アルファベットを変えていこう」と同アライアンスは意気込む。

グローバル労組アライアンスを通じて、複数の国の労働者が共通の目標達成に向けて働きかけ、企業の拠点全体の基準を底上げできるようになる。例えば、UNIのアマゾン・グローバル労組アライアンスは、共通の要求を掲げ国際的な行動の先頭に立ってきた。オレンジやテレフォニカのようなICTS企業のアライアンスは、労働権の尊重等の国際的な原則を確立し徹底するのに役立っている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「アルファベットの問題、そしてアルファベットが生み出した問題は、一国に限定されるものではなく、世界レベルで対処していかなければならない」と指摘し、「グーグルをはじめとするテック労働者が始めた運動に大変勇気づけられた。自分達の雇用労働条件を変えるだけでなく、企業権力が集中することで引き起こされる社会問題にも取組むべく、集団の力を使おうとしている」と称えた。

組合は、同社が批判する労働者への報復を強め、「組合回避」コンサルタントを雇い、スイスのチューリッヒ等での組織化に抵抗しようとしている今こそ、国際的な行動が極めて重要だと述べている。

以前の記事について訂正:アルファ・グローバル労組アライアンス結成の発表に関し、UNIは、アルファ・グローバル労組アライアンスのメンバーとしてCODE-CWA及びアルファベット労組(AWU)を誤って含めて記載するとともに、パルル・コールAWU委員長の発言引用をCWA、アルファベット労組執行委員会、またコール氏本人からの適切な承認を受けずに掲載していた。このような事態の再発防止について、UNIは全責任を負い対処に努める。


UNIは米国の労働運動と共に、反民主主義的白人至上主義者による連邦議会襲撃を非難する

騒乱は収まり、催涙ガスも消え去った。ジョー・バイデン氏は、合法的に米国大統領就任が確定した。しかし、米国の民主主義を破壊しようとした右翼の過激派と白人至上主義者による不名誉な試みは世界を驚愕させた。世界の民主主義の規範がこれ以上侵食されぬよう、行動を起こさなければならない。

UNIは米国の加盟組織と共に、連邦議会に対するこの恥ずべき襲撃を糾弾する。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「1月6日、世界中の人々は、米連邦議会が武装した右翼テロリストの暴徒に包囲されているのを、恐怖の中で見守っていた。トランプ大統領が任期中に憎しみと白人至上主義の炎を煽ってきたことで、過激派は暴力へと駆り立てられた。無力な治安部隊は簡単に圧倒されてしまったが、これは昨夏の『黒人の命は大切』を掲げるデモ参加者に対する軍国主義的な対応とは全く対照的なものであった。これは民主主義に対する凶悪な攻撃であり、民主主義の制度を強化し、米国内外で根本的な変化を起こすことが急務であることを思い起こさせるものである」と述べた。

メアリー・ケイ・ヘンリー全米サービス労組(SEIU)委員長は、「連邦議会の襲撃は、何千万人もの黒人、褐色人種、白人、アジア太平洋諸島人、先住民等の有権者の票を無効化させようとする試みである」と憤り、力強い声明の中で次のように表明した。「この暴動は、我々が大切にするものを脅かそうとして、力を振りかざしている。我々が大切にするもの、それは、あらゆる人種の家族が繁栄し、良い仕事に就き、適切な医療を受け、子供たちが安全に暮らし、清浄な空気を吸えるようにすることだ。このようなことは決して許されない。労働運動の中で、我々は分断と憎しみの教訓を学んできた。全ての米国労働者とその家族が犠牲を強いられてきた。これ以上は容認できない。この攻撃に対処するために、我々は、この国が明らかに必要としている変革を躊躇なく要求していく。」

クリス・シェルドン全米通信労組(CWA)委員長は、暴徒による「メディアを殺せ」というメッセージと彼らの抱く人種差別的イメージに注目し、行動への呼びかけを行った。「報道の自由と共に、我々のような自由で民主的な労働組合は、共通の目標に向けて団結する労働者の力を恐れるファシストの標的となっている。我々は、民主主義を強化し、白人至上主義とファシズムに抵抗する闘いにコミットし続けなければならない。我々は昨年春に開始したプロセスを継続し、我々の組織内を含む、あらゆる人種差別の根絶に向け、いっそう努力しなければならない。共に全ての労働者のために力を構築しよう。」

ヘンリーSEIU委員長、シェルトンCWA委員長の両氏は、多くの議員同様に、トランプ氏即時解任を求めている。

米国最大の労働組合組織であるアメリカ労働総同盟・産別会議(AFL-CIO)のリチャード・トラムカ会長は、今回の襲撃を「法を守る全ての米国人の憲法上の権利を侵害する行為であり、労働運動は決してこれを容認することはできない。今も、これからも」と非難した。 スペインのナショナルセンターである労働者委員会は、この襲撃を非難する声明の中で、バイデン次期大統領が当選した要因の1つは、労働者の社会的保護の拡大を公約に掲げていたことだが、民主主義の基本的規範を回復せねばならない状況となった今、困難に陥っていると指摘した。


2021年、共に立ち上がろう!

ルーベン・コルティナUNI会長ビデオメッセージ(スペイン語)

UNIファミリー、兄弟姉妹の皆さん

新年にあたり、2020年、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の中、奮闘された皆様のご尽力に感謝申し上げたいと思います。

既にご承知の通り、世界でワクチン接種が始まりましたが、ウィルスは未だ猛威を振るっております。

国際労働運動の仲間と共に最前線に立っておりますが、私達はこの先、より良い通常に戻るため、引き続き緊張感をもって取組んでいきたいと思います。

私達は今なお、経験しているこの現状を論理的に理解しようと努めながら、足元では医療体制の整備、根本的には政治経済の立て直しを考えなければなりません。

国際労働運動が訴えてきたように、以前より良いニューノーマル(新たな日常)を構築する必要がありましょう。

新たな、より良い日常とは、環境に配慮し、富を平等に配分する必要性や、持続可能な開発のシナリオを重視するものです。

少なくともこの3点に配慮がなされなければ、不確実性はこの先も続くと思われ、更なるパンデミックに見舞われる不安が拭えません。新たな経済危機が訪れ、必然的に労働者や排除された人々が影響を受けるのです。

引き続きウィルス感染防止対策を徹底し、同僚の職場の安全衛生確保に取組む必要があります。しかし根本的には、先に述べた、より良い日常を構築する上で意思決定に影響を及ぼすには、私達が国レベル、地域レベル、現場レベルで強力な存在感を持たなければなりません。

改めて皆さんに感謝申し上げると共に、世界の緊張関係が解消されようとしている中、国際労働運動としても主張すべきことがたくさんあることを強調したいと思います。そうすることには歴史的な教訓が多々あるからです。

私達の組織を強化し、私達自身を大事にし、新年のスタートを切りましょう。労働運動の中で、私達はどのようにコロナによって破壊されたものを建て直し、前進していくかを深く議論していきましょう。

ビデオではありますが、皆様に心より連帯の気持ちを送ります。2021年が皆様にとって素晴らしい年になりますように祈念申し上げます。ご静聴ありがとうございました。


米国アルファベット労働者、倫理的で公平、公正な会社を目指し、組合を結成!

長年にわたる組織化の末、ついに米国グーグルで組合が結成された。

グーグルの親会社アルファベットにちなんで名付けられたアルファベット労働組合(AWU)は、1月4日に組合結成を発表した。セクハラに対する大規模な世界的抗議活動を含め、幾度も従業員が結束したことで、会社側はいくつかの変化を余儀なくされてきた。だが労働者は、まだやるべきことがあると主張し、立ち上がった。

同社のソフトウェア・エンジニアであるルーカス・サンダースは、「抗議活動の要求は直接認められておらず、実行に移されていない。人々が利用されないようにするシステムを確立し、機能させる必要がある。そのようなシステムを会社が作らないなら、組合が作る!」と意気込んだ。

主な要求は、包摂的で公正な労働条件、差別・ハラスメント・暴力に対する説明責任、倫理に反するプロジェクトを断る自由、雇用形態にかかわらず平等な福利を得る権利である。グーグルの従業員の約半数は、契約社員である。

CODE-CWA(全米通信労組デジタル労働者組織化キャンペーン)に加盟してAWUの存在が公になってから、急成長を果たした。「最初に100人を組織化するのに1年かかった」とツイッターで発信した。「2日間で3倍に増えた。単に組合加入の申込みをしただけではない。組合費を払い、会議や体制作りに参画するという意味だ。アルファベットには変化への意欲がある。これがその証拠だ。」

ニューヨーク・タイムズ紙の論説で、パルル・コールAWU委員長(ソフトウェア・エンジニア)と、チューイ・ショー副委員長(サイト・リライアビリティ・エンジニア)は、「組合の目標は、会社をより公正な職場にすることだけではない」と述べている。会社が公共の利益に貢献できるよう、会社の運営方法の変革を目指すとも主張している。「グーグルは、何千人もの労働者と何十億人ものユーザーに対し、世界をより良い場所にする責任がある。アルファベット労働者として、そのような世界の構築に貢献できる。」

米国のグーグル労働者は、世界的に拡大しているテック労働者の組合結成運動の一部だ。UNI世界ICTS部会は最近、国境を越えたグーグル労働者と組合の集会を開催した。

「2021年のスタートに、アルファベット労組結成の発表を聞いて、とても勇気づけられた。グーグルやテック業界、さらにそれを超え、変革の原動力となっていくだろう」と、クリスティ・ホフマンUNI書記長は喜んだ。「構造的な問題に取組むには、組合のような構造的な解決策が不可欠だ。グーグルに創業当初のモットー『邪悪になるな』に従って行動させるべく、従業員の力を取り戻そうとするAWUとその組合員を、世界2000万人のUNIメンバーは支援する」とエールを送った。

この国際連帯の一例が、スイス・チューリヒでグーグルの組織化を支援してきたUNI加盟組織、シンディコムである。ミリアム・ベルガー・シンディコム書記長は、「労使の共同決定を求める声は、シリコンバレーだけでなく、チューリッヒでも聞かれる。従業員は民主的な職場を望んでおり、民主化の一翼を担いたいと思っている。従業員が団結して協力すれば、それは可能だ。おめでとう!」と祝福した。


UNI Apro執行委員会、ミア・マスードGPEU書記長の復職を要求

第27回UNI Apro執行委員会(2020年11月25~26日)は、バングラデシュのグラミンフォンによるミア・マスード氏の根拠なき解雇問題の解決に向け、全力を挙げて取組むよう、UNIに強く求める動議を採択した。

執行委員会は、クリスティ・ホフマンUNI書記長から、ミア・マスード書記長の解雇に至った経緯について説明を受けた。書記長は長年にわたりグラミンフォンにおける組合の存在感を高め、守ることに尽くしてきただけに、委員は大いなる遺憾の意を表明した。

野田三七生UNI Apro会長/UNI Apro ICTS部会議長は、UNI Apro執行委員会に対し、グラミンフォンの親会社であるテレノールとUNIが締結したグローバル枠組協定の下、ミア・マスード書記長の解雇を巡る問題の解決に向けたUNIの建設的な関与を全面的に支持する動議の採択を要請した。

ミア・マスード書記長の復職を求めるGPEU組合員のヒューマンチェーン

UNI Aproは、ミア・マスード書記長とグラミンフォン労組(GPEU)組合員、そして可能な限り短期間での無条件復職を確実にするべく取組むUNIに対し、全面的な連帯支援を表明する。


暴力に反対する16日間の運動「暴力による心の病をなくそう」キャンペーン開始

11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」から12月10日の「人権デー」までの16日間、UNIは暴力に対抗する運動を行う。

2020年は、全ての人にとって大変な年となったが、特に女性労働者にとって困難な年となった。国連女性機関によると、家庭内暴力は20%以上増加し、国際電気通信連合(ITU)の報告では、女性に対するオンラインの暴力は、セクシャルハラスメント、ストーカー行為、ズーム荒らし(ズーム上の侵入によるハラスメント)、セックス・トローリング(性的な荒らし行為)等の形で50%増加しており、COVID-19パンデミックが始まってから、最前線で働く女性労働者の多くが、不当に少なくとも週に1回は、第三者(顧客、依頼主、患者)から暴力を受けていると言っている。多くの場合、その暴力は、身体への暴行や暴言の形をとっている。

暴力は、長期的な心の健康に深刻な影響を与える。PTSD(心的外傷後ストレス障害)から抑うつ状態や不安症に至るまで、暴力は、私たちの健康に影響を与え、薬物などの乱用を招く。それは私たちの潜在能力を低下させ、私たちの生産性や地域社会への貢献を制限する。言い換えれば、暴力がある限り心の健康はない。COVID-19のパンデミックは、この問題を悪化させている。

私たちは、UNIとしてまた労働組合として、助けることができる。私たちは、労働の世界における全ての人への暴力をなくすためのILO190号条約と勧告の批准に向けて、労働組合と政府を支援し、この問題への意識啓発を図ることができる。

以上を踏まえ、「悪の連鎖を断ち切れ!」キャンペーンの新しいステージである「暴力による心の病をなくそう」への参加を要請する。

【実施期間】

2020年11月25日~12月10日までの16日間

【参加方法】

  1. 日替りポスター16枚を下記URLよりダウンロードする。
  2. 11月25日から16日間に渡り、1日1枚ずつ各種SNS等でハッシュタグ#ratifyILO190 #16daysをつけてシェアする。

日本語ポスター:https://1drv.ms/u/s!ArC6XJtdy3sNgaMqjKorB4sB_v1b1Q?e=BiaQ6g

英語その他言語のポスター:https://www.dropbox.com/sh/1rgmrb54xtnz6z9/AABtX5cVnfmTLpspbMfxIKEJa?dl=0

  キャンペーンサイト(英語):

UNI Global Union: Break the Circle! (breakingthecircle.org)

私たちは、今こそ女性労働者と共に立ち上がらなければならない。私たちが力を合わせれば、その力はより強くなり、労働の世界での暴力をなくす助けになる。暴力との闘いに参加してほしい。

UNI機会均等局長

ベロニカ・フェルナンデス・メンデス


オランダとフランスの政府が声をあげる中、EUもテック大手企業に対する迅速な行動を!

このほど、フランスのセドリック・オ・デジタル経済大臣とオランダのモナ・ケイツァー国務長官(デジタル担当)は、市場におけるアマゾンのようなテック大手企業による権力の統合を抑制するために、欧州連合(EU)の競争当局に、企業の分離も含めた「迅速な行動」をとるよう求めるポジションペーパーを共同で発表した。

これを受けて、オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は次のようにコメントした。「アマゾンのような、説明責任を避け続ける企業の権力の増大によって、既に労働者は代償を払わされている。ここ1か月の間に、アマゾンが欧州の労働者をスパイしている可能性が高いことが明らかになっている。目的は明白だ。労働者が組合を結成し、より良い労働条件を求めて集団的に交渉しようとするあらゆる努力を打ち砕くことだ。彼らは、支配的な立場と反競争的なアプローチで、欧州大陸全体で労働者の条件を切り下げようとしている。」

「これは、労働者の参加を基盤とする欧州社会モデルに対する脅威だ。我々は、組合つぶし産業が欧州に輸入されるのを見たくない。アマゾンのスパイ疑惑が暴露された。世界で最も裕福な人が経営する企業が、ラストマイル配送員という低賃金で最も不安定な労働者を監視している。格差が手に負えないくらい拡大する前に公正な社会を確保するためには、このようなスパイ事件はゆゆしき問題だ。」

クリスティ・ホフマンUNI書記長も次のように述べた。「アマゾンのような巨大企業を正確に表現するならば、デジタル独占プラットフォームというべきだろう。アマゾンは、一連の競争を阻害する慣行を通じて、公平な競争の場を求める努力を弱体化させている。例えば、小売業での事業の相互補助や、競合他社を積極的に買収して市場シェアを奪ったり、安売りしたりするキラー買収等を行っている。問題は、アマゾン自体が市場であると同時に、その市場の売り手でもあり、自社製品や戦略を有利にするためデータやアルゴリズムを悪用していることだ。アマゾンは余りにも巨大過ぎて、労働者や持続可能なビジネス、消費者のプライバシー等は全く気にせず、我々の社会に壊滅的な影響を与えているのだ。」

EUがアマゾンに対して行動を起こすよう求める声が高まっている。9月末には、欧州の主要な組合が共同で欧州委員会に調査を求める書簡を送った。その1週間後には、欧州議会議員がジェフ・ベゾスCEOに書簡を送り、「労働者の組織化という会社への脅威」と「敵対的な政治的指導者」の調査に取組む諜報員を募集する求人広告について回答を求めた。最近では、人権擁護団体のアムネスティ・インターナショナルもアマゾンの労働問題への対応を求める呼びかけに加わっている。

最近、アマゾンがラストマイル配送員の個人的なフェイスブックグループを監視していることや、テック労働者のEメールを検閲して組織化の試みを監視していること、取締役会に米国サイバー司令部の元司令官(アンゲラ・メルケル独首相の監視を指揮していたとされる人物)を任命したこと、労組の動きを追跡するための新しいソフト開発に取組んでいること等が次々に暴露された。 アマゾン内の様々な事業部門の構造的な分離を求める声はますます大きくなり、これまで以上に多くの利害関係者が団結するようになっている。UNIとUNI欧州地域組織は、デジタルサービス法に関する協議に対し最近提出した意見書の中で、解決に役立つであろう問題を列挙した。


AI、リモートワーク等の課題解決をけん引するICTS部会

2020年10月13日、UNI世界ICTS部会委員会がオンライン開催された。開会挨拶の中で、アンディ・カー部会議長は、オンライン開催の利点として多くの傍聴者を歓迎した。日本からは、野田UNI Apro ICTS部会議長に加え、情報労連から多くのオブが参加した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、コロナ禍に見舞われた2020年を振り返り、労働者・労働組合への影響と回復への道のりについて語った。「我々が家族や同僚を失い、孤立し、記録的な失業や経済の悪化、貧困の拡大に直面する一方、大手テック企業をはじめとする億万長者はパンデミックによって巨万の富を手にした」と述べた。そのような中、UNIの取組みは、コロナ危機の当初は職場の安全衛生に重点を置き、安全な職場復帰を確保する交渉へと続き、今は大打撃を受けた経済・社会の公正な回復を訴えている。「ICTS部会は、安全衛生に関してここ何ヶ月もの間、劣悪な環境で働くコールセンター労働者の声を代弁し、世界が注目するよう中心的な役割を果たしてきた」とその成果を称えた。特に各国で事業を展開する大手コールセンター企業テレパフォーマンスは、36万人の労働者の殆どが組合に組織されておらず、多くの国で問題が指摘されている。一方、ICTS部会はテレフォニカと、職場復帰に関する手続きが各国で徹底されるよう、交渉に深く関わった。ホフマン書記長は、パンデミックによって組合の有無、すなわち団体交渉ができるかどうかが、労働者にとって大きな違いをもたらすことが実証されたと述べ、組織化の重要性をあらためて強調した。そして、リモートワーク、AI導入、アルゴリズム管理、外部委託、Eコマースの成長といった動向が加速しており、これらにも備えていかなければならないと訴えた。ICTS部会は、これらの動向に最も影響を受ける部会の1つであるとし、ICTS部会のリーダーシップに期待を寄せた。

ICTS部会が重点的に取組んできた、テレフォニカ、オレンジ、エリクソン等の多国籍企業の労働組合による国際的な連携によって、コロナ危機の間に生じた課題にも対処できていることが報告された。例えば、テレフォニカとの間では既存のグローバル協定に、安全な職場復帰に関する条項や、「つながらない権利」条項を付加することができた。各国のオレンジ事業所では、パンデミックの発生当初に安全衛生委員会が設置され、安全な労働条件を交渉することができた。エリクソンでは、インドネシア、マレーシア、イスラエル等において組織化を進めると共に、スウェーデン本社の経営陣とグローバルな対話の仕組みを構築しつつ、グローバル協定の交渉を目指している。

委員会ではこの他、テック企業・IT企業の組織化の経緯と今後の計画、コールセンター組織化のパンデミックによる進展状況、AI及びリモートワークに関する新たな取組み計画等が報告された。

UNI欧州ICTS部会が昨年末に発表したAIに関する政策文書(ポジションペーパー)の中では、AI導入が想定以上の速さで進む中、労働者や雇用への影響は議論されておらず、影響を調査すること、メリット・デメリットを認識し、労組がAI議論にもっと参画し、備える必要性が強調されている。政策文書の主なポイントは、①AIを人間がコマンドするアプローチの重要性、②人権という価値観を尊重すること、③雇用可能性を高めるために使われること、④持続可能で包摂的な社会を構築するための手段として使われること、⑤社会的パートナーが役割を果たさなければこれらは実現できないことである。これらを踏まえ、UNI欧州ICTS部会としては、データ収集・管理・解析における偏見の回避、既存の労働者のスキル開発、公正で公平な移行政策の3点を訴えている。この政策文書をもって、他の労働組織とも協力し、欧州議会、経済社会委員会のAI特別研究会をはじめとするEU諸機関へ意見提起とロビー活動を強化している。合わせて、欧州加盟組織への意識喚起の研修を実施している。ETNO(使用者団体)との共同宣言採択を目指して交渉を行っている。


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