7月 2026のお知らせ

UNIアフリカ、コートジボワールとガーナのサービス部門労組の強化に向けたプロジェクトを開始

UNIアフリカは、フィンランドの労働組合連帯組織SASKの支援を受け、ガーナとコートジボワールの民間サービス部門労働者の交渉力の強化を目的とした新たな3カ年プロジェクトを開始した。この取組みには、商業、金融、ICTS、およびビル管理部会のUNI加盟組織が参加している。
プロジェクトに参加するのは、コートジボワールのSYNAPOSTEL、SYNAPROD、UNACFAO Retail、SYNASCI、およびAGF Bank、ならびにガーナの通信労組(CWU)である。

コートジボワールでは、サービス経済、特に小売、金融、コンタクトセンター、民間警備部門における急速な成長により、労働者の代表権を拡大し、団体交渉を強化する大きな機会が生まれている。しかし多くの労働組合は、管理体制、ガバナンス構造、組織運営能力の欠如に苦慮しており、その結果、効果的に組合員数を増やし、労働条件の改善を交渉し、組合員にサービスを提供する能力に影響が出ている。

ガーナでは 、これまでの組織化活動を通じて、警備業界において組合拡大の大きな可能性が明らかになった。警備業の労働者は、低賃金、劣悪な労働条件、労働安全衛生上の懸念、そして組合による代表が限られているといった課題に依然として直面している。本プロジェクトの一環として、組織化キャンペーンで実績のあるCWUが、労働者が同部門においてより良い労働条件を交渉できるよう、新たな警備労組の結成を支援する。

キース・ジェイコブスUNIアフリカ地域書記長は、「本プロジェクトへの支援に対し、SASKに感謝を申し上げる。本プロジェクトは、ガーナとコートジボワールの主要な民間サービス部門全体における組織化と団体交渉の強化を狙いとする。労働者が組合に加入すれば、公正な賃金、安全な労働条件、そして職場における尊厳の向上について交渉する立場を強めることができる。加盟組織の能力開発に投資し、より多くの女性や若年労働者が指導的役割を担えるよう支援することで、我々は、急速に変化する経済の課題と機会に効果的に対応できる、より強固な労働組合を築き上げている」と述べた。

本プロジェクトは4つの重点分野に焦点を当てる。
• 加盟組織の組織化能力および団体交渉力の強化
• UNIの「40 to 40方針」に沿ったジェンダー平等の推進、および指導層や交渉プロセスへの女性の参加拡大
• 職場における労働安全衛生の促進
• 特にコートジボワールの加盟組織における組織的・運営能力の強化

今後3年間にわたり、UNIアフリカと対象となる加盟組織は、労働組合と労働者の双方を強化することを目的とした一連の活動を展開する。これには、活動内容を決定するプロジェクト諮問委員会の会議、組織化手法に関する基本研修、毎年1週間にわたる組織化キャンペーン、職場での勧誘活動、団体交渉に関するワークショップ、および交渉フォーラムへの労働者代表選出への支援などが含まれる。

またジェンダー平等と働く親の権利にも、特に重点が置かれる予定だ。男性のみが参加する会議を含むジェンダー平等ワークショップや、親の権利に関する協約の策定・交渉、およびその他のジェンダーに配慮した職場要求を目指すワークショップなどの活動が含まれる。

さらにUNIアフリカは、経験豊富な加盟組織や専門家と緊密に連携し、コートジボワールの加盟組織における運営・ガバナンス体制の強化に取り組む。これらの取組みは、組合が財務管理、組合員管理、ガバナンスの実践、および組織の持続可能性を向上させるのに役立つ。

本プロジェクトが最終的に目指すのは、ガーナおよびコートジボワールの民間サービス部門全体において、労働者の組織化、労働条件の改善に向けた交渉、そして持続可能な労働者の力の構築についてより適切に対応できる、より強力な労働組合を構築することだ。

プロジェクト終了までに、参加労組は以下を達成することが期待されている。
• 組合員数の増加
• より強固な団体交渉体制
• 女性および若年労働者の代表性の向上
• 労働安全衛生に関する提言活動の強化
• より効果的な管理システムの構築。

本プロジェクトは2026年5月19日、コートジボワールのアビジャンで発足し、UNIアフリカ、SASK、および6つの提携加盟組織すべてが出席した。

(2026年7月2日)


イスタンブールのAFP通信記者、賃上げを求めてストライキ

2026年7月6日、トルコ・イスタンブールにあるAFP通信支局の記者が、賃上げを求めてストライキを行う。賃金がトルコの2桁のインフレ率に追いついていないためだ。

ストライキは、同社との4か月にわたる団体交渉で合意に至らなかったことを受けて行われる。トルコの公式インフレ率は5月に前年同月比32.6%に達したにもかかわらず、AFPが提示したのは25%の賃上げと、1,500ユーロの一時金のみであった。

だが独立系経済学者グループは公式のインフレ率に異議を唱え、5月のインフレ率は53.13%に達していたと指摘している。さらにトルコリラで支払われる給与は、2025年1月から現在までに、ユーロに対して30.77%の価値を失っている。

家賃の高騰は労働者に特に深刻な打撃を与えている。あるジャーナリストは最近、家賃が155.8%も値上げされた。イスタンブールやアンカラでは、労働者は平均して給与のほぼ半分を家賃に充てざるを得ない状況にある。

ジャーナリストと彼らの組合であるトルコジャーナリスト組合(TGS)は、4月の公式インフレ率に基づいた32.4%の賃上げ、および賞与の支給か40%の直接的な賃上げを求めている。

バヌ・トゥナTGS書記長は「長年にわたり組織化されてきた職場において、事態がストライキにまでエスカレートすることは望まない。だが組合員の賃金が目減りしていくのを黙って見過ごすわけにもいかない。まだ時間は残されている。AFPの経営陣に対し、我々の要求に前向きに応じ、交渉を通じてこの問題を解決するよう強く求める」と訴えた。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「UNI欧州および欧州各地の加盟組織は、職場における実質的な発言権と賃上げを求めて闘うジャーナリストとTGSを支持する。AFPはより良い条件を提示して交渉の席に戻るべきだ」と語った。

(2026年7月2日)


パキスタンの郵便労働者、人員削減と組織再編に反対し勝利を勝ち取る

パキスタン郵政公社の経営陣が、3万人の従業員を30%削減する計画を含む組織再編案を撤回し、パキスタンの郵便労働者は重要な勝利を収めた。

この勝利は、UNI加盟組織であるパキスタン郵便労連(PPWF)が主導した統一行動と取組みによるものであり、同労連は雇用の維持、公共郵便サービスの保護、そして労働者の声が確実に届くようにするため、動員を行った。

PPWFはパキスタン郵政公社の経営陣および関連政府当局と協議を行い、正式な異議申し立てを提出するとともに、提案された削減措置に反対すべく、労働者を組織化した。パキスタン郵政総局長の執務室で経営幹部との協議が行われたほか、労働者の懸念を示すため、局構内では平和的な抗議行動も実施された。

継続的な対話と交渉の結果、経営陣は組織再編と人員削減措置を撤回し、今後の実施を中止することに合意した。

パルヴァイズ・アクタルPPWF委員長は、「この勝利は、雇用と権利、そして公共郵便サービスの未来を守るために団結した、パキスタン全土の郵便労働者のものだ。集団行動と対話を通じて、労働者の声は無視できないことが証明された」と力強く述べた。

シェイク・シャキルPPWF書記長は、「当初から、我々は建設的な対話を重視しつつ、雇用の安定を脅かすあらゆる措置には断固として反対する姿勢を貫いてきた。今回の結果は、連帯の力を示すものだ」と付言した。

雇用と公共サービスの擁護
提案されていた措置は、特にパキスタン全土で郵便サービスに依存している労働者や地域社会にとって、雇用の安定や質の高い公共郵便サービスの将来に関して深刻な懸念を引き起こしていた。提案の撤回は重要な勝利であるものの、PPWFは今後も情勢を注視し、将来的に同様の措置が再導入されないよう関与し続けていくとしている。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、「パキスタン郵便労連による介入の成功は、雇用を守り、公共サービスを守る上での労働組合の行動と社会対話の力を示している。この勝利は、労働者の声が重要であり、集団的な取組みが労働者と公共サービスにとって有意義な成果をもたらし得るという強いメッセージを送っている」とPPWFの勝利を称えた。

(2026年7月3日)


韓国スウォッチグループの労働者、組合活動に向けて始動

韓国スウォッチグループの労働者が、韓国百貨店・免税店販売・サービス労組(KOSU)傘下に新たな支部を結成し、韓国全土の小売・高級時計業界の労働者の声を結集している。

KOSUは、韓国サービス労連(KFSU)を通じてUNIに加盟しており、百貨店、免税店、その他の小売サービス業の職場で働く労働者を組織している。

2026年6月2日に正式に発足したこの新支部には、韓国全土の百貨店、免税店、アウトレット、直営店、事務所、カスタマーサービスセンターに勤務する韓国スウォッチグループの労働者が結集している。

韓国スウォッチグループは、同グループの同名ブランド「スウォッチ」に加え、ティソ、ハミルトン、ラドーからロンジン、オメガ、ブランパン、ブレゲに至るまで、幅広い有名時計ブランドの販売・流通を手掛けている。

懸念は賃金だけではない
組合結成の直接的なきっかけは、2026年の賃金凍結という会社側の一方的な決定であった。従業員によると、経営陣は「この決定はグローバルな方針を反映したものだ」と述べる以外に、何の説明も行わなかったという。

しかし労働者は、賃金だけが懸念事項ではないと主張している。業績評価、懲戒手続き、内部監査など、自らの生計に影響を与える決定について、透明性や明確な基準が欠如している点を指摘している。

業績評価は年2回行われ、個人の給与が決定される。だが労働者は必ずしも自身の評価結果を通知されておらず、場合によっては評価結果が賃金に反映されていないこともある。

従業員はまた、不透明な懲戒手続きや内部監査についても懸念を表明しており、これにより従業員が自己防衛の権利を効果的に行使することが困難になっている。

さらには、事前の承認を得ていなかったために残業が認められなかった事例も報告されている。ガイドライン、コミュニケーション、研修が不十分であるため、問題が発生した際には個々の従業員が責任を負わされる事態も生じている。

こうした懸念は、韓国スウォッチグループの『2025年度従業員ハンドブック』に記載されている「透明かつ公正な経営」や「人間を中心としたアプローチ」といった同社の基本理念とは対照的である。

公平性と労働者の尊重を求めて組織化
KOSUのパク・インホ韓国スウォッチグループ支部代表は、「会社が約束する価値観と、労働者が日々経験している現実とのギャップこそが、我々が労働組合を結成した理由だ」と述べた。

キム・ソヨンKOSU委員長は、「美容・化粧品業界に続き、組織化の動きは現在、時計業界へと広がっており、小売業や免税店の労働者が、自らの声を届けるために団結する動きがますます活発化している。KOSUは、韓国スウォッチグループの責任を問うべく、労働者と共に立ち上がる」と連帯の意を表した。

結成直後、同労組は会社に対し団体交渉を要請した。法定手続きが完了後に、正式な交渉が開始される見通しだ。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、「高級ブランドやハイエンドブランドであっても、劣悪な労働条件や不公正な慣行の例外ではない。労働者の権利を守り、尊厳を擁護し、職場で発言権を与えるための労働組合の存在は、ぜいたく品ではなく、不可欠なもの。KFSU-KOSUの取組みによって、韓国スウォッチグループの労働者が集団行動、社会対話、および団体交渉を行える環境を確保できたことを称賛する」と述べた。

KOSUの韓国スウォッチグループ支部の設立は、職場での発言権、公正な待遇、そして人としての尊重を求める労働者の結束が強まる中、韓国における小売・サービス産業の組織化が進展していることを示す新たな一歩である。

KOSUについて
韓国百貨店・免税店販売・サービス労働組合(KOSU)は、韓国全土の百貨店、免税店、小売サービス事業所に雇用される労働者を組織化している。韓国サービス労連(KFSU)を通じてUNIに加盟するKOSUは、美容、化粧品、高級ブランド小売の各分野において組織化活動を拡大している。  

(2026年6月23日)


ネパールの清掃・警備労働者、気候危機に関する保護策の即時実施を訴える

2026年6月、ネパールのUNI加盟組織である全ネパール警備労組(ANSWU)、全ネパール清掃労組(ANCWU)、およびネパール地方公務員組合(LLEUN)は、「国際正義の日」を記念してカトマンズに集結し、現場で働く労働者のための気候危機に対する保護策の即時実施を訴えた。

UNIネパール加盟組織連絡協議会およびUNI Apro の代表者やスタッフの支援を受け、加盟組合は、気温の上昇、熱ストレス、洪水、その他の異常気象によって労働者が直面するリスクの増加について深刻な懸念を表明した。そして異常気象がより頻繁かつ深刻化する中、労働者の健康、安全、生計、尊厳を守るため、ネパール政府、使用者および利害関係者に対し、直ちに行動を起こすよう求めた。

その後、組合の代表団はカトマンズ地区行政事務所まで行進し、そこで組合代表者が地区行政長官を通じて、労働・雇用・社会保障省宛ての要請書を提出した。


要請書には、「対暑熱ストレス国家政策」の策定、気温に応じた勤務体制、安全な飲料水の確保、日陰のある休憩場所、気象状況に適した個人用保護具、気候関連の緊急休暇、および労働安全衛生対策の強化など、一連の要求が盛り込まれている。

ネパールの加盟組織によるこれらの要求は、UNIが発表した最新報告書『過酷な気候を生き抜く- 異常気象の時代における清掃・警備労働者の保護』によって裏付けられたものだ。ネパールを含む21カ国から寄せられた5,000件以上の回答を基に、この報告書は、熱波、洪水、暴風雨、その他の気候関連の危険が最前線で働く労働者に及ぼす広範な影響に強力な光を当てている。ネパールからの回答によると、労働者は依然として、気候に適した制服、気候緊急事態時の有給休暇、安全訓練、明確な緊急時手順など、異常気象時の基本的な保護措置が欠如した状況におかれている。

ミカラ・ラファーティUNIビル管理部会担当局長は、異常気象が労働者に及ぼす影響の増大について警鐘を鳴らしたネパールの警備員や清掃員らの取組みを称賛した。同氏は、警備・清掃サービスの労働者は、気温上昇や気候関連のリスクによって最も大きな影響を受ける労働者の一部であると指摘し、次のように述べた。「本日、ネパールの労働者とその労働組合が取った行動は、集団の声を上げ、連帯することの力を示している。気候変動は単なる環境問題ではなく、労働者の権利の問題であり、社会正義の問題であり、職場の安全の問題でもある。UNIは、ネパールおよび世界中の労働者と共に、より強力な保護、より安全な労働条件、そしていかなる労働者も取り残さない気候変動に対応した労働政策を求めていきたい」

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、ディーセントワークと気候正義の推進に向けた労働組合および労働者の献身を称賛し、「より安全で尊厳ある職場を求めて声を上げ続けている、ネパール全土の警備員や清掃労働者たちが示したリーダーシップに敬意を表する。気候変動に対応する職場を構築し、いかなる労働者も気候変動の負担を単独で背負うことがないようにするためには、有意義な社会対話と集団行動が不可欠だ」と語った。

各労組は、気候変動に配慮した労働政策を提唱し、警備員、清掃員、その他の脆弱な立場にある労働者の声が、意思決定のあらゆるレベルで確実に反映されるよう取組みを進めることを再確認した。また気候変動に直面する中で安全で健康的なディーセントワークを確保するためには、ネパール政府、使用者団体、労働者団体の間のより強固な連携が不可欠であると訴えた。

                            (2026年6月16日)


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