6月 2025のお知らせ

4000人を超えるサンタンデール銀行の労働者、中南米で決起

サンタンデール銀行で働くチリ、アルゼンチン、ブラジル、ペルーの4000人を超える従業員が、2025年6月26日、労働条件の緊急改善を求め、団結して行動した。解雇、雇用不安の拡大、体系的なアウトソーシング政策に抗議するこの行動は、これらの問題が国境を越えて広がるように、その解決に向けた動きもまた国境を越えていることを示す形となった。

サンタンデール・グローバル労組ネットワークは、同行の企業モデルを非難し、各国で繰り返される共通の慣行(大規模なアウトソーシング、権利の否定、労働組合活動の弾圧、不当解雇)を明るみにする地域キャンペーンの一環として、この行動を呼びかけた。

マルシオ・モンザネUNI米州地域書記長は、「地域全体で、サンタンデール従業員が抱える不満が明確に表出している。アウトソーシングだけでなく、解雇、対話の欠如、労働組合結成に対する妨害の拡大も、懸念事項だ。銀行は労働者の声を聞き、より公正で持続可能な労働関係へのコミットメントを示すことが不可欠だ」と述べた。

労働組合は、スペインの多国籍企業サンタンデールが、労働者と労働条件を交渉するまで闘いを続けると表明している。

ギジェルモ・マフェオUNI米州金融部会担当部長は、「銀行は公に持続可能性と社会的責任のイメージを掲げているが、実際にやっていることはこれらの原則と矛盾している。今回の動員は、この矛盾を暴露し、雇用形態に関わらず同行の事業運営を支えるすべての人々に対して、サンタンデールが責任を取るよう求めるものだ」と指摘し、「我々は声を大にして言う。サンタンデールは解雇を止めろ」と続けた。


アマゾンは、欧州議会の労働条件に関する公聴会に執行役員を派遣しなければならない

アマゾンと欧州議会が、2025年6月26日に開催される議会の公聴会における米国企業の代表者について、意見を対立させている。UNI欧州はアマゾンに対し、倉庫における労働条件を担当するSチーム所属の執行役員を派遣するよう強く求めている。

オリバー・レティクUNI欧州地域書記長は、「アマゾンが欧州議会の雇用委員会での公聴会に、非執行役を派遣する提案を繰り返し行っていることに抗議する。欧州のアマゾン従業員は、不利な慣行や政策の被害を受けている。たとえば、労働組合との建設的な対話を拒否する姿勢、監視やアルゴリズム管理、復職義務化など、こうした決定はルクセンブルクで下されているのではなく、アマゾンの管理構造の最高位にあるSチームで決定されている。我々はアマゾンに対し、Sチームのメンバーを委員会に召喚し、責任を追及できるようにすることを求める」と主張している。

欧州議会の雇用委員会は、アマゾンの最高管理構造であるSチームの一員であるロンドン拠点のラッセル・グランディネット・シニア副部長に出席を求めた。これに対してアマゾンは、ルクセンブルク拠点の国際事業・グローバルオペレーションサービス部門のステファノ・ペレゴ副部長と、ダブリン拠点のEU公共政策部門のルーシー・クロニン副部長の2名が、労働条件に関する委員会の質問に答えるのに適任だと回答した。しかし、委員会はこれらの発言者を「必要な役職レベルを満たしていない」として拒否している。

聴聞会では、オリバー・レティクUNI欧州地域書記長、UNI加盟組織ver.diのモニカ・ディ・シルヴェストレ書記、アマゾン・ポーランドの倉庫作業員で労働組合ワーカーズ・イニシアティブのメンバーであるマグダ・マリンフスカ氏が証言を行う予定だ。

シルケ・ツィマーver.di全国執行委員は、「アマゾンは良好な労働条件と安全な職場を保証しておらず、ドイツにおける労働者の団体交渉権を認めようとしていない。これは我々の基本的な民主的価値観と社会モデルとは真逆の状態だ。議会がアマゾンに責任を追及する積極的な措置を講じていることを歓迎する」と述べた。

欧州議会からアマゾンのロビイストの入場禁止措置が15ヶ月以上前に発令された後、同社はロビイング活動費を過去最高の700万ユーロに増やし、EUではマイクロソフトやアップルと並んでロビイング活動への支出が2番目に高い企業となっている。Corporate Europe Observatory の調査によると、ロビイング活動の禁止にもかかわらず、同社は欧州議会議員と少なくとも 69 回の会合を開催している。(これらの数字は欧州議会議員による自己申告に基づくものであり、実際にははるかに多い可能性がある。)

公聴会はこちらでライブ配信される予定だ。

背景
2024年2月に、UNI欧州、Corporate Europe Observatory、欧州労働組合連盟(ETUC)、LobbyControl、SOMOなど30以上の労働組合および市民団体が、アマゾンの欧州議会への入場バッジの廃止を支持する共同書簡を、ロベルタ・メッツォーラ・テデスコ・トゥリッカス欧州議会議長に送付した。このバッジは、同社のロビイストが欧州議会での今後の公聴会に出席し、アマゾン社の倉庫で欧州議会の代表団を接待するまで、廃止されている。

搾取的な労働慣行、独占禁止法違反、脱税、環境無視などの疑惑にまみれたアマゾンの実績は、世界中の労働組合や擁護団体から厳しい批判を受けている。アマゾンに対する圧力の高まりは、「Make Amazon Pay」キャンペーンに結集し、過去 5 年間、毎年 11 月 28 日のブラックフライデーにストライキや抗議行動が行われている。

2023年1月、主要市場におけるアマゾン従業員を対象とした初の国際調査では、アマゾンのパフォーマンス監視システムが従業員に「ストレス、圧力、不安、奴隷やロボットのような気分、信頼されていない感じ」を感じさせていると指摘した。調査対象の労働者の過半数(51%)が、モニタリングシステムが健康に悪影響を及ぼしたと回答し、メンタルヘルスへの影響は57%に上った。これを受けて、2024年5月、欧州で800万人以上の労働者を代表する主要労組のリーダー20人以上が、欧州のデータ保護当局に対し、アマゾンの虐待的かつ違法な可能性のあるデータ監視に対する監督を強化するよう求めた。


コンテンツモデレーターのグローバル労組アライアンス、テック企業のサプライチェーンにおけるメンタルヘルス・プロトコルの導入を要求

2025年6月18日、グローバルなコンテンツモデレーターの労組アライアンスが、大手テック企業に対し、インターネットユーザーを暴力的、衝撃的、または有害なコンテンツから保護する労働者に対し、サプライチェーン全体でメンタルヘルス保護措置を導入するよう求めている。この要求は、UNIの支援を受ける同アライアンス初の取組みであり、同時に初の報告書が発表された。

6カ国のコンテンツモデレーターを対象とした労働者アンケートと詳細なインタビュー、危機時の報道や緊急時対応に関する知見を基に作成された『画面の向こう側の労働者:テック企業が安全なコンテンツモデレーションのための新しいプロトコルを必要とする理由』は、モデレーターが直面するトラウマになるような、そしてプレッシャーの高い労働環境を明らかにし、不要な心理的被害を軽減するための具体的な措置を提示している。これには、PTSD、うつ病、バーンアウト、さらには自殺念慮を含むモデレーターへの支援策が含まれる。

持続可能なコンテンツモデレーションのための8つのプロトコル:
• 露出制限:時間制限や画像モデレーション技術を活用し、直接的な露出を削減する。
• 現実的な生産性目標:甚だしく悪質なコンテンツに対するすべてのノルマを廃止し、他の種類のコンテンツには「人間が管理する原則」に基づく合理的な目標を設定する。
• トラウマ対応トレーニングの義務化:モデレーターと監督者に対し、定期的なトラウマ対応トレーニングを実施する。
• カウンセリングを利用できるようにすること:24時間365日、従業員に支援サービスを提供し、契約終了後も継続する。
• 安定した雇用と生活賃金:正規雇用契約、生活賃金、および完全な福利厚生を整備する。
• 合同の労働安全衛生委員会:民主的に選出された委員会が定期的に監督と監査を実施する。
• 移住労働者の保護強化:搾取防止、雇用安定、労働者虐待からの保護、脆弱な労働者支援を目的とした政策を実施する。
• 団結権と団体交渉権:労働者の団結権を尊重し、承認された労働組合との団体交渉を妨げないよう尽力する。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は「モデレーション業務にはストレスを引き起こすコンテンツへの曝露が内在する場合もあるが、トラウマは避けられるはず。他の業界では長年、効果的なメンタルヘルス保護措置が実施されてきた。テック企業がサプライチェーンにおける労働者を同様の保護措置で守らない理由は存在しない」と指摘した。

コンテンツモデレーターは請負業者を通じて雇用されているが、TikTok、Meta、Alphabet、OpenAIなどのテック企業は、トレーニング手順、レビューポリシー、モデレーションツール、パフォーマンス指標など、コンテンツモデレーションの核心的な側面をコントロールしており、請負労働者の労働条件について最終的な責任を負っている。今回調査対象となった労働者の80%以上が、使用者はメンタルヘルス支援を強化する必要があると回答している。

トルコのコンテンツモデレーターは、「首切り、児童虐待、性行為——これらの映像を何回見れば、何も感じなくなるのか?……私たちは人間としての能力を失ってしまう。感情を失ってしまう。幸せになれない。悲しむこともできない。ロボットになっていく感覚だ」と深刻な訴えを伝えた。

そして、「トラウマは、アルゴリズムに基づく生産性目標のプレッシャーでさらに悪化する。ノルマによってモデレーターは、理不尽なスピードで衝撃的なコンテンツを処理するよう迫られている。モデレーターは、低賃金の半分近くが生産性ボーナスから支払われていると報告している。これにより、労働者は大量の悪質なコンテンツを迅速に処理するよう促され、燃え尽き症候群のリスクとトラウマへの曝露がともに高まっていまる」と続けた。

チュニジアのモデレーターは、 「たった1年で、毎日の動画処理の目標は2倍以上に増えた。倍速や3倍速で動画を再生し続けなければ追いつけない。考える時間はない。処理する時間もない。目標を達成する唯一の方法は、トイレ休憩や食事、休息を省略すること」と訴える。

自動化はコンテンツモデレーションの未来として頻繁に言及されているが、AIは依然として人間の労働に深く依存している。モデレーターがAIシステムを訓練し、その誤りを確認し、最も衝撃的なコンテンツを特定しなければならないのだ。そしてこれらは、アルゴリズム管理システムによる圧力が増大する中で行われている。AIは人間の監視を置き換えるのではなく、労働者の負担を悪化させている中、強固な労働保護措置がこれまで以上に不可欠となっている。

ニューヨーク市マウントサイナイ医科大学グローバルヘルス准教授のアニー・スパロウ博士は、「コンテンツモデレーターは、他の業界では受け入れられないようなレベルの心理的危害に毎日さらされている」と指摘し、「これらの新しい安全プロトコルはタイムリーに導入されただけでなく、不可欠なもの。実施され、徹底的に遵守されれば、労働者の命を救い、長期的なメンタルヘルス障害を防止し、デジタル経済の中で最も見えにくく、搾取されている部門の一つに対し、責任を問うことができるようになる」とプロトコルの意義を強調した。

2025年5月にUNIはケニア・ナイロビで、コンテンツモデレーター・グローバル労組アライアンスの設立を支援し、9カ国の労働組合がプロトコルを承認し、その策定に協力した。

UNIは長年、テック企業のサプライチェーンで働く労働者(コンテンツモデレーターを含む)の権利を擁護してきた。UNIは、テクノロジーやアウトソーシングを含むサービス業の労働者を150カ国で代表している。


ユービーアイソフト・ハリファックスのゲーム開発労働者、CWAカナダに組合結成を申請

ユービーアイソフトのハリファクス・スタジオで働くゲーム開発の労働者が、北米のゲーム業界で不安定な状況が増す中、団体交渉権を求めて全米通信労組(CWA)カナダに労働組合結成を申請した。

同労組は、2025年6月17日、約60人から成るチームの大多数が組合加入カードを提出したのを受け、ノバスコシア州労働委員会に申請書を提出した。認定されれば、交渉対象となる労働者はプロデューサー、プログラマー、デザイナー、アーティスト、研究者、開発テスターなど、幅広い職種が対象となる。

今回の動きは、昨年モントリオールのゼニマックス/ベセスダ・マイクロソフトで同様に組合の結成にむけた取組みが行われ、約120人のゲーム業界労働者が同じ組合に加入したことに続くものだ。

シニア・サーバープログラマーのトーマス・ギリス氏は、「ユービーアイソフト・ハリファクスの仲間と組合を結成することは、非常に重要なこと。これによって、現在の状況を守り、未来のために闘うための力を得ることができるからだ」と述べ、「業界全体を揺るがす混乱が収まる見通しの立たない中、ファンが愛するゲームのリリースをスタジオが中止する状況が続いている。われわれ労働者こそが、組織化し、労働、アート、そして未来に関する発言権を要求する責任がある」と訴えた。

カーメル・スミスCWAカナダ会長は、ハリファクスのグループを歓迎し、彼らを「職場での働き方を皆にとってより良いものにしていこうとする世代の一員だ」と称賛した。

発表の中には、ユービーアイソフト・ハリファクスの従業員がスタジオの多様性、ジェンダー比の均衡、包摂的な文化への誇りを強調したミッション・ステートメントが含まれている。「我々はユービーアイソフトに反対するためではなく、パートナーシップを築くために組合を結成するのだ」としており、この動きを「公平性と協働の価値観を強化する手段」であると説明した。

ベンジャミン・パートンUNI世界ICTS部会担当局長は、この申立てを「カナダのゲーム業界における画期的な一歩」と称賛し、「ゲーム業界の労働者——AAAスタジオであろうと小規模チームであろうと—が、不安定な業界において真の権限と保護を求めて立ち上がっている。ユービーアイソフト・ハリファクスの労働者は、ノバスコシア州を越えて広く共鳴する模範を示している」と述べた。

労働委員会は、数週間以内に秘密投票を実施する見込みであり、もし成功すれば、北米でゲーム開発に携わる労働者の組合結成運動にとって、新たなステージの幕開けとなる。


ILO総会、ケア労働の正規化を緊急課題として認識

2025年6月にスイス・ジュネーブで開催された第113回ILO総会は、ケアと支援に携わる労働者を非正規で最も不安定な雇用にさらされているグループの一つとして認識する新たな文言を採択し、閉幕した。結論文書は、各国政府に対し、これらの労働者(特に移民労働者や障がい支援の役割を担う者で、正式な公的雇用枠組みから排除されがちな者を含む)に労働保護を拡大するための具体的な措置を講じるよう促している。

アラン・サブレUNI世界ケア部会担当局長は、「この結論は、各国政府が公的資金で雇用されるすべてのケア労働者の正規雇用化を保証する義務があることを認める重要な一歩だ」と述べた上で、「長きにわたり、ケア労働者——特にコミュニティヘルスワーカーや在宅介護従事者、障がい者支援従事者——は、有給ボランティアと見なされたり、社会保護のない状態で雇用されたりしてきた」と指摘した。

非正規雇用から正規雇用への移行に関する一般討論から導き出された結論文書では、ケアと支援に携わる労働者のための正規雇用創出に向けたターゲット型の公的投資を求め、訓練へのアクセス、社会保護、団体交渉の重要性を強調している。

ILO総会での議論を通じて、UNIは他の労働組合組織や市民社会団体と共に、ケアと支援に携わる労働者のニーズを重視し、各国政府の正規化戦略に組み込むための文言の採用を主張した。一部の政府や使用者代表からの強い反対を跳ね返して実現したこの取組みは、ケアと支援が緊急の政策対応を要する重要な分野として認識されることに貢献した。

ILOの文書は、各国政府に対し、ケアと支援の労働者を包摂する正規化戦略の策定、適切な資金確保、および部門における団体交渉の促進を促している。また、正規化への移行を支援するため、政策調整の改善と包摂的な公共サービスの強化を呼びかけている。

この1週間前にUNIは、ケア部門の正規化と労働組合の組織化を強化するための緊急行動を呼びかける新たな報告書を発表している。 UNIの8,700人を超える労働者からの回答を基に作成されたこの報告書『ディーセントワークの加速:在宅介護とコミュニティ・ヘルスワーカーの正規化』は、ブラジルからネパール、米国ワシントン州までの事例研究を提示し、労働組合の組織化がケア部門におけるより良い保護と正式雇用への進展を推進していることを示している。 報告書は、労働者の権利を保障し、セクター内での集団的力を構築する以外に、各国がケア需要の増加に対応し、すべての人々に質の高い尊厳あるサービスを提供することは不可能だと主張している。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「ケア部門の正規化は単なる正義の問題ではない。強靭で包摂的な社会を築き、質の高いケアを提供するために不可欠だ。ケアの仕事を改善せずに、世界でケアの危機を解決することはできない」と強調する。

ILO総会結論におけるケア労働者に関する主な成果は以下の通り:

  • ケアと支援に携わる労働者(移民や障がい者の支援労働者を含む)を、正規化への移行における優先グループとして認識すること。
  • 非正規雇用における労働者の労働安全衛生保護の権利を再確認すること。
  • ILO第190号条約に基づき、非正規労働者および不安定雇用の労働者に対する暴力とハラスメントからの保護措置の適用。
  • 企業に対する事業運営とサプライチェーンにおける非正規雇用の是正に向けたデューディリジェンス義務の履行を促進するよう、各国政府に要請。
  • 包摂的な公共サービスと、正規化の取組みを支援するための政策調整の強化に重点を置くこと。
  • 労働条件の改善と正規雇用確保のための主要なメカニズムとしての、団体交渉の促進。

ケアと支援の分野は、世界で最も大規模かつ急速に成長している非正規雇用の分野の一つだ。結論は、特に家庭や地域社会でサービスを提供するケア労働者に対する法的保護を強化する国際的な取り組みに勢いを与えている。


ベルリンの「アマゾン・タワー」が竣工:UNI加盟組織ver.di、団体協約を要求

Eコマースの世界的大手企業のアマゾンが、ベルリンのワルシャウアー・ブリュッケに建設された高層ビル「エッジ・イースト・サイド」に新本社を移転した。ビルは「アマゾン・タワー」と呼ばれている。これに対し、UNI加盟ver.diは、同社が「公正で安全かつ、何よりも健康的な労働条件を提供することを拒否している」と批判し、注目を集めている。

シルケ・ツィマーver.di小売部門担当全国執行委員は、「アマゾン・タワーはベルリンの太陽の下で美しく輝いているだろう。だがその輝きは、同社がドイツの約4万人の従業員に団体協約という形で良い労働条件を提供していない事実を覆い隠すことはできない。ドイツで最大のEコマース企業を目指すアマゾンは、使用者としての社会的責任に向き合わなければならない」と強調した。同氏は、カイ・ヴェグナーベルリン市長に対し、首都の大雇用主であるアマゾンに団体協約の承認と労働者の権利保護を促すよう申し入れた。

アマゾンの従業員、特に配送センターでは、アプリ、スキャナー、カメラによる監視が常時行われており、労働者の位置や会話の有無、休憩時間、各タスクに要する時間などが監視されている。この圧力と肉体的に過酷な労働が組み合わさり、多くの従業員に深刻な健康問題を引き起こしている。

ツィマー氏は「アマゾンはついに従業員の要求に応え、良い賃金を保証し、健康を害する労働から保護する団体協約を交渉すべきだ」と述べた。既存の地域団体協約の承認に加え、ver.diはアマゾンとの良質で健康な労働に関する団体協定を求めているが、10年以上拒否されてきた。

また、アマゾンは公的資金で整備されたインフラ、教育システム、交通網を積極的に利用しながら、欧州議会の公聴会で質問に答えることを拒否している。欧州議会は、アマゾンのロビイストが公聴会に繰り返し出席しなかったため、当面の間その出席を禁止した。2025年6月26日、アマゾンは雇用と社会問題委員会に対し、再び説明責任を果たす機会を得る。

オリバー・レティクUNU欧州地域書記長は、「報いが巡ってきた。欧州議会でのロビイング権を失ったアマゾンは、労働者が耐えてきた高圧的なプレッシャー、常時監視、低い安全基準、低賃金について、ついに責任を問われることになる。労働者と労働組合にとって、これは民主的責任が今も重要であることを示す希望の兆候だ」と述べた。


労働組合は民主主義の柱:2025年の国際正義の日に、UNIは独裁主義との闘いを呼びかける

2025年の国際正義の日に、世界中の労働組合は力強い真実を改めて強調する。独裁主義、抑圧、深刻化する不平等が蔓延する世界において、労働組合は民主主義の最前線に立っている。

世界中で、政府は国家権力を用いて反対意見を封殺し、公共の生活を軍事化し、労働者、特に組織化された労働者の権利を攻撃している。ソウルからロサンゼルスまで、労働者は集団の力で反撃している。労働組合は単なる交渉のテーブルではない——民主主義の抵抗の柱となっている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は国際正義の日を記念する動画声明の中で、「労働組合は単に賃金向上を交渉するだけではない—我々はより公正な社会を獲得するために闘っている」と述べ、「我々は搾取に反対する。権力に対して真実を語る。労働者が自らの未来を形作れるよう発言権を持てるようにする。これが民主主義の行動だ。そして今こそ、これが必要とされている」と訴えた。

2025年の国際正義の日は、複数の国で市民の自由が侵食される懸念が高まる中で迎えることになる:

  • 米国では、サービス従業員労組(SEIU)カリフォルニア支部会長である労働組合指導者デビッド・エルテア氏が、ロサンゼルスで米国移民・関税執行局(ICE)の暴力的な強制捜査を観察・記録していた際に負傷し、拘束された。
  • 韓国では、韓国労働組合総連盟(KCTU)が、ユン・ソンニョル前大統領による戒厳令導入の試みが失敗したことに抗議し、大規模な総ストライキを組織した。この抵抗は、韓国の民主的機関を保護する役割を果たした。
  • ブラジルでは、CUTとUGTを含む労働組合が、ボルソナロ前大統領の2022年選挙結果覆し試みに対し、民主的結果を守るための動員を主導した。

国際正義の日は、1990年にロサンゼルスで起きた「清掃労働者に正義を!」デモの記念日である。このデモでは、労働組合の権利を求める行進中に、平和的な移民労働者が警察によって暴力的に攻撃された。暴力にもかかわらず、彼らは勝利し、その勇気は、今も燃え続ける世界的な運動の火種となっている。

ホフマンUNI書記長は、「清掃労働者に対する正義を求めるキャンペーンは、消えることのない火を灯した。ロサンゼルスからリマ、ヨハネスブルグからジャカルタまで——労働者は今もデモを続けている。組織化を続け、正義を求め続けている」と締めくくった。


「勝利するまで闘い抜く!」 – ダイソン労働者がイスタンブールで団体交渉を求めて集会

トルコのダイソン店舗従業員は、労働組合KOOP-İŞの組織化のもと、家電メーカーの対応の遅れに不満を募らせ、2025年6月13日イスタンブールの店舗前で集会を開き、団体交渉権の尊重を要求した。

労働者は「勝利するまで闘い抜くぞ!」と声をあげ、「団体交渉を拒否するな」、「ダイソン労働者は一人ではない」と書かれたプラカードを掲げ、賃金と労働条件の改善ために闘い続ける決意を示した。

ムラト・トゥルケクルKOOP-İŞ執行委員は、「我々はダイソンに対し、トルコにおける労働者の憲法上および法的な権利を尊重するよう求める。会社は団体交渉のテーブルに着く時が来た。KOOP-İŞは正義が実現するまで後退しない」と発言した。

KOOP-İŞは2024年に組織化キャンペーンを展開し、トルコ全土の30店舗に勤務するダイソン従業員約300人の公式団体交渉代表に選出された。労働省は昨年末、KOOP-İŞを団体交渉代理人として認定した。しかし、ダイソン・トルコの経営陣は認定に対して法的異議を申し立て、交渉を事実上阻止した。この訴訟は裁判所において3年から5年にも及ぶ可能性があり、従業員の団体交渉権を剥奪する結果となる恐れがある。

マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、連帯メッセージの中で、「ダイソンは根拠のない異議申し立てを直ちに撤回し、KOOP-İŞとの団体交渉を開始すべきだ。我々はダイソンのグローバル経営陣に労働者の権利を尊重するよう強く求める。合意が締結されるまで、我々の支援は揺るがない。労働者の勝利を!」と呼びかけた。

抗議行動の終了時、KOOP-İŞは交渉開始まで法的措置と公開行動を継続することを宣言した。


コロンビア:下院がILO第190号条約を最終審議で承認

2025年6月11日にコロンビア下院は、ILO第190号条約を批准する法案を全会一致で可決した。この条約は仕事の世界における暴力とハラスメントの根絶を目的としている。

2019年6月にジュネーブで開催された第108回ILO総会で採択されたこの条約は、職場におけるあらゆる形態の暴力とハラスメントを防止し、対処し、根絶するためのグローバルな法的枠組みを確立した。

アンドレア・ガルシアUNI米州機会均等コーディネータは、「我々と加盟組織、労働組合、社会団体が長年取り組んできた啓発と提言活動が実を結んだ」と喜び、「今回のILO190号条約の批准によって、いま沈黙の中で苦悩に耐えている数千人の労働者にとって希望の道が拓かれる。これは、安全で包摂的で暴力のない職場を築くための重要なツールだ」とその意義を強調した。

現在までに40カ国以上が同条約を批准しており、コロンビアは大統領の署名後、このリストに加わる。その後、政府は文書をILOに提出し、使用者、労働組合、市民社会と協調して実施のための国家ロードマップを策定する必要がある。


ホフマンUNI書記長、ILO総会で主張「恐怖を感じることなく組織化する権利を」

2025年6月上旬にクリスティ・ホフマンUNI書記長は、スイス・ジュネーブで開催されたILO総会において、労働者や組合が前例のない攻撃に直面する中、労働組合の拡大、職場における新技術に関する交渉、ILOを含む多国間機関の強化の必要性を結びつけた力強い演説を行った。

スピーチの全文は以下:

UNI加盟組織の組合員は、コールセンター、銀行、郵便局、ファストファッション、スーパーマーケットで働いています。組合員は建物を清掃し、空港の安全を確保しています。組合員はソフトウェアエンジニア、介護士、映画製作者として働いています。

これらの労働者はあまりに多くの場合、自らの労働が生み出す富から、わずかな残り物しか与えられていません。ファストファッションの労働者は、週12時間の労働でわずかな週給で生き延びることを強要されています。エンジニアたちは、AIに置き換えられることを受け入れざるを得ない状況に置かれており、基礎的な職が徐々に消滅しています。アマゾンの倉庫で働く人々は、アルゴリズムが設定したペースに追いつくために体を壊しながら働いています。その一方で、企業の創業者たちは世界有数の富豪となっています。

コンテンツモデレーターは、私たちのソーシャルメディアを過激なコンテンツから守るため、毎日何時間もトラウマになるような動画を視聴しチェックしています。一方、この重要な機能を外部委託したテクノロジー企業は、責任を免れようとしています。

サービス業の労働はますます細分化が進み、労働者は自分たちが支える産業の利益の中心からますます遠ざかっています。

UNIが代表する労働者は、正式な雇用契約と団体協定を有する幸運な層です。しかし、彼らは海面上昇する海に浮かんで縮小していく島のような存在です。この広大な海には、AIを実現するためにデータラベル付けの重要な作業を行う非正規のプラットフォーム労働者や、ボランティアとして扱われてせいぜい手当を受け取るだけの多くの介護労働者も含まれます。

そして何より交渉権を否定され、組織化すらできない数百万の労働者がいるのです。私たちは、恐怖を感じることなく組織化する権利を保障されなければなりません。

私たちは、契約形態や受益者との関係に関わらず、すべての労働者が基本的な権利と適切な労働条件を保障される世界を求めています。利益を享受する者は責任を負わなければなりません。

私たちは、この会議においてプラットフォームと非正規雇用に関する進展を図るILOの取組みを称賛します。これらは非常に大きく困難な課題です。しかし、現状は受け入れられません。この会議の責任は、前進することです。

私たちは、労働者が社会パートナーと技術に関する交渉を行う権利を強化し、利益が共有され尊厳ある未来を形作る必要があります。デジタルな管理ツールは既に世界中に広がり、監視と人間性の喪失を伴っています。生成AIは現在、数百万人の労働者の雇用に脅威を及ぼしており、そのほとんどが声を上げる手段を持っていません。私たちの労使関係システムは、技術がもたらすこの迫りくる変化の津波に対処する準備ができていません。私たちは共に、この状況を改善する決意を固めなければなりません。

デューディリジェンスの義務化を導入する方向で措置を講じた政府に対し、その方針を維持するよう促し、他の国々にも追随するよう求めます。後退する圧力はあるでしょうが、サプライチェーン全体における責任と注意義務に向けたこれらのステップは、人類の進歩にとって不可欠です。

私たちはまた、ミャンマーとベラルーシに対し、基本的人権の継続的な侵害と労働組合運動への攻撃を容認できないという強いメッセージを送らなければなりません。総会はミャンマーに対する第33条措置を支持する重要な行動をとりましたが、両国政府に対する完全な制裁を確実にしていく必要があります。

そして私たちは、ガザでの即時停戦を改めて求めます。私たちの眼前で毎日繰り広げられる破壊と死に、終止符を打たなければなりません。この議会はパレスチナの主権承認に向けて今日、一歩を踏み出したことを称賛すべきです。

最後に、多国間機関が前例のない攻撃を受けている中、社会進歩と平和の基盤である強固な国際労働機関(ILO)を支えるために、再び団結を誓いましょう。


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