
1年の中で最大のショッピングウィークの一つ、ブラックフライデーからサイバーマンデーにかけての期間に、6大陸にまたがるアマゾンの労働者と仲間たちが、「Make Amazon Pay」(=アマゾンに支払わせよう)の旗印の下、ストライキと抗議行動を行う。UNIとプログレッシブ・インターナショナルの主導で、2024年11月29日から12月2日にかけて実施されるこの行動は、アマゾンの労働者への虐待、環境破壊、民主主義への脅威について、責任を追及することが目的だ。
労働組合や税の正義を求める団体、反貧困、衣料品労働者の権利を守る団体などが、米国、英国、ドイツ、日本、ブラジルの主要都市を含む20カ国以上でデモを計画している。ドイツでは今年、グラベン、ドルトムント・ヴェルネ、バート・ヘルスフェルト、ライプチヒ、コブレンツ、ラインベルクのアマゾン倉庫で数千人の労働者がストライキを行う。ニューデリーでは数百人のアマゾン労働者が集会を開き、7月の夏の大熱波の際にアマゾンが労働者を酷使したことを受けて、公正な待遇を要求する。 フランスでは、ATTAC(金融取引に課税を求める団体)がフランス全土の複数の都市で抗議行動を行う。また、バングラデシュでは、衣料品労働者が街頭で抗議行動を行う。
今年で5年目となるMake Amazon Pay世界行動デーは、ブラックフライデーから週末にかけて継続される。このキャンペーンは、世界中でアマゾンの責任を追及する運動を活発化させている。過去には、ドイツ、フランス 、スペイン、英国、イタリアの各施設で数千人の労働者がストを行い、バングラデシュでは衣料品労働者が街頭に立ち、米国では労働者がストを実施した。また、世界中のアマゾン事務所建物にMake Amazon Payのロゴ、そしてジェフ・ベゾスの邸宅には「pandemic profiteer=パンデミックで暴利を貪る者」の文字が投影され、気候変動活動家が欧州3カ国のアマゾン倉庫の封鎖を行った。
クリスティ・ホフマンUNI書記長は 「アマゾンのあくなき利益追求は、労働者、環境、民主主義を犠牲にしている」と批判、「ベゾスの会社は、労働者の組織化を阻止するために何百万ドルもの資金を費やしてきたが、世界中で起きているストライキや抗議行動は、労働者の正義への願い、つまり組合によって代表されることへの願いを止めることができないということを示している。アマゾンが労働者を公平に扱い、基本的権利を尊重し、全ての労働者を保護する制度を弱体化させないよう、我々は一致して要求する。Make Amazon Pay世界行動デーは、アマゾンの権力乱用に対する世界的な抵抗行動だ」と語った。
そして、最近のいくつかの出来事によって、アマゾンの民主主義への影響力がクローズアップされている。アマゾンが欧州全域でロビー活動への支出を 数百万ドルも過少に報告していることが報告され、また同社が公聴会への参加を拒否していることから、欧州議会は同社のロビイストを追放した。米国では、アマゾンが全国労働関係委員会(NLRB)の合憲性を争う訴訟を起こしたことで、米国のすべての労働者の保護が弱まる恐れがある。
労働者や組合は、世界各地でアマゾンの組合潰しに抵抗している。米国では、アラバマ州の倉庫労働者に対するアマゾンの戦術があまりに極端だったため、連邦政府は最初の組合投票を無効とし、2回目の選挙と今回の3回目の選挙を強行した。カナダ、ドイツ、英国では、アマゾンが労働者を脅迫して組合結成を阻止したとして非難されている。例えば、ドイツの労組ver.diは、アマゾンに団体交渉基準を遵守するよう10年間求めてきた。インドでは、UNIが支援するインドアマゾン労組のメンバーが、酷暑の中での労働条件の改善を求めている。
グローバルな抵抗の日
プログレッシブ・インターナショナルのヴァーシャ・ガンディコタ・ネルトラ共同事務局長は「アマゾンはいたるところにあるが、我々もいたるところにいる。国境を越えて我々の運動が団結すれば、アマゾンにやり方を変えさせるだけでなく、ジェフ・ベゾスの銀行残高ではなく人間の尊厳を優先する世界の礎を築くことができる」と述べた。
このキャンペーンの要求は、規制当局の共感も呼んでおり、進歩的な立法の勝利を後押ししている。米国では、カリフォルニア、ミネソタ、オレゴン、ニューヨーク、ワシントンなど、複数の州がアマゾン倉庫における劣悪な労働条件に直接対処する法律を可決した。英国では、労働組合の認定手続きを簡素化する従業員権利法案が現在議会で審議中であり、EUでは、欧州におけるアマゾンの安全対策が調査されている。
UNIとプログレッシブ・インターナショナルが共同で呼びかける「Make Amazon Pay 」には、UNI、プログレッシブ・インターナショナル、グリーンピース、350.org、タックス・ジャスティス・ネットワーク、アマゾン・ワーカーズ・インターナショナルなど、80を超える労働組合、市民団体、環境保護活動家、税制監視団体が参加する。このキャンペーンは、アマゾンが労働者に公正な賃金を支払い、労働組合への加入権を尊重し、適正な税金を支払い、真の環境持続可能性に取り組むという共通の要求を掲げて団結している。
Make Amazon Pay 世界行動デーについて
Make Amazon Pay 世界行動デーは、2020年のブラックフライデーに UNIとプログレッシブ・インターナショナルによって開始された。毎年、この運動は拡大し、アマゾンに対して利益よりも人々を優先するよう求める労働組合、活動家、支援者団体の取組みを結びつけている。30以上の労働組合、環境保護団体、市民団体が参加する Make Amazon Pay世界行動デーは、体系的な変化を求める結束した呼びかけで、アマゾンの力に挑戦する日となっている。









