
11月25日の「女性に対する暴力撤廃国際デー」は、ジェンダーに基づく暴力の根絶のための16日間キャンペーンの始まりを告げる日だ。2024年の今回、UNIは、差別、暴力、偏見のない職場の構築に向けて、ジェンダーの視点を取り入れた労働安全衛生政策に焦点を当てる。
特に、生理(Menstruation)、出産(Maternity)、更年期(Menopause)の3つのMを中心に、女性の健康を支援し、安全な職場を作り、差別をなくすため、労働組合がどのように組織化し、キャンペーンを行っているかを紹介する。
3つの「M」はすべて自然な生物学的現象であるにもかかわらず、多くの文化や職場では依然としてタブー視されている。これは多くの場合、労働者の権利やニーズの軽視につながり、暴力の根本原因のひとつである差別を生み出している。
ヴェロニカ・フェルナンデス・メンデスUNI機会均等局長は、「生理、出産、更年期という自然なプロセスは世界人口の半分に影響を与えている。これらについて、負のレッテル貼りがなされたり差別が生まれたり、サポートが欠如していると、ジェンダー平等が損なわれ、ジェンダーに基づく暴力の一因となりえる。これらの問題に対処するには、包括的な政策、教育、そして我々の経験に対するより大きな包摂性と尊重に向けた文化の変革が必要だ」と訴える。
UNIは、ILO条約第190号(C190)および勧告第206号(R206)の批准と実施を要求するだけでなく、一連のマニュアルを通じて、職場におけるより良い政策と支援制度を求めて闘う労働組合を支援している。
1:生理マニュアル
生理中の労働者が直面する職場での課題について、誤解を解き、取り組むことを目的としている。このマニュアルでは、適切な衛生設備を利用できないこと、生理に対する偏見が依然として続いていること、そしてこれらの要因が子宮内膜症や貧血などの健康状態を悪化させることを説明している。また、生理休暇に関する規定の交渉、衛生設備の利用の確保、職場でのプライバシーと尊厳の擁護など、生理中の労働者を支援する方法についてのガイドラインを労働組合に提供している。
2:出産マニュアル
ここでは、出産が労働者に与える影響や、妊娠中および授乳中の女性が直面する制度上の不平等について考察している。 安全な労働条件や有給休暇など、出産保護の実施に関する実践的な指針を提供している。 また、代理出産、養子縁組、世界中の女性が直面する育児危機を考慮したより良い出産政策の推進における労働組合の役割についても論じている。 産前、産中、産後の女性に適切な権利を確保するための団体交渉の重要性について論じている。。
3:更年期マニュアル
更年期マニュアルでは、更年期に関連する生物学的、心理学的、社会的変化についての洞察を紹介し、職場認識や支援の欠如、ハラスメントや差別など、更年期の女性が直面する課題を取り上げる。リスク評価の交渉、柔軟な勤務形態の確立、換気の不備や快適性を欠く制服など症状を悪化させる可能性のある職場環境への対処を通じ、労働組合が更年期の労働者を支援するための枠組みを提供している。
※日本語版のマニュアルは、「出版物」のページ下部よりアクセスできます。