UAゼンセンがブレイキング・スルー賞を受賞:パートタイム労働者の組織化に尽力

UAゼンセンが、「UNIブレイキング・スルー賞」を受賞した。より高い賃金とより良い雇用を求めて商業部門のパートタイム労働者の組織化を支援する同組織の取組みを称えるものである。

2023年9月に開催された前回の定期大会以来、約190万人の労働者を代表する同組織は、4万6,500人以上の商業労働者を新たに組合員とし、この新規組合員の89%はパートタイム労働者である。

永島智子UAゼンセン会長は、「ブレイキング・スルー賞の受賞は大変名誉なことであり、UAゼンセンの仲間と喜びを分かち合いたい。『組織化』と『賃上げ』は最優先課題であり、今後も仲間づくり、同一価値労働同一賃金実現に向け、UNIと連携して取り組みを進めたい」とコメントした。

多くの職場で、UAゼンセン加盟組合はパートタイム労働者一人ひとりに労働組合加入の重要性を説明しており、スーパーマーケットや専門店など商業部門のさまざまな分野で組合員数が増加している。特筆すべきは、日本で約 1,700 のドラッグストアを展開するスギ薬局ユニオンにおける約16,400名の組合員の拡大である。

パートタイム従業員は現在、UAゼンセンの組合員総数の61%以上を占めている。こうした組合員数の増加によって、力も増している。

UAゼンセンは2024年の労働条件交渉(春闘)でインフレ率を上回る賃金を取り決め、150万人を超える労働者の生活条件の改善を確保した。従来、パートタイム労働者はフルタイム労働者よりも賃金が低いが、パートタイム組合員の加重平均賃上げ率は5.75%と、前年6月末時点の賃上げ率を大幅に上回った。組合の交渉によって正社員とパートタイム従業員の賃金格差が縮小したのは、今年で9年連続となった。

これらの成果は、労使が対等な立場で互いを尊重し、信頼関係を築くというUAゼンセンの労使関係のコンセプトに基づいている。両パートナーは正社員だけでなくパートタイム組合員にも公正・公平に成果を配分するよう交渉し、事業・産業の発展のために日常業務と生産性の向上に協力している。UAゼンセンは、パートタイム労働者が組合に加入し、安定した労使関係を構築することの利点を使用者に示すことに成功した。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「パートタイム労働者の組織化におけるUAゼンセンの成功から、世界中の組合がインスピレーションを得ることを願っている。職種や労働時間に関係なく、組合がすべての労働者に働きかければ、労働者は賃金と労働条件の改善を勝ち取ることができるということが証明された。UAゼンセンはブレイキングスルーによって、同組織のみならず日本経済全体を強化した」と称賛した。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「UAゼンセンの功績は、組合がパートタイム、フルタイムを問わず、すべての労働者のために力をつけることを優先すれば何が可能であるかを示している。アジアだけでなく世界中に強力な模範を示している。UAゼンセンがこのような賞を受賞することを誇りに思う。UAゼンセンと協力し、 労働者の生活向上を支援し続けていきたい」と同組織の受賞を喜んだ。