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世界中で労働者の力を構築してきたUNIの20年を祝う

UNIは、2021年3月9日、20周年記念イベントを開催し、2000万人のメンバーを持つ国際産別労働組織(グローバルユニオン)が労働者の力を構築してきた20年の歴史を振り返り、次の20年を展望した。

司会を務めたアルケ・ベシガーUNI副書記長は、「コロナ禍のため、記念イベントはオンライン開催となったが、世界中の組合役員、活動家、そしてUNIサポーターの皆さんと共にこれまでの数々の素晴らしい成果を称えると共に、連帯の精神を再確認する機会としたい」と挨拶した。

「今日のUNIは、明確なビジョンを持ったリーダー達によって創られ、私達がそのビジョンを一つ一つ実現してきた」とクリスティ・ホフマンUNI書記長は誇らしげに述べた。

UNI創設に尽力した4つの国際産別労働組織のリーダー、フィリップ・ジェニングス初代UNI書記長(FIET出身)、フィリップ・ボイヤー前UNI副書記長(CI出身)、アドリアーナ・ローゼンツバイク前UNI米州地域書記長(IGF出身)、トニー・レノン前MEI会長がそれぞれ、黎明期から草創期を振り返った。

「私達は、組合の国際協力の在り方をダイナミックなものに変えたいと思った」と、ジェニングス初代UNI書記長は熱く語った。「創設当初から、UNIは新たなミレニアム(千年紀)に生まれた新しい国際産別労働組織なのだとアピールし、結果を出すことにコミットしていた。」

その言葉通り、数々の成果(ブレイキングスルー)がスクリーンに映し出された。第3回UNI世界大会(2010年、長崎)のスローガンでもあった「ブレイキングスルー(突破)!」は、その後、UNIの中で“成果”を表す言葉としてずっと使われている。

これまでに、日本の髙島屋、イオンを含め50社以上の多国籍企業とUNIはグローバル協定(GFA)を締結し、世界中の何百万人もの労働者がこれらの協定の対象となっている。多国籍企業毎に、様々な国の労働組合を結集した同盟(労組アライアンス)が結成され、定期的に経営陣と対話を行っている。アマゾン、テレパフォーマンス等の企業をターゲットに国境を越えた組織化キャンペーンが展開されている。ジェンダー平等の点でもこの間、大きく前進した。労働者のために、ゲームのルールを変えようと、世界中で野心的な取組みを行ってきた。長崎世界大会で満場一致で採択された「核兵器の無い平和な世界」に向けた取組みは、核兵器禁止条約の発効につながった。

「我が米州地域で私は、UNIがどのように変化してきたか、そしてUNIが加盟組織や組合員のために、どのように違いをもたらしてきたかを、身をもって体験した」と、ルーベン・コルティナUNI会長は述べた。

UNIは世界の隅々まで影響力を及ぼしてきた。ナイジェリアのDHL組合員、アルゼンチンの銀行労組組合員、ポーランドの介護労働者、米国の警備員、不当に投獄された韓国の組合役員、マカオのカジノ労働者、マレーシアの放送局の組合役員が次々に、「組合があることで生活が変わった」、「UNIとUNIの仲間によって助けられた」と証言した。

コロナ禍にあって、組合があることはかつてなく重要である。

次の20年に向けて識者から示唆を得るためのパネルディスカッションでは、コロナ危機を克服し、より強い組合となる必要性が強調された。

「私達はこの好機を捉えなければならない」とホフマン書記長は強調した。「労働組合は、コロナ禍の間に、世の中のためになる力として広く認識されるようになった。そして労働者は貧しいままなのに、コロナで暴利を貪る人達がもっと裕福になるのを目の当たりにした。この怒りを集団の力に変える時だ。」

パネルディスカッションにはこの他、オックスファムからガブリエラ・ブシェール・エグゼクティブディレクター、ジャーナリストのオーウェン・ジョーンズ氏、ILO仕事の未来世界委員会メンバーを務めた清家篤慶應義塾大学前学長が加わり、ポストコロナの世界で公正な経済を構築するために、労働組合に期待される役割等を語った。清家教授は、ILO仕事の未来世界委員会報告書から、①人間の潜在能力への投資、②仕事に関わる制度への投資、③ディーセントで持続可能な仕事への投資の拡充が重要であるとし、コロナ禍でこれらへの投資の緊急性が高まったと述べた。

この他、ガイ・ライダーILO(国際労働機関)事務局長、シャラン・バロウITUC(国際労働組合総連合)書記長、ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長、アンヘル・グリアOECD(経済開発協力機構)事務局長、ダニエル・ロゼラ・ニヨン市長らから祝辞を受けた。

UNIの将来は、国際連帯にかかっており、グローバルアクションを通じた労働者のエンパワーメントにかかっている。

UNIは、20周年記念イベントに参加し共に祝ってくださった全ての皆さんに感謝します


世界選手会、東京オリンピックに関して意見表明

安全にオリンピックを成功させるためには、基本的な考え方だけではなく、包括的な感染症防護対策が不可欠

世界選手会は2月上旬、7月23日に開幕予定の東京オリンピックにおいて、人々と選手の健康を適切に保護するためには、基本的な考え方だけでは足らず、きちんと財源の確保された包括的なCOVID-19防護対策が不可欠であると表明した。

60か国以上、100を超える選手会を通じてプロスポーツ界85,000人の選手を結集する世界選手会は、安全にオリンピックを成功させるために国際オリンピック委員会(IOC)が取組むべき、重要な基準も提示している。この基準には、パンデミック発生後、数週間のうちに多くのプロスポーツが競技を再開することができた経験と詳細な交渉が反映されている。

世界選手会の声明は、2月初旬にIOCが、各種国際競技連盟、メディア、放送局に向けて発表した文書や、2020年12月に発表したIOCガイダンスを参照しており、IOCが2月に発表するいわゆるアスリート向け「プレイブック(ルールブック)」公開に先立って発表された。IOCは、大会を開催するかどうかではなく、いかに開催するかが重要であるとの考えを曲げていない。

世界選手会の加盟組織は、サッカー、バスケットボール、ラグビーといった主要なプロのチームスポーツを含む、オリンピック出場選手を代表している。

ブレンダン・シュワブ世界選手会担当局長は、次のように述べている。

「世界選手会は、健康に関する世界中の努力を無駄にすることのないように、安全でフェアなオリンピックを成功させるという共通の目標をIOCと共有している。日本国民と世界中の選手には、これを下回る事態はふさわしくない。しかし、成り行き・状況任せはあり得ない。これを実現するために、いかなる費用も惜しまれてはいないことを皆が知る必要がある。」

東京オリンピックは、世界的な新型コロナウィルス感染症拡大に打ち勝つための国際社会全体の取組みの重要な分岐点に開催が予定されている。感染率・死亡率の驚異的な増加や、より強力な感染力を持つ新たなウイルスの出現に対する対応、そしてワクチンの世界的な展開は、スポーツではなく公衆衛生を第1に考えて対処する必要がある。

「IOCのトーマス・バッハ会長は、(1)ワクチンの開発、(2)検査の改善、(3)多くのプロスポーツの競技再開の3点が、東京オリンピックの安全な開催についてIOCに自信を与えてきたとしている。しかしIOC独自のガイダンスでは手続きや検査率も不十分で、プロスポーツの経験から学ぶことをしていない。更に、ワクチン接種の展開にあたり、より弱い人々やエッセンシャルワーカーのニーズよりも選手を優先させるべきではない。」

シュワブ担当局長は続ける。「各種選手会は、パンデミック発生当初から、人々と選手の健康を第1に考え、たゆまぬ努力をしてきた。公衆衛生、感染症、疫学、労働安全衛生、選手育成、メンタルヘルス、福祉等の分野の専門家とも協議を重ねたことで、高リスク環境にある高リスク集団の選手を含め、COVID-19の有害な影響から選手を保護するための包括的で洗練された競技再開プロトコル(RTPプロトコル)の交渉が可能になった。」

「プロのチームスポーツの経験は、その成功の鍵をIOCが十分に認識し、五輪レベルにまで拡大してこそ、IOCにとって貴重な前例となり得る。つまり、詳細なプロトコルの厳密な実施、多額の財源投資、そして何よりも、いつ、どのように、なぜ変更する必要があるのか等を含め、取られる対策について選手やその代表者との交渉及び継続的なコミュニケーションが欠かせない。」

「これらの基本が守られることなく、多くのスポーツイベントが、人々や選手を許容できない回避できたはずのリスクに晒してきた。同様のことをオリンピックで行えば、スポーツの社会的地位を脅かすことになるだろう。」

世界選手会とその加盟組織は、人々と選手の健康を第1に考え、こうした事態が起こらないよう尽力している。意思決定プロセスにおける信頼構築に向けて、我々の知識と専門性を共有するため、我々はIOCとの議論にオープンである。同時に各種選手会は、選手のキャリアと生活が適切に保護されるよう、必要な措置を講じていく。

東京オリンピック開催に向けた最低要件

安全でフェアな東京オリンピック開催に向けた義務と責任を確実に果たすため、いくつかの最低限のコミットメントがIOCに求められている。

RTP(競技再開)プロトコル

RTPプロトコルは、多くの場合何百ページにも及び、COVID-19に関連するリスクから選手や接触可能性のある全ての人々を保護するために策定された詳細な対策が含まれている。また、以下のような基本的な疑問にも答えている。

  • 選手及びコーチや医療スタッフ等の必要不可欠なスタッフは、無菌環境を作り、選手間の感染を防ぐため、「隔離ハブ」に置かれるべきか。
  • 検査と接触者追跡対策。
  • 競技やゲームの長さ等、従来の競技フォーマットを変える必要があるかどうか。
  • 検査の結果、陽性であれば通常、チームメイトや最近の対戦相手を隔離する必要が生じるが、延期とする場合にはどうなるのか。多くのスポーツで「フレキシブルなスケジュール調整」が不可欠な特徴となっている。

日本発着の安全な渡航手配と保護対策の確保

国境を超える移動は、パンデミックにより壊滅的な影響を受け、世界中で競技の休止が余儀なくされた。プロスポーツ界でも国際的な競技会の再開は最後になった。多くの選手が陽性反応を示し、その後の競技会に混乱を引き起こした。COVID-19が公衆衛生全体にもたらす、より広範なリスクに鑑み、現在多くの国で、入国時に隔離義務を課すようになっている。IOCは、参加する全ての各国オリンピック委員会とその政府との間で、日本発着の安全な渡航に関わる取決め及び財源確保に取組まなければならない。例えば、隔離義務、隔離場所や期間の評価や、発生した費用がカバーされるようにすること等だ。得られる知識に基づけば、IOCの現在の指針に書かれている、東京到着時に全ての選手は隔離を必要としないという要件を除外するのは、時期尚早である。

厳格かつ有効な検査体制の提供

オリンピック出場予定の約11,000人の選手と、選手が接触する可能性のある選手村や大会のサポートスタッフのために、包括的な検査体制が保証されなければならない。多くの国におけるパンデミックの状況に鑑み、今は1日に数回の検査を行うプロスポーツチームもある。オリンピックでは、このような定期検査実施のための財源措置が必要であり、緊急の予防・改善策を周知できるよう検査結果は迅速に得られるようにしなければならない。

日本における「COVID-19安全研修」、競技・宿泊環境の保証

基本的な公衆衛生上のアドバイスやRTPプロトコルに加え、最低でも、公共交通機関を利用した移動や、選手がウィルスに晒される可能性のある状況での移動は禁止すべきである。全ての選手には宿泊用個室が提供され、必要とされる社会的距離が保たれるよう、選手村の定員管理のための明確な制限と手順が整備され、有効な個人用防護具が容易に利用できるようにしなければならない。

必要な治療やケアの選択肢を利用できるようにすること

COVID-19検査で陽性反応が出た場合の隔離専用の施設、治療、接触者追跡のための手順、緊急時における出身国への医療搬送が含まれるべきである。同時に、COVID-19とは関係ない傷病に通常必要とされる、あらゆる治療やリハビリテーションを受ける権利が損なわれてはならない。今回のオリンピックに関しては、比類なく困難な状況に配慮し、選手のメンタルヘルスに対する支援も含まれるべきである。

出場権を得た全ての選手のための安全でフェアな競技会

出場資格のある全ての選手が競技できるようにすること、中止となった予選に関し公平に対処すること、日本への到着前後に選手が定期的なトレーニングプログラムの全てに参加できるようにすること、選手が心身のコンディションを整えるための時間が与えられること、が必要である。

オリンピックから生じるリスクを選手が負わないようにする

選手は、免責同意書への署名またはその他の手段を通じ、オリンピックへの参加により生じるリスクを負うことを求められてはならない。明らかな健康リスクがあるにもかかわらず、経済的・商業的判断が大会開催を継続する決定の重要な要素となっているが、選手は競技に出場する上で報酬を支払われるわけでもなく、またIOCによって潜在的な報酬にも制限が課されている。世界的な健康危機の最中にあっては言うまでもなく、しかしいかなる時であってもオリンピックから生じる経済的・健康的リスクを選手に負わせるのは明らかに不当であろう。

2月初旬にIOCが、国際競技連盟(IFs)、メディア、放送局に対して発表した文書では、詳細は触れられていないが、「あらゆる配慮を払ってもなお、リスクと影響は完全には排除することはできないかもしれない。従って、自己の責任においてオリンピック及びパラリンピック競技大会に参加することに同意する」としている。

オリンピック運動の富を生み出す選手の本質的な役割を考えれば、この条件は選手にまで拡大解釈されてはならない。

国際オリンピック委員会、国際競技連盟、各国のオリンピック委員会、東京大会組織委員会の責任

全ての選手は、東京大会のCOVID-19に関するプロトコルと対策を遵守する責任を持つ。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)、国際競技連盟、各国のオリンピック委員会、東京大会組織委員会には、人々と選手の健康を守るという、集団として及び個別の義務と責任がある。IOCが2月初旬に発表した国際競技連盟向けの「プレイブック」には、大会に参加するスポーツの統治機関としての国際競技連盟固有の責任は取り上げられていない。代わりに、世界中の大抵の職場や公共の場で見られるのと似たような参加者の行為に言及した、一般的文書となっている。

次善の策(プランB)

IOCは常に、公衆衛生の危機が重大な局面にあることを認識しなければならない。我々全員が期待していた世界的な収束にはまだ至っていない。IOCは、オリンピックを再度延期せねばならない場合には、透明性のあるシナリオを計画しなければならない。短期間でこのような大規模イベントを開催することに伴うリスクを軽減するため、より長期的なスケジューリングの工夫も含め、安全に開催する他の選択肢を見極めなければならない。

UNIのメンバーである世界選手会は、プロスポーツ選手や競技者を組織し、意見を代弁する唯一の国際組織として、60か国以上、100を超える選手会の85,000人の選手を結集している。その役割は、組織された選手の意見が、国際スポーツ界の最高の意思決定レベルに届くようにすることである。


第22回UNI-LCJ年次総会、新体制でUNI Apro運動牽引を誓う

2021年2月15日、第22回UNI-LCJ年次総会が初めてオンライン併用で開催された。コロナ禍で延期や変更を余儀なくされた2020年度活動報告、会計報告、監査報告を承認した。続いて、UNI Aproにおける6部会大会等の主要行事を含む2021年度活動計画及び予算が承認された。最後に役員改選があり、松浦UAゼンセン会長がUNI-LCJ議長に再選され、事務局長として新たに森川容子が選出された。

就任挨拶を行う森川新事務局長
上田事務局次長

続く記念講演には各加盟組織及び来賓等約100人が出席した。

主催者を代表して挨拶した松浦議長は、UNIやUNI Aproがコロナ禍にあっても組織化の手を緩めず、エッセンシャルワーカーや弱い立場にある労働者のために取組みを続けてきたことに触れ、今後もパートナーシップ労使関係を大切にしながら労働運動を発展させていきたいと決意を述べた。

また来賓として、厚労省の井内総括審議官は、政労使の社会対話によりコロナ禍の難局を乗り切っていく重要性を強調した。

神津連合会長は、ビデオメッセージを寄せ、労働者にとって非常に厳しい状況であるが、雇用や生活を守り、セーフティネットを拡充し、希望と安心の持てる社会の実現に向けて、労働運動は共に連携して取組んでいこうと呼びかけた。

その後「ウィズ/ポストコロナの国際労働運動」と題し、クリスティ・ホフマンUNI書記長(スイスからオンライン参加)及びラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長(ネパールからオンライン参加)から、過去1年の振り返りと今後の展望を聞いた。

ホフマン書記長は冒頭、年明け早々、米国でバイデン大統領率いる民主党政権が誕生したことや、米国のグーグル労働者が組合を結成したこと等の喜びと今後への期待を述べた。UNIはコロナ禍の間、エッセンシャルワーカーの労働条件改善に向けたキャンペーンに精力的に取組んだことや、デジタルな組織化スキルを深めてきたことを紹介した。2021年は、コロナ禍で加速したリモートワークの課題やリストラの課題に取組むこと、企業に説明責任を負わせるために、OECDガイドライン等の枠組みを活用しながら、運動を進めていくと述べた。アジアでは、ミャンマー、香港、フィリピン等で民主主義が危機に瀕していることにも触れ、UNI Aproと緊密に連携しながら国際労働運動全体として弾圧されている人々の支援に全力を挙げると強調した。

アチャリャUNI Apro地域書記長は、コロナの大打撃を受けアジア太平洋地域の特に途上国において労働者の状況が悪化していることを報告した。そのような中、労働者を勇気づけるキャンペーンに日本の加盟組織やリーダーが積極的に参加していることに、感謝の言葉が述べられた。最後に、UNI Aproはワンチームとして、コロナを克服し、より良い復興に向けて、政労使の議論に積極的に参画していきたいとの決意を語った。

講演後には、「コロナ禍を理由に労働者が不利な立場に置かれる国が多い中で、政労使の協力によって乗り切ろうとしている事例があれば教えてほしい」(全労金・末留委員長)、「UNI長崎世界大会で女性参画比率40%の目標を採択して10年が経過したが、前進したと評価できるか」(印刷労連・古賀副書記長)、「在宅勤務等の働き方が普及する中で、とりわけ就業経験の少ない若年層にはワークライフバランスやメンタルヘルス上の課題が生じている。このような新たな課題を解決するためのヒントはないか」(日放労・松波中央執行委員)、「グーグル労組結成までの経緯や苦労した点」(UAゼンセン・中田国際局局員)等の質問が出された。

閉会にあたり、野田副議長は、引き続き建設的労使関係の普及に努めるべく、アチャリャUNI Apro地域書記長を支え、松浦議長、森川新事務局長・上田事務局次長の下、UNI-LCJとして力強く活動を展開し、より良い復興を共に目指していこう、と参加者全体を鼓舞した。


「ミャンマーの人々は黙っていない」UNIも民主主義を要求するグローバルな騒音アクションに参加

ミャンマーの軍事政権が民主主義を支持するデモ参加者に対し、ますます暴力的な戦術に訴える中、UNIは国際労働運動の仲間と共に、2月11日、民主的統治への復帰を要求するための騒音爆幕に参加する。

世界中の組合活動家は、ミャンマー大使館、領事館、事務所の外やインターネット上で騒ぎ立てることで、連帯を示している。こうした連帯行動は、ヤンゴンにおける毎晩の騒音抗議を真似するものだ。

「ミャンマーの人々は黙っていない。警官に叩かれても、撃たれても、放水されても、毅然として民主主義を訴えている」とクリスティ・ホフマンUNI書記長は述べた。「今日、世界中の労働組合は、声をあげている。非合法な軍事政権への経済的支援を断ち切るよう、我々の国や企業に呼び掛けている。特に、インターネットを遮断せよとの軍からの悪意ある指令を無視するよう、携帯事業者やインターネットプロバイダーに要請する。」

世界的なアクションは2月11日、中央ヨーロッパ時間午後2時30分に開始される。

「民主主義の価値観は労働組合の価値観であり、ミャンマーの組合員は軍事政権に終止符を打つため最前線で闘っている。我々は彼らに連帯し、民主主義を取り戻し、拘束されている人々が釈放され、情報が自由に配信されるよう、共に闘う決意だ」と、ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は述べた。

9日に、UNIをはじめとするグローバルユニオンは、ミャンマーのために立ち上がるよう、企業や政府に圧力をかける声明を発表した。


ASEAN:三者パートナー、第11回ASEAN地域三者社会対話会議で、より良い復興に向けたコミットメントを再確認

2020年12月17~18日に開催された第11回ASEAN地域三者社会対話会議において、ASEAN地域の政労使パートナーは、新型コロナウィルスの感染拡大(パンデミック)がASEANの労働者や企業に与えている影響について議論した。

この会議は、ASEANサービス労組協議会(ASETUC)、ASEAN労働関係高級実務者会合(SLOM)、ASEAN使用者連盟(ACE)、ASEAN事務局が共同で、主催国ベトナムの労働・傷病兵・社会問題省(MOLISA)及びドイツのフリードリッヒ・エーベルト財団(FES)の全面的な支援を受けて開催された。

モハメド・シャフィー・BPママルASETUC議長は、参加者を歓迎すると共に、初のオンライン開催に対するACE及び2020年のASEAN議長国であるベトナム政府の協力に感謝の意を表した。オンラインでの開催となったため、ASEANのサービス部門の多くの組合指導者のオブ参加が可能となった。

会議では、パンデミックが経済界と労働者に与える影響の緩和に向けた政労使ステークホルダーの対応について、有意義な評価が行われた。国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)及びILOの代表からの発言により充実した議論となり、ASEAN地域においてより良い社会的保護が広く適用される必要性が強調された。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、地域の労働者に対するCOVID-19の影響を検討する中で、パンデミック中にデジタル化への移行が加速した点や、不安定な非正規労働者に社会的保護を拡充する必要性について指摘した。また、より良い労働条件の確保と職場の安全強化に向けた具体的な対策を実施することによって、全てのエッセンシャルワーカーの貢献に応えるよう主張した。

参加者は、COVID-19パンデミックにおける社会パートナー間の協力強化こそが、人間を中心にしたASEAN構築に不可欠であることを確認し、ASEAN地域の全ての人に、より健康で、優しく、公平な未来を提供するべく、責任を共有し、連帯して取組んでいくことを再認識した。


UNIは米国の労働運動と共に、反民主主義的白人至上主義者による連邦議会襲撃を非難する

騒乱は収まり、催涙ガスも消え去った。ジョー・バイデン氏は、合法的に米国大統領就任が確定した。しかし、米国の民主主義を破壊しようとした右翼の過激派と白人至上主義者による不名誉な試みは世界を驚愕させた。世界の民主主義の規範がこれ以上侵食されぬよう、行動を起こさなければならない。

UNIは米国の加盟組織と共に、連邦議会に対するこの恥ずべき襲撃を糾弾する。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「1月6日、世界中の人々は、米連邦議会が武装した右翼テロリストの暴徒に包囲されているのを、恐怖の中で見守っていた。トランプ大統領が任期中に憎しみと白人至上主義の炎を煽ってきたことで、過激派は暴力へと駆り立てられた。無力な治安部隊は簡単に圧倒されてしまったが、これは昨夏の『黒人の命は大切』を掲げるデモ参加者に対する軍国主義的な対応とは全く対照的なものであった。これは民主主義に対する凶悪な攻撃であり、民主主義の制度を強化し、米国内外で根本的な変化を起こすことが急務であることを思い起こさせるものである」と述べた。

メアリー・ケイ・ヘンリー全米サービス労組(SEIU)委員長は、「連邦議会の襲撃は、何千万人もの黒人、褐色人種、白人、アジア太平洋諸島人、先住民等の有権者の票を無効化させようとする試みである」と憤り、力強い声明の中で次のように表明した。「この暴動は、我々が大切にするものを脅かそうとして、力を振りかざしている。我々が大切にするもの、それは、あらゆる人種の家族が繁栄し、良い仕事に就き、適切な医療を受け、子供たちが安全に暮らし、清浄な空気を吸えるようにすることだ。このようなことは決して許されない。労働運動の中で、我々は分断と憎しみの教訓を学んできた。全ての米国労働者とその家族が犠牲を強いられてきた。これ以上は容認できない。この攻撃に対処するために、我々は、この国が明らかに必要としている変革を躊躇なく要求していく。」

クリス・シェルドン全米通信労組(CWA)委員長は、暴徒による「メディアを殺せ」というメッセージと彼らの抱く人種差別的イメージに注目し、行動への呼びかけを行った。「報道の自由と共に、我々のような自由で民主的な労働組合は、共通の目標に向けて団結する労働者の力を恐れるファシストの標的となっている。我々は、民主主義を強化し、白人至上主義とファシズムに抵抗する闘いにコミットし続けなければならない。我々は昨年春に開始したプロセスを継続し、我々の組織内を含む、あらゆる人種差別の根絶に向け、いっそう努力しなければならない。共に全ての労働者のために力を構築しよう。」

ヘンリーSEIU委員長、シェルトンCWA委員長の両氏は、多くの議員同様に、トランプ氏即時解任を求めている。

米国最大の労働組合組織であるアメリカ労働総同盟・産別会議(AFL-CIO)のリチャード・トラムカ会長は、今回の襲撃を「法を守る全ての米国人の憲法上の権利を侵害する行為であり、労働運動は決してこれを容認することはできない。今も、これからも」と非難した。 スペインのナショナルセンターである労働者委員会は、この襲撃を非難する声明の中で、バイデン次期大統領が当選した要因の1つは、労働者の社会的保護の拡大を公約に掲げていたことだが、民主主義の基本的規範を回復せねばならない状況となった今、困難に陥っていると指摘した。


2021年、共に立ち上がろう!

ルーベン・コルティナUNI会長ビデオメッセージ(スペイン語)

UNIファミリー、兄弟姉妹の皆さん

新年にあたり、2020年、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の中、奮闘された皆様のご尽力に感謝申し上げたいと思います。

既にご承知の通り、世界でワクチン接種が始まりましたが、ウィルスは未だ猛威を振るっております。

国際労働運動の仲間と共に最前線に立っておりますが、私達はこの先、より良い通常に戻るため、引き続き緊張感をもって取組んでいきたいと思います。

私達は今なお、経験しているこの現状を論理的に理解しようと努めながら、足元では医療体制の整備、根本的には政治経済の立て直しを考えなければなりません。

国際労働運動が訴えてきたように、以前より良いニューノーマル(新たな日常)を構築する必要がありましょう。

新たな、より良い日常とは、環境に配慮し、富を平等に配分する必要性や、持続可能な開発のシナリオを重視するものです。

少なくともこの3点に配慮がなされなければ、不確実性はこの先も続くと思われ、更なるパンデミックに見舞われる不安が拭えません。新たな経済危機が訪れ、必然的に労働者や排除された人々が影響を受けるのです。

引き続きウィルス感染防止対策を徹底し、同僚の職場の安全衛生確保に取組む必要があります。しかし根本的には、先に述べた、より良い日常を構築する上で意思決定に影響を及ぼすには、私達が国レベル、地域レベル、現場レベルで強力な存在感を持たなければなりません。

改めて皆さんに感謝申し上げると共に、世界の緊張関係が解消されようとしている中、国際労働運動としても主張すべきことがたくさんあることを強調したいと思います。そうすることには歴史的な教訓が多々あるからです。

私達の組織を強化し、私達自身を大事にし、新年のスタートを切りましょう。労働運動の中で、私達はどのようにコロナによって破壊されたものを建て直し、前進していくかを深く議論していきましょう。

ビデオではありますが、皆様に心より連帯の気持ちを送ります。2021年が皆様にとって素晴らしい年になりますように祈念申し上げます。ご静聴ありがとうございました。


世界選手会、イランのレスリング選手の死刑執行に深い悲しみと怒り

世界選手会は、9月13日、イランのレスリング選手、ナビド・アフカリ氏の死刑が執行されたとの報に大きな衝撃を受け、哀悼の意を表する。

ナビド選手は、拷問により、2018年の反政府デモの際、警備員を刺殺したとの虚偽の自白をさせられた末に死刑宣告を受けていた。

イラン政権からすれば、彼は平和的な反政府デモに参加しただけの罪だった。

世界選手会のブレンダン・シュワブ部長は、「ナビド選手への衝撃的な不正義に対し、世界中のスポーツ界の、勇気ある人権擁護者から大きな支援が次々と寄せられた。にもかかわらず、イラン政権によって彼の命は奪われてしまった」と悲痛な面持ちで述べた。

「ナビド選手は、アスリートとして成功を収め、人気があったために標的にされた。このような残忍な行為は、民衆を恐怖に陥れ、反対意見を持つ者を黙らせるための見せしめとして行われた。我々は彼のことを決して忘れずに、今こそ、他の人が二度とこのような運命に苦しむことのないよう結束していかなければならない」と決意をあらたにした。

そして、ナビド選手の正義を訴え続けた全ての人々、とりわけ、サリー・ロバーツをはじめとするレスリング界や世界中の人権団体に心から感謝した。 シュワブ部長は、「ナビド選手の死を無駄にしないようにしなければならない。これからもアスリートの権利のために闘い続ける。世界のスポーツ界は、人権を濫用する者に最高基準の説明責任を取らせるようにしていく」と力を込め、「ナビド選手の名において、しなければならないことはたくさんあるが、今日は、取り戻すことのできない彼の死に打ちひしがれる遺族や友人の心に寄り添いたい」と語った。


世界選手会、イランに、著名なレスリング選手の命を救うよう要求

世界選手会は、イラン司法当局に、同国の著名なレスリング選手ナビド・アフカリ氏の明日の死刑執行を直ちに停止するよう要求する。

ナビド選手(27歳)は、2018年の反政府抗議デモの間に起きた治安部隊の殺害に関して、拷問を受け、虚偽の自白をさせられた末、2度死刑宣告を受けた。

ナビド選手は、その年、イランの景気悪化と政治的弾圧に反対して自然発生したデモに参加した何千人ものイラン市民の1人に過ぎなかった。

しかし彼は、人気がある著名なアスリートを見せしめとして、平和的な抗議に参加する人権を敢えて行使しようとする他の人々を脅迫することを意図したイラン当局によって不当に標的とされた。

アスリートは決して、政府によって、市民を怖がらせ操るための政治的人質として使われてはならない。スポーツ界全体で、イランにナビド選手の死刑判決を覆し、起訴を取り下げ、警察及び司法当局に身柄を拘束されている間に受けた虐待を調査するよう、団結して要求しなければならない。

世界選手会のブレンダン・シュワブ部長は次のように訴えた。「ナビド選手は、スポーツ選手で成功を収めたから、選び抜かれ、拷問され、死刑を宣告されたのだ。アスリートを処刑するという恐ろしい行為は、スポーツの基盤である人道的価値を否定することに他ならない。普遍的なスポーツコミュニティの一員としての権利を、イランは失うことになるはずだ。」

ナビド選手の死刑執行は9月9日とされ、国際オリンピック委員会(IOC)理事会は、その日に召集されることになっている。「国際スポーツの最高権威として、IOCはその影響力を利用して、イランに人権と人道的価値観に関するIOCの国際基準を守るよう要求することが不可欠だ。さもなくば、オリンピック運動の一員から除外されるリスクを負うかもしれない、と。世界レスリング連合や、FIFA(国際サッカー連盟)等、他のスポーツ連盟も同様にイランに影響力を持っている。だからナビド選手を守る義務がある」と強調した。

元プロサッカー選手で、アムネスティの大使を務めるクレイグ・フォスターは、バーレーン出身で亡命を希望したサッカー選手ハキーム・アルアライビが虚偽の刑事責任によりバーレーンに送還されないよう、命を救う国際キャンペーンを2019年に展開した時の中心人物だ。「国際スポーツコミュニティの一員には基本的な義務がある。人権を行使したアスリートを拷問にかけ処刑することは、人間性の原則と一致すると言われるスポーツの原則を甚だしく違反することに等しい。イランに対し直ちに、“アスリートの社会的地位とコミュニティの信頼は政治的手段として使われてはならない、いかなる状況の下でも乱用されてはならない、国際スポーツ界に参加するための基本的要件は関係者全員の人権を擁護することだ”という明確なメッセージを送り、国際スポーツ界からの除外を脅すべきだ」と語気を強めた。

#SaveNavidAfkari(#ナビドアフカリを救え)キャンペーンを支持しよう。オンライン署名はこちらのリンクから http://chng.it/szj5zyfPj9 


世界のアスリート、人種間の平等を要求する米国プロスポーツ選手を支持

米国のNBA 、WNBA、MLS、MLBで人種間の平等を訴えるプロスポーツ選手らが試合をボイコットしてスポーツ界を揺るがした翌日、ブレンダン・シュワブ世界選手会担当部長は、次の声明を出した。

「アスリートの行動によるスポーツ界の歴史的な動きは、社会を改革し、人権を押し進める原動力となりうることを示してきた。選手らのボイコットは、この闘いは続いていることを示している。北米でのプレー復帰に関する状況がいまだ不透明な中、1つだけ確かなことがある。人種間の平等を目指すアスリートの取組みは、断固として揺るがないということだ。北米や、その他アスリートらが声を上げるならどこであれ、その信念に対する我々の支援もまた、揺るがない」

ボイコットはNBAのミルウォーキー・バックスが先陣を切り、その後、北米のプロスポーツ界に広まった。ボイコットは、ウィスコンシンで29歳の黒人男性、ジェイコブ・ブレイクさんが警官に銃撃された数日後に始まった。これまで何年も、NBAのアスリートやNBA選手会は、構造的な人種差別の解体を先頭に立って要求してきた。

世界選手会は、世界のスポーツのガバナンスにおいて組織化されたプロスポーツ選手の声を代表し、NBPA、WNBPA、MBPLAを含め、60カ国以上、100を超える選手会の85,000人もの選手を結集している。


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