ブログアーカイブ

UNI-LCJユース、長崎で国際労働運動と平和について学ぶ

2013年9月27~30日、長崎で第13回UNI-LCJユース英語セミナーが開催され、情報労連、UAゼンセン、自動車総連、JP労組、全信連より21名の参加者と、南アフリカ・SACCAWU(商業労組)からステファニー・シェリリーン・ダフィ、ネパールテレビ労組からプジャ・シュレスタ、ミャンマー・シャン州地域開発財団からサイ・ナウ・カム・センが参加した。UNI世界長崎大会以降、2011年の沖縄、2012年の広島に続き、3年ぶりに長崎での開催である。

9月27日夜、全参加者と派遣組織の地元役員との懇親夕食会が開催された。相原UNI-LCJ議長も東京から駆け付け、参加者を激励した。世界大会当時、UNI長崎連絡会事務局長を務め、現在は連合長崎事務局長の宮崎氏からも温かい歓迎を受けた。参加者は翌日からの英語漬け合宿に先立ち、交流を深めた。

28日の開会式では、相原議長が英語で基調講演を行い、国際労働運動について学び、被爆地である長崎からUNI長崎世界大会のテーマ「核兵器廃絶・恒久平和」を次世代に継承していく重要性を訴えた。

海外講師の講演では、ステファニーが、南アフリカにおける若い女性の現状と課題、それに対する労働組合の取組みを紹介した。また、2014年に開催されるUNIケープタウン世界大会の準備について報告した。プジャは、ネパールでの女性の立場と雇用は、教育により少しずつ改善されてきていると述べた。ナウ・カムは、民族間の争いや、軍政から民政への移行過程にあるミャンマーの現状を概説し、「人々への教育こそ国を変える」と述べ、国際社会には市民と政府関係者の両方への能力開発を支援してほしいと訴えた。

グループワークでは、英語で自己紹介をすることから始まり、その後は各組合の青年活動について説明したり、ワークライフバランスについて議論したりした。アフリカ、ネパール、ミャンマーと、様々なアクセントの英語にも徐々に慣れ、活発に議論が行われた。

この他、参加者は、3つの委員会に分かれ、セッションの合間のエクササイズやゲームを指揮したり、プレゼンの司会進行をしたり、UNI-LCJユースブログやFacebookに記事と写真を掲載したりするなど、セミナーの運営をサポートしながら、チームワークを深めた。

29日の午後には、参加者はグループ毎に市内視察ルートを計画して出かけた。原爆資料館や平和公園では原爆の実相に触れ、グラバー園、浦上天主堂、孔子廟などでは、長崎と海外との交流の歴史や文化を学び、海外講師に英語で説明を行った。その後、セミナーで学んだことを英語で発表する最終プレゼンテーションに向けて、各グループは夜遅くまで海外講師と話し合い、練習を行った。

短期間ではあったが、異なる組合/産業の参加者が一致協力し、言葉の壁を越えて、ユニークで創造的なパフォーマンスを披露した。海外講師からは、「原爆の恐怖を初めて実感することができた。平和大使として、この経験を広く仲間に伝えていきたい」、「初日は控えめだった参加者も、この3日間に積極的になった」との感想が述べられた。

写真はFlickr参照


UNI Apro商業、金融、ICTS、郵便・ロジスティクス、印刷・パッケージング、メディア部会大会

各大会、委員会の模様は、Related Files掲載の速報をご覧ください。

Sep1

Aug29

Aug31

Aug30

Aug28


UNI-LCJ/モンゴル加盟協(UNI-LCM)青年・女性セミナー

2013年7月22~27日、モンゴル・ウランバートルで、UNI-LCJ/モンゴル加盟協(UNI-LCM)青年・女性セミナーが開催され、日本から、新井JP労組中執を団長に以下5名から構成される代表団が出席した。モンゴル側は、UNI商業、郵便、ICTS部会に加盟する7組織から30名が参加し(9割以上が女性)、2日間、各国報告と意見交換を行った。

団長:JP労組 中央執行委員(労働条件担当部長)  新井 康寛
メンバー:情報労連 NTT関連サービス労協・D&Y労組  世古 静佳
メンバー:UAゼンセン 政策・労働条件局副部長  瀬戸 哲朗
メンバー:自動車総連 政策局部長  川下 真由美
事務局 :UNI-LCJapan 事務局次長  小川 陽子
(組織正式名称の50音順)

セミナー(7月23~24日)
開会式ではまず、オユンバヤールUNI-LCM議長の歓迎挨拶に続き、新井団長が「モンゴルは、近代的なビルの立つ地域と郊外のゲル地域とに二層化しており、よりディーセントな国にするため考えていくのがモンゴル側参加者の使命であると思う。今回のセミナーを通じて、若い参加者が組合運動に携わることを願っている」と挨拶した。
新井団長は続いて、2000年のUNI統合に伴うUNI-LCJ結成から今日までの沿革について説明を行ない、組織再編を経ながらもモンゴルでのセミナーが継続されていることに意義を感じていると述べた。そして、UNI-LCJ10年の成果として、2010年に第3回UNI世界大会開催を長崎で受け入れ、加盟組織の結束と協力により成功裏に開催されたことを報告した。
「日本について知ろう」というセッションでは、自動車総連の川下政策局部長が政治・経済について報告した。「日・モンゴル低炭素発展パートナーシップ」や、直近の参議院選挙の結果についても触れた。日本の政治動向への関心が高いモンゴル側から、新政権についての質問が出された。社会・文化については、UAゼンセンの瀬戸政策・労働条件局副部長が、少子高齢化傾向、都市と地方の経済格差から「クール・ジャパン」現象まで、浴衣姿で発表し、参加者に大変好評だった。モンゴル側からは、先進国では都市・地方間の経済格差がないとイメージしていたが、状況はモンゴルと同じだという意見が出され、失われる地方の雇用に対して労働組合は何ができるかとの質問が出された。
「女性の組合活動への参加」というテーマでは、日本から瀬戸UAゼンセン政策・労働条件局副部長が、日本の背景事情とUAゼンセンにおける「男女共同参画推進の取り組み」について詳述した。モンゴルからは、アルタントゥヤ統一労組委員長が、労働市場における男女共同参画の課題、労働における男女共同参画を定める法令・政策とその実施状況について報告した。2011年2月にジェンダー法が施行されたが、賃金や職業に男女間の差があるとともに、正社員から非正規社員への変化もみられるとのこと。労組の女性参加率・役員率は低くないが、高収入職場への女性の就労促進、保育園不足、母子家庭の増加、出産後同じ職場に復帰できないこと、退職にあたっての女性差別の存在など、課題は多いと述べた。小川UNI Apro機会均等部長は、UNI及びUNI Aproがグローバルに推進するジェンダー平等キャンペーンについて概説した。
「青年の組織化」のテーマでは、モンゴル側から、通信労組のトゥグルトゥル氏、郵便労組のムンフバト氏がそれぞれの労働組合の紹介とともに、若い組合員を参画させる様々なレク活動や、組合活動の意義を教える教育活動について報告した。日本からは、情報労連の世古氏が、東日本大震災後のボランティア活動や平和行動を中心に説明し、社会貢献活動は若手を組合に惹きつけるきっかけになったと述べた。また新井団長は、30歳までの男女組合員で構成されるJP労組ユースネットワークによる、書き損じハガキ、リサイクル・ブック・エイド、東日本大震災復興支援等、主な活動を報告した。モンゴル側からのリーダー育成についての質問に、新井団長は、「職場でリーダーシップのありそうな若手を選び、若手に任せつつ、バックアップしていくこと」と経験を語り、「組合や会社の歴史等、勉強もしてもらう。大変な苦労をした方が人間は伸びる」とアドバイスした。この他、モンゴル参加者からはユニオンショップについて多くの質問が出た。
この後、日本とモンゴルの参加者は2グループに分かれ、①「組合における女性参加・役員を増やすには?・男女共にワークライフバランスを達成するには?」、②「青年の組織化における課題・組合に関心を持たせるには?」という2つのテーマで「グループワーク」を実施し、モンゴル参加者がそれぞれの議論をまとめて発表した。グループ①は、国政、産別、単組レベルに分けて取り組みをまとめた。グループ②は、青年の労働組合に関する知識・関心の低さ、組合の活動・成果の宣伝不足、青年の社会運動への参画の低さという課題を踏まえ、組織拡大及び次世代リーダー育成に向けての具体的アクションを発表した。
閉会式では、新井団長が「モンゴルも現在は高度成長期にあるが、いずれ日本のようになるかもしれない。今こそ組合が活躍する時であり、労働組合として労働条件改善、賃上げなど積極的に行うべきである。そして、組合があったからこうなった、組合がこれを勝ち取った、ということをもっとアピールすることも重要だ」と激励した。また、「羊肉は冷めないうちに食べろ」(モンゴル版「鉄は熱いうちに打て」を意味する諺)を引用し、「今の決意が熱いうちに実行に移して欲しい」と期待した。オユンバヤールUNI-LCM議長は、「青年の組織化グループワークの議論を聞いたが、いいアイデアが多く出た。今まで青年の声を聞いていなかったことが良くわかった」と、活発に議論した参加者に感謝するとともに、UNI-LCJ代表団に感謝し、今後も交流を続けていきたいと述べた。
この他、参加者との交流夕食会、モンゴル文化ショー鑑賞、遊牧民の生活体験(ゲル宿泊)並びにUNI-LCM役員との交流、市内・職場視察(モンゴルポスト、モンゴルテレコム)、組合事務所(郵便労組、通信労組、統一労組他)訪問等を行った。

詳細はRelated Files参照
Mongol_fullReport2013


「がんばろう石巻!」被災地の復興に向けて

2013年6月13日、UNI金融部会代表団は仙台(荒浜、石巻、女川)を訪問し、東日本大震災による津波被害を受けた地域の被災者に連帯の意を表した。

UNI金融部会議長とUNIアフリカ、UNI Apro、UNI欧州代表団は現地労組リーダーと会い、東日本大震災と津波の経験について意見交換を行った。

亀井健二仙台銀行新労働組合書記長は「私たちに起こったこと、経験したこと、感じたことを世界中と共有していきたい。」と語った。亀井書記長は東北地方の被災者は津波による多くの障害を乗り越え、生活を立て直していかなければならないと悲痛の思いを語った。
現地労組リーダーは震災後の地域住民のニーズへの対応について共有した。日本の労働組合は協調行動をとり、生活の全てを失った津波の被災者の救済に尽力した。

エドガルド・イオジアUNI金融部会議長は津波の被災者の遺族へ哀悼の意を表すと共に、 宮城県の人々が勇気を持ちこんなにも早く生活を立て直していく決意をしたことに対し称賛した。イオジア議長は、震災の経験をUNIの仲間や世界中の人々と共有していくことを現地労組リーダーに約束した。また、仙台を訪問したUNI金融部会代表団は、世界中にいる100万人以上の金融労働者の代表であり、被災者が生活を立て直し、復興に向けて結束した経験を、全員で共有していくと伝えた。

イオジア議長は、被災地視察の機会をつくった關UNI Apro金融部会議長に感謝した。


UNI-LCJ金融部会グローバル・ワークショップを東京で開催

UNI / UNI Apro金融部会後援UNI-LCJ金融部会グローバル・ワークショップは、全世界の金融部門で働く仲間、32名の参加をもって開催された。日本からの参加者は103名であり、UNI-LCJ及びUNI-LCJ金融部会の総力を挙げての取組みが功を奏した。日本のUNI加盟組合、UNI未加盟組合が共にグローバルな金融危機からの脱出、規制、インクルーシブな金融機関のあり方などを世界の仲間と共に意見交換するこの催しは、これからの金融機関の労働組合の姿を先行的に示すものであった。

開会
まず主催者を代表して、關裕UNI Apro金融部会議長が立ち、英語で歓迎スピーチを行った。關議長は特に「金融機関の社会性」を強調し、参加者を歓迎した。エドガルド・イオジアUNI金融部会議長は、欧州金融危機を振り返り、「2008年以降当局の対応は素早かった。バーゼルⅡ、バーゼルⅢと規制の体制を作り上げ、現在は銀行同盟の構築にとりかかっている。FSBと討論した時、これは実体経済にとって良い結果を生み出すことになると感じた。組合の重要性を認識させることが重要である」と述べた。加藤友康UNI Apro会長は、UNIにおける金融部会の重要性について触れ、UNI-LCJ金融部会が昨年1万人の純増を達成したことを賞賛し、「金融労組が日本の労働運動の中でより重要な働きをすることを期待する。」とした。クリストファー・ウンUNI Apro地域書記長は、ASEAN統合を振り返り、ASEAN銀行労組協議会の位置について述べた。相原UNI-LCJ議長は、自動車産業と金融制度の結び付きに触れ、「多くの金融セクターの健全性はあらゆる経済活動の基礎をなしていることを実感する」と述べ、UNI-LCJ金融部会を激励した。

第1部:ファイアウォールとリングフェンス‐欧州におけるポスト経済危機の金融規制
アーヴィッド・アーリン北欧金融労組副書記長、リュック・プレチンク欧州中央銀行労働者委員会議長が欧州の危機を説明した。マルシオ・モンザネUNI金融部会担当局長は、「過去は、ラテンアメリカ等後進国が危機の発生源だったが、今では資本主義の中核となっている国々が危機の中心となっている。そのためG20が調整を進め、FSBが作られた。流動性資金に対して、リスク管理に力を入れており、大きすぎて潰せない銀行(GSIFI)に関しての話し合いが行われている。最も重要なことは、危機の前は統合的な管理システムがなかったことである。また、ITUCは市民社会との接触がなかったことを批判している。」とFSBの役割を概括した。
討論では、ジャヤスリ・プリヤラルUNI Apro金融部会担当部長が、「アジアでは97~98年の危機から学び、ASEANプラス3、チェンマイイニシアチブなどの防波堤を作っている。」と指摘し、エドガルド議長は「内部告発者の保護の重要性」を語った。關議長は、「日本の例として、大地震が起きたとき、我々は金融庁とコンタクトを取り、顧客の声を集約して、要求としてまとめた」という経験を挙げた。ホセ・ウマリNUBE(フィリピン全国銀行従業員組合)中央執行委員長は、「バーゼルⅢは来年フィリピンでも実施され、特に中小銀行に影響が大きい」と報告した。アーヴィッド副書記長は、「バーセルⅢがレイオフにつながって来ている例を挙げ、UNI欧州としては規制は支持するが、全ての規制を支持するわけではない」と述べた。リュック議長は、「ネットワークを作ろう」と呼びかけた。

第2部:地域に浸透する金融サービスを増やす政策の一貫性‐労働組合の役割
マウロ・ボッソラFABI(イタリア銀行員独立連合)副書記長は、イタリアの協同組合制度を取り上げ、協同組合が憲法で保証されていることを強調した。プリヤラル部長は、FSBのピアレビューにおいて、組合も席を持つべきと主張した。河野哲也全労金書記長は、労働者自主福祉運動の観点から労働金庫の創設、発展を押さえ、労働組合としても「協同組織としての健全な労金事業と社会的な役割発揮を目指す」とした。伊藤雄太郎労済労連副委員長は、全労済の概要、規模を概括した後、特に東日本大震災の影響に焦点を当て、6月13日の被災地視察に触れた。小川宏農団労書記長は、農協の歴史を振り返り、金融仲介機能の必然性を導き出し、農協設立の理念を現代に復活させる重要性を強調した。
討論では、「どの業界にも受け入れられる、良い規制とは」「労金が利潤を生み出すような活動は良くないと言うが、どうやって生き延びるのか」「持続可能性を高めて行くため、途上国と先進国では違うが、どう調整していくのか」などの質問が出た。「配当と利益は違う。利益はある。それは再投資されなければならない。コミュニティーのために使われなければならない」「社会的包摂という観点で考えていくべきである」「ICAの原則には、利益を出資者である人々に返していくという項目がある」などの意見交換があった。

第3部:日本の事例
まず田名田曜行損保労連事務局次長が「消費者からの信頼向上」のテーマでプレゼンを行った。業界再編の進展の中、顧客視点を持った業務の見直しが必要である点が強調された。そして持株会社のグループ戦略が従業員に大きな影響を及ぼす可能性に触れ、純粋持株会社とどのような関係を構築すべきかを問題提起した。続いて大長俊介生保労連中央副書記長より、日本の生保産業における販売チャンネルが営業職員による対面販売をベースにしており丁寧なコンサルティングを行うことが可能となっているが、保有契約高の減少などネガティブな側面も見られる点を説明した。日下芳郎全信連書記長は、銀行の合従連衡の歴史を振り返り、信託銀行を「商業銀行が行っているサービスとともに、資産管理・不動産などのサービス提供が可能な銀行」として紹介し、組合活動では特に教育に力を入れていると語った。
討論に移り、「組合は企業の社会的責任にどのようにコミットしているか」「欧州では、差別の撤廃を話し合っており、作業部会で討論している」「損害保険協会と定期的な懇談会を持っており、各企業がCSRの取組みを進めていることもあり、その中で活動している」「各会社と交渉、どういうことをやっているか」「バンカシュランスについての考え方」「外国銀行の活動」「新しい政権との関係」「ストはあるか」など、様々な討論が行われた。特にストライキの問題では、ポルトガルの代表から「ストをやっても何も得られないのであれば意味はない。ギリシャは42回ストを実施したが、成果はあげられなかった。それよりも政治的社会的な対案を考えていくほうが良い。」との発言があった。
この日に開催されたレセプションでは、重富健太郎労済労連中央執行委員長が司会を務めた。關議長、エドガルド議長の挨拶に続き、石田輝正全労金中央執行委員長が乾杯を行い、日下書記長の中締めまで、満員盛況で、それぞれが言葉を超えて、友情を確かめ合った。

第4部:情報共有セッション‐市場原理主義的金融政策の失敗からの回復
各国代表が演壇に立ち、意見交換を行った。

第5部:UNI金融部会の今後の方向性
エドガルド議長が、「日本やアジアでこのような活発な活動を行っている金融労組があることを今まで知らなかった。意欲的な取り組みを行っている組合があることを知って嬉しく思う。議長としてさらにUNIに奉仕しなければならない。こうした活動ができるようになったのも、2007年頃からで、UNI金融部会は運動の形を変えた。現在、金融部会ほどグローバル化した組織はない。きちんとしたアクションプランを持てるようにすべきである。今回のワークショップに参加することができて良かった。次のステップは、米国の金融業界で組合を作ることである。これも全員が協力すればできる。小さな一歩を踏み出したい。」と述べて、閉会した。

加盟組合、博物館訪問(6月12日午前)
6月12日午前中、海外参加者は3グループに分かれて加盟組合訪問や博物館訪問を行った。
Aグループは、11名の海外から来た仲間が、全信連加盟組合の三菱UFJ信託銀行従業員組合事務所を訪れ、日下芳郎書記長、田中一浩副書記長、中元茂夫中央委員、渡邉博明中央委員が対応した。出席者が全員銀行出身者であったこともあり、時間を超過して活発な意見交換が行われた。二つの加盟組織になっての難しさ、リーダーはどのように決めるのかなど、多くの質問が出た。特に銀行を中心とした日本の労使関係に討論は集中した。
Bグループは、海外参加者7名と全労金、労済労連、農団労役員5名が賀川豊彦記念・松沢資料館を訪問した。日本の協同組合運動の父と呼ばれる賀川豊彦の生涯および日本の協同組合運動、さらには労働組合運動の軌跡について、加山館長と杉浦副館長より丁寧な解説を頂き、参加者からも多くの質問が出された。
Cグループは、海外参加者9名が生保労連を訪問し、生保労連の取組みと課題について詳細な説明を受け、意見交換を行った。女性の組合役員についての質問には、女性労働者が非常に多い中で、女性の組合活動への参画強化に努力しているところであると答えた。また、少子高齢化や単身世帯の多さが具体的に示された統計を見て、海外参加者は非常に驚いていた。プリヤラル部長は、提示された詳細な統計や報告に感謝し、生保労連の欧州調査にも関心を寄せ、結果をUNIの仲間と共有したいとの希望を述べた。
なお、シンガポールDBS労組代表団4名は、6月12日午後に連合を訪問した。竹詰国際局長より日本の非正規雇用の現状と連合の取組みについて詳細な説明を受けた後、熱心な質疑応答の時間がもたれた。

被災地視察(6月13日)
2013年6月13日午前、UNI-LCJ金融部会グローバル・ワークショップに参加した海外参加者21名は仙台で、地元の金融労働組合役員(亀井健二・仙台銀行新労働組合書記長、古川道太・全労済労働組合中央執行委員/北日本総支部書記長、渡部一也・東北労金労組執行委員長)と、震災時の労働組合の取組みについて意見交換を行った。海外のUNIメンバーはどのような被災地支援ができるかという質問に対して、「帰国したら見たこと、聞いたこと、感じたことを他のメンバーに伝えてほしい」と答えた。イオジア議長は、被災地視察の機会をつくった關UNI Apro金融部会議長に感謝した。同日午後は、荒浜、松島、石巻、女川など各被災地を視察した。


UNI Aproブレイキングスルー!

newsImage 第16回UNI Apro執行委員会で、様々なブレイキングスルーの成果が報告され、2013年度の計画が承認された。
冒頭、プラモトUNIフィージー加盟協事務局長からフィージーの情勢について報告を受けた。
続いて、部会別報告を受けた。臼杵UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長は、世界的に郵便物数の鈍化 が見られる中、ミャンマーとオーストラリアを主なターゲットとし組織化を進めていると述べ、ミャンマーに対するこれまでのJP労組の取組みを報告した。経 営側の業務改善努力と結びつかなければ、人材育成も成果が見られないという側面も強調された。關UNI Apro金融部会議長は、昨年UNI-LCJ金融部会として1万人増加に成功したことを報告し、アジア開発銀行との対話、ANZ銀行組織化、UNI-LCJ金融部会の銀行労組組織化等、今年の取組み計画を述べた。加藤UNI Apro ICTS部会議長は、テレノールとのグローバル協定締結という成果を受け、マレーシア、タイ等で子会社の組織化が進んでいること、最近テレコムセルの労使が来日した際、活動基盤の強化、財政の重要性を説明したことを報告し、全体として組織基盤の強化が求められていると強調した。アリスUNI Apro商業部会担当部長は、パートナーシップ労使関係の普及に基づいて、ベトナム、ネパール、マレーシア等で組織化が進んでいること、流通産業における安全衛生ガイドラインが発行されたこと等を報告した。プリヤラルUNI Apro P&M担当部長は、今年4月にノルウェーでエンジニア会議、ロンドンで欧州及び世界のP&M委員会が開催されると述べ、ネパールで専門職組織が確立したのも、NTT労組の地道な支援の取組みがあったからであると感謝した。マグダレーンUNIメディア部会Aproコーディネーターは、ADBとのグローバル協定が積極的な役割を果たし、マレーシア、台湾、タイ等各国で組織化が進んでいると報告した。

素晴らしい成果を挙げている加盟協の事例として、相原UNI-LCJ議長は、UNI長崎世界大会を経て、UNI-LCJが地道に組織拡大努力を続け、現在103万人以上の組織となった成功例を報告した。ノラ・カンDBS銀行労組委員長からは、UNI-SLC(シンガポール加盟協)はNTUCの方針、すなわち「全員により良い仕事を」、「全ての労働者のために包括的な成長を」、「全ての人々に労働運動を」、「全ての人々に三者構成主義を」等の方針に沿って運動を進めていると紹介があった。シャフィーUNI-MLC議長は、 「UNI-MLC(マレーシア加盟協)は現在74組合、30万人組織だが、UNI全領域で組織化を進めていく中で、UNIマレーシア労働センターへの転換 を図ろうとしている。これは、より積極的に労働条件の改善等、政策提言に関わろうという意図である。現在のナショナルセンターが弱すぎるという問題があ る」と述べた。ライハUNI-HKLC事務局長は、「5組合をもってUNI-HKLC(香港加盟協)が結成されてから1年が経過した。ディズニーランド等困難な組織化に頑張っている。昨年30人が参加し、組織化フォーラムが開催された」と報告し、4月1日から始まった香港港湾労働者のストに対する支援を要請した。

次に、ハイライトすべき成功事例として以下の事例が共有された。逢見UNI Apro副会長は、UAゼンセン統合に至る歴史的経過と課題について説明した。ジェラルドUNI Apro副会長は、マクドナルドにおける組織化を例に、オーストラリアSDAのきめ細かい組織作りを説明した。UNIネパール加盟協の組織率は10%を超え、これは南アジア諸国では最高の数字である。G4S、テリアソネラNセル、DHL、TNT、メットライフ、LIC等の組織化を進めている。ベトナム商業労組ネットワークの形成と産別組織への発展の方向性が示された。

機会均等
宇田UNI Apro女性委員会議長が、2012年度の活動の成果を、南アジアの女性強化活動を中心に紹介し た。続いてマクシン副議長よりニュージーランド・ファースト労組の活動報告があった。小川UNI Apro女性担当部長とアンジャリUNIインド加盟協コーディネーターは、スリランカ加盟協女性委員会のイニシアチブを事例に2013年度も引き続き南ア ジア女性ネットワークの強化を図り、南アジア各国加盟協の活性化につなげたいと述べた。ミシェルUNI Apro青年委員会議長は、社会運動としてのユースの運動を発展させたいと決意を述べた。

2013年度UNI Apro戦略重点課題
ラジェンドラUNI Apro労働組合強化部長が、ブレイキングスルー戦略の5つの目標に沿って、2013年度の活動計画を説明し、承認された。カンボジアについては、元林UNI Apro組織部長が説明した。


第16回UNI-Apro執行委員会

newsImage 2013年4月6~7日、第26回UNI-Apro運営委員会、第16回UNI-Apro執行委員会がシンガポールで開催された。
開会で、加藤UNI-Apro会長は、日本の状況について「株価上昇、円安等が見られるが、実体経済は機能しておらず、公共投資に主力が置かれ、雇用も一過的だ。私たちは冷静にアベノミクスを見ている」と挨拶した。
鈴木ITUC-AP書記長は、ミャンマー情勢、ITUC中国ミッション等に触れた後、UNIブレイキングスルー戦略との共通性を強調し、「ITUCの組織率は全世界で7%に過ぎない。地域の組織化を進めなければならない」と結んだ。

第4回UNI-Apro部会大会準備(2013年8月、バンコク)の 議題では、「機会均等」、「雇用におけるフレキシビリティーと非正規労働者の増大」等、合同大会で取り上げるテーマ案について議論した。更に各部会大会で は、それぞれの産業で何が起こっているか、例えば金融部会はADBと、郵便・ロジスティクス部会はAPPUと連携し調査を行い、共同で対応策を検討してい く考えである。タイ通信省を通じて、インラック首相に正式な招待状を送った。第4回UNI-Apro地域大会の議題では、2015年11月にカトマンズでの開催が提案され、承認された。第4回UNI世界大会(2014年12月、ケープタウン)の 準備状況について、ジェニングス書記長より、「“インクルーディング・ユー”のスローガンの下、組合の力の復活を訴える大会としたい。世界的に組織率が低 下する中、政治的準備をしつつ徹底した討論を行う。ズマ南ア大統領、ルラ前ブラジル大統領にも来てもらおうと考えている」と説明があった。

中国に関する取組みでは、ジェニングス書記長が、「政治指導者、ACFTU指導部等多くの変化が見られた。協力関係は続けるが、基本的に人 権が欠けている。今のところ、今年中国に行くという計画はない」と述べた。ライハUNI香港加盟協書記長は、「UNI-Aproとしてもっと参加するべき だ。中国ミッションの前に是非香港に立ち寄ってもらいたい」と発言した。加藤会長は、「中国は動いている。我々はどうするか。あくまでも組織として交流す ることを忘れてはならない。香港、台湾の状況を認識した上で、多様性を探りながら、協議していこう」とまとめた。

ミャンマー組織化の課題に対するUNI-Aproの対応について、クリストファー地域書記長は、「50年以上 組合を作れなかった状況があり、国民全体が能力構築をしていく方向性が必要だ。自発的に組合が作れることを目標に、UNIの管轄の中にある事業所で取組み を開始したい。既にミャンマー郵政長官とは話し合いが続いており、JP労組の協力も得て、研修等に取組みたい」と報告した。逢見UNI-Apro副会長 は、「GUFが共同支援センターを設立すると書かれている。ITUCミャンマー事務所が開設されており、GUFの担当者を置くことを決めている。UNIと しても、考える必要があるのではないか」と発言した。クリストファー地域書記長はFTUMの評価をめぐって意見を述べ、ジェニングス書記長は「まずミャン マーで民主主義が勝利を収めていることを喜ぼう、ステップ・バイ・ステップだ」とまとめた。

2日目は、UNI-Aproブレイキングスルー戦略について成果を振り返り、2013年の計画を承認した。

ジェニングス書記長は、「この地域で、ブレイキングスルー戦略は、勢いがつき、根付いていると実感した。計画は、実践することが難しいが、私はあえて“ユニノミクス”と言いたい。半年後バンコクで再会した時、更なる進歩を期待している」と述べた。

加藤会長は、「ジェニングス書記長の熱い思いを支え、チャレンジしていこう。各部会委員会、各加盟協で結果を出して欲しい。結果が全てである」とまとめ、執行委員会を閉会した。


第14回UNI-LCJ年次総会、盛大に開催

newsImage ホフマンUNI副書記長、ウンUNI-Apro地域書記長を迎え、2013年2月8日、UNI-LCJ年次総会が盛大に開催された。

ク リスティー・ホフマンUNI副書記長、クリストファー・ウンUNI-Apro地域書記長を迎え、2013年2月8日、第14回UNI-LCJ年次総会が盛 大に開催された。今回の総会は、全信連、印刷労連の2組織を新しい仲間としてUNI-LCJに迎え入れ、加盟人員数も前年比1万5000人増、103万 2200人となる記念すべき総会となった。総会は、落合議長が議事を取り仕切り、最後に相原自動車総連会長を新議長として選出した。落合議長は退任の挨拶で、「UNI-LCJのこの勢いをキープし ていってほしい」と述べ、「遺言」とすることで参加者の笑いを誘った。相原新UNI-LCJ議長は就任の挨拶で、「大変重い言葉を落合さんから頂いた。他 の加盟組合と相談し、ぜひ実現していきたい」と述べた。さらに、政府を代表して妹尾厚生労働省総括審議官、労働を代表して南雲連合事務局長から挨拶を受け た。海外ゲストとして、ホフマンUNI副書記長は、「米国労働運動とUNI」の演題で講演し、貧富の格差著しい米国社会、ユニオンショップを破壊する労働権州 の動きなどを描写、日本に警告を与えた。ウンUNI-Apro書記長は、ASEANプラス10の動きに触れながら、「労働運動は真にグローバル化しなけれ ばならない」と訴えた。

ホフマンUNI副書記長、ウンUNI-Apro地域書記長は、2月6日、UAゼンセンを訪問し、逢見会長、八野副会長と、組織化、グローバル協定などにつ いて意見交換を行った。自動車総連では、相原会長と産業政策について懇談した。全信連との夕食会では、中元三菱UFJ信託銀行従組委員長と銀行産業の状況 について意見交換した。

2月7日には、情報労連を表敬し、加藤委員長とUNI-Apro地域の情勢について意見交換し、損保労連では、關委員長と世界金融会議の日本開催について懇談した。続いてJP労組を訪問、臼杵委員長と米国のUSPSの状況などについて意見交換を行った。

2月8日は印刷労連を訪問、田倉委員長代行から、新しい産業動向について学んだ。ホフマンUNI副書記長は、日本訪問は2度目だが、加盟組合と会って話を 聞くのは今回初めてであり、各組合から産業・組合事情についてブリーフィングを受け、日本の社会・労働運動について理解を深めた。


UNI-Apro金融部会議長、組合と従業員は会社の資産だと強調

UNI-Apro金融部会議長は、組合と従業員は会社の発展に貢献する資産だと強調した。



日本の損保労連代表団(關委員長、中村副委員長、佐藤中執、窪田スタッフ)、チュン・ライハUNI香港加盟協議長(RCCIGU書記長)、マイケル・スー 同顧問、小川UNI-Apro東京事務所副所長は、2013年1月29日、中華人民共和国香港特別行政区立法会の陳健波議員を表敬し、保険産業の労働者の 声を届けた。現在の香港の立法会は、70議席中半分に当たる35議席が普通選挙(中選挙区)枠、残る35議席が職能団体選出(会社や団体等に投票権が付与 されるが、実際の投票権の行使はその経営者が行っていると見られる)枠に割り当てられている。陳氏は、職能団体枠の保険産業から選出された議員だ。

陳議員に、日本の経営者はいかに労使で協力しているかと尋ねられ、關UNI-Apro金融部会議長は、「過去の対立の教訓を通じ、組合は、紛争からは労使 双方に何の利益ももたらさない、代わりに、生産性を向上させることによって会社の収益増加に貢献し、会社も労働者に収益を配分することで応える方が双方に とって良いことだと気付いたからだ」と述べた。

陳議員は、日本の企業がいかに労働者を信頼するようになり、労働者も企業を信頼するようになったのかを知りたがった。關議長は、香港で団体交渉に関する法 律がないことは問題だとした上で、それでも非公式な対話から始め、継続していきながら、労使間に信頼と良い関係を構築し、正式な協議や最終的には団体交渉 という形に発展させていくことができるはずだと指摘した。また、人的資源は“コスト”ではなく利益を生み出す資産だと考える日本の企業哲学も強調した。陳 議員は個人的には、従業員が会社に有益な価値をもたらすのであれば良いことだと述べた。

この訪問に先立ち、關議長は、個人事業主とされ、香港の労働法の対象外となっている保険代理店から彼らの苦境を聞いた。雇用の保護が全く無いこと、保険会 社から代理店契約を一方的に何の理由も無く解除されること、保険会社から課される不利な労働条件などである。保険会社に内には自由で民主的な労働組合もな い。

UNI-Apro金融部会は、香港の加盟組合RCCIGU及び傘下の保険・金融専門職連帯部会と共に、保険労働者特に代理店を組織し代表するための支援をしている。


香港の保険代理店に連帯

newsImage 日本の損保労連は、香港の保険代理店の闘いを全面的に支持する。


關 裕委員長(UNI-Apro金融部会議長)を団長とする損保労連代表団は、香港を訪問し、保険産業で働く労働者(主に個人事業主とされる保険代理店)の苦境や、一般的な労働者の問題を聞き、使用者に有利な雇用・労働条件の改善を求めて闘う仲間を激励した。

2013年1月26日、UNI香港加盟協(UNI HKLC)事務所で、ガーフィールド委員長をはじめとする、保険・金融専門職連帯部会(IFPSS)役員及び、ライハHKLC議長、マイケル同顧問と意見 交換を行った。2010年、保険産業で代理店として働く人々のグループが、流通商業・繊維・一般労組(RCCIGU)のライハ書記長に助けを求めてきた。 香港では、6万人を超える保険代理店が保険販売・顧客対応に従事しているが、その多くが個人事業主であり、労働法の対象外となっている。RCCIGUは彼 らの問題解決に協力し、RCCIGUの中に、保険・金融部門の代理店や専門職の組合を結成することとした。

損保労連代表団は、香港における、保険会社に有利な代理店契約や、厳しい労働条件の事例を聞いた。代理店契約は非常に複雑で分かりづらく、罠にかけるよう な内容で、「会社は理由も無く契約を解除することができる」という一方的な条項があり、会社は組合との話し合いに応じようともしない。2010年5月に IFPSSが設立されて以来、メーデーのデモや記者会見を通じて苦境を世論に訴えてきた。また、保険会社の労働者の関心を引くため、社外で組合のチラシを 配布し、IFPSSが労働者保護のために闘っていること、困っている労働者のためにIFPSSは何ができるかをアピールしてきた。

IFPSS役員は、「組合は会社に反抗しているわけではなく、会社の発展に寄与したいと思っている。だが、会社の一方的な契約解除や、会社に有利な契約は 受入れられない」と繰り返した。ガーフィールド委員長は、2012年5月にマニラで開催されたUNI-Apro金融部会委員会を傍聴する機会を得たことに 感謝し、UNI-Apro活動を通じた情報交換によって、香港の状況が異常であり、他国では異なる状況だと初めて知ったと述べた。ライハRCCIGU書記 長(IFPSS書記長も兼任)は、保険会社に雇用されていようと個人事業主であろうと、保険産業で働く労働者には労働組合による保護が必要だと強調した。

關委員長は、香港の仲間の闘いに敬意を表し、全面的に支持すると約束した。

写真はFlickr参照


uni logo
最近のコメント
    アーカイブ