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メーデーに向けたUNI書記長メッセージ「より良い世界にしていくために、この機会を逃すな」

2020年のメーデーに際し、「メーデーは、我々の闘いと成果を称え、より良い世界を求める闘いへのコミットを再確認する時だ」と、クリスティ・ホフマンUNI書記長は述べた。

ホフマン書記長ビデオメッセージ(英語)はこちらから

今年は各国で大規模な集会は開かれないが、これは新型コロナウィルスのせいで労働組合がおとなしくしているという意味ではない。それどころか、世界中の労働組合は5月1日にオンラインでつながる。この数か月間で、組合はかつてないほどに重要であることが証明されてきた。

新型コロナウィルスの感染が世界的に大流行する中、組合は労働者の安全と収入を守るために不眠不休で闘ってきた。

「組合代表は、労働者の安全確保や、仕事がない期間の賃金補償、仕事の維持等を交渉する上で、決定的な役割を果たしている」と、ホフマン書記長は称えた。「団体交渉と労働組合は労働者にとっても、社会にとっても良いことが、誰の目にも証明された。組合は、コロナ収束後の復興に関わらなければならない。」

しかし残念ながら、組合が何十年にもわたり攻撃されてきたため、組合に代表されることによる恩恵を受けている労働者はあまりにも少ない。

この危機によって、不平等な経済が社会にもたらすリスクも明らかになった。貯蓄もセーフティネットも社会的保護もない、多くの人々が不安定な生活を送っている。有給休暇を取得する資格がない場合、または医療を受ける資格がない場合、自宅待機や自主隔離は不可能である。インフォーマル経済では特に、そしてフォーマル経済であっても多くの場合、仕事がない人々は食べていけない。

経済回復に向けて、これら全ての問題に取組まなければならない。

「変革の機会はめったにない。この好機を逃さず、世界がシフトするよう要求していこう。世界はこの経済危機から脱却するために何兆ドルも費やすだろう。このお金をどのように使い、コロナ後の期間をどのように規制するかで、格差社会を逆転させるか悪化させるかが決まる。どちらを選ぶかだ」とホフマン書記長は強調した。

復興期の重要な目標の1つは、質の高い仕事を提供することだ。多国籍企業は、サプライチェーンを含む全ての労働者の経済的見通しを確保するために役割を果たすべきである。

より公平な未来に向けて、より良い世界を構築するための3つの重要なステップがある。

  • 社会的保護の底上げ:インフォーマル経済の労働者を含む全ての人は、有給の病気休暇、医療、生活賃金等の社会的保護を受ける必要がある。そして、医療を含む公共サービスに再投資する必要がある。
  • 団体交渉の促進:支出や調達を通じた積極的な政府の政策の上に、団体交渉を促進し、サプライチェーンの上流から下流まで使用者の説明責任を確保する必要がある。
  • 経営トップの強欲を阻止:まず、救済を申請する企業の、CEOの報酬・賞与、自社株買い、配当金支払いを制限する必要がある。超富裕層や企業に相応の税を負担させる、公正な課税制度が必要である。デジタル独占を抑制する必要がある。

この恐ろしい危機から脱却する時に、包摂的で環境に優しい経済を構築する機会がある。しかし我々が連帯しなければ実現できない。共に頑張ろう。そしてメーデーおめでとう!


UNI Aproリーダーからのメッセージ

新型コロナウィルスは世界の殆どの国に広まり、影響を及ぼしています。アジア太平洋地域の多くの国で、程度の差はあれ、都市封鎖や外出規制等が実施されており、日々の生活や日常業務に大きな支障が生じています。とりわけ、サービス産業の多くの労働者や組合が影響を受けています。そのような中、奮闘する皆さんへ、UNI Aproのリーダーから感謝と励ましの言葉を贈ります。

ビデオメッセージはこちらから


危機の時こそ、世界の労働組合は労働者の権利を促進するため奮闘している

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、2020年3月30日、全ての加盟組織に以下のメッセージを送った。

皆様、家族、友人、コミュニティのことを心配しつつ、非常にストレスの多い日々をお過ごしのことと思います。コロナ禍が過ぎた後の世界は一体どうなっていることでしょう。収入保障や医療ケア、安全な仕事の無い人々にとっては悪夢です。UNIファミリーの多くの人がいつ終わるかわからない「ロックダウン(都市封鎖)」に近い状況下にあり、その数も増えています。在宅勤務を指示された人もいれば、仕事が無いと言われた人もいます。

また多くのUNIメンバーが大きなリスクに晒されながらも最前線で働いています。高齢者介護に携わる労働者、清掃員、警備員、食料品店等の労働者、郵便労働者等はみんな社会に必要不可欠とされています。毎日勇敢に感染リスクと闘っています。

一方で、テレビ・映画産業等、キャリアが中断され将来を見通せない労働者もいます。シーズン全体が中止という事態に追い込まれたスポーツ選手もいます。

UNIはこの間、加盟組織に連絡を取り、現場の声を集めることに努めてきました。加盟組織の新型コロナウィルス対策に関する優良事例を共有すると共に、皆さまが組合員を守る取組みを支援していきたいと思います。世界中の働く人々に適用される基準を勝ち取るため、組合として力を結集したいのです。ウィルスに国境は関係なく、我々が挑むには国境を越えた解決策が必要だからです。

全世界に感染が広まる直前の、約2週間前に、UNIは現状をよく理解するため加盟組織に初期の調査を行ったところ、我々の予想を超え、UNIの全ての部会から、そして5大陸、60か国、合わせて500万人近い労働者を代表する、170もの加盟組織から回答をいただきました。そこから得られたことは驚くまでもなく、組合は世界中の働く人々の状況をよくしているということでした。

この危険な中で組合員を守るため対応に奮闘されていることに敬意を表します。90%が、感染防止のため、組合員への情報提供を徹底していると答えています。

何百万人もの労働者は既に仕事を失い、この状況においては所得補償が決定的に重要となっています。組合があることは大きな違いをもたらすことができます。90%以上が、感染した労働者は、団体協約のおかげで、職場封鎖、隔離等の場合にも、賃金を全額受けることができると回答しています。多くの組織が、失職または一時解雇された労働者が国の制度上受けられる額に上乗せするよう使用者に要求しています。メディア部会の多くの加盟組織は、フリーランスのための特別な所得補償を交渉で勝ち取ったとのことです。

パンデミック(感染の世界的な大流行)は、何百万人もの労働者に在宅勤務を余儀なくさせました。50%以上が、新型コロナウィルス対策のため在宅または遠隔勤務をする時、組合員は明確に「つながらない権利」を持つ、つまり危機の間は「必ずしも常にオン」であることは期待されない、と回答しました。

皆さんの多くの組合員は、従業員の多い施設で働き、一般の人と接する仕事をしています。60%以上が、組合員はマスクや手袋等の個人用保護具不足に直面していると回答しました。例えば、清掃員、流通産業やコールセンターで働く人、介護労働者等です。そのような中で働き続け、更に超過勤務や週末勤務を要求されています。50%が、(使用者から)労働時間の延長要求を受けたと報告しています。例えば、食料品店、清掃部門、コールセンター、郵便部門、医療部門で働く人々です。

最後に、世界中の労働組合は、団体協約が確実に実行されるよう、そして、政府や使用者に労働者の健康と生計を守る新たな対策を要求する等、休むことなく取組んでいます。70%以上が、現在、有給病気休暇、安全衛生研修の強化、更なる保護具の支給等を要求していると回答しました。

今回、勝ち取ることのできた利益、とりわけ病気休暇や医療面の利益は(今回限りではなく)恒久的なものとするよう主張すべきです。83%の回答者は、労働安全衛生面の法律や、有給病気休暇の拡大等、恒久的な改革を要求する予定だと答えています。

UNIの殆どのスタッフ及び役員は現在、在宅勤務をしています。しかし、我々の多くの多様なメンバーの権益を代表する取組みを中断しているわけではありません。各部会は、優良事例を収集し、使用者にグローバルな基準を求めて精力的に交渉しています。3月27日には、UNIはUPU(万国郵便連合)と、新型コロナウィルスから労働者を保護する対策に関する協定を調印することができました。他の部会も、使用者と交渉するための指針を発表しています。

UNIは皆さんが使用者に、有給病気休暇や職場での適切な距離の確保等を交渉する取組みを支えていきます。まだ組合員でない人に、安全な労働条件を要求するため、団結を呼びかけ組織化をしています。コールセンターに手の消毒液設置を、食料品店にマスク支給を要求し過ぎることはありません。介護労働者に防護具なしに働くよう強制することがあってはなりません。

これは軽んじられるべきではありません。UNI加盟組織の中でも既に、少なくとも3人の、公衆と接する仕事に就くメンバーがウィルスに感染して亡くなりました。郵便労働者、食料品店労働者、警備員です。残念ながら、この先も死亡者が増えると予測されます。

そして、この危機が終息した時、壊れた経済を立て直し、社会契約を中心に据えた環境に優しい経済を再建する必要があります。危機の時こそ団結を強め、もっと強力な組織になりましょう。

労働者の生活を改善するため、皆さんが日々ご奮闘されていることにあらためて感謝申し上げます。どうぞ安全にお過ごしください。そして連絡を取り合っていきましょう。

連帯を込めて


UNIとUPU、郵便労働者を守るための統一行動を呼びかける

UNIと万国郵便連合(UPU)は、2020年3月27日に調印した共同声明の中で、新型コロナウィルスが世界的に大流行する中、地域のために働き続ける世界中の郵便労働者の安全と健康を守るため、迅速に適切な対策を取るよう郵便事業者及び郵便労組に呼びかけた。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「社会的距離を取らねばならない時に、郵便労働者は必要なものを届け、人々をつないでいる。最前線で働く彼らの安全こそ最も優先すべきだ。このような国際基準を適切に実施することで、コミュニティに不可欠なユニバーサルサービスを提供する労働者を守ることができる」と訴えた。

ビシャ・フセインUPU国際事務局長は、「国際郵便ネットワークの維持にとって最も深刻な問題に直面していることは間違いない。困難な時ではあるが、郵便事業者には労働者と消費者の健康を守るため全力を尽くしてほしいと願っている」と述べた。

協定は以下の通り。


新型コロナウィルス・パンデミック(世界的大流行)の間の郵便事業に関するUPUとUNIの共同声明

2020年3月27日、スイス・ベルン

都市封鎖、社会・経済活動の自粛・制限期間中であっても、郵便サービスは、社会基盤の1つとして運営されている。郵便ネットワークを通じて、危機の間でも、日々のコミュニケーションや人々への荷物の配送が可能となっている。

現在の新型コロナウィルスの世界的な大流行は、郵便のユニバーサルサービスが不可欠なサービスであるとみなされる理由を実証している。市民が利用できるコミュニケーション手段が限られ、自由な移動が制限される時、郵便ネットワークは、確実にどの世帯にも、家庭用品の配送から支払い手段まで、幅広いサービスを提供する。

これらの重要な役割は、世界中の献身的な郵便労働者によって果たされ続けている。

万国郵便連合(UPU)は郵便事業者間の協力のための主要フォーラムとして、UNI は世界中の郵便労働者を代表する組織として、世界の郵便インフラが社会全体に貢献すると共に、郵便労働者の健康を守るため、尽力する。

UPUとUNIは、郵便事業者と郵便労組を支援するために全力を尽くし、郵便労働者と顧客の健康を守るために情報開示に基づく積極的な取組みを行う。

我々は、郵便事業者と郵便労組に次の通り要請する。

  • 感染の危険性、個人用保護具(PPE)の使用や衛生基準維持の重要性について、全ての郵便労働者に情報提供する。
  • 郵便労働者へ個人用保護具を支給し、全ての郵便施設でウィルスの感染を防止するため、職場・仕事用具、車両を定期的に消毒し、職場で安全確保に必要な距離を採用する。
  • コミュニティの感染リスクを低減する対策を取る。郵便労働者に、衛生・防止手続きに従う機会と時間を与え、必要に応じて、自主的な隔離や、適切な職場規則が定める有給の病気休暇を取得する機会を与える。
  • 感染リスクの軽減に適した区分・配送方法を採用する。

ウィルスの蔓延を止め、命を救い、現在の危機の最中、更に危機を超えた先に、信頼性のあるサービスを提供する災害に強い郵便事業を築くには、関係するステークホルダーとの協力が欠かせない。

UPUとUNIは協力して、現在の困難に直面する郵便産業を国際レベルで支援していく。

UPUとUNIは、この危機の最中に、郵便ネットワークの運営継続のために尽力し、関わり続ける世界中の全ての郵便事業者、郵便労組、郵便労働者に感謝する。我々は、世界の人々の役に立つという我々に託された役割を誇りをもって果たしつつ、このパンデミックを克服し更に強靭な事業となれることを確信している。

署名

UPU 国際事務局長 ビシャ・フセイン

UNI 書記長 クリスティ・ホフマン

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万国郵便連合(UPU)は、スイスの首都ベルンに本部を置く国連の専門機関である。1874年に設立された世界最古の国際組織の1つであり、郵便事業者間の協力のための主要フォーラムである。

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本件に関する問い合わせ先:

万国郵便連合(UPU)

広報・イベントプログラム・マネージャー

デイビット・ダッジ

携帯: +41 76 457 36 54

職場: +41 31 350 31 23

Eメール: david.dadge@upu.int


郵便労働者も最前線で働いている!UNI郵便・ロジスティクス部会、新型コロナウィルス対策ガイドラインを発行

郵便労働者が新型コロナウィルスに晒される危険がますます高まる中、UNIは郵便・ロジスティクス部会の組合に向けた安全衛生防止策をまとめた。

英国から米国、スペインからセネガルまで、新型コロナウィルスのパンデミック(世界的大流行)という危機にあっても市民のために働く郵便労働者は個人用防護具や他の安全対策が足りないと訴えている。

スペインでは先週、郵便労働者が1人亡くなり、これまでに少なくとも200人の郵便労働者が陽性だと報告されている。世界どこにおいてもその影響は出ており、米国では20人以上の郵便労働者が感染した。彼らはウィルスに対し無防備だと感じ、無意識に他人を感染させてしまうことを恐れている。

「郵便・ロジスティクス労働者も最前線で働いている。緊急とは言わないまでも、日常生活に不可欠なサービスを提供している」とコーネリア・ベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長は強調する。「組合として、労働者や市民を守る責任だけでなく、いかに日常の配達インフラが社会全体の役に立っているかを確かめる責任もある。」

そのため、UNI世界郵便・ロジスティクス部会は、郵便事業体に以下のガイドラインを提案している。

情報・支給・行動ガイドライン

UNIは世界90か国、250万人の郵便・ロジスティクス労働者を代表する。情報・支給・行動ガイドラインは、部会のUNI加盟組織と協議してまとめられた。

目的は、世界中の全ての郵便・ロジスティクス労働者の安全衛生並びに顧客の安全を確保し、ウィルスの急速な感染拡大に歯止めをかける取組みを支援することである。主に3つの要求から成る。

  1. 情報
  • 会社は、感染リスクについて定期的に郵便労働者に情報提供しなければならない。これには、個人用保護具(PPE)の使用、衛生基準、客との接触の仕方、危険な地区への配達、感染地区からの物品の取り扱い等も含まれる。
  • 組合は、郵便労働者に権利と義務、新型コロナウィルスに関して確認された措置や取り決めを周知しなければならない。
  1. 支給
  • 会社は、全ての労働者への個人用保護具(防護服、用具、フェイスマスク、手袋、石鹸、消毒薬)を支給しなければならない。全ての郵便施設(郵便局、区分センター、配送センター、休憩室、倉庫等)でウィルスの感染を防止するため、職場・仕事用具、車両を定期的に消毒し、職場で安全確保に必要な距離を採用(室内での労働者及び顧客数の制限、プレキシガラスの壁の設置)する等の対策を取らなければならない。
  1. 行動
  • 組合は、社内のあらゆる等級・あらゆる雇用形態の労働者を対象とした、有給病気休暇、有給育児休暇、自主的隔離の場合の有給休暇を交渉することとする。組合は更に、導入された措置が適切に実施されるようにする。
  • 会社は労働者に、衛生・防止手続きに従う機会と時間を与えなければならない。自主的な隔離や、育児/病気休暇を取得する機会を与えなければならない。危険な配達、危険物の取扱、或いは危険を有する顧客へのサービス提供を拒否する機会を与えなければならない。
  • 会社は、可能な限りテレワークの導入、組織的な隔離、物品の消毒、サイン不要の受取システム(顧客は配達員と対面せずに小包を受け取ることができる)の導入、カード払いを奨励し現金払いを減らす、感染者と接触した労働者を15日間強制隔離する等、感染リスクを低減する対策を実施しなければならない。

米国の郵便外勤労組(NALC)は、組合員の安全確保、安全な作業手順の徹底、感染者の休暇延長や、手の除菌ローション、手袋、消毒用ティッシュ等の供給不足対策等について、経営側と緊密に連携している。「毎日の配達員の仕事は、米国の人々に不可欠だ。この困難な時期こそ、生命維持・救命の物資を届けるその役割はより大きくなった。全ての配達員に、自分自身を守り、同僚を守り、客を守るための予防策を取るよう徹底させている」とローランドNALC委員長は語る。

英国の通信労組(CWU)は、労働者が安全であることを前提に、組合員はパンデミックの中でも配達し続ける用意ができている、と述べた。組合はロイヤルメールに、安全な距離の確保、バンの共有中止等、より厳格な安全保護策を要求している。組合は、新型コロナウィルスを理由とする自主隔離や休みは病気休暇として数えず、基本給が全額払われるよう、交渉することができた。「労働者の安全確保が第一だ。だが、先は長い」とウォードCWU書記長は語った。安全装置や基準が局毎に異なる中、安全規則がきちんと守られるよう、CWU職場代表は休むことなく取組んでいる。

パキスタンでは、感染者数が激増した直後、一部閉鎖となった。UNIは加盟組合からの要請を受け、政府及びパキスタンポスト経営側に、組合と協力し包括的なリスク評価を実施し、全ての郵便労働者を守る作業方法を採用するよう要請した。

「危機に直面して、郵便労働者の安全性を維持しつつ、郵便サービスの提供を維持するには、緊急に対策を講じる必要がある」とベルガーUNI世界郵便・ロジスティクス部会担当局長は強調した。「このガイドラインはそのための重要な第一歩だ。」


カナダ郵便労組、ギグ労働者に歴史的な勝利

UNI加盟組合であるカナダ郵便労組(CUPW)は、2020年2月25日、ギグ労働者のために大きな勝利を収めた。オンタリオ州労働委員会が、フードラの配達員は、依存的契約労働者(dependent contractor)であるとの判決を下したことにより、組織化し組合を結成する法的権利が与えられたのだ。

この歴史的な判決の中で、CUPW及びフードスターズ・ユナイテッドは、配達員はフードラが主張するような独立請負人(independent contractor)ではないと主張し、認められた。独立請負人と分類されると、配達員は組合に加入することができず、フードラは使用者の責任を逃れることができた。

ヤン・シンプソンCUPW委員長は、「この判決で、オンタリオ州の数千人ものギグ労働者のために形勢が変わってきたと言える。間もなく彼らは組合に入る権利を手にするだろう。CUPWは、このフードデリバリー・アプリ大手に挑み、労働者の権利と安全、尊重を確保し、このような仕事の未来を形作ることに関与できて誇りに思う」と喜んだ。

フードラでの受注ベースの賃金支払いモデルは、食事配達プラットフォームで働く配達員にとって、受注が少ない時には往々にして最低賃金にも満たない賃金しか受け取れないことを意味する。一方、自転車、自動車、スクーターの維持費に数千ドルを費やさなければならない。配達員の殆どが働くオンタリオ州都トロントの路上で、怪我や事故の危険性にも晒されている。

「この判決は単なる勝利ではなく、プラットフォームで働く我々労働者自身が管理職であるとか、プラットフォームから保護を必要とせずに業界に参入する起業家だという議論を完全に切り捨てた。我々は労働者であり、それもきつい仕事だ。起業家ではない」とフードラの配達員は述べた。「依存的契約労働者だと裁定されたので、カナダの全てのギグ労働者に組合結成のドアが開かれた。カナダ最大の都市の大手プラットフォームで足掛かりをつかんだのだから、プラットフォーム経済で働く労働者の保護、尊重、ディーセントな賃金を求める闘いに他の労働者が加わるのは確実だ。」

この訴訟は、多くのギグ労働者や組合に注目され、プラットフォーム上の労働条件も脚光を浴びていた。そのおかげで、労働者の問題や権利についてより良い規制を求める機運が高まっていた。

「CUPWの勝利は、フードラ配達員だけでなく、カナダの全てのギグ労働者にとって大きな第一歩だ。スイス、オーストリア、ノルウェーの組合がプラットフォーム事業者と団体協約を交渉した後に続く朗報で、ギグエコノミーで働く労働者により良い保護を勝ち取る上で、また一歩前進した」と、コーネリア・ベルガーUNI郵便・ロジスティクス部会担当局長は称えた。

ギグエコノミー:インターネットを通じて単発の仕事を受発注する非正規労働によって成り立つ経済形態のこと。ギグとは本来ジャズの単発ライブ演奏を指した俗語であり、転用されて「単発の仕事」という意味で広く使われるようになった。

ギグ労働者:仕事を仲介するプラットフォームを通じて、自分の空き時間に単発の仕事を請け負う労働者。


UNI-LCJ 20年の歩みを振り返り、更なる飛躍を目指して、ボレ!

2020年2月18日、第21回UNI-LCJ年次総会が東京で開催され、各加盟組織より運営委員及び総会代議員、オブザーバー等約70人が出席した。2019年度活動報告、会計報告の承認に続き、2020年度活動計画及び予算が承認された。

年次総会後に開催されたUNI-LCJ結成20周年記念講演には、友誼団体からの参加者も含め、約120人が出席した。遠路アルゼンチンからルーベン・コルティナUNI会長、UNI本部からアルケ・ベシガー副書記長、UNI Apro地域事務所からラジェンドラ・アチャリャ地域書記長が出席し、それぞれの立場から国際労働運動の現状と課題について講演した。コルティナ会長は、2018年6月に英国・リバプールで開催された第5回UNI世界大会で会長に選出されてから初の来日となった。

「国際労働運動の役割 “UNI/UNI Aproが目指すこと”」と題した記念講演会の開会にあたり、松浦UNI-LCJ議長は、「20周年という節目を迎え、会長をはじめ本部副書記長、地域書記長をお迎えしできたことは大変光栄だ」と挨拶した。「この20年で我々労働者の生活に大きな影響を及ぼす課題のグローバル化が進み、グローバルな労働運動の意義や重要性が益々高まってきた。UNI-LCJとしてもUNIの先進的な取組みを参考にしながら、アジアに普及しつつある“パートナーシップ”に基づく労働運動を発展させていきたい」と述べ、有意義な対話を期待した。

コルティナUNI会長は、経済のグローバル化に伴う様々な弊害を指摘し、「より人間にやさしい民主的なグローバル化」を求めてきた国際労働運動の意義を振り返った。「今や、格差はコントロールできないほどに拡大している。今こそ行動を起こす時だ。団体交渉や社会対話を通じて、組合は問題解決を助けることができる」とUNIが目指す世界について力強くビジョンを語った。ベシガーUNI副書記長は、欧州における社会対話と団体交渉の弱体化や組織率の低下を食い止めるための取組みを紹介すると共に、UNIの様々な部門の労働に大きな影響を及ぼしているアマゾンの動向に警鐘を鳴らした。また20年間のUNIの主な成果を挙げ、「世界及びUNI Aproにおいて、今後も組合を強化し、交渉時の影響力を強化することが重要だ」と強調した。アチャリャUNI Apro地域書記長は、パートナーシップ労使関係を促進するUNI Aproの取組みと成果を紹介し、今後も日本の加盟組織の支援を期待すると述べた。

小野UNI Apro青年委員(JP労組)が質問

会場からは、青年世代への投資や、アマゾンの日本での動きなどについて質問があった。

記念講演の総括として金子UNI-LCJ副議長は、コルティナUNI会長、ベシガーUNI副書記長、アチャリャUNI Apro地域書記長に感謝し、「2000年にUNIが発足し、グローバルな国際運動の先駆けとして今も変わらず先頭を走っていることは大変心強く、感銘を受けた。UNI-LCJは、UNI Aproの中核を担う組織として、アチャリャ地域書記長を支えながら、UNIファミリーの一員として、今後もUNI運動に貢献できるよう取り組んでいきたい」とまとめた。

増田UNI-LCJ副議長より3人へ記念品贈呈

記念レセプションでは、厚生労働省の麻田千穂子国際労働交渉官から来賓挨拶を、連合の相原事務局長から連帯挨拶をそれぞれ受けた。

麻田国際労働交渉官は「昨年の第5回UNI Apro地域大会では、『労働者のための公正な移行』のスローガンの下で、デジタル化、包摂的な成長、グローバル化、政労使のパートナーシップについて活発な議論が行われたと伺っている。こうした課題は、政府やILOでも国際的に議論されており時節にかなった重要な課題だ」と挨拶した。相原連合事務局長は、第6代UNI-LCJ議長を務めた際の思い出に触れ、「UNI-LCJがグローバルな労働運動の中心となって、この先も一層重要な役割を果たすことを期待する」と挨拶した。

レセプションの司会は、景中UNI Apro女性委員会副議長(損保労連事務局次長)と齋藤UNI Apro青年委員(情報労連中央執行委員)が務めた。

閉会にあたり、UNI Apro会長を務める野田UNI-LCJ副議長が登壇し、「UNI-LCJの今後益々の成長と発展に一丸となって取組んでいきたい」と抱負を述べ、「UNIボレ!」と締めくくった。

※UNI-LCJ結成20周年の記念に制作したビデオ「UNI-LCJ20年の歩み」も是非ご覧下さい。 facebookはこちら。  youtubeはこちら。(音声が出ますのでご注意下さい。)

   


野田UNI Apro地域会長、ネパール加盟協に感謝

第5回UNI Apro地域大会(2019年11月、ネパール・カトマンズ)が成功裏に終了し、地域書記長にネパール出身のラジェンドラ・アチャリャが選出されたことを受けて、野田UNI Apro会長及び書記長が2020年2月7~11日、ネパールを訪問した。

首都カトマンズ及びポカラにおいて、UNIネパール加盟協(UNI-NLC)のシャンカール議長をはじめとする役員、及びポカラ支部役員と意見交換を行った。

野田会長は、UNI Aproを代表して、ホスト国に対して感謝の意を伝えると共に、アチャリャ地域書記長の出身国としてUNI Aproへの継続支援を要請した。

この他、ネパールテレコム社長やNcell社CEOを表敬し、UNI Apro組織・活動や日本の労使関係について紹介した後、それぞれの組合とも意見交換を行った。


未来を届け、人々をつなぐ―UNI世界郵便・ロジスティクス部会大会スローガンを確認

2020年2月3日、UNI世界郵便・ロジスティクス部会が、スイス・ニヨン(UNI本部)で開催され、約20人が出席した。ウォード議長(英国・CWU)が欠席したため、サベルスタン副議長(UNI欧州議長)及びソーバー副議長(UNI米州議長)が議事進行を務めた。

UNI Aproからは、柴愼一JP労組副委員長(増田UNI Apro郵便・ロジスティクス部会議長代理)、藤川同国際スタッフ、シンガポールUTESのシン書記長(委員)、タン同委員長が出席した。

本委員会の主な目的は、6月にセネガル・ダカールで開催されるUNI世界郵便・ロジスティクス部会大会の準備であった。委員会では、大会スローガン、決議委員候補、次期大会で女性枠副議長を選出するための動議案、戦略計画草案等について議論を行い、方向性を確認した。更に、世界大会までに実施予定の各種調査への協力要請があった。事務局から、大会前日に、郵便・ロジスティクス部会として初めて女性フォーラムを開催することが提起され、加盟組織には積極的な参加が要請された。また、途上国からの参加者の旅費等を支援するため、加盟組織に連帯支援の要請がなされた。

各地域から報告を受けた後、2020年度活動計画を確認した。


中華郵政工会(CPWU)、設立90周年記念式典

中華郵政工会(CPWU)設立90周年記念式典が、2020年2月1日の設立記念日の前日にあたる1月31日に台北市で開催された。海外来賓として増田光儀JP労組中央執行委員長、大芝創同組織局国際担当、イ・ドンホ韓国郵政労組(KPWU)委員長、イ・ウォンジェ同総務部長、ソン・スヨン同専門委員、クリストファー・ウンUNI Apro名誉書記長、大崎佳奈子同郵便・ロジスティクス部会担当部長が出席した。

台湾側からは、呉宏謀中華郵政株式会社会長、王国材交通省政務次長、CPWU本部及び地区役員、友好団体代表ら約200人が出席した。式典では設立90周年を祝うとともに、世界の歴史の転換点において、組合の設立に尽力し、活動を支え続けた諸先輩方の功績を讃えた。

1930年2月1日の設立大会の写真(CPWU90周年記念誌より)
90周年記念式典(2020年1月31日、台湾・台北)

呉文豊委員長はあいさつの中で、「中華郵政工会は、1930年2月1日に設立された。これまで多くの諸先輩方が無私の精神で、困難を乗り越え、組合に結集し、我が国の労働運動の歴史に確固たる地位を築いてきた」と振り返った。現在CPWUは26,000人の組合員を有している。組合設立90年の節目である2020年、郵政事業の中でも物流・金融事業が大きく変化している。CPWUが組合員とともに、これから10年、100年後も発展していくよう、変化に対応しつつ、組合員の権利と利益のために引き続き努力していくと決意を述べた。


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