8月 2024のお知らせ

バングラデシュ情勢に関するUNI声明

UNIはバングラデシュで展開されている状況について警戒と懸念を強め注視している。我々は加盟組織と連絡を取り合い、労働者と家族の安全と幸せを最優先事項としている。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は「変革を求める人々の正当な声に対する前政権の残忍な対応を非難する」とし、「何百人ものデモ参加者が暴力によって死亡したことについて、その責任者が責任を問われることを求める。遺族に正義の裁きが下るよう、殺害に対する完全かつ独立した調査が行われなければならない」と語気を強める。

国際的な人権・労働基準に基づき、バングラデシュ国民の市民的自由を十分に尊重した上で、平和的デモ参加者の保護と安全が保証されなければならない。

アルケ・べシガーUNI副書記長は、「使用者は労働者に対する責任を果たす必要がある。 給与が支払われ、職場への往復という現実的な問題を含め、労働者の健康と安全が守られなければならない」とコメントし、「今は非常に憂慮すべき時だが、労働者の権利が守られ、労働組合が尊重される未来のバングラデシュには希望がある。我々は引き続き加盟組織に支援・連帯し、バングラデシュの平和で民主的な、より良い未来を築くための取組みにおいて、加盟組織と協力していく」と述べた。

UNIは、バングラデシュで新政府を樹立する人々に対し、労働組合との積極的な関与を求める。必要な改革と再建のプロセスにおいて、労働組合の声は極めて重要である。


広島を忘れない:核兵器のない世界を

広島への原爆投下から世界が79年を迎える今週、UNIは1945年に失われた14万人の命に思いをはせ、放射線と心的外傷の永続的な影響について考える。

世界情勢が不安定化する中、 UNIは、核兵器のない世界を実現するための新たな取組みを呼びかけている。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は「我々は、この厳粛な原爆の日に、命を落とした人々や永続的な苦しみを被った人々を追悼する。このような兵器が二度と使われることのないようにしなければならない」と述べ、「特にウクライナやガザでの戦争によって、世界が混乱と核の脅威に直面する中、平和と世界中の核兵器の廃絶を求める声は、これまで以上に緊急性を増している」と指摘した。

UNIは、核兵器の存在が人権と相容れないことを強調し、核兵器廃絶を長年にわたって提唱してきた。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のメンバーとして、UNIは世界レベルの軍縮を支持し続けている。

アチャリャ地域書記長は、「我々の地域、そして世界中の安全で民主的な未来には平和が必要であり、それは核兵器の脅威によって損なわれている」と付言し、「この一週間は、追悼し、振り返り、そして被爆した家族に連帯する時だ」と訴えた。

UNI世界大会が2010年に長崎で開催されて以来、UNIは長崎市や国際平和運動との結びつきを強め、核兵器のない未来の必要性を強調してきた。


「我々はもう、見えない存在ではない」-UNIがコロンビアでケア労働者ネットワークを発足

コロンビアのケア労働者デーである2024年7月24日、UNI米州は『Together We Care:公正な医療制度のためのパートナーシップ』の取組みの一環として、コロンビアのケア労働者ネットワークを発足させた。キックオフ・セレモニーには、60人以上の在宅ケア労働者が参加し、権利の確保、ケア労働の認知度の向上、国内での発言力の強化に向けたコミットメントを共有した。コロンビアでは、非常に多くの有給・無給のケア労働者が存在し、人口の高齢化とともに増加している。

このネットワークは、労働の正規化、訓練、結社の自由、団体交渉という4つの重要課題に取組む権利憲章を発表した。これらのテーマに関する労働者の要求は、ディーセントな労働条件と質の高いケアを保証する在宅ケア制度の実現に役立つものだ。

参加したマリア・エリサ・アルファロ氏は「今日はケア労働の重要性を推進し、質の高いケアが我々の生活、社会、経済を改善することを認識する日だ。我々は、国の介護制度の規制に関する議論に全面的に参加できるよう、ネットワークを強化していきたい」と語った。彼女は、美術教師の仕事をする傍ら、6年間夫の介護を続けている。

このネットワークはケア労働者の組織化を支援し、彼らの重要な仕事の認知度を高めるものとなる。アルファロ氏が言及したように、大きな目標のひとつはケアに関する規制を改善することだ。昨年成立した法律によって、障がい者とその介助者の権利が確立された。この法律は、訓練、雇用、健康に重点を置き、心理社会的、人権的アプローチによる包括的ケアとインクルージョンを促進するものである。ネットワークは、在宅ケア労働者のニーズが満たされるよう、法の確実な実施に焦点を当てていく。

ケア労働者のドリス・メナ氏は 「我々は、サービス労働者としてだけでなく、権利を持つケア労働者として認められたいのだ」と述べ、「ケア労働を認め、主張することは、雇用が正規化されず、賃金も研修も得ることなくこの仕事に人生を捧げてきたすべての人々(そのほとんどが女性)にとって基本的なことだ」と強調した。

7月24日という日付が選ばれたのは、ケアや介助は1日24時間、週7日必要とするため。ケアは常時、必要であるのと同様に、労働者も自分たちの権利と声が常に尊重されるべきだ。

UNI米州は、コロンビアをはじめ、米州地域のいくつかの国で、ケア部会の活動を支援している。ルシア・リンドナーUNI米州ケア部会担当部長は、「我々は労働組合や政府と協力し、ケア労働者に継続的な訓練と正規雇用を保証する統合された労働構造を作り出したいと考えている」と述べ、「我々が取組んでいる重要な問題は、職場におけるジェンダーに基づく暴力やハラスメントだ。こうした労働者の多くは、第三者や家族内からの暴力にさらされている。我々は、政府がケア労働者に保護と保証を提供することを求めている」と語り、「ケア労働者は、尊重され、評価され、代表される権利を持ち、十分な賃金が支払われるべきだ。今日、我々はコロンビアで、ケア部門における団結権がなぜこの労働者の雇用を改善し、すべての人に質の高い介護を保証する鍵になるのかを示そう」と締めくくった。

USAIDの支援を受けた『Together We Care』は、組合による代表制の強化、交渉を通じた女性の経済的安定の促進、より安全で暴力のない職場環境の促進によって、構造的な変化を推進している。また、労働安全や職場における暴力への対応などの分野でケア労働者を訓練・認定し、組織化を促進し、この部門の女性の労働条件・経済環境を改善することを目指している。


スリランカの銀行労組、1万人の従業員のために協約を獲得

2024年7月16日、 スリランカで最大かつ古くからのUNI加盟組織であるセイロン銀行従業員組合(CBEU)が、国営銀行4行の経営陣と一連の団体協約を締結し、生活費の高騰に苦しむ1万人の銀行労働者の労働条件が改善された。

2024~2026年の協約をめぐる交渉は9カ月前に終了していたが、各行の経営陣による協約署名前に、予期せぬ障害が立ちはだかった。財務省が、公共支出削減に関するIMFの条件を遵守しなければならないこと、そして経済的困難を理由にあげて、協定の承認を渋ったのである。

このためCBEUは、セイロン銀行、人民銀行、全国貯蓄銀行、国営抵当投資銀行の支部組合員からの支援を結集し、事態に不満を表明する数カ月にわたるキャンペーンに乗り出した。この動員が功を奏し、協約の締結に至ったのである。

チャナ・ディサナヤケCBEU委員長は、「我々の勝利は、銀行従業員の結束力にあります。組合員の利益を犠牲にすることなく協約を締結するという我々の決意を、経営陣と政府に対して、強力かつ集団的なメッセージとして送ることができたのは、組合員の支援、理解、コミットメントがあったからだ」とコメントした。

ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「CBEUが国営銀行の団体協約の権利を守ることに成功したことを祝福したい。自由で独立した組合が団結し、組合員のために声を一つにして発言することの重要性を示した。CBEU組合員の連帯は、この地域の労働者を鼓舞するものだ」と勝利を祝した。


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