金融包摂とエンパワーメントを主導するUNI Apro金融部会の女性

anjali

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第19回UNI Apro金融部会委員会では、第17回委員会(2014年6月、インドネシア・ジャカルタ)で議論された、女性の視点からの「金融包摂とエンパワーメントに果たすUNI Apro金融部会の取組み」のフォローアップが行われた。

アンジャリUNIインド加盟協コーディネータは、インドにおける金融包摂の取組みと金融産業の労働組合が果たす役割について報告した。インドの経済成長にとってインフォーマル経済で働く女性の貢献は大きいにもかかわらず、女性が貧困から抜け出せずにいるのはなぜか。インドで正規金融機関の口座を持つ女性は26%(男性46%)、女性起業家で銀行から融資を受けられるのは15%に満たない。中小企業の女性経営者が融資を拒否される率は男性中小企業経営者の2倍以上である。政府は1990年代から、女性のエンパワーメントのための女性の金融包摂に取組み、2013年には「女性のエンパワーメント、インドのエンパワーメント」をスローガンに女性のための銀行を設立した(現在、ステート銀行と合併)。1992年からは、自助グループと商業銀行、地方農村銀行、協同銀行をつなぐプログラムを始め、2006年までに200万以上の自助グループに融資した。この他にも政府の取組みをUNI Apro金融部会加盟組合メンバーが支え、貧困層の口座開設数増加、残高ゼロ口座の縮小を実現した。SEWA(自営女性協会)もステート銀行と連携しマイクロファイナンスプログラムを通じて、農村の女性の所得創出、雇用創出を支援している。

Bro. Tahara with 5 women

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ランキカUNIスリランカ加盟協女性委員会事務局長(FBOSL/セイロン銀行労組)は、スリランカ加盟協女性委員会が行う様々な活動の事例を紹介した。各部会の女性委員が専門分野を活かし、これまで料理教室、女性の健康チェック(医療労組の女性委員が担当)、スピーチ訓練、金融セミナー(銀行労組の女性委員が担当)といった実用的な企画で女性の組合活動参加を増やし、かつ女性のエンパワーメントとチームワーク強化につなげてきた。

これらは、女性の地位が低い南アジアにおいて、女性のエンパワーメントに大きく貢献している。女性に対する根強い差別は一夜にして変えることはできないが、世代を超えた息の長い取組みを通じて、徐々に人々の意識や社会を変えていくことはできる。南アジアの労働組合は金融労組が主導して、女性の組合参加と女性役員の育成・活躍推進を通じた女性のエンパワーメントに取組んでおり、他の産業で働く多くの女性労働者の金融包摂につながっている。


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