UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会

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UNI Apro印刷・パッケージング部会委員会が2015年12月4日、マレーシア・クアラルンプールで開催され、ロレイン議長は開会挨拶で、積極的な討論の中から良い結論を導き出していこうと述べた。

活動報告

ウンUNI Apro地域書記長より、アジア太平洋地域は可能性の高い地域であることが強調され、インド国立印刷局労組の例が触れられた。また全印刷の竹井前委員長の退任に伴い、梅原全印刷委員長がUNI Apro印刷・パッケージング部会副議長として確認された。

梅原副議長は、本年3月にインドを訪問し、インド国立印刷局労組と交流したこと、イスタンブールで開催されたUNI世界印刷・パッケージング部会大会において、アジアでセキュリティ印刷部門の会議を開催することになったこと、中国の印刷労組との関係等を報告した。また、マハド・インド国立印刷局労組副委員長は、梅原副議長と全印刷に感謝し、今後UNIの活動に積極的に参加したいとの決意を表明した。

労組強化及び組織化の取組み

スノッディUNI世界印刷・パッケージング部会担当局長から、詳細な活動が報告された。出版部門は、特に北欧諸国で落ち込みが激しい。新聞部門も同様だが、専門紙は伸びている。セキュリティ印刷部門は落ち着いている。一方、パッケージング部門は毎年2%は伸びている。欧州では労働組合運動に対する弾圧がひどく、特にフィンランド、英国、スペインで激しい。これらは全て難民危機に始まる政権交代のためで、欧州は右傾化している。

ウンUNI Apro地域書記長はこの報告を受けて、「今後、欧州からの支援が少なくなることを予測して活動しなければならない。アジア太平洋地域では、AEC発足、RCEP交渉と並行して、TPPが大筋合意された。TPPには労働に関する章が設けられているが、弱い」と懸念を示した。

続いて、各国からの報告に入った。

マレーシア:新聞労連は1967年に創設され、1885人の組合員を擁する。組織化という点では、ウツサン、メディアセールスの組織化に成功した。しかし労働法を逃れるようにアウトソース化が進み、使用者の反組合的な姿勢と相まって苦しい。そのような中、レンゴーの組織化成功によって勇気づけられた。

インドネシア:Aspek印刷部会は8印刷労組、1700人から成り立っている。インドネシアの印刷部門は、デジタル化への移行、激化する競争、人件費の削減で厳しい状況にある。30%が人件費、30%がインク、15%がロジスティクス、残りは紙のコストである。紙をどう使うかでコストに相当差が出る。

インド:国立印刷局労組のUNI加盟は素晴らしい成果である。インド全体では8、9箇所に印刷局があり、組合はそれぞれ別である。今後連携し、連合体を作っていきたい。また、プネで行われている組織化プロジェクトについても報告があった。

ネパール:まず4月の大地震後に寄せられた多くの支援に対し、感謝が述べられた。印刷労組(IPWUN)は1980年に結成され、労働法制の確立、労働者教育、選挙活動等、ネパールの民主化と歩を合わせて前進してきた。現在コールセンターの組織化に関わっている。

日本:釣本印刷労連委員長が、印刷労連の歴史、加盟組合の形態、20周年を機に大きな改革に取り組んでいること、日本写真印刷労組の印刷労連加盟等について報告した。小川UNI Apro機会均等局長は、印刷労連が女性の中央執行委員を初めて選出したこと、全印刷の女性役員が積極的にUNI活動に参加していることをあげ、両労組の女性役員活躍促進の取組みに感謝した。

タイ:キンバリークラーク、アムコール、SECの3社における労組の状況が説明された。

オーストラリア:現在、保守党政権下で、労組の腐敗を調査する委員会が作られ、人々の間で労組に対する悪いイメージが広がっている。これに対し、労組はナショナルセンターの下で協力し、一体となって闘っている。印刷産業の全体的な傾向は世界と同じである。アムコールはオーストラリアの多国籍企業だが、再編が行われ、オーロラという会社ができた。しかし労使の対話を中心にするという姿勢は変わっていない。ニュージーランドとの関係が深く、EPMUと協力している。3D印刷がどうなるか研究している。労使は対立ばかりしていては問題の解決にならない。UNIマレーシア加盟協のシャフィー議長が強調するように、労使のパートナーシップが重要である。AMWUがそのようなアプローチをとるようになって、アムコールはもとより、ニュースコープ等、これまで反組合的態度をとっていた会社もAMWUと話がしたいというようになった。

活動計画

アムコールとキンバリークラークについて、今後アジア全体のマッピングを行う。

UNI Apro印刷・パッケージング部会主催セキュリティ印刷労働者会議の提案:インドで2016年4月に開催することを目指し、検討する。

2016年後半に、ASEANの印刷・パッケージング部門労組会議を開催することとし、合わせてUNI Apro印刷・パッケージング部会委員会を開催する。


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