UNI商業部会、新たにスタート

ブレティンがリニューアル
UNI商業部会は、世界中の組合にとって強力かつ適切なパートナーとなることを目指す中で、新たなスタートをきった。まず、4半期ごとのブレティンを創刊し、組合の方針や取組みばかりでなく、商業部門の主だったニュースや展開を紹介していく。
UNIもまた、Web2.0の流れに乗り、このような新しいITを活用して、主導的な国際産業別労働組合組織(GUF)となれるよう新しいウェブサイトとコミュニケーション戦略を準備している。新サイトは、3月2日に立ち上がり、情報共有、及びUNI内外のコミュニケーション促進に役立つツールを備えていく。

商業部門のマッピング
商業部門は、企業が急速に拡大し、上位10社が毎年入れ替わるという非常に変動の大きい産業である。例えば、2008年にインディテックスは8ブランド、450店舗を世界中にオープンし、アジアにおける事業を拡大すべくインドで新事業を立ち上げると最近発表した。テスコは世界ランクを上げて、現在はカルフールに肉薄しながら3位のメトログループを追い越そうとしている。
我々の社会・経済環境が本質的に不安定であることから、こうした発展によって新たな課題に直面している。そこで必要な情報が簡単に保管、入手、更新できるデータベースの設置を目的にマッピングを始めた。我々が交渉したい企業に関する確かな情報を得るためである。
この取組みの一環として、2月には多国籍小売・卸売企業における組織化、労働者代表についての35問からなる調査表を加盟組合に送付した。
組合の組合員数、団体交渉、各地の企業運営及び欧州労使協議会(EWC)における労使の取組みなどの情報を収集・整理するのが目的である。

世界の商業部門
世界の商業部門は、組織の種類にしても、またその運営形態にしても多様な部門と言える。上位10社を見ても、伝統的なスーパーマーケット、ディスカウントストア、卸売、自然・専門食品店、不動産会社、金融サービス会社などと結びついている。これら全ての運営が一多国籍企業グループに取り込まれている場合もある。上位企業の大半は、本社の力が遠く及ばないところでも運営している。2007年、世界36カ国で展開するカルフールが国際事業ではトップだった。大規模小売業者は、貿易障壁を緩和させ、国際事業を強化しようと資本投入を拡大している。世界的な事業拡大における直近のターゲットは東欧とアジアであり、同地域ではEU、WTOへのコミットメントがその動きに拍車をかけている。インドは、今も残る貿易障壁にもかかわらず最も成熟した市場の1つとみなされ、2007年に小売部門は40%以上の成長を遂げた。インドの小売市場規模は、3,500億US$以上と推定される。多国籍企業はまた、フランスのスーパーマーケットグループ、オーシャンのアラブ首長国連邦での合弁事業など、中東市場にも進出を始めた。
しかし、多国籍企業の世界進出だけが、商業部門における変化を生み出しているわけではない。今日の商業は、21世紀初頭とはその位置付けが全く異なっている。Eコマースの成長、非食料品の売上増加、自然・専門食品のニッチ市場拡大が産業を変えてしまった。
今日の金融危機によって、小売市場は大幅な修正を余儀なくされているが、必ずしも経済と並んで下降線を辿るわけではない。経済的苦境は消費者をより安価な商品に向かわせる機動力だと指摘する人も多い。それがディスカウント市場の価格と売上を引上げる可能性があるという。企業はすでに、ディスカウントストアやプライベートブランドに力を入れ始めている。同様に、経済の混乱期には、消費者は外食より安いスーパーを選ぶと見込む人も多くいる。


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