ジェニングス書記長、ダボスで「インクルーディング・ユー」を訴える

フィリップ・ジェニングスUNI書記長は、1.1兆ユーロに上る大規模な資金注入策を出した欧州中央銀行(ECB)の決定について、その資金が賢明に使用される限りは積極的な策であると評価した。

ジェニングス書記長は、「ECBの決定によって、投資の車輪が再び回転し、人々のポケットに所得が戻るようにならなければならない」と述べるとともに、自身のツイッターアカウントで「世界全体への大胆なメッセージとなった。欧州は経済情勢を変える決断をした。企業は、埃をかぶった投資計画を引っ張り出してくる時だ」と呟いた。

その後ジェニングス書記長は、ダボスからの米Fox社のニュース番組の中で、「ようやく欧州は、緊縮政策には未来がないというメッセージを受け取った。欧州の失業者2,400万人に雇用を与える時だ」と述べ、特に3人に1人が失業しているスペイン、ポルトガル、ギリシャといった南欧における緊縮財政の損失について強調した。

オーストリアのスタンダード紙、スイスのル・テンプ紙といった欧州のメジャー各紙やBBCワールド、フランス24、ロシア・トゥデイといった主要放送局による一連のインタビューの中で、ジェニングス書記長は、「不平等と緊縮政策は惨事を招く行為であり、包括的成長こそが解決策」という点を強調した。

ダボスでジェニングス書記長は、他の労働運動のリーダーとともに、失策たる緊縮政策を終わらせ、不平等と闘う世界的アクションを取ることを強く主張する。この日ジェニングス書記長は、アンジェル・グリアOECD事務総長、クリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事、ガイ・ライダーILO事務局長、ヤン・エリアソン国連副事務総長といったトップリーダー達と会談した。

ジェニングス書記長はこれに先立ち、オバマ大統領の一般教書演説を歓迎した。オバマ大統領は、強力な労働法を通じて、労働組合が国内でもっと大きな発言力を得られるようにすべきであるとし、それによって経済回復はより力強いものとなるだろう、と述べている。

ジェニングス書記長は、「インクルーディング・ユー」の旗の下、より包括的な経済を求めたUNI世界大会のわずか1ヶ月後に、オバマ大統領によるこうした態度表明があったこと、そしてダボスに集ったリーダー達も、不平等が経済とコミュニティを破壊してきた事実を認めたことを喜んだ。また、ラリー・サマーズとエド・ボールズが打ち出した「インクルーシブ・キャピタリズム(包括的資本主義)」理論を引用し、最終的には世界が、より公平なグローバル社会を構築していく方向に向かっていかなければならないことのさらなる証左とした。現在の世界的不平等の深刻さは、ニューヨーク・タイムズのジャーナリスト、スティーブ・グリーンハウスのツイートにも強調されている。「もしも米国が1979年当時と同水準の所得再分配を行えば、底辺8割の貧困層に1兆円以上が分配され、これは世帯あたりで11,000ドルの所得となる」

ジェニングス書記長は、次のように締めくくった。 「『インクルーディング・ユー』のメッセージは、ダボスで人々の心を捉えた。労働者の権利のための新たなマグナ・カルタも、不平等の削減も、包括的資本主義も、あるいは『インクルーディング・ユー』も、核となるメッセージは全て同じである。かつてない水準に達した不平等に、今すぐ取組まなければならない。現状維持は、我々全員にとってダメージであり、容認できない」

jennnings_fox


コメントを残す