韓国保健医療労組、人員配置、公正な賃金、労働者の権利に関する医療協定を締結

UNI加盟組織である韓国保健医療労働組合(KHMU)は、韓国の65の医療機関の使用者側と、人員不足、より公正な賃金体系、および労働者の権利のより強力な保護について取り決めた団体協約を締結した。

2026年10月14日に同組合本部で調印されたこの2026年協定は、参加機関全体の医療従事者に影響を与える諸問題に関する取組みを定めている。これには、看護師の配置、労働安全、労働条件、および請負業者やその他の第三者を通じて雇用された労働者の権利などが含まれる。

重要な成果の一つは、客観的かつ合理的な基準に基づいたより公正な賃金制度を構築するための労使合同委員会の設置である。その目的は、医療分野全体において「同一価値の労働には同一賃金」という原則を実践に移すことにある。

また本協定では、適切な人員配置や、人員需要を満たすための各病棟・部署間における看護師の配置についても規定されている。これには、臨床支援看護師を正式に認定することで、違法な医療行為を根絶するための措置も含まれている。

これらの規定は、KHMUが長年指摘してきた懸念、すなわち、看護師が適切な法的保護なしに医師の職務を代行することを強いられているという問題に対処するものである。同組合は、医師不足が看護師に過重な業務負担や法的リスクを強いている実態を繰り返し指摘するとともに、患者の安全に関する懸念も提起してきた。

交渉は5月13日に始まり、8月5日の第6回交渉会で暫定合意に達した。その後、10月8日に締め切られた投票で組合員が合意案を承認した。投票権を持つ15,194人の組合員のうち、約80%が参加し、93.23%が賛成票を投じた。

調印式で、チェ・ヒスンKHMU委員長は、次の優先課題は合意内容の約束を確実に実行に移すことであると強調し、「5ヶ月以上にわたる交渉の末、この段階に到達できたことを大変嬉しく思う。だが、重要なのは合意事項が完全に実施されることを確実にすることであり、関係するすべての人に、これを最優先事項として取り組むよう強く求める」と述べた。

この合意は、個々の職場にとどまらない視野も持っている。組合と使用者側は、部門全体の団体交渉を強化するための法的・制度的改革を推進することに合意した。これには、使用者の参加義務化、使用者団体の設立、およびより多くの職場へ団体協約を拡大しやすくすることが含まれている。

こうした改革は、医療機関全体にわたる交渉を通じて共通の課題に取り組むという、KHMUの長年にわたる取り組みを後押しするものだ。

チェ委員長は、組合や使用者側だけでは解決できない問題について、政府と継続的に連携していくことの重要性を強調し、「我々の医療制度が直面している課題の多くは、労使のどちらか一方だけでは解決できるものではなく、集団的な取組みが必要だ。適切な医療従事者配置基準の確立、公的医療の強化、そして業界が直面するより広範な課題への対処に向けて、我々は引き続き協力していかなければならない」と訴えた。

使用者側の代表者もこの合意を歓迎し、交渉を通じての組合の努力を認めるとともに、公的医療が直面する課題について引き続き協力していく決意を表明した。

ラジェンドラ・アチャリヤUNI Apro地域書記長は、KHMUとその組合員を祝福し、
「KHMUとその組合員が本合意を勝ち取ったことを祝福したい。その真価は、労働者の日常生活にどのような改善をもたらすかによって測られることになるだろう。UNI AproはKHMUと連帯し、合意された措置が完全に実施され、より公正な賃金、より適切な人員配置、そして労働者へのより強力な保護が実現されるよう、KHMUの今後の取組みを支援していく」と述べた。

2026年9月、ラジェンドラ地域書記長とアラン・セーブルUNIケア部会担当局長はKHMUを訪問し、同組合の指導部と重点的な協議を行った。この会合は、両組織間の緊密な連携を再確認するとともに、ケア労働者の権利向上におけるKHMUの主導的役割に対するUNIの認識を改めて示すものとなった。 

(2026年10月26日)