バークレイズ、AIを口実に5,000人削減 UNIが労組を全面支援

英国のUNI加盟組織であるUniteは、バークレイズ銀行が人工知能(AI)を理由に世界全体で5,000人の人員を削減すると発表したことを受け、従業員を削減するのではなく、従業員のスキル向上に取り組むよう銀行に求めている。同行は2026年10月22日にこの発表を行った。

Uniteのシャロン・グラハム書記長は、「バークレイズの労働者は、このような扱いを受けるべきではない。会社はAIを口実に、忠実に長年働いてきた従業員を切り捨てようとしている」と述べ、「新しい技術によって職場が変化しても従業員が雇用され続けられるよう、使用者は従業員のスキル向上に重点を置くべきである。それにもかかわらず、バークレイズは短期的で、性急な対応を取っている。Uniteは、この破壊的な発表を見直させるため、組合員とともに最善の対応策を模索している」と述べた。

Uniteのリック・コイル金融部門担当役員は、組合が銀行との緊急交渉を開始したと述べた。

UNIはバークレイズの労働者との連帯を表明し、Uniteの要求を全面的に支持している。

UNIの金融部門責任者であるアンジェロ・ディクリストは、「バークレイズは、利益の増加と5億ポンドの自社株買いを発表した同じ日に、世界全体の従業員の5%を切り捨てると恥ずべき発表を行った。AIは原因ではなく口実にすぎないというUniteの主張は正しい。これは、私たちの業界で広がっている残念な傾向である」と指摘し、「株価を押し上げるための短期的な小手先の策に走るのではなく、銀行は自らの成功を支えてきた人々に投資すべきである。人々の雇用を維持しながらAIを導入することは可能であり、金融部門の労働組合は、Uniteを含め、すでにそのための交渉を行ってきた」と述べた。そして、「潮が満ちればすべての船が浮かぶと言われる。しかし、バークレイズの経営陣は株主を引き上げる一方で、労働者を沈めている。英国であろうと、ほかの場所であろうと、銀行がこのような一方的な人員削減を試みることを、我々は決して容認しない」と強調した。

Uniteは、特に金融部門において、雇用と労働条件を守るため、AIや技術に関する協定の締結に長年取り組んできた。こうした枠組みは、仕事のやりがいを維持し、人間による監督を確保し、アルゴリズムによる意思決定を防ぎ、差別から労働者を守るものである。技術は労働者に取って代わるのではなく、労働者の利益となるものでなければならない。

UNIは、AIを含む技術の導入をめぐる団体交渉を支援してきた。最近、UNI金融部会は、金融のデジタル化時代における労働組合の取組みを検証した一連の事例研究『Shaping AI, defending work: Trade union strategies for the digital finance era(AIを形づくり、仕事を守る――金融のデジタル化時代における労働組合の戦略)』を発表した。