
UNIは、ルーマニアのUNI金融部会加盟組織を支援している。同労組はイタリアの多国籍銀行であるウニクレディット・グループのCEOに対して公開書簡を送付し、昨年のルーマニア・アルファ銀行とウニクレディット・ルーマニアの合併後に異動した労働者に対する、組織的な組合弾圧と差別の実態を明らかにした。
保険銀行労連(FSAB)を通じてUNIに加盟している組合「Vocea Noastră=我々の声」は、ルーマニアのウニクレディット銀行で約1,000人の従業員を代表している。同労組は、 アンドレア・オルセル ・ウニクレディットCEO宛ての書簡の中で、現地経営陣がルーマニアの労働法、EU指令2001/23/EC、およびウニクレディット自身の労働協約に違反する一連の組織的な措置を通じて、ルーマニア・アルファ銀行から異動した労働者(組合幹部を含む)を組織的に標的にしていると主張している。
「アカデミー」という組織体制
合併後、移籍した従業員は「アカデミー」と呼ばれる専用の組織体制に配置されたが、組合はこれを事実上の「排除の通路」と表現している。従業員は実質的な職務を剥奪され、資格に見合わない役職に就かされ、劣悪な地位を受け入れるよう絶えず圧力をかけられてきた。組合は、この体制がほぼルーマニア・アルファ銀行からの移籍者にのみ適用され、既存のウニクレディット従業員には影響が及んでいないと指摘している。
組合幹部(執行部全員およびブカレスト支部の指導部を含む)もまた、この組織体制に組み込まれ、組合はこれを意図的に排除する措置であると批判している。
解雇と報復
2026年2月4日、ウニクレディット・ルーマニアは、アカデミー内の14の職位の廃止を承認した。組合は、使用者に対して法的手続きを開始していた5名の従業員全員が、Vocea Noastrăの委員長、副委員長、およびブカレスト支部長と共に、解雇対象に含まれていたと述べている。
組合は、これは中立的な組織再編措置ではなく、団体協約第118条に直接違反する報復措置であると主張している。同条項は、厳格に定義された状況を除き、任期中または任期終了後2年以内に組合幹部の契約を解除することを禁じている。またルーマニア・ウニクレディット銀行の人事幹部は、労働者が裁判所に訴えた行為を「誠実さを欠く」ものと評し、Vocea Noastră.は正当な労働組合ではないと示唆したと報じられている。これは書簡が違法と指摘する、組合活動への干渉にあたる。
アンジェロ・ディクリストUNI世界金融部会担当局長は、ウニクレディットの行為を非難し、「ウニクレディット・ルーマニアで起きていることは、孤立した事案ではなく、構造的な問題だ。組合幹部は、職務を遂行しただけで疎外され、標的とされ、最終的には解雇されている。これらの申し立ては、紛れもなく組合潰しの手法そのものだ。我々はグローバルな経営陣に対し、介入してルーマニアでの事業運営が法律および労働者の権利に対する銀行自身の公約に準拠するようにすることを強く求める。UNI金融部会は、Vocea Noastrăの労働者および指導者と全面的に連帯する」と述べた。
組合の要求
加えて、より広範な再編計画も検証の対象となっている。閉鎖対象とされた42支店のうち、41支店はルーマニア・アルファ銀行から買収した事業部門に属している。Vocea Noastrăはウニクレディット・グループに対し、以下を求めている:
- 30日以内に申し立てについて独立かつ透明性のある調査を実施し、その結果を公表するとともに、影響を受けた者に対して直ちに是正措置を講じること
- 粛清戦略に関与した人事チームおよび経営陣に責任を問うこと
- ルーマニア・ウニクレディット銀行の行動を、グループが掲げるESGの価値観および労働者の権利と労働組合の自由に関する欧州基準に適合させること
書簡は次のような鋭い指摘で締めくくられている。「ウニクレディットは、ESGの原則と従業員の基本的権利の尊重にコミットした、責任ある欧州の銀行であると自らを位置づけている。しかし、実際に生じていることは、これらのコミットメントとは正反対のことだ」