欧州保険業界の労使、将来に向けた質の高い雇用とスキルの確保に取組む

UNI欧州金融部会と欧州の保険業界の使用者団体が、責任ある持続可能で革新的な業界に向けた共通のビジョンで合意した。

2026年3月12日、ベルギー・ブリュッセルにて、UNI欧州金融部会と欧州保険業界の使用者団体(Insurance Europe、AMICE、BIPAR)は、業界の魅力を高め、欧州全域における質の高い雇用、価値あるスキル、公正な雇用機会を支援するための10の優先事項を定めた共同宣言に署名した。

急速な技術革新、人口動態の変化、そして人材獲得競争の激化という背景のもと、欧州の社会パートナーは、責任を持って変革を推し進めるという共通のコミットメントを再確認した。そしてイノベーションは、強力な社会対話、安定した雇用、継続的なスキル開発、そして適切な労働条件と密接に結びついていなければならないと強調した。

この宣言は、業界の変化が労働者にとって有益なものとなるように継続的に尽力してきたUNI欧州金融部会の取組みを反映しており、質の高い雇用、機会均等、ワークライフバランス、生涯学習、安全で包摂的な職場環境、意思決定への労働者の有意義な参画に関する明確なコミットメントを盛り込んでいる。

また若年労働者の優先事項を認識し、目的のあるキャリア、たしかな社会的変化をもたらす機会、そして持続可能性、倫理、包摂に基づいた職場環境を強調している。

さらに宣言は、将来を見据えた保険産業のための10の中核的な柱を示しており、価値志向かつ持続可能なビジネスモデル、質の高い労働条件、AIの責任ある活用、強力な労働安全衛生、暴力やハラスメントのない職場、質の高い入社研修、雇用の安定、包摂的なキャリア形成、そして職場における基本的権利などが含まれる。

ヴィック・ヴァン・ケレブロックUNI欧州金融部会保険部門社会対話コーディネーターは、「社会対話は成果を生む。これらのコミットメントは、質の高い雇用、スキル開発、公正な移行に向けた明確な基準を定めている。真に魅力的な産業とは、労働者の権利を尊重し、安定した有意義なキャリアを提供するものだ」と語った。

マイケル・ブドルフセンUNI欧州金融部会議長は、「建設的な社会対話は、今なお欧州社会モデルの礎である。今日、我々はイノベーションと社会的責任が不可分であることを示した」と述べて今回の宣言を歓迎した。

スザンヌ・リンドバーグ UNI欧州金融部会副議長は、「協力することで、従業員、企業、そして社会の利益のために、この産業の回復力と競争力を強化することができる」とコメントした。

モーリーン・ヒックUNI欧州金融部会担当部長は、「『魅力』とは単なる言葉以上のものであり、それはキャリアを伸ばすための真の機会があるということ、誰もが受け入れられる職場であること、労働者が日々変化を形作れる環境のこと。それこそが、この産業を真に未来に適応させる要素だ」と付言した。

今回の共同宣言について、署名した使用者団体の一つであるInsurance Europeの社会対話プラットフォームおよび保険部門社会対話委員会(ISSDC)における使用者側代表団の議長を務めるセバスチャン・ホプフナー氏は、「保険は人々の生活や欧州経済において不可欠な役割を果たしており、それは雇用主としての産業の評価にも反映されるべきだ。この共同宣言により、欧州の社会パートナーは、魅力的で革新的かつ包摂的な、質の高い雇用と確かなキャリア・成長の機会を提供する保険産業への共通のコミットメントを再確認した」と述べた。

この宣言を通じて、欧州の保険業界は明確なメッセージを発信している。すなわち、将来の競争力は、質の高い雇用、包摂的な職場環境、そして強固な社会対話――これらを通じて労働者と社会の両方に真の価値を創出することに基づいて築かれるということだ。

欧州の社会パートナーは今後、各国および企業レベルでこの宣言を推進し、団体交渉、職場方針、そして継続的な社会対話への組み込みを促進していく。