UNI、スポーツ選手の権利を認めるILO専門家委員会の歴史的合意を歓迎

Expert meeting on the application of fundamental principles and rights at work and on violence and harassment in the world of sport. 2 March 2026. Geneva, Switzerland. Photo: Alioune Ndiaye/ILO

政府、使用者、労働者の代表が初めて、プロスポーツ選手およびハイレベル競技者を労働者として保護し、スポーツの世界における暴力やハラスメントに対処するための国際ガイドラインについて、合意に達した。

長きにわたり、スポーツ選手は職場における権利に関して特別なカテゴリーとして扱われてきたが、ついにILOの専門家グループがその状況を変えることに合意した。プロスポーツ選手は労働者であり、他の労働者と同様に基本的権利を有している。

この成果は、各選手会や労働組合による長年の取り組みに基づくものであり、UNIは、世界選手会を通じてこの取組みにおいて主導的な役割を果たしてきた。UNIの世界選手会は、加盟組織であるワールド・プレイヤーズ・アソシエーションを通じ、世界中の8万5,000人以上のプロスポーツ選手を結集させている。

会議の開催自体に対する雇用主や競技団体からの長年の抵抗を乗り越えるため、UNIとそのパートナー、特にITUCは、粘り強い取組みを強いられてきた。

このガイドラインは、世界的な連帯と国際的な基準策定プロセスの重要性を改めて強調するものであり、世界中のスポーツ選手が直面し続ける課題を背景に合意にいたった。UNI世界選手会による調査では、スポーツ界において安全衛生への脅威、暴力、虐待、ハラスメントといった問題が増加していることが明らかになっている。

また世界選手会は、根深いジェンダー不平等や、アスリートが生み出す収益の公正な分配を求める継続的な闘いについても報告している。これらはすべて、長労働時間やシーズンの拡大に耐えながら行われている。

クリスティ・ホフマンUNI書記長は、「今回の会合によって、プロスポーツが労働であり、スポーツ従事者も他の労働者と同様に権利を持ち、保護され、尊重される資格があることが明確になった」と意義を語る。そして「今後は実施に焦点が移る。UNI加盟組織と世界選手会のメンバーは、この新しいガイドラインを活用し、職場での発言権、ディーセントな労働条件、そして公正な賃金を確保するため、世界中の雇用主や協議団体との対話や交渉を強化していくことになる」と述べた。