パキスタンの銀行労組、契約労働者の地位認定を勝ち取る

パキスタンの銀行部門では、数十年にわたり多くの労働者が正式な従業員として認められていない状況が続いていた。こうした労働者は契約労働者として分類され、サービス提供事業者を通じて配置されていた。多くの場合、これらの提供事業者は銀行の子会社であり、労働者を同じ銀行に派遣する目的のみで存在していた。

その一つが、農業と農村開発に特化した最大級の銀行の一つであるザライ・タラキアティ銀行(ZTBL)であり、同行は長年にわたってこの体制を維持してきた。しかし2022年12月2日にパキスタン国家労使関係委員会(NIRC)がZTBLに対し、契約労働者を正規の常用雇用の従業員として認めるよう命じたことで、状況は変化し始めた。

この勝利の背景にあるのは、法的に立場の弱い労働者のために取組みを続けてきたZTBL労組の粘り強い活動である。だがZTBL経営陣が裁判所の命令違反のリスクを冒して法的判断に抵抗してきたため、命令後も進展は遅れていた。

さらに2年間の継続的な闘争と交渉の末、ZTBL経営陣は2025年4月24日、24人の労働者を正規従業員として認めることを公式に宣言した。さらに銀行は、裁判所の命令の日付ではなく、労働者の実際の入社日を基準に正規雇用化を実施することにも同意した。

マリク・ムハマド・イスマイルZTBL労組書記長は「この決定は正義を保障するだけでなく、労働者の正当な勤続年数と関連する福利厚生を保護するものだ」と述べた。ラジェンドラ・アチャリャUNI Apro地域書記長は、「ZTBL労組の取組みは、労働者の生活改善に向けた労働組合の団結と揺るぎない粘り強さを示す力強い事例だ。最近の情勢不安と不確実性が高まる中、この勝利は、決意ある集団行動によって現実的な変化をもたらせることを示すものだ」と祝福した。

組合は、24人の新たに正規雇用となった仲間が組合員として加入することを歓迎し、さらに多くの入会申請を受け付けている。またZTBL全体で推定3,400人の非直接雇用の労働者が認定を待っている状況を踏まえ、対象となる労働者が一人も取り残されないよう取組んでいる。

ZTBL労組は、UNIに加盟する全国組織、パキスタン銀行保険金融産業労連(PBIFEF)の設立メンバーの一つである。2022年のZTBLにおける勝利は、PBIFEFが第3回全国大会で、銀行業界における契約社員、臨時従業員、パートタイム従業員の包摂を焦点とした戦略的目標を採択する決定の重要な契機となった。同労連はまた、女性の組合活動家が組織化の役職に就くことを促進する取組みにもコミットしている。