
欧州と米国のリドルおよびカウフランドの労組が、ドイツの多国籍親会社シュワルツ・グループとUNIとの間のグローバル協定を推進するために団結することで合意した。労働者はこの協定を利用し、シュワルツの全事業における労働条件、結社の自由、団体交渉の改善を望んでいる。
欧州最大の食品小売業者であるシュワルツ・グループは、世界第3位の食品小売業者で、総数57万5,000人の労働者と1万3,900店舗のネットワークを有する。グループには、欧州と米国の30カ国で事業を展開するリドルと、欧州8カ国で事業を展開するカウフランドの2つの主要子会社がある。
オランダの UNI加盟組織FNVが9月にアムステルダムで主催した UNI商業部会シュワルツ・グループ組織化ネットワークの初会合で、 グローバル協定を利用したキャンペーンの展開を決定した。会議には、ベルギー、クロアチア、チェコ、フィンランド、フ ランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、モルドバ、オランダ、ルーマ ニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、米国の各国で、リドルおよびカウフランドの労働者を組織または代表する労働組合が結集した。
トゥール・エルツィンガFNV委員長は、「ここオランダで初めて、リドルとカウフランド両社の労働組合を迎えることができ、大変嬉しく思う。我々の総力を結集することで、リドルとカウフランドの労働者に大きな変化をもたらすことができる」と述べた。
UNI商業部会は参加者に、シュワルツ・グループの労働条件、労働組合の権利、団体交渉の状況に関する調査から得られた主な結果を示した。20カ国以上から情報を集めたこの調査では、労働組合権の侵害、社会対話の弱さ、デュー・ディリジェンスの実施における課題、高負荷の労働、労働安全衛生に関する懸念など、深刻な問題が見つかった。
FNVのファトマ・ブグダイチ=カラタス氏は、「リドルの労働者は、オランダだけでなく欧州と米国全土で過酷な仕事量とプレッシャーに直面している。我々が国際的に団結し、グローバル協定を確保することが極めて重要だ。そうすれば、労働者が当然得るべき公正な労働条件を実現するために、もはや各国で同じ闘いをする必要はなくなる」と語った。
会議は、調査で特定された問題に関して委員会を設置し、グループ経営陣と接触することを決定して終了した。
マタイアス・ボルトンUNI世界商業部会担当局長は、「我々はシュワルツ・グループに働きかけ、この調査結果を憂慮すべきものとして提示し、UNIや加盟組織と協力するよう促すつもりだ」と述べた。
会議ではまた、組織化に関するワークショップも開催され、調査で明らかになった主な課題とそれを克服するための戦略が取り上げられた。
エイドリアン・ドゥルチUNI SCORE担当局長は、「UNIは今後もより多くの研修や複数国にまたがる組織化キャンペーンで加盟組織を支援していく。我々はこれらの課題をチャンスに変え、リドルとカウフランドの労働者のためにより強力な組合の力を構築していく」と述べた。