イタリアでビデオゲーム開発の労働者、ストを経てレイオフ取消しを勝ち取る

ビデオゲームの開発に携わる労働者が、重要な勝利を獲得した。2日間の強力なストライキの後、イタリアのキーワード・スタジオが集団解雇の手続きを取り消したのだ。この成果は、この部門における集団行動と連帯の強さを示すものであり、イタリアのビデオゲーム開発部門にとって先駆けとなるものである。

2024年6月27日、キーワード・スタジオは31人の従業員を対象とする集団解雇計画を発表した。これに対し、労働組合Filcams、Fisascat、Uiltucsの支援を受けて、労働者は8月5日と6日にストライキを組織した。従業員の約半数が参加し、団結と抵抗の強い意志を示した。

イタリアのキーワード・スタジオ、労働組合、およびその代表者による4回目の協議は、同社が人員削減の手続きを撤回することで速やかに妥結した。この決定は、当初の解雇計画に事実上の欠陥があったことを会社側が認めた後に下されたものだ。しかし、キーワード・スタジオは、今後数週間のうちに新たな手続きを導入することを示唆しており、これを受けて組合側は、労働争議と残業禁止措置の継続を促している。

Uiltucs労組のマリオ・グラッソ代表は、この勝利における国際連帯とグローバルな労働組合運動の極めて重要な役割について強調し、「イタリア国内だけでなく、世界中の組合員や支援者の動員は、会社の決定を覆す上で重要な役割を果たした」と述べ、「この勝利は集団行動の力を例証するものであり、他のビデオゲーム労働者にも組合結成と権利のための闘いを鼓舞するものだ」と指摘した。

ベンジャミン・パートンUNI世界ICTS部会担当局長は、今回の勝利の重要性について「労働者が団結し、声を一つにしたときに力を発揮することを明確に示している。これまでゲーム開発部門における組織率は低水準だったが、今回の勝利は団結と決意によって労働者が大きな勝利を達成できることを証明している」と説明し、「我々は、キーワード・スタジオの従業員、そして権利のために闘うすべての労働者と連帯する」と述べた。

レイオフの取り消しは、労働者の団結の重要性と、変化をもたらす団体交渉の可能性を証明するものである。